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遅くなりましたが、UA500000超えました。
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…クロコダイル撃破から数日後。
麦わらの一味は医療室に運ばれ、傷を癒していた。
「〜♪」
バンドラは鼻歌を歌いながら、狂骨を手入れしていく。その横でビビがルフィの額に濡れたタオルを乗せていた。
「王女様が看病とはね。うちの奴らにもその爪の垢煎じて飲ませたいわ。」
「ふふっ。ウタさんとか看病してくれないんですか?」
バンドラの隣に微笑みながら座るビビ。バンドラは狂骨を納めると首をこきりと捻り、ふっと笑う。
「ウタとかヤマトとかはやってくれるものの、まだまだだよ。すぐ寝ちまうし。」
「あら、可愛いじゃないですか。」
「…まぁ、大事だよ。」
嬉しそうに笑うバンドラを見て、ビビも同じように笑う。バンドラはふと、ビビの顔に目を映す。ビビの顔にはガーゼに隠されているものの、薄い傷跡が残っている。バンドラの指がビビの顎にぴっと触れる。
「ば、バンドラさん?」
「傷が残ったら大変だ。」
ビビの顔がほのかに赤くなる。
バンドラはにっと笑うと、そのまま顎から手を離した。
「全く。無茶ばっかしやがって。この国は安泰って言ったがありゃ嘘だな。」
「だって、誰かが頑張らなきゃ国を守れなかった。この国を私は愛してるからっ。」
「…そっか。」
バンドラはビビの頭を優しく撫でる。
齢16にして、しっかりと芯がある。この子は強い子だと思いながら。ビビも最初こそは目を閉じて怖がる仕草を示していたが、次第にその感覚が心地よく変わり、ふっと笑っていた。こういうところは国を持っていながらも少女であるとバンドラは思っていた。
「でも、一人でなんでも抱え込むのは悪い癖だな。」
「あうっ。」
バンドラはビビの額にデコピンをする。
ビビはほのかに赤く染まる頭を押さえながら、目に涙を浮かべてバンドラを睨んでいた。
「…何するんですか。」
「んー?戒め。もっと色んな人頼れるんだから、もっと色んな人頼らねえとな?」
ニヤリと笑うバンドラにビビはムッとした顔になる。
「…私にこんなことするの、貴方とルフィさんくらいですよ。あーあ、イガラムに言いつけちゃおっかな。」
「ええー。そりゃまずいな。」
父コブラは当然として、幼い頃から付き従ってきたイガラムは異常なほどにビビを溺愛している。…つまりは、少しでもビビに危害を加えれば、すっ飛んできて色々面倒なことになる。
バンドラは少し顔を青くするとそれがわかってか、ビビがバロックワークス時代のミス・ウェンズデーの時のような悪い笑みを浮かべた。
「じゃあ、わかりますよね?」
「…はぁ、そっちの方が…。」
色々言われるだろう…とバンドラは言おうと思ったものの、ビビの微笑みに何も言えなかった。吹っ切れたのだろう、ビビがバンドラの膝へと頭を入れる。バンドラの太腿の筋肉質な硬さがビビの頭に伝わる。
「…一国の王女様がただの船乗りにそんなことしちゃいかんでしょうに。」
「私はアラバスタの王女であり、麦わらの一味のネフェルタリ・ビビですよーだ。」
不貞腐れたようにそう言うビビ。
…若い女の相手は辛いなとバンドラは思い始めていた。
「…しっかし、綺麗な髪だねえ。」
バンドラは太ももにかかる青とも緑ともいえる髪を掬い上げるようにして、見る。サラサラとした髪はさすが、王族と言えるほど。金がかかっているのか自前なのか、肌触りも良く、さわやかな香りがバンドラの鼻の奥に刺す。
「ええ?バンドラさんも負けてませんよ?」
「ハハッ。そりゃ、嬉しいね。」
歯を見せて明るく笑うビビの頬をバンドラは指で突っつく。
「んっ…くすぐったいです。」
「おっと。そりゃあ、失礼。」
上目遣いでそう言うビビにバンドラは歯を見せて笑った。
「…バンドラさんは私も、この国も救ってくれました。正直、私一人では何にもできなかったと…思います。」
「それはあの小僧どもだろう。ボロボロになって、あの馬鹿鰐を止めたのはあいつらだよ。」
ニヤリと笑うバンドラにビビもにっと歯を見せて笑う。
「…そういえば、バンドラさん…私にチュー、しましたよね?」
「んぐっ!?…あ、あれは…しょうがなかっただろう?」
バツの悪い顔をするバンドラにビビが身体を起こし、詰め寄る。ビビは悪い笑みを浮かべて、バンドラの首に手をかける。
「…お前なぁ…。」
「ふふっ。男の人にあんなことされたの…初めてなんですよ?責任、取ってくださいね?」
「…チッ。腐っても元海賊か。…こんなおっさんのどこが良いのかねぇ。」
微笑むビビにバンドラはムッとした顔で横を向く。そこには…。
「…なにしてるのかな?バンドラ?」
「う、ウタッ!?」
…腰に手を当てて、バンドラをムッとした顔で見るウタの姿があった。ビビもぱぁっと明るい笑みを浮かべた。
「歌姫様っ!!」
「ビビっ!!」
真っ白なドレスに身を包んでいたビビ。バンドラの顎に頭をクリーンヒットさせ、ウタへとすっ飛んでいくその姿は彼女のお転婆さを感じさせるもの。バンドラは顎を押さえながらも、久々の再会を抱き合って楽しむ少女二人を見て、父親のような兄のような…不思議な感覚の微笑みを浮かべていた。
「約束、果たしに来たよ。」
「じゃあっ!!」
「ライブ、しようっ!!また、あの時計台の下でッ!!」
晴れやかな笑みを浮かべるウタにビビは晴れやかな笑みを浮かべた。今までクロコダイルによって大切な国を追われていたのだ。王女としての責務もこれからはあるが、それでも今だけはただのビビとして楽しめる。
…その様子をバンドラはタバコを蒸しながら、微笑んで見ていた。
「痛ぁいッ!!」
「はいはい。」
…朝が終わり、昼になる。
バンドラは久々に会ったナミの相手に手を焼いていた。王宮で作られたアラバスタ特有の料理を箸で掴んでナミの口へと運ぶ。ナミは満足げな顔でそれを親鳥の餌を待つ小鳥のように食べていく。
「全く、もう歩けるでしょうに。しかも、一人でも食べれるでしょう?アンタは。」
「何よぉ?可愛い私が傷ついてるのに、バンドラさんは何も思わないわけ〜?」
「いや、そうじゃねえけど。」
プクーっと大きく頬を膨らまし、バンドラを見るナミ。バンドラはそのナミの頭を呆れるように笑いながら、撫でていた。
「ねー、バンドラさん。」
「なんだ?」
「デートしてあげよっか。」
媚びるようにそう言うナミ。バンドラの横にちょこちょこと歩いてくると、バンドラの肩にピタッと頭をつけた。
やっぱ歩けるんじゃねえか…と内心、バンドラは思いつつも彼女の肩をため息を吐きながら抱く。
「何か欲しいものでもあるのか。」
「んもうっ。なんでわかるかなぁ…。もっとドキドキしなさいよねっ!!」
むすっとした顔でバンドラを睨むナミ。
バンドラは年季が違うと歯を見せて大きく笑う。
「
「むぅっ。…はぁあ。バンドラさんにだったら、何されてもいいのになぁ。」
「…こらこら。俺にとって都合のいい女になろうとするんじゃありません。」
不貞腐れた顔でそんなことを言うナミにバンドラはため息を吐きながら、歯を見せて言った。ナミはにっと笑うと、バンドラへともたれかかる。
「そういや、お前、俺の羽織返せよな。」
アレ気に入ってんだから…と付け加えるとナミがえーっと返す。
「私、寝るときに抱いて寝てるのに?」
「知りません。返さねえなら買わせるぞ?」
「しょーがないなぁ。…じゃあ、身体で払うわ?」
ピッタリとバンドラの右腕に抱きつき、そう言うナミ。彼女の胸はバンドラの細いが、しっかりとした腕に潰されていた。
「…おい。」
「うえっ?」
バンドラは左腕でナミの顎に手を当てる。
まるでキスが出来そうなくらいに近づくと、顔を真っ赤にし、目を瞑るナミの耳を優しく噛んだ。
「んっ…!?」
ナミは声を漏らすと目を開ける。
すると目の前ではバンドラが舌なめずりをして、笑っていた。
「こんなんで怖がってるようじゃまだまだだな。泥棒猫…ちゃん?」
「…ムカつく。サンジくんっ!!」
むすっとした顔で自らの船のコックを呼ぶナミ。サンジはまるでナミの愛犬のように一瞬にして現れる。
「はぁい!!ナミさんっ♡…ってッ!!なにさらしとんじゃッ!!このクソバンドラがァァッ!!」
「うおっ!!ちょっとまてッ!!誤解だァァァッ!!」
身体を燃やし、目の奥を燃やし、凄まじい形相で迫ってくるサンジ。バンドラはそんなサンジの気迫に押される形でバンドラはその部屋から逃げるように出て行った。
「…バーカ。私が本気にしてないとでも…。」
ナミが一人、むすっとした顔で飲み物の氷を突っつきながら呟いていた。
「おいそこの。バンドラを見なかったかえ?」
…そんなナミに近寄るのは…ハンコックだった。
ナミは顔をハンコックに向けて、バンドラの行った方に指を指す。
「あっち行ったけど…どうしたの?」
「あー、なんでもない。全くあやつめ。妾を待たせよって。早くデー…じゃなかった、妾にアラバスタを見せろと言うに」
そう言って、ハンコックはナミの元から消えて行ったという。
最後は次回に持ち越すための導入です。
ルエノルーヴの船出の役割でも置いときます。
航海士:バンドラ
船大工:無し(船がバンドラの武装色で固すぎて壊れないため)
医者:無し(大体怪我も病気もしない為)
料理人:交代制(大体バンドラか、スムージー)
音楽家:ウタ
操舵手:バンドラ
戦闘員:ヤマト、バンドラ、スムージー
狙撃手:バンドラ…かな?
とこんな感じ。あ、ビビちゃんへの責任はそのうち取らせますので。では。