燃ゆる龍、覇道の道征く   作:紳爾零士

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第138話

…音楽の国エレジア跡『新エレジア王国』。

トットムジカによって荒れ果てた土地は人々により、綺麗にされ、少しずつ元のエレジアではないものの、国ではなく村と言えるレベルまでは家々は建造され、万国、女ヶ島の民がそこらを跋扈する。

 

「…来たか。」

 

そこにはシャーロット家次男シャーロット・カタクリが立っていた。バンドラはニヤリと笑い、ルエノルーヴ号からビビと共に降りる。その時、カタクリの目がギロリとバンドラを睨んだ。

 

「…貴様、他に女を作ることは構わない。だが、スムージーを一人にしたり、泣かせたりしたら…殺すぞ。」

 

「怖えなぁ。…まぁ、当たり前か。大丈夫だ。俺ァ、俺のことで女を泣かせたら終わりだと思ってる。そりゃあ…まぁ、アイツが泣いたことねえと言えば嘘になるが…こんだけ女の人生狂わせてんだ。俺がアイツら、笑顔にさせなきゃ誰がするんだ?」

 

「…ふん。相変わらず、浮ついていて言葉に重みを感じん男だ。」

 

「…そいつの生き様に俺が必要かどうかは知らねえが、俺を必要としている間は死なねえよってこった。」

 

そう言って歯を見せて笑うとバンドラはエレジアに唯一残った城へとビビと共に入って行った。

 

「さぁ、王女さま。此方がエレジア城内でございます。」

 

「ありがとう。」

 

立ち止まり、ビビに手を差し出すバンドラ。ビビはにっと微笑んでその手を取る。扉を開けるとバンドラの胸にぼすっと何かが飛んできた。

 

「おっと。」

 

「おかえり〜っ!!お兄ちゃんっ!!」

 

「ね、猫耳?」

 

バンドラの胸に飛び込んできたのは、シュガーだった。しかし、いつものシュガーではない。ジーンズの臀部からは白い尻尾が生え、頭には髪の毛と同じく緑色の耳がついていた。

 

バンドラが頭を乱雑に撫でると、シュガーは笑顔になり、耳もそれによって動きながら、尻尾はぶんぶんと動いていた。

 

「シュガー、久々だなぁ。」

 

「うんっ。お兄ちゃんも元気そうで何より。」

 

…しかし、バンドラには疑問があった。

恐らく、今のシュガーはネコネコの実モデル雪豹の人獣型になっているのだろうが、本来の人獣型のそれとは違う。シュガーに猫耳と尻尾がついただけ。

 

「あ、あのう…。」

 

戯れあっている二人の横で気まずそうに声を上げるビビ。シュガーがバンドラの影から顔を出す。

 

「誰?あの子。」

 

「指を指すな。この子はうちのお客さんだ。あまり粗相のないように。」

 

「ええー。またお姉ちゃんに言わずに勝手に女の子増やしたの?」

 

ビビを見てぷくりと頬を膨らませるシュガー。

 

「別にいいけど、お姉ちゃんを捨てるなんてしたら八つ裂きにするからね。幾らお兄ちゃんでも許さないからね。」

 

バンドラから離れ、右手の爪を立てるシュガー。歯を見せて不敵に笑う顔はまるで獲物を前にしたハンターのよう。バンドラはわかってると笑い、シュガーの頭を撫でた。

 

「…というか、シュガー。どうしたんだ?それ。普通人獣型…ってのは。」

 

「本当。トニー君に似てる。」

 

バンドラが指摘をするとシュガーはくしくしと顔を拳で掻き、にぱっと笑った。

 

「レイジュのお父さんにね。手伝ってもらったの。前のはさ、ほら。可愛くなかったから。でも、強さはそのままだよっ。お兄ちゃんに言われた通り、六式の練習も怠らなかったし。お姉ちゃんを不幸にするような悪い虫は殺さないとね。」

 

「怖えなぁ…。」

 

そう言って笑うシュガーにバンドラはジトーとした目で返した。ビビも苦笑いをしていた。取り敢えず、先を急ぐとシュガーに伝え、エレジア城内をビビと共に回る。

 

「思ってたより綺麗ですね。」

 

「あぁ。俺もビックリだ。」

 

…最初、バンドラが来た頃はそれはもう悲惨だった。ウタとゴードンしか居なかったからか、キッチンとウタの部屋、それと食事をする場所以外はガラス片が飛び散り、タイルは剥けていた。それが見違えたように綺麗になっていた。ガラスははめられてはいないものの、飛び散っていることも無く、バンドラ達以外にも住める程度には整備されていた。

 

バンドラはゴードン達のいるであろう食堂へと入る。

 

「やぁ、戻ったよ。ゴードン。」

 

そこにはゴードンと共にメイド服に身を包んだモネとレイジュの姿があった。バンドラはビビに中へと入るように言う。

 

「こんにちは。アラバスタ王国から参りましたネフェルタリ・ビビと申します。ゴードン様には父がかねがねお世話になっております。」

 

「…ネフェルタリ…あー。コブラの。これはご丁寧に。エレジアの国王をしておりました、ゴードンです。現在は見ての通り、先の赤髪海賊団の略奪行為により、滅茶苦茶になったエレジアの復興をしております。」

 

そう言って腕を出すゴードン。

フランケンシュタインの怪物のような見た目からは予想できない優しい微笑みにビビもにっこりと笑い、手を握った。

 

「ねぇ?バンドラ。最近、会えなくて寂しかったわよ?」

 

「すまないな。流石にヤマトとウタとその上…ハンコックの世話で忙しくてな。お前ならまぁ、大丈夫だろうと思って。」

 

近づいてきたレイジュの頭を優しく撫でるバンドラ。レイジュの顔は笑っていたが、目の奥に暗いものをバンドラは感じていた。

 

「聞いたわよ?モネに。…随分と楽しくしていたらしいわね?」

 

「ぐっ。ま、まぁな…。」

 

はだけた胸に耳をつけて、囁くように言うレイジュ。胸に何かを書くような指でなぞる。バンドラは何もゴードン達のいる前でと思いながらもレイジュの顔を見ていた。

 

「ヤマト達は良いわ。私がここに来る前にもそうしてたもの。モネ達も辛うじて許すとして…その他の女の子を手なづけているなんて。随分とフットワークが軽いじゃない?…やっぱり動けないように中枢神経を麻痺させる必要があるかしら。」

 

「怖えよ。」

 

「ふふ。冗談。…半分は。」

 

そう言って笑う顔は最近見たことのある顔にそっくりだった。バンドラは件の人物を思い浮かべ、そう言えば踏み込んだ話はしてなかったなと思い返す。彼にとってはジェルマという戦争国家に居たこと自体が人生としての汚点と考えれば少し悲しいような当たり前のような感覚に陥った。

 

「…そういえば、サンジにあったよ。」

 

「えっ?ほんと?」

 

「あぁ。元気そうだった。」

 

バンドラが優しげに微笑み、そう言うとレイジュもそう…と微笑んで返す。その笑みは先程、バンドラに示したような深みのあるものではなく、本当に優しい…そんな笑みだった。それがわかっているからか、モネもふふっと微笑んでいた。

 

「ねぇ。バンドラさん。少し良いかしら。ゴードンさんにも伝えたのだけれど、そろそろ人を集めても良いと思うの。資金繰りもなんとかなってるし、居住できる建物も増えてきたしね。」

 

「うーん。だがなぁ…。」

 

モネの提案にバンドラは首を捻った。ヤマトやウタに国政はわからない…と自ら出てくれているモネの提案は飲んでやりたいところ。しかし、バンドラに当てがなかった。

 

ワノ国のおこぼれ町の人々に声をかけたこともあったが、いつか来る黒炭オロチの悪政が終わる日までこのワノ国で待つとお汁粉屋の店主に言われた。

 

万国の人間を此処に入れるとするなら、そこはビッグマムの領地であると世間的には見られてしまう。何せ、ビッグマムがバンドラに負けたことは世に出ていないのだから。

 

「まぁ、それこそマリージョアの奴隷とかその辺りだろうな。先ずは観光地としてやっていくのが先決じゃないか?そうすれば、商業の面に話を持っていける。そこから物の価値を調節していけば、人の流れはできるはずだ。それに、音楽が好きな人間はエレジア以外にもいるしな。…ただ、赤髪海賊団襲撃の新聞が厄介だな。」

 

一度あることは二度目もある。

そう思われてはエレジアに住む人など一人も出やしない。

 

「まぁ、後は海賊に住むところを追われている人とか。俺がいる時点で怪しいが…。」

 

そう言って皮肉混じりに笑うバンドラ。

モネはそうねと微笑みながら、エレジアとルエノルーヴの帳簿に目を通す。モネはバンドラの一味には今やなくてはならない存在になりつつあった。金庫番であり、基本興味があることはなんでもやる。その様子をバンドラは横で見るのが好きなのだ。

 

「バンドラくん。」

 

低いその声にバンドラは顔を向けた。

 

「ビビ王女と少し話をしてくる。君は長旅帰りで疲れたろう。女の子たちとゆっくりしているといい。」

 

「ありがとう。そうさせてもらうよ。」

 

そう言ってバンドラは食堂を飛び出し、奥の部屋へとゆっくり入っていくのであった。




次回はイチャイチャ書くよ。…多分。
RED本編でウタを救世主と奉っていた人たちを迎え入れても良いけど海賊の領地だからなぁ…世間的には。バンドラは船乗りって言っているけど。

戦闘能力(武器・その他)
バンドラ…武器は狂骨、武装色、見聞色、覇王色を所持。未来視、流桜、纏うことを可能。能力はワザワザの実の災害人間。雷、乾き、水、冷気、風など人が恐れるものを操ることができる。未覚醒。

ヤマト…武器は金棒(建)、武装色、見聞色、覇王色を所持。纏うことを可能とし、未来視はできない。大口真神の力を扱える。

ウタ…武器は無し。ウタウタの実の能力で自身の周りをウタワールドのような空間にしたり、特定の人間をウタワールドに引き摺り込んだり、歌を形にして攻撃したりできる。見聞色のみ所持。

レイジュ…武器は無し。戦闘スタイルは蹴り。毒を扱うことを得意とし、毒で相手を弱らせたり、蹴りに付与することが可能。今は癒す毒を開発中。覇気は無し。

モネ…武器は木刀(現在)。ユキユキの実の雪人間。姿を消したり、相手を凍えさせたりできる。なお、雪で集中を鈍らせ、並の見聞色使いなら見聞色を発動させないこともできる。覇気は無し。

シュガー…武器は指にはめた鉤爪のようなもの。ネコネコの実モデルユキヒョウの能力者であるが、ジャッジの協力により、変化を部分単位で行うことができるようになった。なお、獣型は普通に雪豹になる。六式取得済み→シュガーのオリジナルあり。

スムージー…武器は剣。武装色、見聞色取得済み。シボシボの実の脱水人間。戦闘力は折り紙付き。体術も勿論、扱える。技名はジュース関連にするかなぁ…と。

ビビ…クジャッキーってチャクラムだっけ?
このまま居続けるかは…微妙。帰すタイミング測り中。

ハンコック…上に同じく。メロメロの実の能力者。蹴りやメロメロの実の力を使う。見聞色、武装色取得済み。覇王色持ってたっけ?…持ってない方がおかしいと思うが。(持ってました)

それでは。

スッ…

  • ヤマト
  • ウタ
  • モネ
  • シュガー
  • レイジュ
  • スムージー
  • ビビ
  • ハンコック
  • うるティ
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