燃ゆる龍、覇道の道征く   作:紳爾零士

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※一応、閲覧注意です。直接的な表現は避けてますが、グロ表現があります。ご注意の上お読みください。


第144話

…ライブフロア。

 

「あ、あぁ…!!お、鬼女だえッ!?わちしをぶん殴ったうちの一人だえ〜ッ!?」

 

ヤマトとレイジュ、それとスムージーが暴れていた。天竜人を守るように兵士たちが前に出る。

 

「ふんっ!!」

 

その装甲はヤマトの金棒によって凹む。

 

「天竜人に逆らうなッ!!」

 

SPのような男達が銃を構え、レイジュを狙う。が、レイジュは空へと飛び、その男達の肩を蹴り抜いた。

 

「ぐ…ぐぁぁ…!!」

 

「…毒で死ぬって辛いのよ?」

 

不敵に笑うレイジュにSP達は卒倒する。

その肌は濃い紫色に変色し、口からは泡を吹いていた。

 

「チッ。ゴミどもが。我々を守れない者に興味はないえ。おい、海軍大将ッ!!何をしているえ〜。この者達を殺すえ〜。」

 

ロズワード聖が聞こえてきた足音にそう吠える。

しかし、その人物はその声に耳を傾けることなく、ロズワード聖を無視して、ゴードンとウタの元へ歩み寄る。

 

「…こ、こここ…コイツはァ…ッ!?」

 

チャルロス聖が尻餅をついて後退りする。

鼻水を垂らし、汚い顔で驚くチャルロス聖にバンドラが見せたのは…無感情。

 

「…バンドラくん…すまない…!!君が…君とウタが…私の為に…作ってくれたエレジアを…!!すまない…!!」

 

大粒の涙を流すゴードンにバンドラは優しい笑みで頷く。バンドラはウタを見て、その頭を優しく撫でた。

 

「…ごめんな。俺がついてやれなくて。」

 

「もう。もう子どもじゃないってば。…ッ!!」

 

脇腹を押さえて顔を顰めるウタ。バンドラは胸元から瓶を取り出す。

 

「…痛み止めだ。一粒、飲んどけ。」

 

「えー…。それ、美味しくないしぃ…。」

 

顔を暗くし、嫌がるウタ。バンドラはその額を指で小突く。ウタは額を押さえて、目に涙を浮かべる。

 

「いった…!!何すんのよッ!?怪我人だよッ!?私ッ!?」

 

「怪我人は吠えねえ。…そら、ゴードンも飲んどけ。」

 

「…助かるよ。」

 

ゴードンはふっと笑い、その瓶を受け取った。ゴードンの胸からは少し血が流れる。バンドラはスムージー達の元へと歩み寄る。

 

「…後は任せろ。」

 

「まさか、殺す気…!?ダメよッ!?そんなことしちゃダメッ!?」

 

進むバンドラの胸をレイジュが掴み止める。バンドラはそんなレイジュの頭をポンポンと優しく叩く。

 

「殺す…か。それも辞さない。」

 

「ボクも反対だ。…バンドラが壊れちゃう。」

 

ヤマトもそんなバンドラの手を掴む。

…バンドラはふっと優しく微笑むと首をポキリと鳴らした。

 

「…ウタを傷つけた。エレジアなら俺が手を出せないとたかを括ってな?」

 

「ボクが殺る。」

 

「…光月おでんは市民を殺したりなんかしない。」

 

「でもッ!!ボクだってッ!!」

 

声を荒げるヤマトの唇をバンドラが乱暴に奪う。バンドラは唇を剥がすとニヤリと笑い、そのまま前へと歩いていく。ヤマトは顔をほのかに赤く染めて、へたれこんだ。

 

「…やる気か。天竜人を…傷つける気かッ!?七武海風情がッ!!」

 

ファンクフリードをギュッと握り、怒声を上げるスパンダム。バンドラは息を吐いて、刀を握る。

 

「どっちみち逆らっちまってるんだ。ここまで来たら、もう後戻りは出来ねえ。」

 

「はぁ!?頭いかれてるのかッ!!テメェッ!!」

 

「…親の脛齧りには理解できねえだろう。」

 

そう言ってバンドラはスパンダムを袈裟に斬る。スパンダムは体から血を流しながらその場に倒れた。

 

「さ・て・と。」

 

そう言ってバンドラはロズワード聖の元へと振り向く。ロズワード聖は真っ赤に顔を染めて、激昂していた。

 

「下々民が…!!我々…天竜人に逆らうとどうなるか…!!わかっているのかッ!!」

 

「…俺の能力は災害を操る、作り出す、なる力。このエレジアは俺の力で情報が外に漏れねえ。誰にも見えねえし、糾弾の声は誰にも聞こえねえ。バスターコールが望みなら残念だったな。」

 

「なんだと…!?こ、こんなことをして…何になるとッ!!」

 

その時だった。

バンドラがロズワード聖を縦に叩き切ったのは。空中に鮮血が舞う。

 

「「お父様ッ!?」」

 

「ぐっ…!!こんなこと…し…て…。」

 

バタリと倒れるロズワード聖。

そのロズワード聖を踏みつけて、そのままチャルロス聖の元へと歩み寄る。

 

「こ、こんなことして何になるんだえ〜ッ!?わ、わちし達を殺すなんて…正気の沙汰じゃないえ〜ッ!?」

 

「…はっ。どの口が言ってやがる。…いいか。テメェらが此処で泣き叫ぼうが、吠えようが何処の誰にも届かない。俺の領地では…俺がルールだ。」

 

「ひ、ひえぇぇぇッ!?…あべしっ!?」

 

チャルロス聖の胸ぐらを掴み、腹に膝蹴りを入れるバンドラ。チャルロス聖は口から血の混じった空気を吐き出す。そうして、首を掴むとそのまま、水の上へと持っていく。

 

「ぐえっ!?ま、待てッ!?何をするえッ!?」

 

「ぐっ!?あ、兄上様ッ!!兄上様を離すアマス、この外道がッ!!」

 

兄のピンチに青筋を立てて吠えるシャルリア宮。シャルリア宮の放つ凶弾をバンドラは意にも返さない。2、3発撃たれた頃にバンドラはシャルリア宮の持つ銃へ苦無を投げた。

 

「うっ!?」

 

「…黙って見てろ。次はお前の番だ。」

 

そう言ってバンドラは背後を振り向き、睨む。シャルリア宮はその目に顔を青ざめさせ、地面に座り込んでしまった。

 

バンドラはチャルロス聖をエレジアのライブフロア近くの水の上へと運ぶ。

 

「ま、待つえ〜ッ!?」

 

「待たねえ。じゃあな、水底で天竜人…名乗ってろ。」

 

そう言って水上で手を離すバンドラ。チャルロス聖は水に落ちた瞬間、バシャバシャともがき苦しむ。その様子を見て、バンドラは鼻で笑った。顔はなんの表情も無かった。

 

「…いずれ、水底に沈むだろう。良いかい?お前達はあまりにも…地獄を知らなすぎる。目の前でのたれ死ぬ姿、目の前で人として扱われないものの嘆き…一度でも耳を貸したことがあるか?」

 

「アボボボボッ!?」

 

「…何言ってやがる。豚か?テメェは。」

 

そう言ってバンドラは次にシャルリア宮へと目をつける。

 

「…お前は…確か…ウタを撃ったよな?」

 

「ひえっ…!!あ、あの…!?その…!?」

 

バンドラの殺気にシャルリア宮は息ができなかった。目の前にいるのはなんだ?怪物か?悪魔か?…股の間が妙に生暖かかった。

 

バンドラは狂骨をきらりと光り輝かせる。

 

「そ、そうでアマスッ!!お、お前は女が好きなのでアマスよね?だったら、私が貴方を癒してあげるアマスッ!!そんな地上の汚い女よりも、創造主の私の方が嬉しいでしょっ!?ねぇっ!?今なら…!!」

 

…何か言おうとしたシャルリア宮のシャボンのマスクをバンドラは手で握り割った。そして、泣くじゃくるひどい顔にシャルリア宮の顎を指で掴む。

 

「…俺はさ。女の尊厳を踏み躙ったりしねえ。だから、今此処で恥辱を与えたり、腹を殴ったりしたくねえのよ。わかる?…これ以上、喋ってくれるな。」

 

そう言ってバンドラはシャルリア宮の首に苦無を近づける。皮が一枚切れたのか、つーっと血が垂れていた。

 

「う…あ…う…。」

 

「…お前さ、高級料理店行った時に、好きな料理頼むでしょ?それが腐った生ゴミと見るも煌びやかな素晴らしいものだった場合、どっちに飛びつくよ。…聞くまでもないよな。そういうことさ。俺は好きに序列をつけている。…だからさ、ハニートラップは俺には通用しねえ。」

 

バンドラはシャルリア宮の頬を手で触れ、上に上げる。シャルリア宮は生まれて初めて男に恐怖した。シャルリア宮は会った男といえば、言うことを聞く奴隷に自身と同じ天竜人。まさか、海賊のような男に…地上の男にこんなことをされるなど、屈辱以外のなにものでも無かった。

 

「…薄切りにするか、水に飛び込むか、家族の誰にも自分を覚えられずに生きて帰るか…選べ。」

 

怪しげに青色に光り輝く目はまさに悪魔のように見えた。左手をバチバチと電撃が走らせ、ニヤリと笑うバンドラ。

 

「あ、そうそう。さっきお前につけた苦無には毒が塗ってあってさ。…強い衝撃を喰らったら、ちと面倒なんだわ。」

 

「…え?」

 

「…一気に身体を侵食し、一気に歳をとる。そのまま誰にも知られず生き絶えるのは…地獄だぞ?」

 

その言葉を聞いてシャルリア宮の顔からさーっと…血の気が引く。バリバリと雷を落としながら向かってくるその様はまさに…悪鬼羅刹。

 

「切った、溺れただけじゃあ許さねえ。…内臓から炭にしてやる。」

 

そう言ってシャルリア宮の頭に手をやるバンドラ。

…焼き殺す準備はできていた。しかし、その手は氷塊によって阻まれる。

 

「もうその辺にしときなさいや。天帝さんよ。」

 

バンドラが氷塊を手で追い払うと、目の前でシャルリア宮が涙を流して、気絶していた。バンドラは隣の方を見る。そこには冷気を吐き出す青キジの姿があった。

 

「…こんな屑ども、生かして何になる。創造主の血?俺らだって辿っていったら、創造主の血にたどり着くかもしれねえ。親の脛齧りってレベルじゃねえぞ?」

 

「俺の顔も立ててくださいや。…それに、当の歌姫はやめて欲しそうに見てるぜ?」

 

バンドラはウタの方を見ると心配そうにウタは見ていた。バンドラはため息を吐くと狂骨を収め、シャルリア宮の方を睨むとそのままウタの元へ駆け寄る。

 

「…早く連れて行け。後1秒でも遅れれば、その女もそこにいるおっさんみたいに叩き切る。」

 

「あらら。内臓まで見えてるよ…うげー…。」

 

青キジは袈裟にされたロズワード聖を見て、吐くような動作を見せる。バンドラはウタの目に触れないようにウタの目を隠した。

 

「あと、そこに溺れてるクズも生きてるなら連れてけ。…生きてるならな。」

 

「…このことは結構問題になるな。」

 

「まぁ、野生生物が欲しいと突っかかって殺された〜とでも言っておいてくれ。それじゃあ。」

 

そう言ってバンドラはエレジア城へと戻っていった。

 

「…ほんと、化け物め。」

 

青キジはセンゴクに知らせる為に電伝虫を鳴らす。

…ロズワード聖の死は明るみにはならなかった。バンドラが殺したとは誰にも青キジは言っていない。だが、センゴクとガープ、それにゼファーはわかっていた。

 

…同時にもう天帝には関わらないと天竜人も思ったのである。




こういうの書いた後って何が起こると思う?
…そうだね。イチャイチャだね。というわけで。次回はハンコックさんです。…それじゃ。

スッ…

  • ヤマト
  • ウタ
  • モネ
  • シュガー
  • レイジュ
  • スムージー
  • ビビ
  • ハンコック
  • うるティ
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