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前半と後半が少し温度差あるかも。
…とある島。
雪降る島に奴らはいた。
「…息災かな?Mr.ドフラミンゴ。」
「…誰だ?テメェは。」
…ドンキホーテ・ドフラミンゴは現れた男を睨みつける。男は刈り上げた赤髪に左側の頭に黒い蛇の刺青があった。
「ん?なぁに。うちの船長と話をして欲しくてね。」
「…船長だと?先ず、テメェは何もんだって話だろう?」
「フハッハッ。ソーリー?僕はマグロディズマ。『人形遣い』マグロディズマの名前で8億ベリーの懸賞金がかけられている。…黒ひげ海賊団の末席さ。」
男…マグロディズマは大きな円盤のついた首飾りを手で触り上げ、ニヤリと笑った。ドフラミンゴ…それとファミリーの人間は露骨に警戒心を表す。黒ひげ海賊団なんて…聞いたことがなかったからだ。
「マリオネット海賊団船長マグロディズマ。幹部は3人…か。」
「oh。あのドフラミンゴに知られているとは、恐縮だねえ。」
「今調べただけだ。…で、その黒ひげとかいう野郎は何故来ねえんだ。」
ドフラミンゴのその言葉にマグロディズマは歯を見せて笑った。彼の金色の歯がいくつかきらりと光り輝く。
「面白いとは思わないかね?我々の船長マーシャル・D・ティーチはワザワザの実を狙っている。その為に先ずは七武海になる為に名のある海賊を狙っているのだ。…そうすれば天帝を誘き寄せる算段が一つ完了する。」
「…フッフッフッ…。それだけであの野郎が来るとは思わねえけどな。」
「いいや。それだけじゃない。…我らはホビホビの実の能力者を味方に加えている。一人いたよな?君の戦いを邪魔し、彼にとっての地雷が。」
その言葉を聞き、ドフラミンゴの顔が険しくなる。その嘲り笑うような笑みにドフラミンゴは怒ったのではない。あの忌まわしき情景が頭の中に思い浮かんでいたのだ。
「まさか、歌姫を?…フッフッフッ…。そのティーチって野郎は余程の命知らずだなぁ。…だが、ホビホビか。なるほど。オモチャに変えちまうってのか。」
ドフラミンゴとて悪魔の実の情報は得ている。
マグロディズマはくくくと嫌らしく笑った。
「その通り。いくら愛していようが、いくら大事にしていようが…ホビホビの実の力は絶対。彼らの中に歌姫がいたという事実は残らない。だが、その前に作戦がもう一つある。」
マグロディズマは人差し指を立てて、ニヤリと笑った。風が巻き起こり、右側にしなだれる髪の毛が揺れる。両耳についた三つの輪のピアスがきらりと光り輝く。
「…海軍本部に歌姫を連れて行くのだよ。そうすれば、さらに戦争の火種は広がる。」
「…戦争?戦争してえのか。」
「フハッハッ!!そうですッ!!船長はそのうちにインペルダウンレベル6の奴らを仲間につけようとしているのだよ。」
…黒ひげマーシャル・D・ティーチは戦争の火種を探している。結果的にそうなるのかはわからないが、その為に名のある海賊を一人探しているのだ。
「…それで、俺に話が来たのは…何故だ?」
「君は天帝に負けた。」
「…ア?」
ピキリと青筋を立てるドフラミンゴ。
マグロディズマは髪を掻き上げ、笑う。
「君としては天帝に一つ吠え面をかかせることができる。これほどまでに有意義なことはないだろう?」
「…そんなことで俺が釣れるとでも思ってるのか?フッフッフッ…。舐められたものだな。奴を潰すなら、もっと狡猾にやるさ。」
「そう。だからこそ、飲んだ方がいい。君はまた拠点としてドレスローザを狙えばいい。今度はウチからソルト…ホビホビの実の能力者を貸してあげよう。そうして次は…君が海軍にとって、世界政府にとって恐ろしい存在だと周りに見せつける。そうすれば、君も晴れて七武海。要求は絶対に飲むだろう。」
そう言ってドフラミンゴの顎を掴むマグロディズマ。その周りにいたファミリーの者は不敬だと止めようとするが、ドフラミンゴがそれを静止した。
「…まぁいい。俺の狙いは俺を嘲り笑ったこの腐った世界をぶち壊すことだ。海賊家業じゃあねえ。…それに天帝には前々から用があったところだ。」
そう言って不敵に笑うドフラミンゴ。
…彼はバンドラが天竜人を殺したという話を聞いて、その話の真意を聞きたいと思っていた。
「…良いですねえ。では、ことの詳細を。」
そう言ってマグロディズマはニヤリと笑った。
エレジア城…バンドラの部屋。
隣にヤマトを抱いて、眠るバンドラに一人の影が近寄る。
「バンドラさーん?起きてくださ〜い。」
透き通るようなその声にバンドラは少し体を動かす。
「んもうっ。起きなかったら、ご飯抜きですよ?」
「…あ?ビビ…。なんで?」
「ゴードンさんに起こしに行ってきてって言われまして。本人は出来ればと言ってはいましたけど。」
歯を見せてにししと笑うビビ。
バンドラは目を目を擦り、あくびをする。少し乱れた甚平を治し、髪をかき上げる。普段は前髪のある髪型をしているからか、オールバックになったその姿にビビは新鮮味を覚えた。
「しっかし、王女様に起こされるったぁ、変な気分だね。」
「そりゃあ、私だってここに居させてもらっている立場ですもの。何かしないと申し開きが立ちません。ゴードンさんからは色々とお話を聞いておりますから。」
「そうか。…だいぶと任せっきりだな。」
ベッドに腰をかけてそう言うバンドラ。
ビビはそうですねと笑う。バンドラは頭の後ろを掻き、息を吐く。
「…そういやぁ、お前、服はどうしてるんだ?急に決まったからあんまり持って来れてないって話じゃねえか。」
「え?あー、今はウタちゃんの服を借りたりしてます。背丈も一緒ですし。」
そう言ってくるくると回るビビ。
彼女の緑とも青とも言える髪がバサリと動く。確かに今着ている服はバンドラがウタの誕生日にクリミナルで買ってやった黒の生地にピンクの星の柄のついた服にショートパンツといった服装だ。ビビの砂漠育ちとは思えない真っ白な足がしっかりと出ている。
「でも、ちょっと胸がきついんですよね…。」
「それ、本人に言ってやるなよ?…血涙出して、襲ってくるから。」
バンドラは胸元を触るビビをジトーとした目で見ていた。ビビは歯を見せて笑いながら、言わないですよと一言添えた。
「…だったら、買いに行かなきゃいけねえな。」
「えー?でも、私、此処から出たらまずくありません?」
…そう、王女ビビはバンドラと共にいることはネフェルタリ家とアラバスタ王国の国民のみに知らされている。王女とバレれば命も狙われかねない為、ビビとしては外に出ることはしたいけど、出来ないと考えていたのだ。
「まぁ、大丈夫だろ。…俺が傭兵になってやる。」
「わぁっ。世界一の傭兵ですね。ふふっ、ならしましょうか。お忍びデート。」
そう言って笑う姿は先程とは違い、王女のたおやかな笑みそのもの。バンドラはそうだなと言い、ビビの差し出した手を取った。
「となると色々しなくちゃ。初めてですもの。」
「楽しむ気満々だな。…王女様の為にいくら使えばいいんだ…。」
「あっ、そう言えば。ナミさんも言ってましたよ?バンドラさんとデートの約束したのに、全然お声がけが来ないってっ。」
「ヤバっ。…あいつ、怒らせたら骨の髄までしゃぶられるよなぁ…。」
バンドラはため息をつきながらはにかむように笑う。ビビもそれに手で口元を隠して、ふふと微笑んでいた。
「まぁ、今度、あった時にでも誘ってみるかね。」
「そうしてあげてください。楽しみにしてましたよ。」
そう言って二人は食堂へと降りていった。
すやすやと眠るヤマトを置いていって。
オリキャラ出しました。
マグロディズマさんです。彼は人形遣いと言われまして、ホビホビの実はシュガーからソルトさんに移ってます。…ドレスローザ編は大変だぞ…これ。
で、次はビビちゃんとデートですね。
公式的に169センチなんですよ。ウタもビビちゃんも。ただ2年後でFと2年前でビビちゃんがFなので…現実は無情…。バンドラさんは大きさなんて気にしないですけどね。
僕が頂上戦争でどうするつもりかは大体読めたんじゃないかなぁ。ではでは。
スッ…
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ヤマト
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ウタ
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モネ
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シュガー
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レイジュ
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スムージー
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ビビ
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ハンコック
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うるティ