アンケートやってます。皆様ドシドシご投票くださいませ。
ヒロイン案募集中でございます。こちらまで。
↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=287598&uid=273231
…ウォーターセブン秘書室。
市長アイスバーグの秘書カリファは秘密裏に連絡を取り合っていた。…世界政府とである。彼女はウォーターセブンの船大工であるアイスバーグが受け取ったとされる古代兵器プルトンの設計図を奪うことを任務とした政府の秘密組織であるCP09の一員であった。
0と1から9までで構成されるCPだが、9は諜報機関という一面と共と殺人の許可が降りている他とは異なる部署であり、その超法規的活動を行う一面から一般的に存在を公表されていない。
「…なんでしょうか。」
『ウォーターセブンに天帝の存在を確認。即刻、現指令を中止し、
…そう、こともあろうか、世界政府は無理やり七武海に任命したにも関わらず、その傍若無人さに手がつけられなくなり、天帝、そのものの存在を無かったことにしようとしていた。
天帝バンドラが女好きであるのは政府としても周知の事実であった。此処にいる女の諜報部員はカリファのみ。
…しかし、カリファの中に一縷の疑問が生じる。
天帝は政府に牙を剥きさえすれど、殺す理由にはならない。まだ利用価値はあるのだから。
「———了解。」
しかし、立場がその言葉を放つことを許さない。疑問は飲み込み、二度と出さない。それが世界政府である。カリファは即座に準備を始める。…より肌を出した格好を。より可愛らしい格好を。より…男受けする格好を。
「アイスバーグさん、お会いできて光栄です。」
「マー。そう畏まるなよ。」
ウォーターセブン一番ドッグ。
市長アイスバーグと共に船大工達が出迎える。鳩を肩に乗せた船大工や鼻の四角く長い船大工の目がきらりと光る。バンドラはその異様な雰囲気を無視しつつ、アイスバーグと話をしていた。
「それで、コイツが痛んでねえか見てほしいというのか。」
「ええ。金は用意してます。」
「一つ言っとくが…もし、乗り変えろつったら変えられるよな?」
その瞬間、アイスバーグの顔が険しくなる。バンドラは首を傾げる。
「どうかなさったんですか?」
「いやぁ…マー。わからんでもないが、仲間だっつって船を変えねえっていう海賊がいてな。竜骨がやられてるってのに…ほら、あの船だ。」
「ッ!?」「ほう。」
バンドラと共にきたビビが目を見開く。
…言葉を失った。そこにあったのはついこの間まで海を闊歩していたゴーイング・メリー号だったのだから。ビビにとってもかけがえのない仲間である。バンドラはそれを察しして、ビビの肩を抱く。
「…りゅ…竜骨が壊れてたら…船はどうなるんです…?」
「ん?マー…途中で船はぶっ壊れる。」
その言葉を聞いて更にビビの顔は青に染まっていた。地面に倒れそうになるビビの体をバンドラが抱き抱える。
…アイスバーグ達にとってはバンドラと共にきたお嬢さんが何故そのような感情を持っているのか、わかっていなかった。
「竜骨は船の基盤だ。そこが壊れちまったら船は死ぬ。あの船はもう走れねえだろうなぁ。」
「…そうですか。」
バンドラはビビの顔を見て、腕を引く。
ビビはその意図を汲み、真っ青な顔でそのままバンドラへとついて行く。
「それじゃあ、俺たちは一度ホテルに戻って適当に回ります。」
「あぁ。この船を見てから俺も対談の用意をしよう。」
その言葉を聞き、バンドラはにっと歯を見せて笑った。
震えるビビの手を優しくバンドラが包み込む。
「大丈夫か?」
「…少し休んでも?」
「勿論。」
バンドラはホテルに行く前にその前の道にあったベンチにビビを座らせた。バンドラはその横に座り、息を吐く。
「…坊主達が来てるとはな。」
「バレちゃいますね…怒られちゃうかな…。何で俺たちと行かなかったんだ…って。」
「そんなこと言う奴らじゃないだろ?」
「そうですね。」
浮かない顔でそう言うビビ。彼女のズレた変装用の薄紫レンズのサングラスをバンドラがくいっと直す。
「…メリー号、無理してたんですね。」
「まぁ、アラバスタに行った時は五体満足だったんだろうよ。そりゃあ、いつかは来る別れ。ずっと船が一緒だなんて甘い幻想だよ。」
「…あの船、ウソップさんのお友達がくれた船なんですって。懐かしそうな顔でよく言ってくれました。トニー君もあまり乗ってなかったのに直ぐにメリー号を大切にしてて、ナミさんの故郷のミカンの木も植えてあって…ルフィさんはよく落ちそうになって…。」
…少し震える声で淡々と紡ぐビビ。
バンドラはタバコを蒸しながら、黙って聞いていた。ビビの肩が少し震える。優しい彼女はその船に何を思ったか…バンドラはわからなかったものの、彼女がメリー号を失うことをとても怖がっているのは痛くわかっていた。
彼らにとってはかけがえのない仲間なのだ。
「…思い出深い船なんだな。だけど、だからこそ…船大工達は乗り変えろつってんだろ?」
「…え?」
バンドラはタバコの火を消して、ビビの方を見る。ビビの目からつーっと一筋の涙が頬を伝って垂れる。それをバンドラの少し無骨な指が拭った。
「俺たち、悪魔の実を食った人間は海に落ちたらそのまま落ちる。海面にゃ上がれねえ。…常識さ。だからじゃねえが。海の途中で船が壊れたら困っちまう。仲間と呼ぶのなら、仲間を乗せて最後まで動けず、途中でぶっ壊れちまったら…それは船の方が可哀想なんだ。」
「…。」
「だから、ピーピー泣いてないで。いつもみたいに笑いなさいや。な?」
「んむっ…!!」
ビビのほっぺをぎゅっと右手で挟み込むバンドラ。小さな顔なのでバンドラの手にしっかりと収まっていた。すべすべとした肌の触感と柔らかさがバンドラの手に伝わる。ビビはびっくりしたように目を見開くとジトーとした目でバンドラを見ていた。
「…そんなことするの、貴方だけですよ?」
「変な顔で睨んでも可愛いだけだね。」
「…話をずらさないっ。」
プイッと横を向き、腰まで伸びる青髪を指で弄るビビ。顔はほのかに赤く染まっていた。バンドラはその様子にもう大丈夫だとはにかんで笑うとそのまま腰を屈め、背を丸めてベンチに座る。
「…船にとっての幸せか、仲間としての幸せか。それを考え取れる船長は新世界にはたらふくいる。…仲間と呼ぶなら考えなきゃなんねえ。船が何を考えて海原で俺たちを乗せてくれるのか。明日、俺がお前の隣に入れる確証もない。この海に生きるってことはそういうことだ。」
「…そうですね。こんなんじゃ、アラバスタに帰った時にみんなに笑われちゃうっ。」
そう言って微笑むビビの頭を優しく撫でるバンドラ。ビビはそれに目を細めて満足そうに笑っていた。
「まだお前は若い。…これからも間違っていけばいいし、悩んでいけばいいし、泣いていい。お前らの苦悩や涙は大人や経験がきっと変えてくれるさ。俺もその一員だ。」
…生きている間に自分が希望になればいい。バンドラはそう考えていた。
…そんなバンドラ達の元へコツコツと音を立ててやってくる影が一つ。
「天帝バンドラ様ですね。アイスバーグ市長よりビビ王女とバンドラ様を向かえに行くようにと。バンドラ様にはこれより私めがお相手させていただきます。カリファと申します。」
「…ご丁寧にどうも。」
秘書というよりは秘書らしくなく。
足も肩も胸元も見えるような大胆な格好をした秘書…カリファの姿を見て、ビビは顔を真っ赤に、バンドラは怪しく思っていた。さっきの大工たちに似た不思議な感覚を覚えていたのだ。
「…気のせいか。ありがとうございます。お言葉に甘えて、案内よろしくお願いします。」
バンドラも目を細め、ふっと笑う。
カリファは警戒を顕にせず、あくまで好意的に接した。…完璧にバンドラを落とし、殺すために。
カリファ、多いね。(実はステューシー派)
まぁ、カリファもえちちの権化じゃからの。ただ天然H枠はもうハンコック様がいらっしゃるのじゃよ。だから、こんな立ち回り。
ビビを連れてきた理由はこれです。
メリー号の別れにビビがどんな反応するか、考えるだけで楽しい。
それでは。
ウォーターセブンの後※改訂版
-
ヤマト
-
ウタ
-
モネ
-
レイジュ
-
ハンコック
-
ビビ
-
ナミ
-
ロビン
-
カリファ