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…翌日。
バンドラは花束を持ち、とある場所を訪れていた。そこは負傷したアイスバーグの眠る一番ドッグへ歩いていく。
「本当に行くんですか?先輩。」
「知らん様について来てたんだから文句言わない。つーか、なんで先輩?前はバンドラって呼んでたじゃん。」
「…Z先生から教え込まれたんです。目上への口の使い方は。」
バンドラの隣を歩くのは青髪の少女…アイン。素気なく、スタスタと歩いていくその様は若干あどけなさが伺えるものの、冷静さも伺えた。
「俺はもう海軍じゃねえぞぉ?」
「私も海軍じゃありません。それに、貴方の名前はまだ海軍にあるじゃないですか。海軍中将『雷鳴』のバンドラ。貴方のことですよね?」
「違います。」
ジトーとした目で睨むアイン。
バンドラはふぅ…とため息を吐き、そんなアインの頭を撫でまくった。
「ふひゃあぁッ!?」
アインは悲鳴をあげて、顔を赤く染める。急にやられたことにバシッとバンドラの手を自身の手で弾き、目に涙を浮かべてバンドラを睨んだ。
「何するんですか!?」
「ハハッ。クールビューティーも形なしだな。」
「…チッ。」
アインは舌打ちをして、直ぐに元のスッとした顔に戻る。バンドラはふっとその様子のアインを見て、笑った。
「…何笑ってるんですか。私は貴方みたいな人、好きじゃないですから。尊敬はしてますけど。」
「してくれてるんだ。嬉しいねぇ。」
「…若き海軍の英雄。11歳で刀に持ち前の覇王色を纏い、敵船団を一人で破壊。英雄ガープ中将とセンゴク元帥…そして、Z先生の英才教育を受け、六式も身につけた、まさに戦闘の鬼。貴方を尊敬しない海軍はいません。」
「そんな凄いことはしてないけどね。覇王色も無意識に纏ってたみたいだし。最近になって、あ、俺持ってんだって。」
バンドラは頭の後ろを右手で掻いて、にっと笑う。アインは目だけでバンドラを見た。
「…褒めてません。Z先生と共に来てください。Z先生は貴方を気に入ってます。」
「先生、先生って…ガキかなんかか?」
「…あのですね。私はZ先生に従うだけ。あの人が居れば他は何も入りません。」
バンドラが意地悪くそう言い、タバコを蒸す。アインはその言葉に少し顔をむすっとしながらも、すぐに顔を元に戻し、淡々と言葉を紡ぐ。その言葉はまさにクール。温度を感じなかった。
「…なんですか?私の顔に何かついてます?」
「いいや。ただ、無理してる感じがしてな。大人っぽい女ほど、何か隠してるもんだ。」
「…何がわかるというのですか?…そんなこと言って口説いてるんですか?」
「…なんでそうなる。」
肩を落としてため息をつくバンドラ。
アインはスタスタとバンドラを置いていくように歩いていく。
「…不愉快です。尊敬はしてますが、貴方と懇ろな関係になりたいわけではありません。私の役目は貴方を海賊遊撃隊に引き入れること。貴方と仲良くしに来たわけではないので。」
そう言って振り向くアイン。
バンドラは変装用にと生やした無精髭を撫でて、ふっと笑った。その姿はまるで反抗期の娘とうだつの上がらないお父さんのように周りの人間は見えただろう。
バンドラはくいっとメガネを上げるとガレーラカンパニーの一番ドッグの前へと足をすすめた。
「…凄い人だかりですね。」
そこには沢山の人々が集まっていた。
その姿からはアイスバーグの格や人となりの良さが伺える。パシャパシャというシャッターの音と人々の声が響く。
「…ここを掻い潜るなら、一つアイデアがある。」
「乗りましょう。どんな愚策でも。」
「…あのなぁ…。『
バンドラはガシッとアインの手を掴むと、バンドラはパチンと指を鳴らす。するとバンドラを中心に白い霧が発生した。アインはそれにビックリしたのか、咄嗟に目を閉じた。
「数分ではあるが、人からの認識を阻害する。このうちに入るぞ。」
「…手、離してください。」
「手ェ離したら、お前だけ入れないぞ?」
「…変なことしたら…殺しますよ?」
ギロリと睨むアインにバンドラはため息をつく。しかし、アインはただ先生や同僚以外に身体を触られたのが初めてな為、どう接して良いかわからないだけであった。
「…しかし、ゼファー先生は衰え知らずだな。正直、今のゼファー先生でも格闘だけなら負けちまう。あの人はすげえよ。」
バンドラが清々しい顔でそう言った。
バンドラとてゼファーには敬意を持っている。ゼファーの体術はバンドラに色濃く受け継がれている。思い出せば地獄の日々だったが、楽しくもあった。
バンドラが優しげな笑みでアインを見れば、アインはぷるぷると震えていた。
「あ、アイン?」
「でしょっ!?Z先生は凄いのっ!!あの人はね、かっこいいし、強いしっ、それにそれに…!!」
ウキウキとしながら、満面の笑みでゼファーの良いところを何度も何度も言うアイン。その顔は先ほどのクールな彼女とは違い、何かを褒められた子どものような…幼い顔であった。
バンドラも最初はびっくりしていたが、クールビューティーとはかけ離れた少女の顔にふっと微笑み、咄嗟にその頭に手を置いた。
「ひゃうっ…!!な、なんですか…?」
「…相当好きなんだと思ってな。先生のこと。」
「…うっ。は、恥ずかしいところを…お見せしました…。」
アインは顔を下に向けて、消え入りそうな声でそう言った。彼女は初対面のバンドラに取り乱してしまったことになんとも言えぬ恥ずかしさを覚えた。耳まで赤くなったアインの手を引き、バンドラは一番ドッグへと入っていった。
…少し廊下を歩けば、その扉の前で船大工達が焦った様子で立っているのがバンドラ達には見えた。バンドラはアインを連れて違う部屋へと入る。
「見つけた…。」
そこに居たのはバンドラが探していた人物だった。
「…アイスバーグさん…!!」
涙を流しながら書類を整理するカリファ。バンドラは霧害を解き、カリファの後ろへと立つ。
「…ッ!?」
カリファはその気配に対し、椅子から立ち上がり、瞬時に後ろに横蹴りを放った。
バンドラはそれをアインの手を握っていない方の腕でガードする。
「…ウォーターセブンの秘書ってのは武術も長けてるのかい?どうやら、動きに無駄がないようだが?」
バンドラはニヤリと笑い、アインはカリファを睨んだ。カリファは…て、天帝様…と少し後ろにたじろぐようにこける。
しかし、男は泣く女に弱いとカリファの頭には浮かんだ。カリファは手を目元にやり、啜り泣く。
「ひっぐ…えっぐ…アイスバーグさんが…何者かに撃たれて…。」
「…なるほどなぁ。」
バンドラは優しくそう声をかける。しめたとカリファが悟った矢先、その首元に…冷たい感触が伝わった。バンドラの持つ苦無である。
「良いお姉さんならデートしてもよかったんだがなぁ。悪いお姉さんだから、ちょっと口説き方を変えるぜ?」
「…なるほど。気づかれてるってわけ。」
カリファの声が低くなる。
腕を振り解こうと身体を動かすが、バンドラの力に対し鍛えているにも関わらず、カリファの力は非力すぎた。
「くっ…。流石は天帝。全く動けない。」
「そういう君は政府の犬か。…全く、美人に手荒な真似はしたくないんだが、今回の一件に俺の大事なもんが関わってるとあっちゃ…話は別だ。色々と話してもらおう。」
にっと笑うバンドラを静かにカリファが睨みつける。アインも手に二丁の拳銃を持って睨みつけた。
アインのキャラがわからん。
とりあえず、ゼファー先生大好きなクールビューティーで。好きなんだけどね。何せ映画の主役じゃない系は難しいのよぉ。では。
ウォーターセブン後のイチャイチャ※改訂版の改訂版(ウォーターセブンを超えると極端にイチャイチャが少なくなると思われますので上位3名〜5名くらいを書きたいと思います。よろしくお願いします。)
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ヤマト
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ウタ
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モネ
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ハンコック
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ビビ
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ロビン
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ナミ
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カリファ
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アイン
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レイジュ