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「…歌姫のことは本当に知らない。残念だったわね。」
縛られてバンドラを睨むカリファ。
バンドラは足を組んで、タバコを蒸していた。
「…どうしますか?先輩。殺しますか?」
「だとさ。早く喋った方が身のためだぜ?悪魔の実も食っちまったし。」
「…食わせたの間違いでしょう。」
バンドラはニヤリと笑い、アインの頭に手を置いた。アインはその様子に少し不機嫌になったようにムッとしながらも、その手を叩き落とし、カリファを睨んだ。
「歌姫はわからない。本当に。ただ、司法の島にいるかもしれない。アイスバーグの持つ古代兵器プルトンの設計図とこの島にいるニコ・ロビンの回収が目的。その後、海列車に乗り、司法の島に集まることとなっているわ。…って、本当に室外にこの情報は出ないのでしょうね?」
「出ない出ない…。だが、俺とお前の繋がりがバレた時点でお前は殺されるぞ。」
「…その時はその時よ。貴方達に唆され、その先で殺される。…政府に生きた定めよ。」
バンドラはチャキッと狂骨を触り、カリファに向けてニヤリと笑った。カリファは寂しそうに笑い、ため息を吐く。
「…先輩。どうするんですか?これから。歌姫は所在知れず。司法の島エニエスロビーには立ち入り不可。Z先生にも迷惑がかかります。」
「…サイファーポールに潜入するしかないか。それか、カリファに俺を捕らえてもらうか。」
バンドラは顎髭を撫でて考える。アインもその顔を上目で眺めていた。
「ふふっ。いくら貴方でも万策尽きたようね。さっさと外してくれないかしら。胸の辺りが苦しいわ。」
カリファがその様子を嘲るように笑う。
…確かに縄で縛られた胸部ははち切れんばかりにひしゃげ、縄もそこばかりが伸びていた。バンドラもそれを見て息を呑むも、直ぐにアインの涼しげな目に咳払いをして、冷静に見る。
「ダメだ。まだ、お前に聞きたいことがある。」
「…なにかしら。私は全て話したけれど。」
カリファは顔を顰め、バンドラを見た。その額からはたらりと汗玉が垂れる。バンドラの目が怪しげにきらりと光り、カリファの首に冷ややかな感触が当たった。もし首を上げれば、瞬く間に鮮血の雨が降るだろう。
「…お前達にウタの誘拐を頼んだ人物…或いは今回の件を率いているのは誰だ?」
「…今回の作戦の長官は…スパンダムよ。ただ、何がおかしな男と話してたらしいわ。」
「おかしな男?」
「私たちは潜入捜査していたから知らなかったけど、保安官のような男だったような…。そもそも、当初の作戦には…
…その言葉にバンドラは顎に手を当て考え込む。
「…つまり、外からの介入があり、ウタの誘拐が決まったということか。」
バンドラの心の中でドス黒いものが巻き起こる感触がわかった。…何故か。これは明らかにウタを狙った確信犯だからである。アインもカリファも、そのバンドラの様子に少し恐怖にも似たような感情を覚えていた。
「おい、カリファ、アイン。…そのふざけた野郎をぶち殺す。」
「…感情をあらわにするのはダメ。先生からの教えですよ?」
アインがバンドラの方へと駆け寄り、そう言う。別に抱きつくわけではないが、少し二人の距離は近かった。
「…歌姫を救ったら、Z先生のお願い、聞いてくれますか?」
「お前のじゃなく?」
上目遣いでそう言うアインにバンドラはニヤリと笑う。茶化したのが気に食わなかったのか、アインの蹴りがバンドラの喉元を狙う。
バンドラはそれを後ろに跳んで避けて、壁に手をついた。
「あっぶね…。死ぬかと思った。」
「…嘘つき。この程度で死ぬ人をZ先生は褒めない。」
アインは高々と上げた脚をゆっくりと下へと下げる。ふぅ…と息を漏らすとアインは二振りのダガーのような刀を握り、カリファの縄を下から上げるように切り裂いた。
「あら、ありがとう。助けてはくれるのね。」
「不埒な先輩よりはマシなだけ。先輩、行きますよ。海軍時代の英傑の力、見せてください。」
そう言って笑うアインの首筋にカリファの蹴りが迫る。
アインはそれを避けて、バンドラの方へと跳んだ。
「…やはり信用ならない。」
「あら、こうなることはお察しのはずでしょう?私は天帝バンドラを殺すの。この身体を思う存分使って…。」
カリファはミニスカートから見える肉付きの良い脚を撫でて、不敵に笑う。バンドラはゆっくりと立ち上がるとそんなカリファに向けて、ニヤリと笑った。
「…悪い話じゃねえだろ。どっちみち、お前の話が外に漏れたら…お前は殺される。大人しく俺たちに着いてきた方が吉だと思うが?」
「…くっ。」
カリファは苦々しく顔を顰めるも、すぐに脚を下ろし、腰に手をやる。その立ち姿たるや、絵になると言っても過言ではない。
「信じてよろしいのでしょうか。先輩。」
「…これは俺とコイツの我慢比べだ。」
そう言ってウィンクと共にパチンと指パッチンをするバンドラ。…しかし、直後、隣の部屋の壁が
「なっ!?」
「…カリファ。貴様、裏切ったのか。」
そこから現れた大男。…その隣にはバンドラの見た顔があった。艶やかで麗しき黒髪は日光に照り尽き、優しく光るものの…その目は寂しげに見える。
「…ロビン。」
「…。」
バンドラが低い声で名前を呼ぶと、ロビンは左腕を右手で持ち、罰の悪そうに横を向いた。
「『
ロビンに近づこうとするバンドラへ大男が指銃を打ち込んでくる。
バンドラはそれを後ろへと飛び除け、武装硬化した拳を男へと打ち込もうとした。
「『鉄塊』剛ッ!!」
大男の体が鋼鉄のように硬くなる。
バンドラはその男の身体は拳を入れる。空気が震え、男はその場に膝をつき倒れた。
「…どこの誰かと思えば、酒場の店主じゃねえか。なにして…。」
「『嵐脚』」
バンドラが男…ブルーノに声をかけようとした時、前から斬撃が飛んできた。
バンドラはそれに対し、狂骨を抜き、弾いた。そこに居たのはまるでシュガーのような人獣型の男が立っていた。
「…麦わらの男の次は貴様か。天帝バンドラ。」
豹男…ロブ・ルッチがバンドラの前へと立ちはだかる。バンドラは狂骨を鞘に収めると、居合の構えをとった。
「…カリファ。貴様は裏切ったのか。…まぁいい。どうせ、用済みだ。CP09では一度の失敗も許されない。」
ルッチの指がカリファへと飛ぶ。
バンドラはその指を狂骨で薙ぎ払った。爪と刃が重なり、火花が散る。
「…あくまで歯向かうか。」
「反骨精神…舐めんじゃねえよ。」
バンドラがそう言って笑ったその時だった。
バンドラの身体を細くしなやかな腕が多数現れ、拘束する。バンドラはその件の能力を使ったものを睨んだ。
「…ロビン。」
「…やめて。彼らに歯向かわないで。お願い。」
ロビンは悲痛そうな顔を浮かべて、そう言った。その様子にルッチは笑うと両手を軽く握る。
「『
「武装硬化。」
ルッチの放つ衝撃波のような攻撃をバンドラは武装硬化で受け切る。その涼しげな顔にルッチは顔を顰めるも、ロビンの隣で気絶しているブルーノを担いで、隣にいた四角い鼻の男と共にその場を後にした。ロビンもそれに着いて行く。
「…ロビン。」
「彼らに歯向かえば、麦わらの船長さん達も危ないわ。…貴方には感謝してる。感謝しても仕切れない。…だけど…私たちはもうおしまい。身体を重ねて、どんな男とした時よりもとても満たされていたけれど…さよなら。」
そう言ってロビンはその場を後にした。
最後にバンドラが見たロビンの顔は泣いているように見えた。ロビンの離れたことにより、ハナハナの実で出現した腕が消える。
「…先輩、大丈夫ですか?」
「…ロビン。」
「お気の毒ですが。…先輩は振られたのかと。男女の仲はわかりませんが…先輩、お気になさらずに。」
アインが何の感情もこもっていないような顔でバンドラの背中を摩る。しかし、バンドラは首をポキリと鳴らした。
「アイン。行くぞ。俺はな。…どれだけの女の人生を狂わしてる屑だ。だからな。俺は狂わせた女の人生を全部背負って、幸せにしなくちゃいけねえ。義務なんだよ。」
「…急になにを?」
「…認めねえぞ。あんな悲しげな顔で去ってくなんて。」
「…まぁ、私は着いて行くだけですので。貴方をZ先生の仲間に入れるために。」
そう言ってバンドラとアインは部屋から出て行った。
「…くっ。待ちなさいッ!!」
カリファも遅れて出て行くのであった。
ロビンさん。まぁ、ロビンの話やしな、ここ。
さて、カリファの悪魔の実をどうするか。
アワアワにするか、別のにするか。別のにするなら超人か、自然がいいなぁ。自然は氷系じゃないの。雪豹、大口真上、ユキユキと多いのです。動物はねえ。リュウリュウの実モデル麒麟とか、ウマウマの実モデルユニコーンとか?バイコーンの方が似合うかな。…と、こんな感じで強すぎるので。
まぁ、塩梅は考えるかね。
では。
ウォーターセブン後のイチャイチャ※改訂版の改訂版(ウォーターセブンを超えると極端にイチャイチャが少なくなると思われますので上位3名〜5名くらいを書きたいと思います。よろしくお願いします。)
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ヤマト
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ウタ
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モネ
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ハンコック
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ビビ
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ロビン
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ナミ
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カリファ
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アイン
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レイジュ