燃ゆる龍、覇道の道征く   作:紳爾零士

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第166話

「「狙撃の島の“そげキング”ッ!?」」

 

「そう、ウソップ君の親友でこの度、君達の手助けを託かっている。」

 

そう言うは狙撃の島のそげキング…という名のウソップだった。ルフィと喧嘩した手前、顔を出すのは嫌なんだろうが、ロビンは助けたい。その一心で選んだのがこの作戦だった。…ルフィとチョッパー以外にはバレていたが。

 

「おい、ヤソップの息子。何やってる…。」

 

「ヤソップの息子ではないッ!!そげキングだッ!!」

 

バンドラも呆れたようにそう言う。

そげキングはなにやらポーズを取り、マントを翻しそう言った。バンドラは頭の後ろを掻くとため息をつく。

 

「…ナミさん。」

 

「なに?サンジ君。」

 

「それと、ナミさん以外のアホどもと麗しきレディたち。…一つ聞いておいてくれ。ロビンちゃん救出の前に。」

 

…重々しい口を開くサンジ。

その口から語られたのは…ロビンにとってバスターコールというものの意味とそれを使って脅していたサイファーポールの悪行だった。

 

「…特にバンドラ。ロビンちゃんはお前の為にも捕まったようなもんだぜ?何せ、アイツらはお前を抑制する為に、お前がこの一件に絡んだら、エレジアを集中砲火するって言ってんだからよ。」

 

「…なるほどな。」

 

「なるほどな…って、それで良いのかよ。お前が向かったことでエレジアが無くなっちまったら…ロビンちゃんの優しさが無駄になっちまうんだぞッ!!」

 

サンジは声を荒げながら、バンドラの襟元を掴む。バンドラは静かに目を開け、サンジを見た。

 

「…ありがとよ。だが、俺にはロビン以外にも取り返さなきゃいけねえ宝物がある。」

 

「そうよ。サンジ。離しなさい。」

 

その声にサンジは目を見開く。

バタリとバンドラの服を離し、タバコを咥えた。その人物には鋭いようで優しい眼差しを向ける。

 

「…レイジュ。」

 

「サンジ。久しぶりね。」

 

久しぶりに会う姉にサンジが見せたのは絶対零度の眼差しだった。レイジュは優しい笑みで彼を向かい入れた。サンジはその目をそっくりそのままバンドラへと向ける。

 

「…なんでここにレイジュがいる。なんでテメェと一緒にいる…!?」

 

「それが、アイツの改心した証だ。」

 

サンジの知る父ヴィンスモーク・ジャッジは邪智暴虐と言うには生優しいほどの男。家族を道具としてしか思ってない愚男。その男が戦力であるはずのレイジュを手放すはずがない。

 

「彼は私たちの父を“人間”にしたのよ。」

 

「お前たちだけだッ!!…俺の父親は別にいる。」

 

そう苦々しく言うとバンドラの襟元から手を離した。レイジュは少し困ったように笑う。バンドラは襟元を正すと、ふぅ…とため息をついた。

 

「…俺は信じない。例え、あのクソ野郎が人間に戻っていたとしても…俺たちを兵器として使い、母を殺したのは…変わらねえんだ。」

 

「…サンジ…。」

 

「…って、今はそんなこと考えている場合じゃねえッ!!」

 

…そう、もう真正面には正義の門が見えてくる。バンドラはもう何回目かのタバコに火をつけて、前を見た。

 

「———出て来い。」

 

バンドラが後ろを振り向くと、そこにはスラリと立つ人物がいた。光り輝く金の髪を耳に掻き上げ、レンズ越しの瞳に全員を映す。その人物は誰あろう…アイスバーグの秘書だった人物、カリファだった。

 

「なんでテメェが…!!」

 

「…その男を殺す為に。」

 

カリファはバンドラを指差して、ふっと笑う。

 

そのカリファにアインが即座に銃口を突きつけた。カリファはそのアインを横目でギロリと見る。笑みは崩さずに。

 

「やはり、信用ならないわ。ここで貴方を撃ち殺す。…能力者になった貴女にはさぞお辛いでしょうね。海の上の逃げ場のないここで戦うのは。」

 

「…お生憎様。職業柄、戦う場所は選べないのよ。…でも、そうじゃない。」

 

そう言ってアインの構える銃の先を持ち、下へとゆっくり下げるカリファ。不敵な笑みを浮かべる彼女にロケットマン内のペースは完全に持って行かれていた。

 

「私は政府の元諜報員。貴方達が戦った仮面の男達の仲間だった。…お分かり?捨てられた場所に戻るには有無を言わさない功績が必要なの。でもね、戻る気なんてないの。その男に負けたから。」

 

「…負けた…ねぇ。」

 

「だからこそ、必ず勝たないといけない。…それまで、その男に手を貸すだけ。」

 

そう言ってバンドラの前へと立つカリファ。

したり顔で笑うバンドラにカリファはきっと目を向ける。バンドラはタバコを取ると消して、処分した。

 

「…嬉しいね。美人のストーカーさんがつくとは。まぁ、なんにせよ。戦力は多い方がいい。これからテメェらが相手にするのは…全世界なのだから。」

 

『前をよーく見なッ!!エニエスロビーの後ろにあるのが正義の門ら。」

 

…それはあまりにも巨大な門。開ければ、島全体を飲み込んでしまうほどだった。

 

『全開になることはまずない。そして扉の向こうにはグランドラインをはさむ『カームベルト』のような海王類の巣が広がって普通の船じゃあ入れねぇ。』

 

「…海軍は船底に海楼石を敷き詰め、海王類を欺くことができる。海と同じ成分を海楼石は持っているからな。」

 

…つまりは、ウタとロビン、フランキーがその“正義の門”をくぐれば最後、救う道はバンドラ以外には残されていない。ルフィ達にとってはその門の先に手を伸ばす力はない。…そこまでがリミット。くぐればゲームオーバーなのである。

 

「そんじゃあ俺たちァ作戦通り先行するッ!!援護は任せとけッ!!」

 

「おいおい…お前ら二人はこっちじゃねえのか…。」

 

「漫才やる暇あるなら、お前らの船長見とけよ。どっか消えたぞ。」

 

バンドラのその言葉に麦わらの一味以外の人間が声を上げる。麦わらの一味…特にサンジとナミは肩を落としてため息をついていた。直前まで立てていた作戦がパーである。…何故なら、ルフィは既にエニエスロビーと海とを隔てる門に手をかけていたからだ。

 

「…さてと。俺たちもやるか。」

 

「そうだね。」

 

バンドラは狂骨を引き抜き、立ち上がる。それを見たヤマト達もその場に立ち上がった。

 

「…おい、どうする気だ。」

 

「先手必勝はうちの得意分野でね。…ただ今回はことがことだ。だからこそ、バレねえ先手を打つッ!!」

 

睨むサンジを他所にバンドラが海の上に出る。バンドラが触れた海はカチカチと凍りつき、海に能力者が立てるようになっていた。ゾロを含めた全員がその様子を静かに見守る。もちろん、ヤマト達はバンドラのところは来ていた。

 

「…さて、始めますかね。」

 

「何をする気?」

 

カリファがそう聞く。カリファも戦うことを決めたのか、胸元の空いたスーツから鞭を取り出す。ヤマトも金棒を肩にかける。

 

「…俺たちを海賊にしたのはアイツらだ。だったら、報いを受けてもらわないとなぁ…。俺はウタを死んでも取り戻す。」

 

そう言うとバンドラは閉じた目をカッと見開き、狂骨を両手で持った。狂骨からはゆらゆらと紫の炎のようなものを纏っているかのように見えた。バンドラを中心に円形に炎が広がる。

 

「な、何をしておるッ!?こ、氷が溶けたら妾らは死ぬぞッ!?」

 

「安心しな…。これは覇王色だ。炎じゃねえ。」

 

バンドラは焦るハンコックにそう言うとふぅ…と息を吐き、一点に狙いを定めた。

 

「さぁて。反撃の狼煙と行きますかね。」

 

ルフィがエニエスロビーの海軍を攻撃し、ロケットマンが発進したタイミングでバンドラは脚を後ろに下げ、腰を少し落とす。

 

「…無駄に大騒ぎにはしないでくださいよ?Z先生が動きにくくなります。」

 

「…さあ、どうなるかな。エニエスロビーに爪痕を入れる。飛ぶ斬撃をご覧あれ。『迅骨(じんこつ)・壱式』」

 

ぶぅぅんと鈍い音を立てて、遅く刀身が下へと降り、斬撃が飛ぶ。紫の炎が斬撃の形を作ると…そのまま前へと飛んでいく。ゆったりとしたスピードから徐々に加速していき、エニエスロビーに辿り着く頃にはその速度はロケットマンすら凌駕していた。

 

『うわァァァァッ!?』

 

直後、前方で砂塵が飛ぶ。

それと共に目の前の柵は跡形もなく散り、男達の悲鳴が上がった。

 

「…圧縮された覇王色が刀に纏わり付き、そのまま前方へと飛び弾かれる。いい花火だろ?」

 

「…やり過ぎ…だよね?」

 

「そうじゃな。全く。」

 

モネと冷や汗をかくカリファ以外は全員、呆れていた。ニヤリと笑うバンドラは即座に顔を引き締める。

 

「…モネを傷つけ、ロビンとウタを盗んだ。カリファにとっちゃあ古巣だし、俺とハンコックは関係あるしで…縁がどうとかなんとか言ってくるだろうが…。俺たちにゃ俺たちのルールがある。いいか、俺はアイツらを絶対に許さねえ。」

 

バンドラのその言葉に覇気と殺気が漏れ始める。勿論、ヤマトもレイジュも…カリファとアイン以外は不愉快そうに顔を顰めていた。

 

「…気ぃ引き締めろよ?お前ら。着いてきたからにゃあ覚悟を決めろ。…全面戦争だ。

 

そう言い、バンドラ達は前へと…エニエスロビーへとうみのうえを歩いて行った。




カリファの武器は鞭です。まぁ、あとは鉄針とか鉄糸とかそこら辺かな?今の服はあれです。原作の黒いやつ。ガーターついてるやつです。

さて、エニエスロビー編ですがバトルばっかになるかな。

武器の話(戦闘スタイル)
バンドラ:狂骨(刀)、苦無などの隠し武器
ヤマト:建(金棒)
スムージー:剣
モネ:木刀、氷の鎌
ビビ:弓矢
カリファ:鞭、六式
レイジュ:蹴り
ハンコック:蹴り、メロメロの実
ウタ:ウタウタの実
アイン:二刀流(ダガー)、二丁拳銃。
シュガー:六式、ネコネコの実

ですかな。

カリファの実に関しては面白いものばかり下さってありがとうございます。まぁ、カリファさんはなんでもよしです。単純に強いやつでも、クセがあるやつでもエッチなやつでも…。(絶対アワアワは後者だなぁ…。)

アワアワにするならどうするんだろ?
原作は相手をツルツルにしてたけど、わざわざ人に触れなきゃいけないしなぁ…。触れてもホビホビみたいに強いわけじゃないし。どういうのにしようかな?

それでは。
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