アンケートやってます。皆様ドシドシご投票くださいませ。
ヒロイン案募集中でございます。こちらまで。
↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=287598&uid=273231
※捏造注意 前書くの忘れてた。
「…此処は。」
まるで銀世界での吐息のように。
…ボソリと呟いた声は虚空に…見たことのない天井に響く。…モネは頭に手をやる。すると…包帯が巻かれている感覚が手に伝わった。…そういえばと少し痛む頭を回す。
狂骨がウォーターセブンに到着した後、ただでさえ体力のない自分は倒れたんだ。傷だらけ、エニエスロビーで吐血もした。…あの魚の人にボコボコにやられて。
「…お、目が覚めたか。そろそろかと思って駆けつけてよかった。」
モネはその声の方向に目を向ける。
…そこには彼がいた。手に持っているのは今朝方の新聞。まだまだエニエスロビー崩壊の記事が紙面一面を飾っている。
真っ暗なフレームの眼鏡と、軽く結ばれた髪。そして、ワイシャツから見える鎖骨はモネの…冷え切った頬にぽっと赤さと温かさを感じさせた。
…生娘のようなその態度はモネ自身も治したいと思っているが…治らない。
「…っ。」
「頭、大丈夫か?」
…バンドラがくいっとモネの顎を持ち、上げる。顔が近いから、モネの顔がかーっと熱く、そして、赤くなっていくのがわかった。元々、こういうのに耐性が無い。男なんてモネの記憶では悪い物であるとしか認識していなかったからだ。
「…モネ?熱でもあるのか?顔が赤いぞ?」
「ひゃっ…だ、大丈夫っ!!大丈夫だからぁ〜…!!」
逃げたい気持ち一心で身体をくねらすが逃げられない。まだ完全に身体が回復しきっていないのだろう。バンドラがモネの額に自分の額をくっつける。
「…っ!?」
「…あー、ちょっと熱いか?」
…誰のせいだとモネは叫びたかった。
どくどくと心臓の音が加速する。断じて、不整脈なんてものではない。パクパクと口を動かすモネの頭にバンドラはふっと微笑みながらポンっと手を置いた。
「…ありがとう。」
「……え?」
バンドラのその言葉にモネは今までの恥ずかしさすら忘れていた。何のことを言っているんだろうと。モネの頭ははてなマークで埋め尽くされる。
「これだけ傷ついて、それでもお前はウタを守ってくれた。俺たちがそばに居ない間、たった一人でウタを守ってくれたんだ。すまないな。辛い時に俺がそばに居てやれなくて。」
「…なんで。だって、私は守りきれなかったッ!!…しなきゃいけないことを出来なかったのよッ!?…なんで…!!」
…叫んでしまった。
それはモネが考えていたような…罵詈雑言ではなかったから。
モネとシュガーは捨てられた。
実の親に捨てられた。理由は些細なことだった。モネとシュガーの村は裕福ではなく、かと言って貧しくもなかった。だが、幸せだった。…しかし、そこへ海賊が現れた。略奪目的の海賊が村を荒らして行ったのだ。
その日から村は食べるものにも困るようになった。
モネは大人たちも困っていることを知っていたからか、空腹でも顔に出さなかった。今の彼女のクールさはそれに起因していた。
…しかし、シュガーは違った。
腹が減り、ピーピーと泣くシュガーを大人たちは疎ましく思っていた。そして、いつしか…親すらもシュガーとそれを守るモネを疎ましく思っていた。
モネはシュガーを泣かさないように自分のご飯すらも彼女に与えた。ぐーぐーと鳴る自身のお腹を雪降る国の雪解け水で癒し、生き続けていた。しかし、少女二人を生かすには…村には金がなさすぎた。モネは天を見て考えた。いつしか、この不自由な村をシュガーと翔んで消えてしまいたい。鳥になってしまいたい…と。
親は平気な顔をして、奴隷商人へ二人を売った。金が欲しかったのだ。
…モネは美しく、シュガーもその妹なのだから美しかっただろう。そうして二人は
更に運の悪いことに彼女らを買い取ったのは、天竜人だった。
…シュガーとモネは恐怖したろう。
聖地マリージョアに着き、天翔ける龍の蹄をモネの背中につけられた。肌に焼き付くその匂いはモネの頭に痛みと共に鮮明に刻まれていた。
…その耐え難い毎日はモネにとっては苦痛でしかなかった。モネにとっても支配という言葉は地雷であったのだ。
その地獄の毎日がある一つの事件で幕を閉じた。
フィッシャー・タイガーの奴隷解放である。
シュガーを連れて、モネはとにかく逃げた。
航海術もろくに勉強していなかったが、何とか逃げていた。…そして、とある日。モネはバンドラに助けられた。
「…それでもお前はウタの為に戦ってくれた。失敗やら成功じゃない。…お前は逃げずに戦ってくれた…それだけで俺は嬉しい。」
バンドラはふっと優しく微笑む。
モネの頭を優しく撫でて、低く優しい声でそう言った。…モネの目から何かがこぼれ落ちる。頬を伝い、描いた軌跡は濡れていた。ポタポタと落ちるものによって、白い布団が僅かに濡れる。
「…う…あ…。」
…何年ぶりに声を上げて泣いただろう。
モネはバンドラにぎゅっと抱きついて、その胸で泣き崩れた。クールな彼女から一変して、子どものように声を上げて泣いた。バンドラはただ優しくそんな彼女の頭を撫でていた。
…救われた気分がモネはしたからである。失敗して捨てられるというそのトラウマをバンドラもするのかと思っていた。…信じていたはずなのに怖かった。だが、返してくれたのはそんな優しい言葉だった。
「…ねぇ…。」
泣き止んだモネがバンドラにか細い声でそう言った。いつもは顔を赤らめて、溶けてしまうモネが…力一杯にバンドラから離れまいと彼の身体を抱きしめていた。
「…ずるいじゃない。私、貴方のこと…忘れられなくなっちゃった。」
「ん?」
「…大好き。」
しっとりとしたそんな言葉でモネはバンドラの唇を塞ぐ。目を閉じて、ほのかに微笑み、じっとただ舌を絡める。口を剥がせば、桃色に光り輝く唇をバンドラの唇と繋ぐ透明な橋がかかった。
「おや、いつもみたいに溶けないのか?」
「…むぅ。なによ。大人の私はお嫌い?」
…まさか、とバンドラは笑いながら返す。
モネも子どもの体の自分に嫉妬する時が来るとはわからなかったろう。ぷくりと頬を膨らまして、モネは睨む。バンドラははぁ…とため息を吐くと、そんなモネを抱き上げた。
「きゃっ…!!」
「大人だろうが、子どもだろうがお前はお前だ。モネにゃ変わらねえよ。だから、どっちも俺は好きだっ!!」
「っ!?…そ、そぅ…。」
子どものようににっと笑うバンドラ。
モネの顔がボッと真っ赤に染まり、白い空気と共に子どもの姿へとなった。
「あ…あらら。」
「そ、そんなの…狡いじゃない…!!す…すすす…好きだなんて…面と向かって…。」
「…みんなに言ってるけどなぁ。」
バンドラは再びモネの顎を指で上げる。
モネは顔を真っ赤にして、目に涙を浮かべているが、すぐにふっと微笑むと…彼の唇にもう一度唇を合わせた。…もう彼女に躊躇いはない。
「…好きよ。バンドラさん。」
「ん。俺も。」
「やーよ。私の方が好き。」
「俺だって。」
…くすすと笑うモネとニヤリと笑うバンドラ。
子ども姿になったモネの頬に手をやるといつもより小さな手でその頬の手をギュッと掴み、頬に愛おしそうにつけていた。
「…さっさと良くなりなさいな。そしたら、好きなところに連れてって、好きなことをしよう。…なんでも。」
「ふふ。なんてムードのないお約束。…でも、嬉しい。」
そう言ってバンドラの頬へとキスをした。
バンドラはふっと笑うと彼女の頭を優しく撫でる。撫でられていた彼女はいつものクールな笑みではなく、屈託のない笑みを浮かべていた。
モネさんに関してはこんなところで。
次は結構人気どころだからね。ロビンにナミさんにヤマト。絶対外せないからね。もっと砂糖投下しないと…出来るか?俺に。
ここから先は少しん?と思う方がいらっしゃるかと思われますが、一応お願いです。
時々、その話の気になったことや感想、そして、僕が聞いたことへのアドバイスをしてくださる方とその後の話や展開を聞いてくれる方がいらっしゃると思います。結論から言いますと、その話に関係のないことはあまり聞かないでくれると助かります。…まぁ、語弊があると思われますので説明いたします。
私自身、全てを感想で公開したり、後書きで公開するのはすごく嫌がると言いますか、そこまで好きじゃないです。
例えば、私自身バンドラというキャラクターがこれからどうなっていくかは考えてます。頂上戦争に参加は前々から言っていたことなので聞いていただいても大丈夫ですが、そこで何が起こるかさえも勿論考えてあります。
ただ、それを例えば今、白ひげは生き残るんですか?とかバンドラはどっちで戦うんですか?とか聞かれて生き残ります。とか、七武海サイドでとか言って、これからの展開を知ってしまい、物語が面白くないかと思われます。なのでそう言った感想は控えるようにお願い致します。どうなるんだろう程度にとどめてくださると非常に助かります。
勿論、感想、アドバイスを全部が全部統制するよって話じゃないです。ただ、あんまり本編で関係のないことを聞かれたり、これからのことを聞かれすぎるのはなぁ…と。私がそう思っただけなのでね。あんまりこれからのことを聞かれすぎると書きたい展開が書けなくてモチベ下がるかもですし。
身勝手なお願いになりますがよろしくお願いいたします。感想、アドバイスなどは随時募集しております。てか、モチベになりますのでそれに関しては有難いとしか言えません。嬉しいことにこの駄文小説も色々な方にお気に入り登録され、UAももうすぐ70万行きますし。
…それでは。次回。どっちにしようかなぁ?ではでは。
エニエスロビー編後のイチャイチャ(最終)
-
ヤマト
-
ウタ
-
モネ
-
レイジュ
-
ハンコック
-
ビビ
-
ナミ
-
ロビン
-
カリファ
-
アイン