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「ルフィたちに会いに行くぅ?」
そう問いかけるのはウタ。
ウォーターセブンに停泊し、3日が経った。幸い、市長の仕事もこなしながらルエノルーヴ号を見てくれていたアイスバーグからは一言。別に問題はない。少し修理はしておいたとのこと。
「エニエスロビーの時以来、ロビンのやつを見てねえからな。ちょっと様子見に。」
「へえ。ロビンか。ボクも久しぶりに会いたいなぁ。」
と、ヤマトが言った。
彼女の口元についたご飯粒をバンドラが指で拭い取り、口に運ぶ。二人は見合いながら、歯を見せて笑っていた。
「取り敢えず、見にいこうと思う。ビビはどうする?」
「…流石に会いに行くことはできませんよ。だって彼らは私はアラバスタにいると思ってるんですから。」
「そっか。…じゃあ取り敢えず、言ってくる。ハンコック、ヤマト。留守は預かってくれ。」
バンドラがそう言うとハンコックとヤマトはふっと笑いながらこくりと首を縦に振った。バンドラはその様子を見てにっと笑うとそのまま花束を持って、ホテルを後にした。
「…で、こりゃあどういう状況だ?」
…麦わらの一味が取ったホテル。そこについたバンドラであったが、入った瞬間、どんよりとした空気を感じた。発している人物は机の上で突っ伏すナミ。せっせと料理を作るサンジが答える。
「ナミさん、メリー号に置いてあった故郷のミカンの木やらテメェが送ったとか言う地図帳やら羽織やら。裏町に預けてたもんで、アクアラグナで流されちまって…全部無くしたことで意気消沈してるんだよ。ま、そんなナミさんも可愛らしくて素敵だけどなぁ!!」
「んだよ。そんなことか。…別に俺は怒りゃ…。」
そう言おうとするとナミがバンドラの方を向く。
…ナミにとってあの時の地図帳は母親の蜜柑の木の次に大事なもの。それを無くしてしまったことが堪えたのだろう。ナミの目は少し腫れていた。バンドラは彼女の元へと歩み寄ると、その頭を優しく撫でる。
「んっ…なによぉ…。」
「いつもの元気さはどこ置いてきたんだよ。ほら、元気出せ。な?」
にっと歯を見せて笑うバンドラ。
…それでもしゅんとした様子のナミは回復しない。バンドラはふっと笑うとそのナミの口元を右と左の人差し指で挟み込み、くいっと口元を上げるバンドラ。疑似的ではあるが、ナミの顔に笑顔が戻る。
「な、なにしゅるのぉ…!?」
「やっぱお前は笑顔が一番いいよ。」
「は、はぁ!?…今はそんな気分じゃないわよ。」
顔をぽっと赤く染めて、手で顔を扇ぎながら、そっぽを向くナミ。その様子をバンドラも少し息を吐く。
…バタンと音を立てて、誰かがホテルの中へと入ってくるのがわかった。酒瓶を持つ緑髪初老の女性だった。…ガレーラカンパニー元美人秘書、ココロの姿がそこにはあった。
「んががが。邪魔するよ。」
「ココロさん。よくぞご無事で。」
「んががが。色男もいるじゃないか。そういや、ログポースは
ココロがそう聞く。
バンドラはその言葉を聞いて、麦わらの一味を見渡すが、更に空気が重くなったナミと眠りながらご飯を食べているルフィ以外に不思議な点はない。
「…例え、
「裏町の宿に全部預けてたもんだからよ。」
「んじゃあ、表の客はそれかねえ。」
「…客?」
その言葉にナミ、サンジが反応する。
…扉を開けると有ったのはミカンの木含めた無くしたと思っていた全て。衣服も、金も…そして、地図帳も全て残っていた。ナミはミカンの木と地図帳を見るや否や、そこに抱きつき、喜んでいた。
話を聞けばアイスバーグ襲撃事件以来、麦わら海賊のものとバンドラたちの持ち物は全て預かっていたらしい。それが結果的に巡り巡って持ち主の元へと戻ってきたのであった。
「見て見てっ!!バンドラさん、地図帳も、羽織も…そして、ミカンの木も全部戻ってきた!!あははっ!!」
先程とは打って変わって、天真爛漫な笑みを浮かべるナミを見て、バンドラの頬はふっと綻ぶ。ナミは地図帳を大事そうに抱えるとバンドラの胸へとポンっと飛び込んできた。バンドラはそれを受け止め、よかったなと笑い、その頭をポンポンっと叩く。
今回に関してはサンジもただふっと笑っているばかりであった。
「戻ったぞーっ!!」
扉がガタンと開く。
…そこには船医チョッパーと共に立つニコ・ロビンの姿があった。ロビンはバンドラの姿を見るや否や、手に持ったバッグを下へと放り出し、ゆっくりと駆け出す。
それは一瞬の出来事。
バンドラもそれを理解してナミを離すと、ロビンを受け入れるように手を広げる。ロビンはその勢いのまま、唇を重ねた。
ナミはその様子を見て、顔を真っ赤に。
チョッパーは蹄の間から悪いと思いつつも、チラチラと見て。
サンジは口からタバコをぽとりと落として放心していた。
「…寂しかった?」
「ええ。とっても。…ごめんなさい。さよならなんて…あれ、嘘よ。耐えられないもの。貴方と…いえ、仲間たちと別れるなんて。」
ゆっくりとバンドラの肩を持って、ふっと笑うロビン。バンドラはそれに返すようにロビンの肩を優しく手を置いた。
「…ひどい人ね。貴方のせいよ?…私が一人を怖がるようになったのは。ずっとずっと…ずぅっと…一人だったのに。ヤマトやウタちゃんや…貴方が私を見てくれた。…駄目ね。私。他の船の船長さんにこんなに依存しちゃうのは。」
「おや。俺なら別に良いぞ。」
「むっ。ダメよ。貴方は絶対一人のものにならないもの。」
そう言ってぷくりと頬を膨らませるロビン。
バンドラは口を少し開けて驚いたように見せるも、すぐにふっと笑い、その頬を指で突っつく。ぷっ…という音と共にロビンの口から空気が出ていった。
「…んもぅ。意地悪な人。」
「そういじけるなよ。…そうだ。この後、予定は?」
「ふふっ。デートのお誘い?なら、空けておくわ?二人っきりでゆっくりと回りましょ?」
…愛おしそうにロビンはバンドラの頬に手を当てる。バンドラはその手を握り、また彼女の唇に唇を落とした。
「…良いねえ。それ。…ただ…。」
「…あらっ。」
バンドラとロビンは横にいるナミの方を見る。ナミは少しムッと口を閉じて、ぷくりと頬を膨らませてバンドラとロビンを見ていた。
「昼はお姫様の時間だ。…大人の時間はゆったりと。」
「そうね。」
そう言ってロビンはゆっくりとバンドラの元から離れていった。
「アウッ!!スーパーかっ!!お前ら…って、なんだこの雰囲気。」
…心中お察しするとはまさにこのこと。
何も知らないフランキーはまるで地獄のような場所へと踏み込んでいた。サンジが涙を流し、怒髪天を突く勢いでバンドラを睨んでいる。当のバンドラはロビンの件で何故か少し機嫌の悪いナミに腕を抱かれて、座っていた。
「あぁッ!?フランキーじゃねえか…いや、それどころじゃねえ。おい、バンドラ…テメェ…ロビンちゃんとどういう仲だァ!?」
「どういう仲って…元々、一緒に船に乗ってただけだよ。…後は子どもにゃ早え。」
「テンメェェェェッ!!」
バンドラがナミを宥めるように頭を撫でる。火に油をぶっかけていることには気づいていない。
「おい、テメェら、聞けッ!!」
「ァアッ!?…つまらねえ話なら帰れ。」
「そうじゃねえ。…いいか?ある戦争の絶えない島に…「おい、バンドラッ!!そこ退け、ナミさんから離れろ、オロすぞッ!!このヤローッ!!」って聞けよッ!?」
フランキーのその言葉にわちゃわちゃとしていた全員が向き直る。フランキーは一呼吸置くとそのまま地面にあぐらをかき座り込み、話を始めた。
ナミさんロビンちゃんはまた個別にやりますね。もうすぐです。これ終わったら次は七武海関連で一つ書こうかな。頂上戦争に向けて。ハンコック好きの皆んなー!!集合!!
UA70万超えました。皆様ありがとうございます。目指せ、100万ですね。いったらなんか考えます。
それでは。
エニエスロビー編後のイチャイチャ(最終)
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ヤマト
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ウタ
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モネ
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レイジュ
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ハンコック
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ビビ
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ナミ
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ロビン
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カリファ
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アイン