燃ゆる龍、覇道の道征く   作:紳爾零士

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第190話

…一番ドッグ。

新品同様、黒色に光り輝く船体は物々しさすら感じさせる。バンドラ達のもう一人の仲間たる『ルエノルーヴ号』を取り囲むのは海軍や一番ドッグ勇猛な船大工達。

 

「何があった?」

 

バンドラ達がたどり着いたときには野次馬まで集っていた。アインはその中から己の師たるゼファーの姿を見つけ出す。

 

「先生っ!!」

 

「お、おう。アイン。よく頑張った。迎えに来たぞ。」

 

クールな表情から一変、パッと明るい笑みを浮かべるアインは、そのままゼファーへと抱きつく。ゼファーはまるで孫と遊ぶかのようにそのアインの頭を優しく撫でた。バンドラはその様子を見て、納得した。

 

海軍…と言っていたが海賊遊撃隊が取り囲んでいる。それをパウリーが海軍と一緒にした…というとこかと。

 

「泥棒だって、何が目的なんだろう。」

 

「…帳簿やお金は全部ホテルよ。カリファやレイジュと共に何度も確認したから大丈夫なはず。一桁単位まであってるはずよ。」

 

小首を傾げるウタ、それに答えるのは天帝海賊団の倉庫番モネだった。バンドラはその言葉を聞き、ルエノルーヴ号を静かに見る。

 

「…確かめてみるしかあるまい。」

 

そう言ってバンドラはルエノルーヴ号へと入っていった。それに従う形でアインを抜いた他の面々もルエノルーヴ号へと侵入していった。

 

船長室…と言ってもいわゆる、バンドラの部屋であるが、そこのベッドに腰をかけるサングラスをかけた女。それをバンドラが発見する。

 

「…何者だい?姉ちゃん。」

 

「…やっと来た。」

 

そう言って笑うと女はバンドラに向かって飛びつくように抱きつく。ふわりと舞った風に彼女の薄紫色の長髪が上へと少し浮いた。そのプロポーションを主張する黒レザーの服。谷間が見えるよう、胸元がガバリと開いていた。

 

「“やっと来た”?アンタ、俺と会ったことあったか?」

 

「ウシシ。そりゃあ有名人ですもの。会いたかったわよ?素敵なお兄さん。」

 

艶やかにそう言い放ち、バンドラの胸をトンっと指で小突く。しなやか、かつ、真っ白な指。その声にバンドラは聞き覚えはない。

 

…しかし、バンドラ以外の面々は違った。ムッとした顔でその女を睨むウタとハンコックとビビ、関係ないという風に涼しげな顔をするカリファ、そして、完全に目のハイライトがさよならしているヤマト、レイジュ、モネ。所謂、何その女状態である。今更だとは思うが。

 

「…女泥棒の知り合いは一人しかいないんだがな。で、俺になんのよう?」

 

「うふふ。だって、かっこいいって聞いてたんですもの。貴方を盗みに来たのよ。お兄さん。」

 

「そりゃあ嬉しい限りだが、俺もこいつらの前っつう立場がある。…狐に化かされる気はねえよ?」

 

ニヤリと笑って女の顎を掴むバンドラ。

女はそんなバンドラの手をゆっくりと離すとサングラスをゆっくりと外した。その顔にいち早く反応したのは…ウタだった。

 

()()()()()()ッ!?」

 

「うぉっ!?どうしたんだ!?」

 

目をキラキラと輝かせて前へと飛び出るウタ。

 

「カリーナさんだよ、カリーナさんっ!!ほら、『グラン・テゾーロ』の歌姫のっ!!オーナーさんのステージパートナーだよッ!!ほら、映像電伝虫で見たことあるっ!!うわぁぁ…本物だっ!!」

 

「ウシシ、世界の歌姫ウタに褒められるとは光栄よ?」

 

「え?あ、わ、私はそ、そこまでじゃないですしぃ…。」

 

カリーナの言葉にウタは顔を真っ赤にして照れ隠しのように目線を逸らす。バンドラは懐かしい名前が出てきたことに気づき、ニヤリと笑った。

 

「…グラン・テゾーロか。黄金帝は元気か?」

 

「ええ。テゾーロ様は元気よ。ステラさんを助けにいくために奔走してる。まぁ、私にはどうでもいいけど。」

 

…どうでもいい。その言葉がバンドラには引っかかった。確かにテゾーロのやったことは褒められたことではない。天竜人に捕まり、捕虜にされたとき、バンドラが海軍で大騒ぎを起こした。

 

…海軍でとはいったが、マリンフォードで、ではない。マリージョアで、である。

 

その騒ぎに乗じてテゾーロとステラは逃げおおせた。…超人種ゴルゴルの実を盗んで。しかし、天竜人は一筋縄ではいかなかった。当時の海軍大将がステラとテゾーロの前に立ちはだかったのだ。

 

ステラはテゾーロが殺されると判断し、マリージョアに残ることを決めた。テゾーロに必ず迎えにきてと伝えて。その為、テゾーロは力を手に入れた。財力である。いつか、ステラを買い戻せるように、いつかステラの手をつかみ取れるように。

 

「グラン・テゾーロは観光船だ。ショッピングモール、ホテルエリアにゲームコーナーだってある。テゾーロは汚い金の稼ぎ方を知らないから苦労しただろう?」

 

「ふふ。そうね。…それほどまでにあの人はステラさんを愛しているのよ。汚い金じゃステラは戻ってこない。それが、彼の言葉だった。さてさて、此処からが本題よ?お・に・い・さんっ♡」

 

指でトントンと小突きながら悪戯に笑うカリーナ。バンドラは小首を傾げ、疑問に思った。

 

「私はテゾーロマネーを狙っている。確かに彼は善良者だけど、泥棒には関係ないからね〜。…でも、貴方が私にもっと素敵なものを見せてくれたら考え直してあげる。」

 

「それ…交渉になってるか?」

 

ジトーとした目で笑うカリーナを見るバンドラ。実際問題、それで困るのはテゾーロであってバンドラではない。しかも、バンドラは金や貴金属、宝に興味のない人間だ。ビッグマムやアラバスタ王国から来る金は半分はエレジアの建国費用、2割は故郷であるスフィンクスへ、もう3割は取ってある状態。特にビッグマムからの金は殆ど手付かずなのである。

 

「…まぁ、テゾーロには世話になってるし。」

 

エレジア復興のことを持ちかけたとき快くテゾーロは投資を受けてくれた。そのかわり、来る時にステラを助けにいくと。一度、バンドラはマリージョアに潜入し、見たことがあるがステラはまだ生きていた。あの日の約束という一つの因果が、彼女の死ぬ未来を捻じ曲げたのである。…ボロボロにこそ、なっていたが。

 

「ここは狐に化かされてやりますか。」

 

「ウシシっ!!よろしくね、お兄さんっ。」

 

そう言ってバンドラの腕にギュッと抱きつくカリーナ。バンドラはまた変なのを拾っちまったと…はぁ…とため息をついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ、そろそろ出るよ。先生、アイン…ついでにビンズ。」

 

バンドラは下へと降りるゼファー達へ挨拶をした。ついでという言葉にやけにビンズが引っかかっていたが、それは無視である。

 

「…そうか、俺とは一緒に行かねえか。」

 

「あぁ。…どうも、俺にはこの身分がお似合いみたいだ。七武海ってのには気に入ってねえがな。」

 

寂しげに低い声で言うゼファーにバンドラは頭の後ろを掻いて笑う。アインはその様子を少しじとっと睨んでいた。

 

「アインはよく頑張ってくれました。無理難題も受けてくれて、本当に感謝してます。」

 

「だろう、俺の教え子は優秀だ。」

 

「…っ…。」

 

ゼファーのゴツい手がアインの頭を優しく撫でる。アインはふにゃりと口元を緩ませ、耳まで真っ赤になりながら満足そうに目を細めた。

 

「…おい、バンドラ。」

 

「…なんでしょう。」

 

…急に冷たくなるゼファーの視線。

バンドラはそれに応えるようにギロリと睨み返した。その様子にアインとビンズを含めたゼファーの同志達は少し緊張をする。

 

「…もし、もしだ。俺が死んだとして、こいつらを頼めるか?」

 

「そんな、Z先生っ!!死ぬなんて…!!」

 

異議を唱えたのはアイン。

しかし、ゼファーがそれを静止した。バンドラは顎に手をやり、考えるようにわざとらしく首を傾げる。

 

「…それが恩師の望みとあらば。しかし、貴方が簡単に死ぬとは思えませんがね。」

 

「ダッハッハッ!!もしだと言ったろう。俺は簡単にゃ死なんさ。死ぬ時は…そうさなぁ…。この海にいる海賊どもを道連れにして死んでやるッ!!」

 

「…それ、俺たちも含まれてますよね。勘弁してくださいよ…。」

 

ジトーとした目でため息混じりにそう言うバンドラ。ゼファーは大口を開けて笑いながら、バンドラの背中を大きく叩いた。バンドラの背中にヒリヒリと痛みが走る。

 

「…いてて。加減ぐらい覚えてください。」

 

「どうせ、お前も簡単にゃ死ぬまい?」

 

「俺はアンタと違ってバケモンじゃねえんで。…それじゃあ、また。お元気で。」

 

そう言ってバンドラは歩み出そうと足を動かすが少し行って止めた。ささっとアインの元へと駆け寄るバンドラ。その首にロケット付きのネックレスをかけて、バンドラはフッと微笑んだ。

 

「今回の礼だ。それに、大事な写真でも入れるといい。それと俺のビブルカードと電伝虫の番号も入ってる。もしも、そのおっさんが変なことし出したら呼べ。」

 

「…Z先生がそんなことをしでかすとは思いませんが…。まぁ、わたしたちも貴方を入れることを諦めませんので。」

 

「楽しみにしてるよ。それじゃ。」

 

バンドラはアインの頭を優しく撫でて、そのままその場を後にする。…最後にアインが優しく微笑んだのをバンドラは見逃さなかった。

 

…ウォーターセブンを後にするルエノルーヴ号。それは麦わらの一味を含めた数多くの人々に見送られた。そうして、エレジアへと戻っていく。

 

…これより起こる大事件。

それも刻一刻と近づいていた。




アインOUTカリーナINです。
カリーナは降りることないかなぁ…と。まぁ、思いついたんだから仕方ない仕方ない。アインさんはまたちょくちょく出るかなぁと思います。

さて、大事件ですが、勿論例のアレです。バンドラがそこへ行く理由とは。と予告しておきますが…。

まぁ、ハーレムでいいよねって人が大半ですねー。

一応、原作死亡キャラか、バンドラと関わりのあるキャラクターを入れたいんだけどねー。まぁ、ハーレム海賊団にするかなぁ。関わりつつ。

現在の船員は
バンドラ、ヤマト、ウタ、モネ、シュガー、レイジュ、カリファ、カリーナです。

で、同盟関係?なのが。
ビビ、ハンコック、スムージーですね。スムージーに関してはちょっと風変わりですが。一応、ビッグマム海賊団所属なので。元ってして、完全に入れてもいいけどねえ。

カリーナはナミとの関わりもあるし入れてもいいなって。バトルスタイルをここから考えましょうね。

能力者にするを選んだ人へ

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=290406&uid=273231

個人案的には能力者にするならばこっちをロズロズにして、カリファを原作通りアワアワで行くか、逆か。または、クォツクォツ食わせるか。

非能力者ならば、二丁拳銃で弾丸を特殊なものに加工するとか、ナイフでインファイトとかかなぁ…?

では。
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