燃ゆる龍、覇道の道征く   作:紳爾零士

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カリーナの悪魔の実(割と拮抗してるので、能力者を選んだ方はよろしければこちらへ案をください)

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第191話

…エレジア島内。

ルエノルーヴ号は少しの時間を置いて、エレジアへと足を運んだ。カリーナ、カリファを加えた天帝海賊団はエレジアを見回す。

 

「…おお…。」

 

バンドラは感嘆の声を上げた。

…あの荒れ野原だった、廃墟だらけだったエレジアに…活気があった。外から来た商工人。元々のエレジアには無かっただろう農村。自給自足の形がそこに確立されていた。

 

ウタやヤマト、ハンコックを含めた元のエレジアの姿を知るものは歓喜していた。特にウタは目に涙を浮かべて喜んでいた。

 

「おかえり。バンドラ。」

 

「…うおっ。スムージー…お前…。」

 

バンドラ達を出迎えたのは残っていたスムージーとシュガー。…しかし、バンドラはスムージーの姿に息を呑んでいた。

 

…いつもはスカーフや帽子に隠れ見えていない銀色の髪。それが三つ編みが編み込まれ、綺麗なワインレッドの長いスカートのドレスに身を包んでいた。

 

「…そろそろ、お茶会の時期でな。ママの元へ帰る際にお前も連れてこいと…ドレスコードを。」

 

少し照れたように目を逸らすスムージー。バンドラはそんなスムージーの方へと歩いていく。彼女の手を取り、フッと微笑んだ。

 

「いいじゃねえか。綺麗だぜ。」

 

「…ふふ。冗談でも嬉しいよ。ありがとう。」

 

「冗談じゃないさ。よく似合ってる。」

 

そう言ってバンドラはスムージーの前に膝をつき、その手の甲に唇を落とした。スムージーもふっと笑うとその手をギュッと握った。

 

「…ところで、何人か増えているようだが。」

 

「あぁ。色々あって一人と、後続け様にもう一人。船に泥棒に入ったんだよ。あの紫髪は。それと元政府。」

 

「…お前…馬鹿なのか…?女なら所構わずか…。」

 

呆れたようにそう言うスムージー。

その言葉にウタやヤマトはうんうんと首を縦に振っていた。

 

「なぁに?お姉様、私みたいなのはお嫌い?」

 

そこに割って入ってきたのはカリーナであった。スムージーとは逆方向のバンドラの手をギュッと抱き、胸を押し当てる。豊満なその胸部は少しふにゃりとひしゃげていた。スムージーはその様子を見て、ギロリと睨む。

 

「…不埒な目的でその男に近寄るな。甘く見ると火傷するぞ。」

 

「…人を危険物みたいに言わないでくれますか?」

 

「現に危険物だろう。災害人間なんてな。」

 

ジトーとした目で抗議するバンドラにスムージーは手を口元にやり、クスリと笑っていた。

 

「ゴードン氏に会いに来たのだろう?私はカタクリ兄さんと話がある。先に行っててくれ。」

 

「りょーかい。お前らも疲れたなら自室で休んでていいぞ。色々あったからな。」

 

…そこで一時解散となった。

バンドラとウタ、ヤマトとなぜかついてきたカリーナはゴードンの元へ。ハンコックはエレジア島内の九蛇の船員の元へ、ビビとモネ、カリファは一度自室へと戻っていった。

 

「さぁ、行くか…っと。」

 

バンドラが歩み出そうとした時、足を踏み出した瞬間、バンドラの胸に何かが飛び込んできた。姉妹よく似た緑色の髪…姉と違い、肩より上のボブカット。紅いマントのような服とクマのような耳のついたフードをかぶっていた。

 

「おかえり、お兄ちゃんっ。」

 

「…ただいま、ちょっと見ないうちに大きくなったなあ。シュガー。」

 

…背丈も姉より少し小さい程度。エレジアに出る前から数週間程度しか経ってないが、それでも少し成長したように見えた。フードを外し、バンドラはシュガーの頭を撫でる。シュガーはえへへと笑いながら、そんなバンドラの方を向いていた。

 

「…ねえ?お兄ちゃん。一つ聞いてもいい?」

 

…この瞬間までは。

シュガーの目からハイライトが消え、少し声が低くなる。

 

「…どうして、お姉ちゃんを置いてまた新しい女の子を作ってるの?どうしてお姉ちゃんが怪我したの?どうしてお姉ちゃんを一人にしたの?」

 

「しゅ、シュガー?」

 

「ネェ?答えて?答え次第では、手足もぎ取ってお姉ちゃんと(物理的に)くっつけるから。そういう能力者くらいいるでしょ?」

 

ギュッとバンドラの服を握る手が強くなる。

カリーナ以外の面々はその姿に汗を垂らしていた。特にバンドラは。カリーナはニコニコの笑顔で何が起こってるかわからないように振る舞っている。

 

「ヤマトやウタちゃんはいいよ?お姉ちゃんだって私だって身の振り方くらい知ってる。でもね?新しく二人も女の子たらしてくるなんてどういうつもり?お姉ちゃんじゃ満足できないって言ってるみたいじゃん。船に誘ったのはお兄ちゃんだよ?」

 

「い、いや、そういうわけじゃ…。」

 

「じゃあ、どういうつもりなのかなぁ?今回ばかりは容認できないよ?だって、他の女の子を口説いててそれでお姉ちゃんを放ったらかしにしてたから、お姉ちゃんが傷ついたこともわからなかったんでしょ?」

 

「…ん?」

 

…どうやら勘違いしているようだった。

とはいえ、2割ぐらいは合っているが。シュガーが深みのある笑みを浮かべてバンドラを見上げる。

 

「シュガー。俺はモネを放ったらかしにしたわけじゃねえよ。確かに他の女のために奔走したのは事実だ。…だが、別に口説いてたわけじゃない。とはいえ、悪かった。心配だったんだろ?」

 

バンドラはシュガーの手を優しく離し、膝を曲げてシュガーの目線に合わす。シュガーはキョトンとした顔でバンドラを見るや否や、顔を少し赤くして目線を逸らした。

 

「べ、別に心配なんかしてないし。でも、お姉ちゃんを泣かせたら許さないからね。…お姉ちゃんしか考えれないくらいに体に教え込んであげるから。」

 

「…ねえ、お前、ほんとに二十歳?」

 

「女の子に歳は御法度…なんだけど?」

 

ジトーとした目で聞くバンドラにギロリと睨み返すシュガー。ウタと同様、短めのスカートをギュッと握っている。バンドラは笑いながら、謝罪するとそのシュガーの頭を優しく撫でた。

 

「ただ一つ、忘れないでくれよ。俺の大事なもんは何一つ変わっちゃいない。この島にいる以上、離す気ないから覚悟してくれよ。」

 

そう言ってニヤリと笑うその幼げな笑みにシュガーはボーッとしていた。バンドラはじゃあなとシュガーに伝えて、そのままゴードンの元へと歩いていく。

 

「ねぇ、バンドラ、今のって…。」

 

ヤマトがそう聞こうとする。しかし、その声はカリーナの声にかき消された。カリーナはバンドラの腕にギュッと飛びつくように抱きつく。

 

「私も大切ってこと?お兄さんっ。」

 

「女は好きだが、初対面をそこまで思っちゃいねえよ。どんだけ都合のいい頭してんだ。」

 

「あっ。ひっどーいっ!!私だって傷つくんだからね?」

 

プクッと頬を膨らましてそう言うカリーナにバンドラはため息をついて、呆れたような表情をした。その様子を見ていたウタがキッとバンドラ達を睨む。カリーナの反対側までそそくさと走っていくとバンドラのもう片方の腕をギュッと握った。カリーナに比べるとそこまでではないものの、柔らかな感触が腕に伝わっていた。

 

「いくら憧れのカリーナさんでもバンドラはやれないからっ。」

 

「へえ、言うじゃない。ウタちゃん。」

 

バンドラを挟んで二人は睨み合う。バンドラははぁ…とため息を吐いた。

 

「私が取れなかったお宝はないんだからね?」

 

「ば、バンドラは約束してくれたもんっ!!ずっと一緒にいるってっ。」

 

「離してくれぇ…歩きづらい…。」

 

勿論、バンドラのその言葉は聞こえていない。バンドラが助けを求めるやうにヤマトの方を向くとヤマトもプイッとそっぽを向いてぷくりと頬を膨らしていた。

 

「知らないもん。」

 

「そんなぁ…。」

 

そんな様子でバンドラ達はゴードンの元へと行った。

…その為、ゴードンからは少し白い目で見られていた。

 

 




カリーナは割とこういうキャラでもいけるよな…多分…。

カリーナどうしようね。
能力者ならバトルシーンは映えるし、無能力者でもなんとでもなる気がする。

あ、そろそろ物語的に今まで史上1番のバトルシーンをかけると思います。バンドラ自身が強いキャラなのですが、弱点の多いキャラでもありますのでね。船員の数だけ弱点がある。(ヤマト、スムージー、ハンコックは心配することないけどね)

まぁ、バンドラくんなのでね…。多分年明けか、年末になろうかと思います。天帝海賊団vs黒ひげ海賊団、どちらか一方に死人が。両者共に怪我人が。そして…ウタが。血を血で洗う戦いになろうかと思います。お楽しみに。
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