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カリーナの悪魔の実(割と拮抗してるので、能力者を選んだ方はよろしければこちらへ案をください)
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クリスマスプレゼントです。
…数時間前、エレジア。
エレジア城内、地下。
「〜♪っと。此処がこの国の宝物庫かぁ…。ウシシ、お兄さんには悪いけど、なんか良いものあるかなぁ?」
…数多くの本や本棚が立ち並ぶ地下図書室。天井には薄暗いが画が描かれていた。カリーナはそこを目を輝かせながら、歩く。泥棒の本質がそうさせたのだろう。
「…ん?」
そこで見つけた。
バンドラの力に包まれ、浮く
「…なにこれ?」
カリーナとて楽譜には堪能な方である。その異質さも感じ取っていた。バンドラの能力たる電波障害世界をクリアにする条件。それを彼女は持っていた。…それは覇気も能力も持っていない弱きものであること。カリーナには触れられたのだ。
まるで弾け飛ぶかのように黒い球体が無くなり、楽譜が落ちてくる。
「…これがお宝…?」
「あ、あぁッ!!」
そこへちょうどゴードンが様子を見にきていた。ゴードンはカリーナの持っていた楽譜をひったくるように取ると、慌てたように汗を垂れ流していた。
「ゴードン王…。それはどういう代物なんですか?」
「…これは、トットムジカの楽譜。ウタウタの実の能力者がこの楽譜を歌うことで歌の魔王が現れる。…そして、見るもの全てを破壊する。」
「ウタウタの実って…。まさか、エレジアもウタちゃんが…?」
その言葉にゴードンはコックリとうなづいた。
「…この楽譜はこのエレジアから出してはいけない。勿論、ウタの目にも…。」
「そう。…ごめんなさい。泥棒の本質が疼いちゃって…。」
「だからと言って泥棒はしてほしくないがな。…さて、これは何処かに…。」
その時だった。
ガダンという音ともにエレジア城が大きく揺れる。ゴードンとカリーナもそれに伴い姿勢を崩した。
「なにッ!?地震ッ!?」
「くっ…ウタッ!!」
「ちょっ!?ゴードン王ッ!?」
…一目散に上へと駆け上る二人。するとそこには信じられない光景が広がっていた。ゴードンは膝をついて、青ざめた顔をしていた。
「…なんでだ…どうして…エレジアが瓦礫の山にッ!?」
…そう、先程まで人々が闊歩し、順風満帆というほかなかった新エレジア王国は…今現在、建物は全て瓦礫と化し、山として積み上げられていたのだ。
「ゼハハハッ!!何処だ?歌姫。何処だ、トットムジカッ!!あるんだろ?この国にッ!!」
…侵略である。
黒ひげ率いる黒ひげ海賊団がエレジアへと侵攻してきたのだ。ヤミヤミの実の能力で家全てを飲み込み、瓦礫の山として排出したのだ。引力によってぐしゃぐしゃになっていた。…せめて、人が巻き込まれなかったのが不幸中の幸いだろうか。
「ん〜?ゼハハハハッ!!やっぱ良いなぁ、天帝海賊団ッ!!良い女ばかりだッ!!」
「ウィーハッハッハッ!!船長ッ!!一人くらいもらって良いかぁ?」
…右腕のような男、ジーザス・バージェスが声を上げる。黒ひげマーシャル・D・ティーチたちの侵攻を止めるため、その軍勢に立ちはだかったのは…モネ率いる居残り組だった。
「…ウタちゃん、逃げなさい。此処は私たちに任せて。」
「嫌だよッ!!バンドラが帰ってくるまで私も…!!」
モネとレイジュがウタを守るように手を広げた。納得いかないと顔を顰めるウタへレイジュとモネが見せたのは優しげな笑み。
「…私たちの負けは貴女が彼らの手に渡ること。逆に貴女さえ逃げ切れば、私たちが負けたとしてもバンドラさんが何とかしてくれるわ。」
「早く逃げて。…バンドラが来る前に。」
それでも逃げようとしないウタ。ティーチたちはそんなレイジュたちに銃口を向ける。
「…チッ!!」
先陣を切るのはシュガー。レイジュから渡されたランブルボールに似た丸薬『修羅団子』を一つ食べるととんがった爪の生えた人型へと変化し、ティーチに向かって跳んでいく。
「『白虎指銃』ッ!!」
指に青い電撃を纏わせて、そのまま指銃を撃ち込もうとするシュガー。…しかし…!!
「ぐっ…!!」
ヴァン・オーガーの凶弾がシュガーの肩を裂く。しかし、シュガーは止まらない。
「くっ!!やべえッ!!」
狼狽えるティーチ。だが、その前にバージェスが躍り出る。そのまま右腕を黒化し、肘に力を入れるバージェス。
「『波動エルボー』ッ!!」
「———ッ!?」
シュガーはそれをモロに喰らう。そのまま後ろに飛ばされるが、持ち前の柔軟さか、空中で体制を立て直す。
「くっ…コフッ…。」
シュガーの口から血が垂れ出る。その傷は内臓まで響いていた。
「シュガーッ!!くっ…!!早く行きなさいッ!!ウタちゃんッ!!」
「……ッ!!」
ウタは悲痛な顔で必死に足を動かした。逃げ出したのだ。しかし、その一瞬をオーガーが捕える。
「…逃すわけがない。」
バンっという音と共に空を切る弾丸。それがウタに向かって飛ぶ。
「う゛ッ!?」
それがウタの左足を貫いた。
ウタの足がもつれ、地面にこけそうになる。歴戦の海賊はその一瞬を逃さない。
「『
炭化させた獣のような爪を左腕に武装し、風に舞うが如く瞬時にウタヘと迫るリスト。しかし、その前を吹雪の壁が遮った。
「…武器無き弱者が。我々に楯突くと痛い目を見るぞ?」
そう言ってリストは2本のサーベルを腰から抜く。
そのまま前へと飛び出すが、その目の前を鞭が上に跳ね上がり、止めた。リストは後ろへと跳び回避する。
「…まさか、貴女に助けられるとは。」
「私だって居場所が無くなるのは不服よ。…それにアイツら、私まで慰みにしようとしているし…反吐が出るわ。」
そう言って凛と立つカリファ。その手には黒く色づいた鞭を持っていた。モネは不気味な笑みを浮かべるとナイフを握り、自身の身体を吹雪に変える。
「すぐに終わらせるわ。」
「…なるほどね。」
それを隠れ蓑にして、レイジュも向かっていく。
「チッ、歌姫を逃しちまったか。まあいい、テメェらを倒して探すだけだァッ!!」
そう言ってティーチが掌を出す。掌には闇が展開されていた。
「ッ!?」
身体を全体に広げていたモネをその闇が捕える。モネはティーチの掌へと引き寄せられ、更には隠れ蓑にしていた吹雪が消え、レイジュの姿が露わとなった。
「くっ…離しなさい…!!」
「ゼハハハハッ!!天帝の野郎は狡いよなぁ?こんな良い女を何人も独り占めしてんだからなぁ?おい、姉ちゃん、俺の船に乗らねえか?天帝なんぞに従ってねえでよぉ?」
「…誰が貴方みたいな…ッ!!私は…彼にッ…返せないほどの…恩があるんだからッ!!」
そう言ってモネはティーチの毛の生えた腕にナイフを突き立てた。ティーチはその痛みに顔を顰めるが、即座にモネを地面へと投げ、叩きつける。
「ぐっ…!!」
「お姉ちゃんッ!!」
埋もれた瓦礫を押し避けて、瞬時にシュガーは飛び出る。モネとティーチの前に出ると爪でティーチの腹を斜めがけに引っ掻いた。
「ぐおっ!?テメェッ!!」
ヤミヤミの実の副作用で受けるダメージが大きなティーチ。しかし、自身の生まれ持っての頑丈さ故か、ティーチはシュガーの顔面を殴り抜いた。
「『黒鞭』ッ!!」
そこへレイジュとカリファが打って出る。
シュガーの身体をレイジュが受け止め、上からカリファの鞭がティーチに向かって降ってくる…が。
銃弾がカリファを射抜いた。
「ぐっ…!!」
「…ティーチ船長。油断しすぎでは?」
「ゼハハハハッ!!よくやった、オーガー。」
空中で脇腹を裂かれたカリファ。しかし、その腹に手を当てて、粘着性のある泡を出し、傷を塞いだ。
「何ッ!?」
それは予測していない。ティーチの頭の上から鋼鉄鞭よりも硬い黒鞭が降ってきた。
「ぐぉっ!?痛えぇぇッ!!」
ティーチは頭を押さえて、地面に転がった。
無理しすぎたカリファは地面にスタリと立つが、そのまま少しよろける。
「カリファッ!!」
「よそ見しないッ!!来るわよッ!!」
…死地をよく知っているカリファ。勿論、ジェルマの王女たるレイジュもよく知っているが、その言葉に鼓舞されるようにシュガーを地面に寝かせ、立ち上がった。
「シュガーの出血量がひどい。このままじゃヤバいわ。貴女も…。」
「…なんでかしらね。まぁ、自分の居場所を荒らされるのが嫌なだけよ。」
…右のレンズの割れた眼鏡を直し、カリファは前へと向かう。レイジュはふっと笑うと地面を蹴り、前へと出た。
「…船長ティーチ。本気を出そうかと。」
「ゼハハハハッ!!最初からやれよ。まぁいい。俺も本気で行こう。」
そう言ってリストが黒煙を展開する。
「『
二人を迎え撃つは炭の鱗の跳弾。それに紛れ、オーガーの弾丸が空を切る。
「ッ!!『
それをカリファがきめ細やかな泡で堰き止めようとするが…ティーチの闇がそんなカリファを吸い込んだ。
「ぐっ!!」
「ゼハハハハッ!!テメェら、気の強え女は嫌いじゃあねえんだがなぁッ!!」
必然的にレイジュへその銃弾と鱗の嵐が襲い掛かる。
しかし、レイジュはそれをもろともせず、リストの元へと向かっていった。
「残念ッ!!痛覚は切ってんのよッ!!麻痺だけどねッ!!『
頬を、肩を、大腿を掠め、腕に大腿に突き刺さる鱗や銃弾。しかし、止まることなく毒の纏った足でリストを蹴り抜こうとするが…。
「…ふんっ!!」
リストは2本のサーベルを互い違いに横薙ぎに切る。それはレイジュが腹を浅く切り裂くが、レイジュもまた腰を使い、リストのこめかみを蹴り抜いた。
「ぐっ…離せッ!!クズがッ!!」
一方、カリファはモネと同様、ティーチに捕まっていた。黒鞭でティーチの腕にミミズ腫れを作る。
「痛えなァァァッ!!」
「ぐっ…!!」
カリファも地面に打ち付けられるが、そこは元CP9。受け身をとって、ティーチから目を切らずに鞭を持ち替える。
「『イバラロード』ッ!!」
「棘鞭かッ!!だがなぁッ!!敵は俺だけじゃあねえんだぜ?」
不敵に笑うティーチへ月歩で空中へ出て、棘鞭を振り回そうとするが…そのカリファの首を剛腕が捕らえた。
「ぐっ!!」
「ウィーハッハッ!!」
ティーチだけではなかった。
バージェスの怪力にカリファはまもなく息苦しさを感じた。しかし…。
「舐め…るなぁぁ…!!」
「ヌォォォォッ!?」
カリファはバージェスの腕に棘鞭を絡み付かせる。少しの裂傷で緩んだバージェスの腕を折り、地面へと降りた。口から流れ出た唾液を腕で拭い、立ち上がるカリファ。しかし、腹の傷が大きく裂け、そこから血が流れ出ていた。
「ゼハハハハッ!!その傷、きついだろう?…おい、歌姫は。」
「…ふむ。何やら森の方向が騒がしい。…追おうか?」
「バカヤロー。オーガー。お前が行ったら死んじまうだろうが。」
愛銃『千陸』を構えるオーガー。それを止め、ニヤリと笑うティーチ。バージェスは折れた腕を片方の手で押さえて、ティーチの元へと出た。
「船長、痛えよお…。」
「チッ。もう少し待て、船で待たせてあるドクQの野郎に早く見せねえとなぁ。おい、リストッ!!」
リストの方をティーチが見れば、動かないレイジュの首をリストが掴み上げていた。クマのひどい顔でティーチを見るリスト。
「…なんでしょう。船長ティーチ。」
「さっさと歌姫とトットムジカの楽譜を探して帰るぞ?なんなら、好きな女を一人持ち帰っても良い。」
「…それは…良い提案ですね。」
そう言ってリストは手の力を強めた。
レイジュの口から漏れる吐息と血。誰がどう見ても重症であった。
「…しかし、ウタウタの歌はどう対応するのです?」
「ゼハハハハッ!!そんなもの、簡単さ。歌う前に俺の闇水で仕留めちまえば良い。さぁ、行く……ッ!?」
…その時だった。
ティーチの背筋が凍るほどの威圧感。いや、その場にいた黒ひげ海賊団の全員が冷や汗をかくほどの。それが彼らを襲った。
「ぐぉぉっ!?」
直後、リストの手が瞬時に切り裂かれ、宙を舞う。オーガーがその影に合わせて、銃口を向け、銃弾を打ち込むが…キンッと甲高い金属音が響き渡った。全て瞬く間に弾かれたのだ。
「…バン…ドラ…。」
消え入るような声でレイジュがそう言った。
「ハンコック。みんなを連れて、城に帰っててくれ。」
「なっ!?妾も一緒に…!?」
…低く優しげな声。ハンコックも力になりたいとバンドラに言うが、バンドラは静かに表情ひとつ変えず、レイジュの頭を撫でて、ハンコックに言った。
「…俺を信じてくれ。」
そう言われてはハンコックにもう、何も言うことはできなかった。ハンコックはレイジュとカリファに肩を貸し、城へと歩いていく。
「…さて。」
そう言ってバンドラはギロリと後ろを向いた。その眼光は真っ青な稲妻の如く。その顔からはなんの感情も伺えなかった。
「…エレジアはめちゃくちゃ、ご丁寧に鏡までぶっ壊しやがって。それと誰のもんに断りなく手ェ出してんだ?カスども。」
「て、テメェ…マリンフォードに居たんじゃ…!?」
「あぁ。居たよ、居たさ。…超特急で帰ってきたんだよ。さぁ、こっからは俺が相手になってやる。…テメェら全員、生きて帰れると思うなよ?」
低く地鳴りのような声でそういうバンドラ。狂骨を振り翳し、ニヤリと笑った。
出来るだけ女の子たちにひどい目には合わせたくないけどなぁ…。ハピエン中なので。ウタがどうなったかは次回。
そして、次回はバンドラvs黒ひげ海賊団。どうなるのかは…次回。では。
カリーナについて
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非能力者
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能力者にする