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カリーナの悪魔の実(割と拮抗してるので、能力者を選んだ方はよろしければこちらへ案をください)
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…愛と情熱の国、ドレスローザ。
「…ええ。着きやしたよ。旦那。」
一つの小船がそこへと向かう。そこに乗っているのはホウジョウだった。首元に巻かれている紺色のスカーフが海風にたなびく。電伝虫の先はバンドラ。
『…悪いな。俺もすぐに迎えるようにする。ヤマトやハンコックに任せておけば前みたいなことにはならないだろう。お前には…。』
「レベッカ姫および、リク王陛下の無事の確認。それと出来るだけ国民を守りながら…ですね。」
『あぁ。…少なくとも、ドフラミンゴと俺が敵対する理由が今のところない。ロシーの件はこの前使っちまったしな。だが、向こうは向こうで警戒しているはずだ。…そこを一気に叩こうにもエレジアの立て直しが先決。エレジアをまた狙われてもダメだからな。俺一人ならドフラミンゴを倒すことはできるが、国民を守ることはできねえ。…頼めるか。』
「…へい。」
そう言ってホウジョウはドレスローザへと降りる。見た限り、ドレスローザでは…戦乱が起きているようだった。キャーキャーとざわめく国民。立ち上る煙や家々の燃える火柱。ホウジョウの目にも煌々と映っていた。
「あ?誰だテメェ。」
少し足をすすめたホウジョウ。しかし、中心街に近い場所ではドフラミンゴファミリーの一人であり、最高幹部であるディアマンテとマグロディズマの部下であるいくつかの木端海賊が居た。
ホウジョウはその先にくっと鋭い視線を向ける。そこにはレベッカがスカーレットを守りながら立っているではないか。彼女の頬からはたらりと血が流れていた。
「…リク王陛下より命を賜りし者。」
ただそう言うとホウジョウはとてつもない勢いでディアマンテとスカーレット達の間に入る。
「…お父様が…?」
「…我が主、天帝のバンドラを覚えておりますか。」
静かに紡がれるその声にスカーレットはコックリと頷く。ホウジョウはディアマンテから目を切らずに続ける。
「ドレスローザ国王、リクドルド3世様に支援を要請したく手紙を出し、馳せ参じたのですが、その際の彼方に帰ってきた手紙の返事はあなた方を助けてほしい…とのこと。私はそれを叶えにきたのです。」
「…でも、キュロスさんが…!!」
「大丈夫です。キュロス様が殺される理由はありません。今はあなた方をキュロス様がくる前に守る必要がありますゆえ。」
なんの確証もない。ただ、スカーレット達を安心させる為だった。それに対し、ディアマンテは醜悪な笑みを浮かべる。
「クックックッ…。何のために来たか知らねえが、変な善意を振りがさしたやつから死ぬってこと、教えといてやるよ。」
「ほう。…それは楽しみで御座いますね。」
そう言ってホウジョウがニヤリと笑うと、胸元から何かを取り出す。それは一方が分銅、もう一方が鎌で鎖に繋がれた鎖鎌だった。
「寝首をかかれぬよう…ご注意くださいませ。」
「チッ!!しかし、この兵隊の数に一人で勝てるかなッ!!やれッ!!」
ディアマンテの号令により、ホウジョウを銃弾の雨が襲う。しかし、ホウジョウはその銃弾の雨の間を縫うように鎖鎌の分銅をディアマンテへと投げつけた。
「ぐっ…!!」
「名も知らぬ有象無象など、貴方の相手をしながらも倒せますよ。それに彼女らを守りながらでも。」
ディアマンテの額からたらりと血が流れる。即座に激昂したディアマンテも銃を取り出す。
が、一つ増えただけでホウジョウは止まらない。
「『時流“減速”の術』」
ボソリとそう呟くとまるで重力でもかかったかのように銃弾の進むペースが目に見えて遅くなった。ホウジョウはそれを手に取り、向きを変える。
「お返ししますよッ!!『時流“加速”の術』ッ!!」
何かやばい。
そう思ったディアマンテは直感からか、その高速で襲いくる銃弾を避ける。頬を薄く切られる程度に収めた。…が、他の兵隊は全員眉間にそれを喰らい、死んでいた。
「テメェ…何をした…!?」
「あっしの御技は瞬き厳禁。故に死んだだけのこと。ただでは死なないでください。」
そう言ってホウジョウは鎖鎌を振り回す。
鎌のついた方が一閃。ディアマンテは済んでで避けたが、顔に横一閃の傷を負った。
「チィィッ!!『半月グレイブ』ッ!!」
しかし、ディアマンテも猛者である。間合いからの踏み込みから放たれるは純粋な斬撃。
ホウジョウはそれを武装硬化した鎖でガード。そのまま上へと弾くと、ディアマンテの腹を蹴る。
「ぐっ…ふふ。軽いなぁッ!?」
「ええ。あっし、戦闘は苦手ゆえ。しかし…。」
直後、ディアマンテの右肩から灼熱感が走る。
「ぐっ…!!テメェ、いつの間に…ッ!?」
ディアマンテの肩には3本の鉄杭が打たれていた。そこからはとめどなく血が流れ出る。
「…さて、ここいらでお暇と行きましょうか。あっしはこのお嬢さん達を守るが使命。深追いは禁物です。…ですが、それはさせてくれませんか。」
「…おい、ディアマンテ。何してる。」
そこに現れたのは色黒のサングラスをかけた男だった。それ以外には平凡に見えたが、頬にハンバーグがついていることはなぜかと問いたくなる。しかし、ホウジョウにはそのふざけた男を警戒せずにはいられなかった。
「…ディアマンテ、ここは俺がやる。お前はドフィの元へ。」
「これはこれは。元海軍中将のヴェルゴさんじゃないですか。」
色黒の男…ヴェルゴも目の前のホウジョウを睨みつける。先手必勝、ホウジョウは鎖鎌の分銅の方をヴェルゴに投げる。
しかし、ヴェルゴはそれを黒色化した足で蹴り飛ばした。
「…誰だ。貴様。…いいや、誰でもいい。ドフィの邪魔をする奴は…許さない。」
そう言って地面を蹴るとヴェルゴはホウジョウに間合いを詰めて、そのまま蹴りを放つ。
ホウジョウはそれに合わせて、右腕を上げてガードする。
「…籠手か。」
「あっしの武装色じゃあ本当に強え奴にゃ勝てねえんで。所謂、サポーター?って奴でさぁ。けど、アンタのせいでお釈迦になりそうだ。」
そう言って後ろに下がるホウジョウ。右手にわずかな痛みが走る。
「籠手が無かったら、折れてやした。」
ふっと笑い、地面に左手をつくホウジョウ。
「お嬢さん方、ここは一度幕引きでさぁ…!!『時流“加速”の術』ッ!!」
「ッ!?無意味なことを…くっ!?」
直後、花畑の花が急成長。ヴェルゴの身体へと巻きついた。ヴェルゴは最初は手に持っていた竹で刈っていたが、それすらももろともしないほど、太く強固なツルがヴェルゴの身体を縛り上げた。
「ふっ。成長とは奇異なるもの。そんな乱暴な所業で、紡いだ時間が砕けるとでも?」
「ぐっ…。」
「…とはいえ、持ちませんね。行きましょう。お二方…!!」
そう言ってホウジョウはレベッカとスカーレットの手を握る。
「しかし、お父様がッ!?」
「恐らく、ドフラミンゴはリク王殿は殺しません。私ではドフラミンゴにはおろか、あの男にも勝てません。さぁ、早く…!!」
ホウジョウはレベッカとスカーレットの腕を引き、そのまま前へと走り出した。スカーレットはリク王とヴィオラの名前を交互に叫び、心配の声を上げる。
「ホウジョウッ!!」
「旦那ッ!!」
ホウジョウは二人を握ったまま、迎えに来たルエノルーヴ号に飛び乗った。レベッカとスカーレットは火の手の上がるドレスローザを見ながら、青ざめた顔をしていた。
「…お久しぶりです。スカーレット様。」
スカーレットはバンドラの顔を見るなり、悲壮な顔をしてその腰へとしがみついた。バンドラは困ったように笑う。
「…リク王陛下よりレベッカ様とスカーレット様はお守りするようにと。私ならリク王陛下のみを救い出すことはできますが…国民は全ては救えません。」
「バンドラ様でも…難しいのですか…。」
「ええ。私の力は人々を怖がらせるものですから。…申し訳ありませんが…ここは一つ。」
バンドラのその言葉にスカーレットはドレスローザを見て、決心したように…船から飛び出そうとした。手を掴んだバンドラにスカーレットはふっと笑う。
「…バンドラ様、レベッカをよろしくお願いします。」
「何をッ!?」
「嫌よッ!!お母様ッ!!」
レベッカもスカーレットの腕をギュッと掴む。泣きそうな顔の我が子にスカーレットは優しくその頭を撫でた。
「…この国の王女は降りたけど、私がこの国を見過ごすわけにはいかないから。バンドラ様、レベッカ。…必ず、助けに来てね。」
そう言ってスカーレットはドレスローザへと走っていった。バンドラはホウジョウを見る。
「…ホウジョウ。お前の方でドレスローザを監視していてくれないか。」
「…御意のままに。レベッカ嬢を頼みましたよ。」
「…引き受けた。」
自身も向かおうとするレベッカをバンドラは必死に止める。ホウジョウはドレスローザへと瞬時に戻っていった。
…これがのちにドフラミンゴとの大きな事件を起こすことになる。
ホウジョウ
『クロクロの実』の時間操作人間。なお、停止ではなく、時間をゆっくりとしたり、速めたりすることのみしかできない。武器は鎖鎌。いずれ誰かに継承される。
ドレスローザ編までレベッカはバンドラが預かります。強くなりたいからね。スカーレットはホウジョウさんが陰ながら守り、スカーレットは死にません。さて、どうなるのか。ヴィオラさん、キュロス、リク王は原作通り。ということで、ではでは。