燃ゆる龍、覇道の道征く   作:紳爾零士

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なんの変哲もない修行回。


第203話

…エレジア城内。

 

「う…お…ここは…。」

 

「キャプテンッ!!キャプテンが目覚めたッ!!」

 

チュンチュンと鳥の囀りが聞こえる。起き上がったローの身体は汗でびしょ濡れだった。

 

「大丈夫か?」

 

ドレスローザから帰ってきたバンドラが本片手にローを見た。その隣には少し赤くなった目のレベッカの姿があった。

 

「…よく言うぜ。テメェがやっておいて。」

 

そう言って立ち上がるロー。その顔は笑っていたが、目はキツくバンドラを見ていた。

 

「…ドレスローザへ行ってきた。」

 

「…なに?」

 

バンドラが咄嗟に放った一言にローは目の色を変える。バンドラはニヤリと笑うと隣にいたレベッカの頭を優しく撫でた。

 

「この子だけ、なんとか救えたよ。…俺じゃあないがね。」

 

「なんでドフラミンゴを討たなかったッ!?…いや、なんでもない。」

 

咄嗟に叫んだローだったが、すぐに大人しくなる。…自分で討たなきゃ意味がないからだ。ローは鬼哭を持つと黙って、城を出て行こうとした。扉まで行った途端、バンドラを見ずにローが口を開く。

 

「…もし、もしだ。エレジアの復興に目処がついたら…お前は。」

 

「さあね。…ただ、戦う必要があればやるだけさ。な。」

 

そう言ってバンドラはレベッカの方を向く。レベッカはギュッとバンドラの手を掴むと、決意のこもった眼差しでバンドラを見ていた。

 

「私は…お母さんを救いたいッ!!強くなりたいですッ!!」

 

「…だそうだ。俺はこれからこの子を育てる。」

 

「…それまでお前の手助けは待ってろ…というのか。」

 

「俺も忙しいからねえ…。」

 

そう言ってバンドラはレベッカの頭を優しく撫でた。ローはその様子を見るとそのままありがとう…と感謝の言葉を述べて、その部屋から出ていった。そのローを追うペンギンとシャチとベポ。それを見届けるとバンドラはレベッカの手を引き、外へと出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…さて、やりますか。」

 

「「よろしくお願いしますっ!!」」

 

元気よくそう言うのはビビとレベッカ。ビビはコブラを…アラバスタを守るため、強くなりたいとバンドラに懇願し、エレジアへと残ったのだ。自身と国の為に残りたいと懇願されたら、コブラも否とはいえない。自身の命よりも大切なビビをバンドラへと預け、アラバスタへと帰っていった。エレジアからの護衛は行きと同じく、ヤマトが担当した。

 

「先ずは武器だ。素手でもいいが、どうしても筋力では男に負けちまう。だからこそ、意表を突く力がいる。能力者にも対策はしなくちゃいけない。」

 

「覇気…ですね。」

 

ビビの言葉にそうだと答えるバンドラ。

バンドラは手に力を込める。するとバンドラの腕が真っ黒に色づく。

 

「武装色、見聞色…使えるのなら覇王色まで。…だが、覇王色は持ってる人間が限られる。まずは武装と見聞を育てたほうがよさそうだ。」

 

そう言ってバンドラは手にまとった覇気を解除した。バンドラが持ってきたのはゴンドラのようなもの。

 

「エレジア、そして、ワノ国から持ってきたもんだ。全部が武器。もし、覇気を使えねえってんなら、海楼石のもんが良いだろう。…一国の姫様に光り物を持たせるのはちと気がひけるが…。」

 

そんなことはどうでもいいと率先してビビがその中から一つ…取り出した。…それは三節棍。所謂、ヌンチャクというやつだった。

 

「連結武器か。まぁ、使い方は難しいが、良いんじゃねえの?」

 

「難しいんですか?」

 

「あぁ。…実際、これは早く振るわなきゃ当たるものじゃねえ。」

 

バンドラはビビの手から三節棍を受け取ると、そのまま左右の鉄の棒を握る。

 

「使い方は鞭に近い。左右の棒で相手の攻撃をガードしたり…。」

 

真ん中の鉄の棒を握り、ぶんぶんと左右の鉄の棒が円を描くように回す。それは地面を削るほど。鉄の棒は武装で硬化され、傷一つついていなかった。

 

「うまく自分の間合いで戦えば、強い武器だ。意表を突くもよし、ガードするもよし…だな。」

 

そう言ってビビに三節棍を渡す。

試しにビビがバンドラの居た場所に立って、2本の鉄の棒を持ち、鎖で繋がったもう一本の鉄の棒が弧を描くように回すが…ビビが振り回されているようにしか見えなかった。

 

「わわっ!?」

 

「…前途多難だな。」

 

そう言ってバンドラが困ったように笑った。バンドラがレベッカの方を見ると、レベッカが一本の武器を持っていた。…なんの変哲もないサーベルである。

 

「…もっと色々あるが…それでいいのか?」

 

「…私はこういうのの方が似合ってると思って。」

 

刀身の幅が広く、薄い刃。確かに筋力がなくても使えるだろう。バンドラはふっと笑うと、レベッカからそれを取り上げ、木刀を渡した。

 

「剣を使うんならまずは間合いだ。モネにも教えた。そして、そこに武装色を載せる。そこからだ。…行くぞ。」

 

バンドラも木刀を握る。

 

レベッカもそれを握ると自然と肩に力が入る。ふぅ…ふぅ…と息を整えるレベッカ。バンドラはふむ…と顎に手を当てるとビビの方を向く。

 

「…さあ、何処からでもおいで。ビビ、お前にゃやっぱ…。」

 

バンドラが初めて見せた隙だらけの姿。レベッカはキッとその背中を見ると大ぶりに振るい、前へと出る。

 

「ヤァァァッ!!」

 

「…威勢はいい。だが…!!」

 

バンドラはそれを振り向き、木刀で受け止めた。レベッカの顔に焦りが見える。

 

「刃物を使うなら隙を見せちゃあいけねえ。振った後、振り上げるとき、地面への踏み込み。…その瞬間を強いやつは狙ってくる。能力者じゃねえんだ。だからこそ、体術で魅せなくちゃいけねえ。」

 

バンドラはそのレベッカの木刀を跳ね上げる。レベッカは木刀から手を離し、手を離された木刀はコツンという軽い音を立てて、地面に落ちた。

 

「ば、バンドラさーんっ…!!これ、無理かもぉぉ…!!」

 

「はいはい。やめときましょうね。」

 

バンドラは息を切らすビビから三節棍を取り上げる。元々、三節棍はバンドラではなく、ホウジョウの得意とする武器である。…という話はさておき、肩で息をしながら地面にへたれこむビビの頭をポンポンと優しく叩き、木刀を渡した。

 

「まぁ、先ずは刀からだな。武装色が一度纏えるようになれば、後は造作もない。」

 

バンドラはそんなビビの横でレベッカを見る。レベッカは地面に転がった木刀を握ると、そのまま立ち上がった。

 

「もう一回、お願いしますッ!!」

 

その目は母親と国を救うという決意に満ちていた。バンドラはふっと笑いながら、木刀を2本持つ。

 

「さぁ、次は二人ともかかって来い。お前らにゃ俺の全てを教え込んでやる。」

 

ビビはレベッカの横に立つと彼女と目を合わせる。二人はコクッと頷くとそのままバンドラへと踏み込んだ。バンドラは歯を見せてニヤリと笑う。

 

レベッカの縦薙ぎの斬撃をバンドラが木刀を滑らせ、弾く。

 

続いてくるのはビビの突き。

 

バンドラはそれを払い、瞬時にビビとレベッカの首に木刀をつけた。

 

「「…ッ!!」」

 

「…とまぁ、隙を見せれば狩られることになる。だから、人は能力を求めるんだよ。…一応、うちにもいくつかあるが…。」

 

そこまでバンドラが言うとビビとレベッカがゆっくりと立ち上がる。動きやすくウタのジャージを借りているが、彼女らの豊かな果実によって閉まりきっていない。そこから見える谷間が陽光によって輝いている。息を整えつつ、二人はバンドラを見る。

 

「「もう一度、お願いしますッ!!」」

 

あくまで自身の力で切り開く。そんな強い意志を感じた。バンドラはそれにふっと笑うと片方の木刀を地面に突き刺した。

 

「まずは俺に一太刀でも入れろ。話はそれからだッ!!」

 

「「はいっ!!」」

 

そう言ってレベッカとビビは踏み込みを入れ、木刀を振るった。




能力無しでもバンドラは今、大将レベルなんだよね。だから、一国の王女に全部をつぎ込むとレベッカとビビがスモヤンに勝てるレベルになるっていうインフレを起こすことになります。実際、たしぎレベルにはなるのかなぁと。

レベッカは原作同様、剣闘士で行きます。普通の剣にするか、マチェットナイフとか変わったのにするかは微妙。ビビちゃんは決めてないです。剣士にするとしても、バンドラみたいな暗器も使いながらになるかも。実は1番の有望株。流石にヤマト、ハンコックを超えることは無さそうだけど、それでも女版バンドラ(能力無し)ぐらいにはなるんじゃないかなぁ…と。四皇とやりあえるバンドラに対し、四皇とはやりあえないけど、まぁ、幹部と言っていいんじゃないレベルのレベッカ、ビビってイメージで育てていきますわよ。

武器に関して何か案がありましたら是非。能力者にはしたくないなぁ…。カリーナに関しては所謂、ディーラーとかマジシャンとかそういう系の小賢しい戦い方にしたい。レイピアとかでもいいかもね。それでは。
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