燃ゆる龍、覇道の道征く   作:紳爾零士

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まだライト…な筈。


第213話

「おい、ナミ。くっつきすぎだぞ。」

 

「や〜だ。それに全然くっついてないしっ。まだ1時間でしょ?」

 

「あのなぁ…。一応ここ、人んちなんだが。」

 

元気を取り戻すや否や、ナミはバンドラの腕を離さないと言わんばかりにぎゅっと抱きしめている。ふくよかな胸部の谷間に剛腕が挟まれ、その様子を見るハレダスは少し頬を赤くしていた。バンドラははぁ…とため息を吐く。

 

「…ねぇ。バンドラさんはなんで私のところに?」

 

「まぁ、心配だったからな。」

 

「でも、他の女の子は?ウタとか…ヤマトとか。」

 

「…エレジアに置いて来た。危険だから…ね。」

 

バンドラはそう言うとタバコの先に火をつける。ナミはその姿を少し懐かしく思っていた。かく言う彼女の母ベルメールもタバコをよく吸っていたからだ。

 

「危険って?ウタは兎も角、ヤマトなら大丈夫でしょ?」

 

「んー。強えからって傷ついて良い理由にはならねえからな。アイツの強さも弱さも知ってるし、無茶されちゃあ俺が困る。」

 

バンドラはふっと笑い、身体を少し前屈みにした。

 

「…優しいのね。」

 

「さぁね。」

 

「…ルフィ達、元気かな。」

 

…暗く染まるその顔にバンドラは黙って見ていた。ナミの目にはまた…涙が浮かぶ。

 

「…私は…何もできなかった…。ルフィも…ゾロも…サンジ君も戦ってるのに…。私は…。」

 

「………。」

 

「わっ…!?」

 

バンドラは静かにタバコの火を消す。…そして、泣きそうなナミの頭を胸にギュッと寄せ、抱きしめた。

 

「…誰もお前を責めやしねえ。お前らはただ、出来ることをやっただけ。命を拾ったお前達に残っているのは…あれに勝てるぐらい努力するしかねえんだ。…あの日を振り返るなら前に進みなさい。何があろうとあの瞬間に戻ることは出来ねえんだから。」

 

「…うっ…うぅ…ひぐっ…。」

 

「…人にはやれることとやれねえことがあるんだ。大丈夫。お前は頑張った。」

 

「く…ひっぐ…ぐすっ…うんっ…!!」

 

「ハハッ。…よしよし。」

 

バンドラは張った糸が切れたかのように泣きじゃくるナミの頭を優しく撫でていた。ハレダスは自身の家にも関わらず、ふっと笑うとその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ごめんなさい…。何度も情けないとこ、見せちゃって。」

 

しょんぼりとするナミ。1番の被害者は目の前のバンドラではなく、よくわからない二人に家を占拠されたハレダスだろう。…というのはさておき。

 

バンドラはまたタバコに火をつけてナミの頭に手をぽんっと置く。立ち上る煙が窓から抜けて外へ出ていく。

 

「じゃあさ。」

 

「っ!?」

 

「…笑顔見せてくれ。そうやって笑ってな。な?」

 

バンドラはナミの口角を指で上げ、微笑むバンドラ。ナミはうんっと明るい表情を浮かべた。

 

「話は終わったのかい?娘さん達や。」

 

「きゃっ!?アンタ、誰?」

 

「…っておい。」

 

ハレダスに対し、ナミは少しびっくりしたように顔を青ざめる。バンドラはやれやれと言った様子でハレダスがナミを看病してくれたこと、ここがウェザリアと言って天候の科学を研究する人工の空島であることを伝えた。

 

「…でも、なんでここに?」

 

「お前らをここまで飛ばしたのは100%、確実にバーソロミュー・くまだ。アイツはテメェらを殺そうと思えば殺せたはずだ。…お前がここで生きてるってことは全員が生きてるってこった。アイツも“逃す”って言ってたよ。」

 

「ほんとっ!?…良かったぁ…。」

 

心底ホッとした様子のナミ。バンドラは良かったなと歯を見せて笑った。

 

「でもさ、なんでバンドラさん、ここに?私が心配だったから?」

 

「そう言ったじゃねえか。…まぁ、それだけじゃあねえが。」

 

「ん?」

 

バンドラはニヤリと笑う。

その不敵な笑みに小首を傾げるナミとハレダス。バンドラは狂骨を引き抜く。

 

「…俺はもっと強くならなくちゃいけねえんだ。エレジアも…いや、俺の大事なもんを全部、守れるように…な。」

 

「ふぅん。…なんか、ルフィみたいだね。」

 

「むっ。心外だな。俺はあんなバカじゃないっての。」

 

「ちょっと〜っ!!バカはバカだけど、うちの船長バカにしないでよッ!!」

 

ナミが頬を膨らましてバンドラを睨む。

バンドラはふっと微笑み、そんなナミの頭を撫でた。ハレダスは何故か、満面の笑みで首を縦に振っていた。

 

「…つまりは、俺も修行しなくちゃならねえって話。」

 

「へー。…じゃ、じゃあ、バンドラさんもここに居るってこと?」

 

「ん?…まぁ、よほどのことが無けりゃな。探しもんも見つかったし。」

 

「“探し物”?」

 

バンドラはふっと笑ってナミの額を小突く。ナミは少しぼーっとした様子で、ゆっくりと自分に指差すとバンドラはあぁ…と答えた。ぽっとナミの顔が赤く染まる。

 

「な、なな…なんで…私を?」

 

「ん?俺の知り合いで天候に明るいのはお前ぐらいしか「馬鹿ァァッ!!」痛えッ!!…何しやがる。」

 

「…なによっ。……馬鹿。ちょっと嬉しかったのに。

 

天候棒で八つ当たりと言わんばかりにバンドラの頭を弾くナミ。頬を膨らまし、プイッとそのままそっぽを向く。…自分に会いに来た、と、自分の知識を利用しに来た…は全く別物。その様子を見てハレダスは何故かため息をついていた。バンドラは頭を押さえてジト目でナミを見ていた。

 

その時だった。

 

ぷるぷると電伝虫が鳴る音。バンドラが空を飛ぶ時に持って来たものである。バンドラはその受話器を取る。

 

『やっと出た。もーっ。何処にいるのさ。』

 

「どうした?ヤマト。」

 

『今、女ヶ島にいるんだけどさ。麦わらくんっ。女ヶ島に飛んできたんだよッ!!』

 

「…なるほどな。」

 

ヤマトからのその言葉にバンドラはニヤリと笑った。なんで女ヶ島にいるとかそういうのを聞くことはしない。おそらく、ハンコックが連れて行ったのだろうと…バンドラは少し説教してやる必要があると考えていた。

 

「…お前がそこにいたら俺の策が潰れるだろうが…。」

 

『あ…あはは…。でもさ、ちゃんとウタちゃん達も連れて来たし、大丈夫だよ。エレジアにはスムージーもカタクリも居るし、なんなら、キングとかも居るから前みたいに攻めてきたら多分、倒してくれるよ。』

 

「…そこじゃないわ。アホ。」

 

『あ…アホ…アホって言った方がアホだッ!!』

 

「その話はどうでも良い。…わかった。しゃあないから、坊主の顔は見に行く。」

 

そう言ってバンドラは電伝虫を受話器に収めた。

 

「ルフィのところ、行くの?だったら、私も…。」

 

立ちあがろうとしたナミ。しかし、その足元はよろけ…床に思いっきり転げた。バンドラはそんなナミの手をぎゅっと握り、立ち上がらせた。

 

「そんな身体じゃ無理だ。此処で身体を休めてな。」

 

「けど…。」

 

「…俺に任せてくれ。な?」

 

「…わかったわ。じゃ、待ってる。バンドラさんも…気をつけて。」

 

バンドラは了解と笑う。

ハレダスに会釈をすると小さく手を振るナミを背にバンドラは空島から飛び降りるのだった。

 




女ヶ島組
勿論ハンコックも入れて、ヤマト、ビビ、ウタ、レベッカです。なお、ビビは顔を隠しているものとする。ナミさんは修行編で色々あるからね。ナミ好きはここで補給していきなさいな。まぁ、この二人は血を分け合った仲だからね。てか、ロビンちゃんやばそう…。

…しかし、ヒロイン組と別れておいてすぐ会うとはこれいかに。バンドラくんの強化方面は考えてます。バトルに注力していこう。ナミさん以外のヒロイン組は頂上戦争の後、ちょろっと色々あります。だってバンドラさん…………ね。初めてじゃないかなと思います。彼がここまでになるのは。

次回予告だけしておくと…次回、『天帝バンドラvs麦わらのルフィ』かな。ではでは。
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