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「…妾は先に行けばいいのか。」
…その日の夜。
決闘を終え、風呂に入り、一息を吐くバンドラの元にハンコックが現れた。闇の広がる女ヶ島の敷地をアマゾンリリーの城から見ていた。二人ともワイングラスに赤ワインを注いでいる。
「あぁ。ボア・ハンコックはあくまで政府に従順である。…それさえ見せれば女ヶ島だけは守られる。政府から見れば消す理由はあれど、メリットはないからな。」
「…妾にあの小僧の介護をしろと?」
「…隠すだけでいい。迷惑かけるようで悪いな。」
バンドラはふっとハンコックに微笑むかける。ハンコックは少し顔を赤らめると視線を横にずらし、照れ隠しに髪の毛を指で巻いていた。
「ふわっ!?…ふ、ふんっ。感謝するとぉ…よいぞ?妾とて…望んでいきたいわけであるまい。」
「ハッハッハッ!!お前、可愛いなぁ!!」
「ふぇ…は…ははは…はぁぁぁぁッ!?」
闇夜に響くハンコックの声。
身体に広がる熱は風呂上がりのものではない。腹を抱えて笑うバンドラの横でかぁぁぁ…と真っ赤に染まるハンコックの顔。
「ぶ、ぶぶ…無礼者ッ!!」
「ハッハッハッ。…あー、酔っちまったかもなぁ。」
「あうっ…酔った…酔ったか…素面じゃ…ないか…。」
少し残念そうにそう言うハンコック。バンドラは満面の笑みで夜のアマゾンリリーを見ながら、ワイングラスを傾ける。
「ハハッ。顔真っ赤じゃねえか。」
「だ、誰のせいだと思っとるッ!!」
叫ぶハンコックにニヤリと笑いながら、バンドラはギュッとハンコックを抱き寄せる。
「ぴゃっ!!」
ハンコックは出したことない声と心臓が飛び出しそうなほどの衝撃に戸惑いながらバンドラを見る。バンドラとハンコックの肩と肩がぶつかる。
「…寒い。」
「う、薄着でこんなとこに来るお主が悪いんじゃろがッ!?」
「…もっと寄れ。」
「はぁ!?こ、これ以上…。もう…それは…。」
…抱き合うのと同義。
というか、今でもほぼゼロ距離である為、触れる面積が増えてしまう。ハンコックのほろ酔いの脳がその事実に段々と覚醒し、顔はマグマほども熱を帯びていた。心臓が奏でるビートはだんだんと早く激しくなって行く。
「は、恥ずかしないのかっ!?」
「なにが?」
「おまっ…。妾らはただの同盟じゃぞ?…ここ…こんな…懇ろな関係の…男女のするような…こと…はしたないとは思わぬのかっ!?」
「別に思いやしねえさ。…仲良い事はいいことだろ?」
「…そ、それは…そうじゃが…。」
バンドラは何がおかしいと言った表情で隣のハンコックを見る。ハンコックは赤らめた顔でバンドラを見る。羞恥心からか、酔いからか…彼女の頭も回ってなかった。
「そ…そんなに引っ付きたいなら…。」
「ん?」
「妾の部屋…く…来るか?」
両方の指をツンツンと動かしながら、消え入るような声でそう言うハンコック。バンドラは小首を傾げて、微笑んだ。
「女帝様からのお誘いとあれば、断る理由はないね。」
「…ふ、ふふふ。そうじゃ。妾の部屋には男をあげたことなど微塵もない。感謝するが良いぞっ。」
ハンコックは自身ありげにニコッと笑う。
バンドラは彼女の出された手を取ると、城の中へと入って行った。
「これが妾の部屋じゃ。」
…通されるバンドラ。ハンコックの部屋はとても広く、彼には大きなレース付きの天蓋ベッドが目についていた。
「アマゾンリリーの侍女達はよく妾の部屋を保ってくれた。埃ひとつない。ほら、座れ。」
「…じゃ、遠慮なく。…飲み直すか。」
バンドラがニヤリと笑うとハンコックがバンドラの正面のソファーに座る。そして、何処から取り出したのだろう、ワインのボトルをもう一本取り出し、ワイングラスへと注いだ。
カツンと軽く響くグラス同士の音。静かに漂う赤紫の水面。芳醇な葡萄酒の香りがバンドラ達の鼻に触れる。口の中に入れれば、甘みのほかに鼻で感じ取った芳醇な香りが口の中いっぱいに広がっていた。
「…こうして、男とこうして…酒を飲み交わすとは。」
「…まぁ、どうせこの後、こんな暇が無いほど忙しくなるんだから。…ガキの寝てる間に大人の時間と洒落込もうぜ?」
「へ、へんなことはせぬぞッ!?」
「しねえよ。」
自身の身体を抱いてバンドラへと白い目を向けるハンコック。バンドラはジトーとした目で言った。
「…お前が
「…っ。…お主…なんでそこまで…。」
「馬鹿野郎。…俺が嫌いな天竜人と同じクソみたいなマネ出来るかってんだ。
そう言ってワインを傾け、飲むバンドラ。ハンコックはドク…ドク…と心臓の鼓動が激しくなっていた。
…何が起こってる。
ハンコックは自問する。
答えがわからないまま、胸に衝撃が走り、息が苦しい。何の病気かはわからない。
「…どうした?」
「…お主は…なんで…そんなに天竜人を…。」
「…あれ?話さなかったか。…俺はアイツらの外道じみた行為を見て海軍にいる意味をなくした。あんなものを野放ししておける人間の神経が信じられない。…それにだ。ウタのこともあるしな。」
バンドラは顔を顰めてそう言った。
「…そうか。」
悪いことを聞いた…。
ハンコックはそう思い、視線をワイングラスに移す。バンドラはすぐに眉間に寄せた皺をすぐに解き、優しく笑った。
「別にお前が悪いわけじゃねえだろ。」
「…お主に嫌なことを思い出させてしまった。それだけで妾が悪い。」
「ハハッ。…酒の肴になるのならいいさ。お前のより随分とマシだね。」
笑いながら、そう言うバンドラ。
…ハンコックは何故か、その顔がまともに見れなかった。別に今まで確かに信頼はしていた。顔も見れたし、文句の一つも言えた。だが…いざ、二人っきりになると…
「どうした?さっきから顔が赤いぞ?」
「…ッ!!誰のせいだと…んっ!?」
あげた顔。唇が塞がれる。
男にしては柔らかい唇の感触がハンコックに伝わる。ふんわりと香る葡萄酒の香り。ハンコックの脳が数秒、停止した。
「ッ!?ぷはっ…!!い、いきなりにゃにをおぉっ!?」
バッとバンドラを離し、地面に倒れるハンコック。そんなハンコックにバンドラはしゃがみ目線を合わせる。
「…ん?…なんか、切なそうな顔してたからさ。」
「だ…だだだ…だからって…!!」
真っ赤な顔でそう言うハンコック。
バンドラはそんなハンコックの頭を優しく撫でていた。ドキドキと胸の高鳴りがより激しくなる。
「…おっと。もうこんな時間か。」
バンドラは時計を見てそう呟く。ハンコックは小さく…え?…と言った。
「もうお開きにしよう。俺は自室に帰って寝るよ。ヤマト達に見られると駄々こねられるしな。」
バンドラはそう言い、はにかむように笑うともう残っていないワイングラスを机に置き、歩き出した。
そんなバンドラにハンコックは何を思ったのか、腕を伸ばしてバンドラの腕を取った。…止めたのである。
「…どうし…っ。」
ハンコックはびっくりした様子のバンドラを自身の前まで寄せ、背伸びをするとそのまま唇を重ねた。長く…しっとりと。先程とは違い、唇を割り、舌を絡めるハンコック。バンドラは甘んじて受け入れた。
「…どうした。」
「…行くな。」
「…は?」
バンドラはぷるぷると震えるハンコックを見る。ハンコックは少し目に涙を浮かべてバンドラを見ていた。背丈の差ゆえに上目遣いである。
「…今夜は…妾と一緒にいろ。」
「…いいのか?男と寝るなんてお前…。」
「…変な事は…変な事は…。これも妾が男に慣れる為に…必要なら…。どうせ、これから大事になるのじゃっ!!だから…その…ひゃっ。」
「要は。」
バンドラはハンコックを優しく抱き上げるとベッドの上に寝かせた。バンドラはそんな彼女の手を取る。ハンコックはまだ発熱しているかのように真っ赤な顔をしていた。
「…やる気になった…ってことか?無理ならしない方が。」
「………うん。」
「…?」
ハンコックはこっくりと頷くとバンドラの首に手をかける。
「…どちらか死ぬかもしれんじゃろ。だったら…最後の思い出くらい…許される。」
「…不吉なやつだ。俺、これでもほかにやることあるんだが?」
「黙れ。…絶世の美女たる妾と夜伽が出来るなど…この上ない幸福じゃ。」
「…そうだな。」
そう言ってバンドラはハンコックのいるベッドに入っていく。ドクドクとハンコックの心臓が煩く反響する。バンドラは彼女の首に手をかけた。
「……お前のことは嫌いじゃ…ないからの。」
「…素直じゃないやつ。」
くすくすと笑うバンドラ。
…二人の夜が始まった。
もしかすると一週間ばかし途絶えるかもしれません。まぁ、リアルがとにかく忙しいのです。楽しみにしてくださってる方々には申し訳なく思ってます。
さて、ハンコックとも…って感じですね。自分から首を絞めていくスタイル…。
二月は兎に角、前半頂上戦争&過去編(ヤマト、レイジュとの)〜中盤、ナミさんとの同棲生活兼修行…かな。頂上戦争はバンドラvsネームドキャラが多いのでね。全部書いていると…って感じです。
……バンドラさん、死なないよな…?
では次回。