燃ゆる龍、覇道の道征く   作:紳爾零士

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新章突入。読み飛ばしてはないよ?


第218話

「伝令、場所はエレジア。海賊遊撃隊、包囲致しましたッ!!」

 

…エレジアを包囲する軍艦の数々。ルエノルーヴ号が到着した直後の出来事であった。バンドラと海軍遊撃隊の総帥Zこと、ゼファーがエレジアの港で向かい合う。

 

「…どういう了見だ。ゼファー先生。」

 

「…我々の意志だ。お前をあそこへ行かせるわけにはいかない。」

 

ゼファーは青筋を立てて自身を睨むバンドラを見て、その硬い口を開けた。明らかに戦闘の意志を示している。そんな軍艦と兵隊の量であった。

 

「我々、海賊遊撃隊は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()として、民間人の避難を優先する。」

 

「おいおい。…俺はまだ七武海だろ?」

 

「先日の話だ。五老星を含んだ世界政府が、天帝バンドラの七武海の権利を剥奪した。お前はもうただの海賊だ。」

 

「はぁ…。なれだの、剥奪だの…忙しい奴らだ。で?なんでアンタらが。」

 

「言っただろう。我々はお前をあそこに連れて行くわけにはいかない。」

 

バトルスマッシャーの手をギュッと握りしめて、サングラスの奥の目を光らせる。バンドラは意地でも目を離さない。オドオドとするビビとレベッカを守るように腕を広げながら。その二人とウタを守るようにヤマトとスムージー、カリファも立ち塞がる。

 

「…海軍本部へか。」

 

「そうだ。…俺もお前は海賊達とは違うと思っていた。だが、よもや世界政府加盟国のアラバスタ、そして、ドレスローザから姫君を誘拐するとは…。」

 

「「え?」」

 

その言葉を聞いてびっくりマークを浮かべたのはビビとレベッカだった。バンドラは頭の後ろを掻き、ため息を吐く。

 

「…誰から聞いたんですか。その話。」

 

「…センゴクからだ。最もそのセンゴクは五老星の言いなりだがな。」

 

「ほう。そうすれば…海軍も俺を攻撃する理由ができる。」

 

バンドラは狂骨を引き抜き、ニヤリと笑う。

ゼファーも気合を入れ直すようにガシャンとバトルスマッシャーの機構を動かした。隣にアインとビンズも戦闘の意思を見せる。

 

「待って!?私たちは…!!」

 

「先生は頭が硬え。一度思い込んだら、終わりだッ!!此方もやるなら本気でやらねえと…死ぬぞッ!!」

 

「…教え子が外道に落ちようとしているのだ。俺が説教してやらなきゃ誰が説教するッ!!全員、死ぬ気でかかれェッ!!」

 

そう言って両者陣営が声を上げる。ビビとレベッカだけは納得のいかない表情を示していた。

 

バンドラの方へ向かってくるゼファー。バトルスマッシャーの重い拳がバンドラに向かって振り下ろされる。

 

バンドラはそれを狂骨で受け止める。鈍い音がエレジアに響いた。

 

「あの時のように行かぬぞッ!!バンドラッ!!」

 

「ヒヤハハッ!!俺と俺の仲間を舐めんなよッ!!先生ッ!!『雷鳴・烈空』ッ!!」

 

横薙ぎに放つ飛ぶ斬撃。

 

咄嗟にゼファーは後ろへ飛び、バトルスマッシャーで弾くが、胸に一線浅く切り傷がついた。

 

しかし、ゼファーは怖気付く間も無く、またもバトルスマッシャーをバンドラに向かって振りかざす。

 

それをバンドラが避け、地面にぶち当たったバトルスマッシャーにより大きなクレーターが出来上がる。ゼファーはバンドラを追撃しようとバトルスマッシャーを振り上げるが…。

 

「『滝威羅(テキーラ)』」

 

「ぬぅ…!!」

 

海賊遊撃隊に上から降り注ぐ滝のような水の斬撃がゼファーをも襲った。

 

ゼファーはそれを後ろに跳んで避けるが、他の海賊遊撃隊は全員流されていった。流された兵隊達には縦薙ぎの切り傷がつけられていた。

 

「サンキュー、スムージーッ!!」

 

「…私の攻撃は水不足になったら使えない。あまり、頼るなよ。」

 

「了解ッ!!『稲妻の刃(ラムド・エクレール)』ッ!!」

 

「うわぁぁぁッ!!次は雷だァァッ!!」

 

バンドラは雷の纏った刃を上に放つ。

するとまさに落雷の如く刃の応酬が海賊遊撃隊を襲った。

 

「『黒鞭』ッ!!」

 

「ふっ!!」

 

その隣ではカリファとアインが戦っていた。

 

伸びしなる黒い鞭。それをアインが後ろに飛ぶと同時に発砲する。

 

「貴女を近づかせると面倒だから。…ここでこの距離で行かせてもらうわ。『泡使い(バブルマスター)』」

 

カリファが自身の手を石鹸のように泡立てる。アインはそれを見てキッと目を細める。

 

「少数精鋭でいいって判断?」

 

「まさか。…レイジュ達はあの男の意思でエレジアの民を守ってるのよ。『石鹸羊(ソープ・シープ)リラックス(アワー)』」

 

「…っ!?なにこの泡…!!」

 

拡散した泡の塊を避けようとするが変則的なそれに足を取られるアイン。脱力し、地面に倒れるアインに舌なめずりをして見るカリファ。

 

「…ふふふ。私を舐めたこと、後悔させてあげる。」

 

「んひゃうっ!!どこ触ってんのよっ!?」

 

…戦場である。

 

カリファは泡立つ手でアインの身体を触りまくる。繰り返し言うが戦場である。

 

「…さぁさぁ、完全に脱力してしまいなさい?」

 

「くっ…とんだ屈じょ…んっ…モドモドッ!!」

 

「うっ…!?」

 

しかし、やられまくりのアインでは無い。アインは紫色に発光する何かを手で飛ばし、カリファに当てる。するとカリファの身体はみるみる縮み、服の中へと消えていった。

 

「…くっ…滑って…動けない…。」

 

「ぷはっ…!!なにすんのよっ!?」

 

モドモドの力で12歳分若返り、13歳となったカリファがアインを睨む。アインも起伏が無くなり、転倒した状態でカリファを睨んでいた。

 

「『雷鳴八卦』ッ!!」

 

「モサッ!!」

 

「もう一回ッ!!」

 

「モサッ!!」

 

所変わって、大ぶりなヤマトの金棒を不思議な踊りで避けるはビンズ。ヤマトの攻撃は俊敏なビンズには当たらなかった。

 

「くそっ!!ちょこまかちょこまかと…うわぁぁっ!?」

 

「モサモサモサモーサッ!!」

 

「つ、蔓がッ!?」

 

ビンズの不思議な踊りによって成長してきた蔓がヤマトの身体に絡みつく。ヤマトはそれに絡め取られ、身動きが取れなくなっていた。…しかし。

 

「こんなもの…ボクに効くとは思うなよ…!!」

 

「モサッ!?」

 

ヤマトの周りが白く…凍りつく。カチカチと凍った蔓が支えを失ったように割れ、朽ちていった。そこから現れたのは…人獣型となったヤマト。地面に落ちた金棒を拾うとそこに冷気を纏わせる。

 

「さっきまでのボクと思うなよッ!!『氷諸斬り(ひもろぎり)』ッ!!」

 

「モサッ…モサァァァッ!?」

 

ヤマトの縦薙ぎの一撃。

それにビンズはぶち当たり、ビンズは後ろに吹き飛び、のされてしまった。

 

「後はアンタだけだ…!!先生ッ!!」

 

「むぅ…。流石だ。バンドラ。この俺も本気を出さねばなるまいな。」

 

そう言ってサングラスを外すゼファー。バンドラは横目で立ち上がってはこけるアインとアワアワを使うにも能力の範囲が激減しているせいか出せないカリファを見ながら、狂骨をゼファーに向ける。

 

「…あっちはあっちでなにしてるかわかんねえが…。」

 

「ふん。お前が調()()()()()()()ケリをつける。」

 

「…あっそ。いくぞッ!!」

 

そう言ってバンドラは地面を蹴り、ゼファーへと狂骨を振り翳す。ゼファーはそれをバトルスマッシャーで受け止める。…エレジアに低く鈍い音が再度響き、火花が散った。




スムージーの技は飲み物系でつけます。原作で技名は出てなかったと思うので。カリファ対アインはもっと書いたほうが良かった?w

次回はゼファー戦(前半)…そしていよいよ。
お楽しみに。
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