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「『スマッシュトルネード』ッ!!」
ゼファーのバトルスマッシャーが地面へとぶつかる。それによって足場が崩れるがバンドラには関係ない。ゼファーを中心にできた大きなクレーターを気にも留めない。ただ向かうだけ。
「あんまり人の国、壊さないでもらえますかッ!!『刃骨』ッ!!」
狂骨の黒刃がゼファーの胸に斜めがけにかかる。
バンドラを付け動かすのはゼファーを止めるという意思のみ、万全状態のバンドラと重病持ちのゼファーでは勝負にならない。最も容易く切り裂かれ、鮮血が空を舞う。
「ウォォォォォッ!!」
しかし…そんなものは関係ないとゼファーは雄叫びをあげる。隆起する筋肉。バトルスマッシャーを振り上げ、攻撃終わりのバンドラへその拳を叩きつける。
「まず…!?」
空中で避けることもできないバンドラはその拳をモロに喰らう。
その時、ゼファーの目に紫色の電撃が走ったように見えた。
「『スマッシュバスター』ッ!!」
バンドラを飲み込み、バトルスマッシャーが火を吹く。
爆炎は天高く昇り、そこからゼファーが現れた。…死ねば諸共。火傷や刀傷により体はボロボロだった。
「ハァ…ハァ…ハァ……もう終わりかァッ!!バンドラァァァァッ!!」
立ち上がる砂煙に向けて、吠えるゼファー。もう、肩で息をするほど…ボロボロだった。ヤマト達はただその様子を見るだけ。
「お師匠様…!!」
「…大丈夫。バンドラさんは大丈夫よ。」
一人だけ。その様子に狼狽えるレベッカ。青ざめた顔でそう叫ぶレベッカにビビがただ神妙な面持ちでそう言った。
「どうして…!?さっきの見たでしょ!?お師匠様が…!!」
「…どんな逆光でも跳ね返す。それが彼よ。…信じて待ちましょう。ほら。」
ふっと微笑み、指を指すビビ。レベッカはゆっくりとそっちに振り向く。
「…むぅ…!!」
…なんと。爆煙が…黒煙が竜巻となって霧散するではないか。ゼファーはニヤリと笑って、バトルスマッシャーを構える。その掌から火を吹くスマッシャー。向かう弾丸は正確にバンドラを捉えていた。…が。
「『
バンドラを守るように吹き付ける暴風により、弾丸は支えを失って地面に落ちる。
それと同時にゼファーが地面を蹴り向かうが、その肩は血を吹いた。
「くっ…むっ!?」
右肩に走る灼熱感。
見ればそこには苦無が刺さっていた。それでもゼファーはそんな痛みすら諸共せず、バンドラに向かってバトルスマッシャーを打ち込む。
しかし、バンドラはそれを狂骨で受け止めた。
「モロだった。なぜ…無傷なんだ…!?」
「簡単さ。アンタの火力を俺の武装が上回ったッ!!」
そう言うとバンドラは至近距離で閃光玉を放つ。ゼファーは支えの効かない空中でモロに喰らい、地面に落ちた。シュタッと降りるバンドラ。
「先生ェェェッ!!」
アインの叫ぶ声が聞こえた。
バンドラは額から少し垂れる血を手で取り、舐めるとゼファーの方を向く。
「…まだ立ち上がるか。先生。」
「ふっ。連れないこと言うな。…久々に会った教え子との喧嘩だ。こんな別れ方は嫌だろう?」
「アンタほどの男が…嘘の情報に踊らされているわけがねえ。」
その言葉にニヤリと笑うゼファー。
バンドラはただ厳しい視線を向けていた。ゼファーのバトルスマッシャーの拳が硬く握られる。
「家族を殺され、腕を切られ…俺に残ったのは今海軍本部にいる仲間と…アイン、ビンズ…そして、バンドラ。お前達という教え子のみ。それが争い合うのを憂うこと。俺も…老いたのだろう。俺はお前が奴らと戦うことを止めに来たッ!!七武海じゃなくなったお前が奴らに殺されることを、奴らを殺すことを危惧したッ!!…ただ、それだけだ。」
その笑みは儚く…悲しげであった。
力無く下へと降りるバトルスマッシャー。バンドラもそれに狂骨を仕舞い、地面に座り煙管を吹くゼファーを見た。…先程までの圧は無い。
「…俺は海賊は嫌いだ。だが、お前は違う。お前は俺にとって…いや、俺たちにとって家族みたいなものだ。ニューゲートが海軍本部に連れてきたあの日から…俺もセンゴクもガープもおつるちゃんも…自分の子のように孫のように育ててきた。」
「…本当に良くしてもらいました。」
「当時7歳…か。給仕からやらしてみれば、礼儀作法が成っていない…とサカズキやセンゴクが叱っていたろう。…しかし、蓋を開けてみれば飲み込むスピードは愚か、その戦闘勘すら…秀でた才能と言えた。その才能を開花させたのがよもや…敵としてとは。俺はお前を奴らと戦わせるわけにはいかない。わかってくれ。」
…掠れた声でそう言うゼファー。
バンドラはそんなゼファーに一礼するとニヤリと笑った。
「お気遣いありがとうございます。…しかし、俺は約束しちまったんで。必ず向かう…って。ですから、俺は向かわなくちゃいけないんです。待ってますから。」
バンドラの頭にあるのは麦わらのルフィだけでなく、ハンコックの顔だった。その言葉を聞いてゼファーは何故か穏やかに笑った。
「…そうか。そう言うと思った。昔から聞かん坊だけは治らん。」
「傷はエレジアで癒していってください。後、ビビとレベッカをお願いします。彼女らをこの戦争に巻き込むわけにはいかない。」
「「えっ!?」」
バンドラがそう言うとゼファーが頷いた。
ゼファーにはバンドラの意見は英断であるとわかっていたからである。しかし、ビビとレベッカには意味がわからなかった。
「そんな…ッ!?お師匠様ッ!!私も行きますッ!!鍛え上げられ、もう弱くは…!!」
「そうですッ!!バンドラさん、そんな…今更…!!」
「…ビビ、レベッカ。」
バンドラは納得のいかない様子の二人の頭を撫でる。二人の頭に少しぼーっとした何かがあったが、すぐにバンドラに目を向けた。
「お前達の気持ちはよくわかる。だがな、今回はことがことだ。…家族にも迷惑がかかっちまう。ここにいる奴らはな。…親がでかい海賊だったり、加盟国であっても無法者だったり、そもそも、俺含め親が居なかったりする。でも、お前達は違うんだ。わかってくれ。」
「でも…ッ!!私が居なきゃバンドラさん、無茶しちゃうじゃないですかッ!!…約束…したじゃないですか…。」
ビビが暗い顔でそう言った。
バンドラはそんなビビの身体をギュッと抱きしめる。
「…あぁ。無茶はしねえ。五体満足で帰ってきてやる。」
「…絶対嘘です。」
「嘘じゃねえさ。それにお前らが待っててくれたほうが俺としちゃ嬉しいんだよ。…帰る場所があっておかえりって言ってくれる人がいる。それがこの上なく幸せ…だろ?」
バンドラはビビに向かってにっと笑った。
ビビは少し赤くなった顔でバンドラを見るとバンドラの唇にそっとキスをした。
「…傷だらけで帰ってきたら怒りますから。」
「善処するよ。」
「…絶対許しませんから。一日、もらいますから。」
「その程度なら嬉しいね。」
「…必ず…帰ってきて…。」
ぼすっとバンドラの胸に自身の顔を沈めるビビ。バンドラはあぁ…と笑う。ビビが離れたのを見るとバンドラはそのまま準備を始めた。
…エレジア城に一度戻ったバンドラ達は負傷したゼファー含めた海賊遊撃隊達に寝床を与えて、全員を呼び出した。
「知っての通りだ。ビビ、レベッカはエレジアに居残り。俺たちが居ない間はカタクリ、キング含めた四皇連合が守ってくれる。カリーナはこの書状を持って、テゾーロの元へ戻ってくれ。」
「はーい。…なにこれ?」
カリーナが満面の笑みでその書状を受け取った。
三つ折りにされた書状には『ステラについて』と今後のエレジア、バンドラの動きが書かれているものだった。
「頼むぞ。」
「ふっふっふっ。ただで私を使おうなんて思ってないわよね?ご褒美くらい用意しておいてよね?」
そう言ってウィンクするカリーナ。バンドラはわかったわかったと笑った。背に腹は変えられないとはこのことである。
「他は俺と共にマリンフォードへ向かう。戦力は俺、ヤマト、スムージーを中心に、カリファ、レイジュ、モネ、シュガーだ。ウタは一応の保険。」
「保険?保険って何よっ。私だって強いんだからね。」
納得いかないと頬を膨らませるウタ。バンドラとしてもウタを戦禍に巻き込むわけにはいかないが、前例がある為仕方ないのだ。
こと、集団戦に関してはウタの能力は化け物じみていると言っていい。戦力にはならなくはないが…気は進まないと言った方がいいだろう。
「…あぁ。頼りにしてるよ。」
「ほ、褒められたって…嬉しくない…もんっ。」
バンドラが微笑んでそう言うとウタは顔を真っ赤にしてプイッと横を向く。彼女の気持ちを表す髪の毛はぴんっと上に吊り上げられたように立っていた。バンドラ達は微笑んでその様子を見る。
「バンドラくん。…ウタをよろしく頼むよ。」
「あぁ。ゴードン。…ウタは死んでも守る。」
…そう言ってゴードンに一礼すると天帝海賊団はルエノルーヴ号に乗り込んだ。
「…行くぞ。打って出る。」
…ルエノルーヴ号は霧の海を出港する。目指すは海軍の本拠地、マリンフォードである。
ビビ、レベッカはこうするしかなかったよ…。
ルフィ…インペルダウン、マゼラン戦後、毒で瀕死
白ひげ…マリンフォード到着?(でいいのか?)
バンドラが到着する頃にはルフィも到着してます。
カイドウさんが出てくるほどのヤバいこと。
見所としてはバンドラは今回、ビビとの約束を守れるかどうか。ですかね。それでは。