燃ゆる龍、覇道の道征く   作:紳爾零士

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導入。


第220話

…偉大なる航路、新世界。ごった返す荒波。それを表すかのように男どもの叫びが聞こえる。

 

「ウォロロロロッ!!何のようだ?赤髪?」

 

グビグビと酒を飲むは百獣海賊団総帥『百獣』のカイドウ。そのカイドウのいる大船を中心に艦隊が広がっていた。対するはたった一つの船。

 

「いやなに。お前をこの戦争に参加させるわけにはいかないんだよ。カイドウ。」

 

大頭『赤髪』のシャンクス率いる赤髪海賊団だった。兵差は明らか。…だが、それを感じさせないほど赤髪海賊団は強かった。

 

銃が…剣が混じり合う。

 

「ウォロロロロッ!!…テメェにその権利があるのか?」

 

「少なくとも…お前を倒す義理はある。」

 

「何の話だ?」

 

「お前はおでんさんを殺した。…そのケリはその首でつけさせてもらおう。」

 

グリフォンをカイドウに向け、睨むシャンクス。圧倒的な覇気のせいか、百獣海賊団の多くの雑兵は口から泡を出して倒れていた。

 

「益々わからねえ。テメェほどの男が何故、東の海で腕を落としてきた。誰にくれてやったんだ。」

 

「お前には関係ない。」

 

そう言い、シャンクスは飛び降りる。

赤髪海賊団は誰一人としてシャンクスを咎める声を上げなかった。降り立ったのは百獣海賊団の船の上。カイドウに向かって、甲板を蹴り、一直線で向かう。

 

「ウォロロロロッ!!面白え。ロジャーんとこに乗ってたガキがどれほどのもんか…見せてみろッ!!」

 

「お互い、見習いは同じ。そうだろうがッ!!」

 

カイドウも金棒を握り、シャンクスの一刀に合わせ振るう。刃と金棒は触れ合っておらず、空は大きく割れた。

 

シャンクスは後ろに跳び退く。

 

その真ん前を金棒が通り過ぎた。

 

「海軍本部と白ひげのジジイの抗争。んな面白え場所に行くことを何故許されない?この世は暴力。まさに祭りだ。俺が参加しなくてどうするッ!!」

 

「白ひげは喧嘩をしに行くわけじゃねえ。お前なんぞに入られちゃ抗争が激化するだけだ。始まってしまったからには最小限で止める必要があるッ!!」

 

振るわれる一刀、それに合わせる金棒。

両者、一歩も引かずだった。赤髪と百獣の覇気が周りに漏れ出す。大幹部以外に立つものはいない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…所変わって海軍本部。

火拳のエース処刑まであと数刻。木の処刑台に海楼石の錠で繋がれたエースが座っている。…しかし、海軍本部マリンフォードを挟み込むように。

 

「津波だァァァァッ!?」

 

押し寄せる大波。

 

世界を破壊する力『グラグラの実』によって発生したものである。その力、まさに伝説の怪物。悠々と座る三大将や人生経験、実力ともに高い中将達以外の一般海兵は慌てていた。

 

しかし、一人…海軍大将『青キジ』が動き出したのである。

 

「『氷河時代(アイス・エイジ)』ッ!!」

 

「青キジぃ…若僧が。」

 

海軍本部もただでは倒れない。

先程まで猛威を振るわんばかりに迫っていた大津波は青キジによって氷塊と化した。

 

「『両棘矛(パルチザン)』ッ!!」

 

追撃として、青キジは氷でできた矛を放つ。それに対し、白ひげは空中をその剛腕でぶっ叩いた。空間にヒビが入り、青キジと共に両棘矛は砕け散る。奇しくも海軍本部を救った冷気は白ひげ海賊団の降り立つ足場を作ってしまった。

 

モビーディックから降り立つ海賊たち。

 

傘下の海賊も含め、その量は桁外れだった。傘下の海賊船の大砲も火を吹く。しかし、そう簡単にはいかない。

 

迎え撃つは海軍本部選りすぐりの中将達。そして、七武海だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…マリンフォード、近海。

 

「天帝の船だァァッ!!」

 

海軍本部近くにも関わらず、ごった返す海賊船。ルエノルーヴ号はそれに包囲されていた。

 

「…面倒だな。」

 

スムージーの言葉に皆が頷く。

大物狩り。その網に引っかかったのがルエノルーヴ号だった。

 

バンドラはゆっくりと刀を握る。逆の手には新聞が握られていた。

 

「…懸賞金が戻ったと思えば、急にこれか。肩慣らしにもなりゃしねえだろ。」

 

見える限りでも10か20か。

大砲がルエノルーヴを狙い、砲手を構える。爆音と共に向かってくる大量の砲弾。

 

スムージーは甲板から海へと剣を突き立て、海水を吸収する。

 

「『刃爆(バーボン)』」

 

スムージーの横薙ぎの斬撃が砲弾を横一閃。切り裂き、海へと着弾する。まるで飛散したかのような斬撃は海賊船の横を通り抜けた。

 

『ビッグマム海賊団 スイート四将星兼天帝海賊団 戦闘員 シャーロット・スムージー 懸賞金額 7億ベリー』

 

「…全く。鬱陶しい。」

 

「私たちも出るわよ。」

 

「オッケーッ!!」

 

スムージーによって作られた隙。

爆煙が上がり、その合間を縫って現れたのはモネとシュガーだった。

 

「へっ!!女なら楽勝だぜッ!!可愛がってやるよ。」

 

「あら…ふふふっ。可愛がってくれるの?じゃあ…死んでくださる?」

 

モネを取り囲む海賊達にモネが返すのは冷笑。海賊の一人がサーベルでモネへと切り掛かるが…モネはそれを回避。

 

「チッ…まさか…自然種!?」

 

「じゃあね?」

 

そう言ってモネが男の肩に手を置くと男はカチンコチンに凍り、砕けた。モネが他の男達に示したのは恐ろしくも綺麗な笑み。

 

『天帝海賊団 航海士 『白雪』のモネ 懸賞金額 1億2000万ベリー』

 

一方、隣では。

 

「ハッ!!やっ!!とおっ!!」

 

人獣型となったシュガーが文字通り暴れていた。

 

シュガーにサーベルを振り下ろす海賊。しかし、それはシュガーの爪に刃を砕かれ、そのままシュガーの蹴りを腹で受ける結果となってしまった。

 

「いつまでそんなやつに手を焼いている。」

 

海賊団の中でも逆三角形がいきすぎているような筋骨隆々な大男が現れる。手には斧を持ち、まさに力自慢といった様子。シュガーはそれを見て、舌なめずりをして、ニヤリと笑う。

 

「おじさん、邪魔なの。…死んで?」

 

「へっ。威勢の良い小娘だ。だが、聞いて驚け。泣く子も黙るタラント海賊団の三番手 怪力のマノロ様とは俺のこと…がっ!?」

 

何やらいっていた大男のこめかみに蹴りを入れるシュガー。とんがった豹の爪の一撃は人ぐらい簡単に殺せてしまうほどである。

 

『ま、マノロ様ッ!?』

 

「…誰だか知らないよ。私、お兄ちゃんとお姉ちゃん達にしか興味ないもん。」

 

そう言って笑うその顔は幼さを覗かせつつも、狂気じみていた。

 

『天帝海賊団 戦闘員 『雪下の狩人』シュガー 懸賞金額 9800万ベリー』

 

…彼女らの仕事にて、船団の三分の一は掌握された。タラント海賊団船長、タラントは焦っていた。天帝の強さは知っていたが、天帝海賊団の平均的な強さは知らなかったので頭数だけ揃えてきたからである。

 

「オックスッ!!さっさと沈めろッ!!」

 

「…御意。」

 

副船長オックスが船首でライフルを構える。狙うのは天帝の首ただ一つ。しかし…。

 

「あら。お気の毒ね。後ろに気をつけてないなんて。」

 

「ッ!?」

 

…後ろに居た悪魔がニヤリと笑う。

オックスはライフル銃の照準を後ろに合わせ、ゼロ距離で発砲。しかし、悪魔…ヴィンスモーク・レイジュには効かなかった。避けたのである。

 

「チッ…!!」

 

「さようなら。」

 

レイジュの蹴りがオックスの顎を砕く。

ただでさえ、痛い顎に紫色の発疹が走っていく。青ざめていきながら、口から泡を吐き、倒れるオックス。レイジュはふふっと笑うとその場を後にした。

 

『天帝海賊団 船医 『毒女』ヴィンスモーク・レイジュ 懸賞金額 2億3000万ベリー』

 

「チッ!!船をつけろッ!!」

 

ルエノルーヴ号に衝突する海賊船。

つけられた船からわらわらと海賊達がルエノルーヴ号へ乗り込んでいく。サーベルとともに銃を持つ男達まで現れた。

 

「死ねッ!!天帝ッ!!」

 

そう言いながら男の銃が火を吹いた。しかし、銃弾はバンドラには当たらない。黒色化したヒールの履いた足がそれを弾いたからである。

 

「『黒鞭』」

 

ただの鞭がまるで鉄鞭のように。

海賊達の首や頭を破壊し、倒していく。サーベルを持った男がそんなカリファに向かって振り下ろすが…それをカリファは鞭を張って受け止め、上へと弾き、瞬時に間合いを詰め、男の首に指を合わせる。

 

「『指銃(シガン)』」

 

「ガッ!?」

 

喉を完全に破壊され生き絶える男。

カリファは甲板にパシンッと弾いた。

 

「腐っても船長。取らせないわよ。簡単には。」

 

『天帝海賊団 戦闘員 『泡使い(バブルマスター)』カリファ 懸賞金額 3億べりー』

 

「わぁぁぁっ!?」

 

甲板の上で逃げ惑うウタ。

手にはレイピアのようなものを持ってるがウタの動体視力では当たらない。

 

「へっへっへっ…どんな船でも弱え奴は居るもんだぜ…コイツを船長に…。」

 

下卑た笑みを浮かべる男達。

手に持ったサーベルを振りかざす。しかし、ウタはふふっと笑い、美しい歌声を放った。

 

「何歌ってやがる…気でも狂っ…た…か…。」

 

それを最後に男達は甲板に伏し、眠りこけていた。ウタはニヤリと笑って、安堵の息を吐く。

 

「あー、馬鹿でよかった。」

 

『天帝海賊団 音楽家 『歌姫(プリンセス)』ウタ 懸賞金額4億1000万ベリー』

 

「ひゃっ!?…え、えーと…。」

 

そんなウタの目の前を男達が覆った。

小さな声で歌ったので聞いてない海賊達もいたのだ。ウタは少し慌てる。ウタの能力は先手必勝。だが、知られては意味がないのである。

 

「『雷鳴八卦』ッ!!」

 

…しかし、迫り来る金棒の応酬にそれは杞憂に終わった。

 

「大丈夫?ウタちゃん。」

 

「遅い。ヤマト。」

 

「え?ふへへ。ちょっと遅れた。あとは任せて。」

 

ぷくりと頬を膨らませてそう言うウタにヤマトは笑う。ウタを背に金棒を肩に預け、力一杯その金棒を振るう。まるでボーリングのピンのように男達は弾けていった。

 

『天帝海賊団 事実上の二番手 戦闘員 『鬼姫』ヤマト 懸賞金額12億ベリー』

 

「バンドラ!!」

 

「…テメェじゃ肩慣らしにもなりゃしねえ。」

 

…タラント海賊団船長タラントはもうボロボロだった。歯は抜け、顔はぼこぼこ。彼の誤算は今のバンドラは舐めてかかってくれないということと、海賊団自体を舐めていたこと。

 

「た…助け…。」

 

狂骨により首を弾かれ、鮮血が舞う。

バンドラは顔についた血を胸の手拭いで拭き取った。

 

「…とんだ茶番だった。全員、ルエノルーヴに引け。」

 

バンドラはモネ達をルエノルーヴ号に引かせると指をパチンっと鳴らした。すると上から轟音と極光と共に雷が落ち、ルエノルーヴ号以外の船は海の藻屑となった。

 

バンドラはルエノルーヴ号に戻り、狂骨を仕舞う。

 

「急ぎ、マリンフォードへ向かう。もう衝突が始まっているはずだ。いくぞ。」

 

そう言い、バンドラは風をルエノルーヴ号へ送った。

 

『天帝海賊団 船長 『天帝』バンドラ 懸賞金額 35億ベリー』

 

後に5番目の海の王となるこの男。

頂上戦争にて暴れ狂う。穏やかな海の波と太陽はその壮絶さを知らせないほど穏やかで、ルエノルーヴ号はまるで観光にでもいくかのようにゆったりとしていた。




取り敢えず懸賞金出しました。戦力把握ではないけど似たようなことにはなるんじゃないかな。地味にこれのせいでルフィ達と同着か少し遅れることになるバンドラたち。

次回からは進めていきます。
一気に進めてルフィ参戦まで行きましょうね。バンドラの初戦の相手は凄いお人です。では。
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