燃ゆる龍、覇道の道征く   作:紳爾零士

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第228話

「赤犬さんがやられたァァァッ!!」

 

白ひげの顔に笑みが現れる。

エースとそして、ルフィの背中を眺めるバンドラ。してやったりとほくそ笑んでいた。

 

「逃がさないよ〜?」

 

その二人を黄猿が追いかける。

バンドラにやられて、ボロボロだったもののその速さは目で追えない程だった。

 

エースとルフィを極光が照らす。

 

その刹那の蹴りをマルコが止めた。

 

「くぅ…!!一番隊隊長、不死鳥のマルコぉ…。鬱陶しいねえ〜?」

 

「へっ!!コイツらは死なせねえよいッ!!早く行けッ!!エース、エースの弟ッ!!」

 

炎の羽根を炎上に回し、黄猿の蹴りを止めるマルコ。その後ろをエース達が走っていく。

 

「…ありがとよ。バンドラ。これで気兼ねなく暴れられる。」

 

「へ。…ただ俺ァ…あいつを殺したくなかっただけさ。」

 

バンドラは目を細めて力無くそう笑った。ハンコックの肩に体を預けている。それをヤマトとウタが不満そうに見ているが、バンドラは知らない。

 

白ひげももはや、風前の灯火。しかし、それを感じさせないほどの体力を感じた。ニヤリと笑い、前へと拳を向ける。

 

「うわぁぁぁッ!?」

 

…すると空中にヒビが入り、マリンフォードが大きく崩れ出す。海兵達や地面に倒れる赤犬はそのまま飲み込まれていく。

 

「オヤジィッ!!」

 

「完全にオヤジと隔離されちまったァァァッ!!」

 

「広場が真っ二つに裂けたッ!!海賊達が向こう岸にッ!!」

 

…ニヤリと笑う白ひげ。口から血を吐き出してなお、身体に大穴を開けてなお、白ひげは改進を続ける。その場にいる海賊は七武海とバンドラ達、そして、傷だらけの白ひげのみ。

 

「…バンドラ。お前にも聞いておこう。…俺が親父で…良かったか?」

 

「…今更何を。俺にとってアンタは…誇りだ。」

 

その言葉を聞くと白ひげは嬉しそうにニヤリと笑い、薙刀を縦薙ぎに振るう。

 

海兵達を薙ぎ倒して、血を吐きながら白ひげは突き進んで行った。…その時だった。

 

「え!?」

 

「おいあれ、なんだありゃッ!!本部要塞の影になんかいるぞッ!!」

 

倒壊寸前のマリンフォード。その大きな本部要塞よりも…大きな…人影。戦場を覗き込むように見ていた。

 

「あ、見つかっつった。」

 

「…バンドラ。あれ。」

 

ヤマトが指を指す。彼女の綺麗な顔は怒りに歪んでいた。

 

「…あぁ…。」

 

「ゼハハハハッ!!会いたかったぜェ?親父ィ…!!」

 

眉間に皺を寄せ、歯を食いしばり、その人物を睨んでいた。エースも振り返ると、目を見開き、持ち前の覇王色を少し出しながら、睨みつけていた。

 

「…ティーチィィィィッ!!」

 

「エースッ!!」

 

…エースは我慢できなかった。

ルフィやジンベエ、マルコ達の静止の声を聞かず、ティーチに向かって走っていく。

 

「ゼハハハハッ!!なんだ、エース隊長。まだ生きてやがったのかッ!!」

 

「テメェだけは…テメェだけはッ!!俺がやらなきゃいけねえんだッ!!『神火 不知火(しんか しらぬい)』ッ!!」

 

両手から二つの炎をティーチへ投げる。

 

しかし、ティーチへと炎が行く前に片方をオーガーが射抜き、もう片方を新たに黒ひげ海賊団に加入した雨のシリュウが切り裂いた。

 

「ティーチィィィィッ!!」

 

「馬鹿野郎が…ッ!!」

 

バンドラがハンコックの肩から腕を離し、飛び出す。エースは拳をティーチへと向けるが、バンドラが行く前にティーチとエースの間を地割れが遮った。

 

「エースッ!!バンドラッ!!…そいつのケジメは俺が取るッ!!手ェ出すなッ!!」

 

そのまま振動がティーチ達のいる処刑台をも破壊した。

 

「くっ…うわっ…!!」

 

「不味い…!!ルフィッ!!」

 

エースを助けようと出てきたルフィが地割れへと飲み込まれる。エースは咄嗟にルフィの元へと駆け寄り、地割れの中へと飛び込んだ。…しかし、下は海水。能力者であるエースも当然、無事では済まない。

 

「…ッ!?」

 

「ゼハハハハッ!!自ら溺死しにいくとはなぁッ!!『黒穴道(ブラックホール)』ッ!!」

 

全ての瓦礫を飲み込む引力の力。バンドラと白ひげの身体が少しずつではあるものの、沈んでいく。

 

「天帝よぉッ!!テメェも動けねえだろ?」

 

バンドラはキッと嘲り笑うティーチを睨む。いつもならば、こんなもの簡単に抜けることができるのだろうが、バンドラは疲弊している。身体が引力から抜け出す気力がなかった。

 

「…ティーチッ!!」

 

「おっとッ!!『闇水(くろうず)』ッ!!」

 

白ひげの剛腕をティーチの掌が止める。グラグラの実の力を飲み込み、無効化したのだ。

 

「ゼハハハハッ!!どうだ、もう地震は起こせねえッ!!」

 

「…。」

 

その直後だった。

白ひげが縦に薙刀を振るう。深々と肩に突き刺さる刃。血が噴水かのようにティーチの肩から噴き出す。

 

「オ…ゴワァァァッ!?ハァァァァ…!?痛えッ!?畜生…ッ!?ぐっ…!!」

 

「過信…軽率…お前の弱点だ…。」

 

白ひげがティーチの顔を握る。そのまま地面にティーチの顔面をめり込ませると、グラグラの実の力を使い、振動がティーチを襲う。マリンフォードの地面が大きく割れる。

 

「バンドラァァァッ!!さっさと行けッ!!」

 

「…おやっさん。」

 

「4番隊サッチの無念、このバカの命をとって俺がケジメをつけるッ!!」

 

…バンドラはこくりと頷くと、そのままヤマト達の方へと走った。ティーチは頭から血を流し、白ひげを睨む。

 

「この怪物がァァァ…!!死に損ないのくせに…ッ!!やっちまえェェッ!!」

 

白ひげの方へ銃口を向ける黒ひげ海賊団。無数の銃弾が白ひげを襲う。

 

「チッ!!親父ィィッ!!」

 

「ダメじゃッ!!エースさんッ!!」

 

ジンベエに担がれ、戻ってきたエース。水を飲み、気絶してしまったルフィを他所に、エースは今なお弾かれている白ひげへと駆け寄ろうともがくが、ジンベエがそれを止める。

 

「…ゴフッ…。」

 

白ひげへの猛襲は銃弾が無くなるまで、続いた。

 

「…お前じゃ…ねぇんだよ…ティーチ…。」

 

「まだ生きてんのかよッ!?」

 

「…ロジャーが待っている男は…少なくとも…お前じゃねえ…。ロジャーの意思が継ぐものが現れるように…未来…いつの日かその数百年分の歴史を全て背負って、この世界に戦いを挑む者が現れる…。センゴク、お前達世界政府は…いつか来るその世界中を巻き込む戦いを恐れている…。」

 

…静かに淡々と紡がれる白ひげの言葉。

バンドラはヤマト達の元へと駆け寄る。後ろを向くバンドラが示すのは絶句。涙を流すもの、バンドラと同じく絶句するもの…など十人十色だった。

 

「…興味はねえが、あの宝を誰かが見つけた時…世界はひっくり返るのさ…。」

 

そして、白ひげは胸一杯に息を吸う。

 

ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)は実在するッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その言葉を聞いて、ティーチはニヤリと笑った。…その言葉は拡散される。海軍が使っていた映像電伝虫からシャボンディ各所へと広がった。

 

「た、立ったまま死んでやがる…!!」

 

こうして、世界最強の男、白ひげこと…エドワード・ニューゲートは死んだ。その背には逃げ傷は一切ない。

 

「…バンドラ。」

 

「…嘆くのも悔やむのも…後だ。」

 

「…くっ…親父…クソッ…!!」

 

バンドラもエースも顔を顰めて、現実を見ていた。そんな中、ティーチは何故か。

 

「ハァ…ハァ…へへ。始めるぞ…!!」

 

…白ひげの遺体に黒い布を被せていた。ティーチも中へと入っていく。その周りを黒ひげ海賊団の面々が包囲する。

 

「畜生…ッ!!畜生…ッ!!親父…親父ィィッ!!」

 

「ジンベエッ!!エースを押さえているよいッ!!」

 

「わかっとる…じゃが…ッ!?くっ…。」

 

エースはもがく。ジンベエでも押さえるのがやっと…どころか、自分を炎に変えて、脱出し、なんと戦場へと舞い戻った。

 

「エースッ!?」

 

「…なにやってんだ…馬鹿野郎ッ!!」

 

バンドラもエースの強行に目を見開いた。

 

「…ティーチィィィィッ!!」

 

「ポートガス・D・エースだッ!!」

 

がむしゃらに向かっていくエース。

前に居る海兵達はそんなエースに銃口を向ける。銃弾がエースの身体をすり抜けていく。そんなエースの足元が…凍りついた。

 

「あらら。戻ってきちまって、お前バカじゃねえのか?」

 

「大将青キジだぁぁッ!!」

 

白い息を吐き、凍らせた海から上がってくる青キジ。そして、その向かい側から黄猿までもが現れた。

 

「クソがッ!!」

 

「おっとっと〜。怖いねぇ〜。この暑さ。」

 

燃えるエースの身体。

氷はわずかに溶け、その瞬間にエースは前へと走り出す。マルコがその後ろから飛んでいくが…次の瞬間、ティーチが黒い幕から出てきたのである。

 

「ゼハハハッ!!本当は狙うつもりなかったんだがな…。こっちとしても願ったり叶ったり。まさについてるぜッ!!なぁ!!エース隊長ッ!!」

 

「ティーチィィィィッ!!」

 

「『闇水(くろうず)』ッ!!」

 

エースの炎の拳をティーチの闇が飲み込む。そしてそのままエースの腹へ拳を叩き込んだ。

 

「グハッ…!!」

 

エースの口から血の混じった空気が吐き出される。そして、そのままエースは地面に倒れた。エースの周りの地面が大きく割れる。

 

「エースッ!?」

 

「ちく…しょう…こりゃ…親父の…。」

 

「ゼハハハッ!!そうさ、全てを無に帰す闇の力ッ!!全てを破壊する地震の力ッ!!手に入れたぞッ!!これでもう…俺に敵はいねえッ!!俺こそが最強だッ!!」

 

…嘲笑するティーチ。その様子を見たバンドラの眉間に青筋が浮き上がった。

 

「…すまねえ。皆んな。」

 

「えっ、ちょっ!?バンドラッ!!」

 

傷だらけのバンドラが狂骨を握り、前に歩く。その姿がティーチの目に止まった。

 

「ゼハハハッ!!いつもならまだやる気はねえけどよッ!!ボロボロのテメェは今の俺の相手じゃねえッ!!」

 

したり顔で笑うティーチ。バンドラの目に殺意がともる。圧倒的なそれに中将以下の海兵達は動けずにいた。バンドラは狂骨を引き抜き、タバコを咥え、火をつけた。

 

「…テメェに力が馴染む前に俺が狩る…。」

 

「…ッ!?」

 

ギロリと向ける執念の闘気。ティーチも口元の血を拭い、ニヤリ顔を向ける。が、その額から汗玉が垂れる。その怒りはガープやセンゴクのような猛者ですら、汗を流すレベルだった。胸に手を当てて、一呼吸置くバンドラ。

 

「ゼハハハッ!!その傷で何ができるんだッ!!天帝ッ!!」

 

「…テメェをぶった斬れる。…『天神災害(ウェザストル)(グランデ)』」

 

…バンドラの怒りに対比するかのように暴風が吹き付ける。それは距離の間、海の氷でさえ、破壊するほどの暴風だった。風が散り、笑うバンドラ。その身体にはまるで龍の刺青が前に出てきたかのように左上半身に風や波を模したような刺青が入っていた。

 

「ッ!?なんなんだよッ!!テメェは…!?」

 

「…掛け金は(馬鹿)の命。親父の力はテメェに過ぎたおもちゃだ。二度とその口で臭え息を吐けねえように…ぶち殺してやる。」

 

そう言うバンドラを心配そうに見るヤマト達。バンドラを中心に黒雲が広がった。




『天神災害・極』
左右非対称の刺青と共に覇王色を身体に纏う。ワザワザの実の強化形態。
理性はあるものの意識が無くなるまで暴れ続ける天神災害とは違い、理性やブレーキは効くものの、身体にかかる負荷が尋常ではなく、止めたとしても何かしらの後遺症は残ってしまう。現在のバンドラの最高点。

スッ…

  • ヤマト
  • ウタ
  • レイジュ
  • スムージー
  • モネ
  • レベッカ
  • ビビ
  • カリファ
  • アイン
  • カリーナ
  • シュガー
  • ナミ(同棲?)
  • ハンコック
  • ロビン
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