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…ルエノルーヴ号、甲板。
バンドラはただ暗い海底を見ていた。
「…片目しか見えない…か。」
…勿論、闇夜故にわかりにくい。
しかし、僅かに月光さす水面をとらえるのは左眼のみ。
「…刺すなら右から…だぞ?カリファ。」
「…。見えなくてもわかるのね。」
「雰囲気で。」
バンドラの言った言葉通り、室内の暗闇からカリファが現れた。その手には…月光に照らされて銀色に光るナイフ…ではなく、白い煙草が持たれていた。
「酒を一緒に楽しめる女に会うのは珍しくないが、煙草を一緒に楽しめる女は、お前で2人目だ。」
「あっそ。別に聞いてないわ。…火、貸してくださる?切らしてて。」
バンドラは口元に煙草を咥えて、カリファの方を向いた。煌々と光り輝く煙草先からはもくもくと白煙が宙に飛んでいった。
「マッチか。…悪い。さっきので最後だ。後で買い足さねえと…。」
「あっそ。じゃあ、それで良いわ。」
「ん。」
カリファはバンドラのタバコに指を指す。バンドラは煙草を人差し指と中指で固定するとカリファの腰を少し屈める。カリファも口元に煙草を咥えるとその先をバンドラのタバコの先につけた。…シガレットキス…というやつである。
「…今更、動揺はしないわよ。下心も美貌も成せるもの全て使って任務に向かう。それが、サイファーポールだもの。」
カリファはバンドラの横の甲板の手すりに肘を置き、煙草を蒸す。バンドラの左側に立つのは彼女なりの優しさなのだろうか。
「どうでもいいね。…お前はもうサイファーポールじゃねえだろ。」
「…そうね。半ば貴方に無理やりここまで連れて来られたのだけれど…反省の色なし。四皇…いや、五皇の一角の首を取れば戻れそうだけれど。自ら均衡を崩すような真似したら政府が五月蝿いし。…こうなればとことん、この立場を楽しむしかないかもね。」
諦めたように微笑み、メガネを指で上げるカリファ。バンドラはその様子を見てふっと笑った。彼女もまた変わったのだと。
「…吹っ切れたな。お前。…つうか、五皇…ね。いくとこまでいっちまったな。」
「あれだけどんぱちやれば当然よ。…元々の三人、“ビッグマム”シャーロット・リンリン、“百獣の”カイドウ、“赤髪の”シャンクスに加え、貴方ともう一人…その能力と生態の異形さから“黒ひげ”マーシャル・D・ティーチが新たに皇帝と認められたわ。…しかも、私たちは赤髪を除くと懸賞金の平均アベレージは最も高いそうよ。」
そう言ってカリファは今朝方の新聞をバンドラへと渡した。
「40億ねぇ。…まぁ、懸賞金なんぞ今更何の指標もねえよな。」
「…すっかり懸賞金首ね。私も。」
「『
「…これからどうする気。エレジアの復興にはそう時間は要さない。白ひげの仇討ちなんて考える頭じゃないでしょう。」
カリファのその言葉はバンドラの性格を鑑みた上で的を得ていた。バンドラの不確定なものに仲間を連れて向かうほど自惚れてはいない。危険とあれば、自身だけでいく。それを理解している仲間がいる以上、着いてくるとわかっている以上、暫くは仇討ちなどに動かないだろうと踏んでいた。
「…やれやれ。見抜かれている…か。」
「私よりもウタやヤマトの方が知ってそうだけれど。私のは…ただの分析よ。」
「さっすが、うちの秀才は違うねえ。…だからこそ、簿記は任せられる。モネも頑張っちゃいるけど…頑張りすぎっつうか…。もうちょっと休んで欲しいんだが。」
「…持論なのだけど、努力を知らない天才と…努力しか知らない凡人。果たしてどちらが聡明なのかしらね。書けば書くほど身につくのであれば、人は一冊のノートを真っ黒になるまで殴り書く。…私にとってそれは殺しの技術だった。その…たったその断片に簿記とか色仕掛けとかがあっただけよ。」
…カリファはそう言いながらバンドラをギロリと睨んだ。バンドラの少しおちゃらけた『秀才』という言葉が、カリファの癇に障ったのだろう。
「…失敬。…そう言うお前はどうするんだ。ビビやハンコックみたいに途中で抜けるもよし。まぁ、そんな場所があればだが。」
「わかって言ってるわね。バカじゃないかしら。私は貴方を利用するだけ。微塵も貴方には興味はないし、逆に怨敵とさえ思っているわ。貴方がいなければ、間違いなくサイファーポールに戻れたもの。」
少しそっけなくあっそと言うバンドラ。タバコの火がゆらゆらと上空に二つ立ち上る。
「利用…ね。俺は別にお前と一緒に居ても迷惑じゃないがな。」
「…それは口説いてるわけ?…ムカつくわ。はっきり言ってセクハラです。」
「ええ…。ガードが硬いもんだ。」
「「ッ!!」」
その時だった。
ガダンと揺らめく水面により、船体が大きく揺れる。少し荒れた海模様は先程とは打って変わってと言う他ない。
ずっしりと構えていたバンドラは無事であったが、ヒールを履き足元がおぼつかなかったカリファはそのまま横に倒れかける。それを太くしっかりとした腕が絡め取り、硬い胸板に身体をくっつけられた。
「大丈夫か。」
「…っ。」
状況を理解したカリファの冷静な頭はだんだんと熱く燃えたぎる。バンドラはタバコの灰がかからぬよう、タバコを握りつぶした。
「…ええ。足元が少し狂っただけよ。…離してくださるかしら。」
「お前なぁ…。さっきのアレでよくも…。」
「ふふ。貴方が割と意気地無しってことはわかってるもの。このまま上手いこと私を籠絡できるだなんて思わないことね。ボウヤ。」
「一応、お前より年上だがな。お嬢ちゃん。」
歯を見せてニヤリと笑うバンドラにふっと柔和な笑みを浮かべるカリファ。口元から溢れたタバコはもう煙を出してはいなかった。
「お嬢ちゃんだなんて、本当…無礼者ね。」
「そっちこそ。仮にも船長相手に口が減らないもんだ。」
首をこきりと鳴らして宙を見るバンドラ。
そこには満点の星空と共に、満月が浮かび上がっていた。
「今宵の月は綺麗だな。」
「…また古い口説き文句を。」
「人を節操なしみたいに言わないでくれるか?」
「あら、貴方以上にその言葉が似合う殿方は居なくって?」
「すっげえ辛辣。流石に鞭振るってるだけあるわ。」
「偏見よ。」
…口ではそうは言うものの、バンドラから離れようとしないカリファ。酔っているわけでもなく、ただ生存本能的にバンドラにしがみついているだけなのだが。そのハンコックにも勝るとも劣らない豊かな双丘がバンドラの胸元に潰れる姿は男ならば誰しも心躍るといったところである。
「…でもまぁ、お前いいやつだもんな。」
「は?」
「エレジアも守ってくれるし、なんならこうして危ない橋を承知で俺たちに着いてきてくれる。割と助かってるんだぜ?」
「さあね。…存在価値を探してるのかしら。サイファーポールでは従ってただけだものね。…っと。そろそろ離してくださる?ドクドク五月蝿いのよ。」
「ん?俺はこのままでも良いけど?」
キョトンとした顔でそう言うバンドラの足をヒールで踏むカリファ。バンドラは足を貫く痛みに顔を顰めながら、カリファの身体を咄嗟に離した。
「セクハラはお断りよ。バンドラ。」
「〜〜ッ!!あれ?今、俺のこと名前で…。」
「それじゃあ、そろそろ雨降りそうだし。中入るわね。」
「あっ、ちょっ…ええ…。」
船室に入って行ったカリファの後ろをバンドラは追いかけるようにして、船室へと入っていた。
これはアンケートとは関係ないよ!!
…ONE PIECEあるあるなんだが、わりと歳上のお姉様ほど作中で青春してるよね。主にロビン。
それでは。
スッ…
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ヤマト
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ウタ
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レイジュ
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スムージー
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モネ
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レベッカ
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ビビ
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カリファ
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アイン
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カリーナ
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シュガー
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ナミ(同棲?)
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ハンコック
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ロビン