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…墓荒らしを抑えるため、シャンクスの好意で建てられた墓は人知れず立っていた。巨大な叢雲切りは墓に収められ、その墓標は白ひげの生きていた頃の威厳を示さんかのようにとても大きく建っていた。
「…。」
バンドラはその墓に静かに手を合わせる。持ってきた酒を盃に入れるとヒラヒラと落ちてきた花びらが酒に落ち、波紋を描いた。
ヤマト達はその様子を後ろで静かに見ていた。
「…親父。アンタのおかげで俺は今を生きられる。…ただ、船に入っただけの悪ガキをアンタは実の息子のように触れ合ってくれた。実の親父以上にアンタは…親父だったよ。今は…安らかに眠ってくれ。」
静かに笑い、そう言ったバンドラ。
ゆっくりと立ち上がると後ろのみんなに向かって振り返る。そこにはマルコな姿もあった。
「…バンドラ。親父はいつまでもアンタのことを気にかけてたよ。」
「そうかい。心配かけたなぁ。」
「なぁに。…うわ言のように親父は心配な息子の方が俺は好きだって言ってたよい。…今思えば、エースもそうだったんだな。」
「…エースは。」
優しげな笑みを浮かべるマルコへバンドラは少し声を低くして聞いた。
「…まだ眠ってる。ティーチにやられた傷が思ったより深くてな。」
「アイツは更に過酷な中でも生きることになる。なにせ、親父の隠したかったエースの血筋がセンゴクさんを通じて世間に広まっちまってる。だからこそ、白ひげという後ろ盾を無くしたエースの首は無法海賊共達にゃ、良い餌…「ウォォォォォッ!!」…。」
…あたりに響く咆哮。
バンドラとマルコはその方向を見た。そこには目覚めたであろうエースが木々に当たり散らすかの如く、炎をはなっていた。
「あの馬鹿…!!おい、エースッ!!やめるよいッ!!」
「クソがァァッ!!親父…親父ィィィッ!!」
…このままでは折角癒えた傷が開いてしまう。それを危惧したマルコはエースの元まで飛んでいき、その身体を必死に止めていた。
「やめろッ!!マルコッ!!俺は…この命に変えてもティーチの野郎をぶっ殺すッ!!」
「…無理だ。冷静になれ。クソガキ。」
「アァ!?」
マルコに止められもがくエースへ、バンドラはただ冷ややかに言い放った。その目は冷めた目で復讐に燃えるエースの逆鱗に触れることは容易だった。バンドラの左目が青色に光り輝く。
「…お前じゃ返り討ちに会うのがオチだ。」
「テメェに何がわかるッ!!」
エースの不意に打ち込んだ拳をバンドラが避ける。
「俺はッ!!目の前で親父を殺されたんだッ!!信じてた仲間にッ!!わざわざ、俺を助けにきてくれた親父をッ!!しかも、弟にまで危機が迫りかけたんだッ!!全部、俺のせいなんだぞッ!!…その苦しみが…お前にわかるのかッ!!」
目に涙を浮かべるエース。
そのがむしゃらに打たれた拳はバンドラに一打も入ってはいない。
「親父の死に目にも会えなかった…ッ!!せめて…この墓前にティーチの野郎の首を供えなきゃ…俺の気持ちが晴れねえんだよッ!!」
「…うざってえ。」
バンドラはそう言うと打たれたエースの腕を掴む。その後はエースには愚か、周りにいた人間にも何が起こったかわからなかった。ほぼ一瞬、たった一瞬にしてエースの身体は宙を舞い、地面に落ち、そのままバンドラに押さえ込まれたのである。
「離せ…!!離せッ!!「黙れ。クソガキ。」…ッ!?」
地面にめり込まんがばかりに、押さえつけられる身体。手に掴まれ、後ろに回されている腕や掴まれている肩はミシミシと音を立てていた。
「…選べ。」
「…なに…を…ッ!!」
「…ここで俺に殺されるか、のこのことティーチの前にその首を差し出して、あの世で親父にその愚行を見せるか。」
「…ッ!!」
立ち上がろうとすればするほど、バンドラの下へと押さえつける力は強くなる。エースの身体を中心に大きなクレーターが出来上がる。
「…俺は…親父の…仇を取る…ッ!!」
エースの周りに炎上網が発生する。
バンドラの服は僅かに燃えだすが、バンドラは離す気はない。
「ウォォォォォッ!!」
「…やるな。」
炎で僅かに緩んだとはいえ、バンドラの拘束を振り切るエース。
そのままバンドラの首めがけて放つ足刀。
バンドラはそれを腕で払い、エースの腹に左手を添える。
「…大ぶり、かつ、自惚れ。寝ていた時間は一緒だぞ。海賊王の息子。」
「ッ!?クソがッ!!『火拳』ッ!!」
リスクを取って、バンドラとの間合いを取り、バックステップをするエース。そのまま前方へと炎の拳を放つ。
しかし、バンドラはそれを冷静にただの拳を払うかの如く、左手で払った。
「…冷てえ。」
「ッ!?」
直後、エースの目の前からバンドラが消えた。エースは本能のままに首を右に傾ける。
その直後…いや、ほぼ同時に拳が通過した。
「…能力を使え…!!舐めてんのか…!!」
「力の使い方も分からねえガキにはちょうどいいハンデだ。」
そのままバンドラは足払いをかける。
エースも直感でそのまま跳び上がり、避ける。が、直後、腹に衝撃が走った。
「ガハッ…!!」
「…発勁。掌に溜めた流桜溜まりを一気にその身体に放つ。牛ゴリラに殺されながら教わった基本の型だ。」
エースはそのまま倒れる身体を手で支えた。
「…おい、まさか…本当に殺す気かよい。」
「…ルフィのお兄さん。なんで立たないの…!?」
青ざめた顔のウタとマルコ。他の女性陣はただ静かに見ていた。
「…くそ…足が痙攣して…立てねえ……!?」
「…ジャブだぞ。それを避けられねえようじゃ…死ぬな。」
…曰く、バンドラの覇気は見えない鎧たる武装色の纏いを貫通する。武装色を纏うことに慣れている者はこの時点で相手をしたくはないだろう。纏うことに慣れていないエースであれば、フィルターを無しにとんでもない質量の流桜が流れ出てくるわけで…。
内臓にダメージが響き、吐血とまでは行かずとも内部痙攣を起こしているのだ。
「…これが…ジャブ…だと…。」
「テメェが相手にしようとしてたカイドウはこれでも殴ってきやがったぞ。…先ず、こんな悪手当たらねえ。これが当たるってこたぁ…カイドウ相手にゃ3回は死んでる。」
「…くそ…まだだ…ッ!!俺はまだ…ッ!!」
そうは言うエースだったが、額から溢れんばかりの汗玉が流れ落ち、膝はとにかく笑っていた。バンドラは膝を壊さんがばかりに叩き、動こうともがくエースに向けて軽蔑とも嘲笑とも違い、ただ静かに見ていた。
「…いいか、エース。冷静になれ。…ティーチの首をテメェが死に物狂いで取りに行き、仮に勝つ確率なんて万に一つもねえってこと。…テメェはわかってるはずだ。」
「ハァ…ハァ…くっ…!!う、五月蝿えッ!!」
「…いくらもがいても辛えのは自分だぞ。何の為ににルフィが身体を張ったか、何の為に親父が命を落としたか、何の為に…お前は今、ここに立っているのか…考えろ。お前はティーチに負けたんだ。何度やったって今のお前ではティーチには勝てない。強くなったアイツの代わりにお前は何も持ってない。…何かを手に入れなければ人としての成長はないんだよ。それがなけりゃ、ティーチ、カイドウは愚か…ルフィにも勝てやしねえ。」
そう言ってバンドラが投げた新聞には見出し一面にルフィが写っていた。オックスベルの広場にて十六点鐘をするルフィの図。世間の目はエースの生存よりもその麦わらのルフィに移っていた。
「る…ルフィ…なんで…。」
「レイリーさん曰く、これ自体に意味はなくただ…仲間への隠しメッセージだとよ。…ルフィは大事なものを失ったわけじゃねえ。傷も酷かったわけじゃねえ。だが、過去に囚われてるテメェよりもアイツはすぐに歩み出した。あのシャボンディでアイツは圧倒的な恐怖を体験したのにも関わらず…だ。わかったか。アイツはどんどんと大人になってるぜ。」
そこまで言うとエースは新聞をゆっくりと握りしめていた。身体を屈め、震え…涙を流すその様に醜さ、惨めさは無く…エースの中では感情がぐちゃぐちゃになっていた。
「…バンドラ…ッ…!!俺ァ…俺ァ…もう何を考えていいか…わからねえ…!!親父が死んで…悲しいはずなのに…!!ルフィが助けに来て…みんなに助けられて…嬉しいはずなのに…!!俺みたいなのが生きて…悔しいはずなのに…!!…俺は…俺は…強くなりてえ…!!あの人の…親父の無念を…!!この手で晴らしてえんだッ!!…だから、鍛えてくれ…。バンドラッ!!俺を…鍛えて…ください…!!」
悔しさゆえに…己の惨めさ、未熟さゆえに…エースは頭を地面につけた。バンドラは静かに後ろを向いた。
「…好きにしろ。着いてくるか、着いてこないかは…テメェが決めろ。好きに生きろ。」
「…あぁ…!!」
そう言って笑ったエースは爽やかだった。
次回からはちゃんとアンケート反映させます。ほとんどナミビビウタになりそうな…。鬼門はロビンか。あの人だけ近くにいないわけだし。
エース以外に男キャラは入らんかな。
思いつかんし、手っ取り早いのはクザンだけど…まぁ、色々キツイかな。
というわけで。修行うんたらも書かないとねえ。では。
スッ…
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ヤマト
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ウタ
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レイジュ
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スムージー
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モネ
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レベッカ
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ビビ
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カリファ
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アイン
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カリーナ
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シュガー
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ナミ(同棲?)
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ハンコック
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ロビン