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……大丈夫だよな…?
…エレジア国内。
まるで過去を取り戻すかのように。目覚ましのアラームの代わりかのようにけたたましく鳴り響く重厚なる音楽。奏者はゴードン。そして、その音楽の中心はウタだった。
「…ふぅ…。」
バンドラは少し疲れ気味にベッドへと座る。
今朝方、モネに少し扱かれたのである。勿論、注意程度。モネがバンドラに強く叱れるわけもなく、そこはかとなくバンドラに貯金の話を匂わしていた。
国金の話はバンドラも理解していたが、モネの困った顔を見ると少し罪悪感が湧き、どう国を動かせば良いかという考えを巡らせていった結果、音楽活動を進めていき、客足を呼び込むというある種、普通の考えに至ったのである。
どっかとベッドに座ったバンドラ。
そのお疲れムードのバンドラのことなど気にせず、ヤマトが背後からおぶさるように抱きついた。バンドラもなにも言わずに彼女を受け入れていた。
「〜♪」
外はパレード一色。ヤマトとバンドラ以外は外でパレードを見ていた。昨日の今日でウタに叱られてしまうとバンドラは思っていたが、バンドラの耳元で鳴るのはそんなウタの素晴らしい歌ではなく、ヤマトの鼻歌だった。バンドラよりも少しヤマトの方がタッパがあるため、少々猫背気味のバンドラにヤマトが抱きつきもたれかかっているという…ある種、いつもの風景だった。
「ご機嫌じゃないか。ヤマト。」
「うんっ。今朝からビビと光月おでんの話で盛り上がってねっ!!すっごく楽しかったんだっ!!」
「ふっ。そっかそっか。」
バンドラは後ろに手をやり、ヤマトの頭を撫でる。ヤマトはなおもご機嫌な様子できゅ〜っと高めの声を出していた。
「今日の昼飯はカレーだって言ってたな。」
「う、うえっ?あんまり辛いのはやだよ?」
「…ふふっ。どうだか。海賊女帝様のご機嫌次第だな。」
「ハンコック、すごいよね。よくあんな真っ赤なの食べられるよ…。」
珍しくヤマトの顔が青ざめていた。
あまり好き嫌いを言わないヤマトであるが、こと唐辛子や山葵、辛子などの刺激物が全くもって無理なのである。
「お前、おでんに辛子入れたりするだろ?」
「入れない入れないっ!!そんなのおでんに対しての冒涜だよっ!!」
首を横にぶんぶんと振って必死に否定する様に、バンドラは笑みが溢れてしまう。
「ん、んぅ〜…!!」
バンドラがヤマトから離れて、伸びをする。
同じ格好になり続けているといくらなんでもバンドラの筋肉が強張る。首をこきりと鳴らすとバンドラの膝にふわりと何かが被さる感覚があった。自身の膝にかかる白い髪。ほのかにミント系の香りがふわりと香る。
きゃっきゃっと子どものように笑うヤマトの様子を見て、バンドラも少し嬉しくなった。
「お前は変わんねえな。」
「何言ってるんだ?ボクだって背も髪も力も…成長してるんだぞ?」
「そういう意味じゃねえよ。」
ふぅ…と一息吐き、バンドラは上を見た。音楽が右から左へと流れるが、ウタの歌だけはしっかりと耳に残ってる。
「んひゃうっ!?」
「んあっ!?どうしたっ。」
「そこ…ツノ…。」
…何も見ず、手探りで頭を撫でていたことが災いしたのだろう。バンドラがヤマトの方を見れば、顔を少し赤らめ目に涙を溜めたヤマトの姿があった。
ヤマトは撫でられるのは大好きだ。
それはバンドラ以外にもモネやビビなどにもよく撫でられるのだが、彼女にとっての(人獣型、獣型の時の)尻尾や耳、また普段のツノは触れられるとむず痒い…らしい。
しかし、普段は見せないそんな弱々しい姿は暫く、溜めていたバンドラの男のサガに突き刺さっていた。
「うえっ…バンドラ?」
ヤマトもバンドラの気配が変わったことがわかっていた。
「…ヤマト。」
「は、はいっ…!?」
突然、名前を呼ばれ、飛び起きるヤマト。バンドラはヤマトの顎に手を当てるとそのまま強引に唇を奪う。座っていた位置が位置だったからか、そのまま舌を絡めるバンドラを止めることはできず、ヤマトはベッドへと押し倒されてしまった。
緩やかにウェーブのかかった髪が乱雑にベッドの上に広がる。
この時ばかりは父親譲りの怪力も全くもって意味をなさなかった。
いつもならばほのかに汗ばんだ酸っぱい香りがヤマトの身体からは香ることが多いものの、今日は風呂に入ったせいか、自分の匂いでバンドラの少しヤニの匂いのする匂いをかき消すことができず…。直に感じるその匂いはヤマトにとっては何十倍にも膨れ上がり、脳をなぞの満足感が満たしていた。
…顔が炎上しているのではないかと思うくらいに熱いヤマト。こんな醜態では光月おでんは名乗れないのではないかといつものヤマトなら思っているだろうが、今回に関してはなにも考えられない。ヤマトの頭の中には『バンドラ』『好き』『!?』の三つの言葉しかないのだ。
ヤマトの肩の斜め上、逃がさないと言わんばかりにバンドラは掌をつき、ヤマトを見る。パンッという小さな音にすらヤマトの肩がびくりと震える。初夜の時のような…そんな怖さが少しあった。
かく言うバンドラも唇を剥がしたものの、いつもは男まさりなヤマトが今は目に涙を浮かべ、顔を羞恥に赤らめている。嗜虐心にも少し刺さるようなそんな表情をしていた。
「……可愛い…。」
ふと出たその言葉はさらにヤマトの顔に火の手を上げさせる。彼女としてはかっこいいという言葉の方が好きなのだが、バンドラに言われるそれと他の人に言われるそれでは全くもって感じ方が違ってきた。
バンドラの手がヤマトの頬を優しく撫でる。
口元にバンドラが親指を持っていけば、ヤマトはやり返しと言わんばかりにその親指を口に含んだ。
「…てめっ…。」
「はむっ…ふふっ…。」
愛おしく、親指を舌でなぞるヤマト。
歯磨きなんかされたことはないヤマトにとっては、そこは自分の指以外許さない場所。僅かに口に糸を弾きながら、真っ白な並びのいい歯がちらりと見えるその様子はなす術がないと言ったところ。バンドラの指に蹂躙されるものの、苦しくないよう奥に入れず、頬も引っ張らない。
口に入れる指を親指から人差し指に変えて、バンドラはヤマトの上顎を下からぐいっとあげる。そしてそのまま、ヤマトの舌を親指と人差し指で優しく挟み込み、少し出す。ハンコックに比べると短く、ロビンに比べるとやや長い舌を出すヤマト。まだ朝方であるにもかかわらず、バンドラの胸の奥がモヤっとした。
バンドラが顔を上げれば、ヤマトと目が会う。
夕日のように緋色に光る目は潤んでいた。純粋無垢な子どもの如く、次は何をするのと告げているように。その舌を優しく口に含むようにバンドラは唇を重ねる。
「…このままシちゃう?」
「…まだ朝だぞ?」
「ううっ…生殺しだよぉ…。」
もう満足したのか、バンドラはヤマトの頭を優しく撫でるとふっと笑った。ヤマトは顔を赤らめながらモジモジとしていた。普段とは違うTシャツに短パンという格好のため、足を組んだ時に真っ白でまっすぐ伸びた足がよく見えていた。
ヤマトはバンドラの肩に頭を乗せる。
「…。」
…静かな時間が訪れる。
パレードも終わり、ウタ達も帰ってきてるようだ。バンドラの部屋のドアが開く。
「バンドラ〜、ご飯だってさ。」
「おう。」
「…ヤマト?」
「…う、うんっ。すぐ行くっ。」
入ってきたウタに少し勘繰られつつも、バンドラとヤマトは食堂へと歩いて行った。
R17.5ってとこかな?
次回はハンコックか、テゾーロとかの予定でございます。
では。
スッ…
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ヤマト
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ウタ
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レイジュ
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スムージー
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モネ
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レベッカ
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ビビ
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カリファ
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アイン
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カリーナ
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シュガー
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ナミ(同棲?)
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ハンコック
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ロビン