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人工空島『ウェザリア』。
上空にさえ確認できれば、くまのニキュニキュの実の力も
雲…或いは雲になりかけている透明な水蒸気体を海と見立て、少々の風さえあればルエノルーヴ号は例え、海ではなくても連れていく。はるか上空でも。…まさに原理は空島のパイロブロインと酷似していた。
「…お久しぶりです。ハレダスさん。」
「おおー。バンドラさんじゃないか。地上での用事は終わったのかね?」
「御冗談を。全て見ていたのでしょう?…門外不出でしょうが、悪用はしません。天候の科学、余すことなく教わりにきました。例の娘と同じく。」
飄々とする態度のハレダスにバンドラは上に出ることはなく、下手からゆっくりと距離を測っていた。元より、ウェザリアの天候の科学は門外不出。天候を自在に操るものであるので、悪用厳禁なのだが、その前提を覆すのがバンドラである。ビッグマムのように雷や太陽に命を与えて、天候を操る魔女のような馬鹿げたことではないが、バンドラは天候を文字通り操ることができる。知識が無くても覇権を争うほどの実力なのだ。
「…君ほどの実力者であれば、このウェザリアで暴れて奪うことだって可能じゃろう?それをしないことに見込みがある。君なら安心できるな。わかった。このウェザリアで学べることはとことん学んでいくと良い。」
「…助かります。では、彼女らの宿舎を一軒、借りられますかね?」
バンドラは仮面をつけさせたビビとレベッカ、そして、何もつけていないモネを指差した。ハレダスはコックリと頷く。
「娘さんの近くの家で良いじゃろう。」
「ええ。…モネ、あとは頼めるか。」
バンドラはそう言ってニヤリと笑った。モネは少しはぁ…とため息を吐くと困ったように笑った。
「良いけれど、私の時間も作ってね?誰が破れた服を直してあげたり、お金の計算したりしてるのかしら。あんまりほったらかしはダメよ?」
「わかってるよ。じゃ、また後で。」
そう言うとバンドラは首をこきりと鳴らし、そのままどこかへと歩いて行った。その後ろを訝しげな顔でモネとビビが見ている。
「…いつか刺しちゃうかも。」
「やめて。モネさん。」
「嘘よ。刺すだけじゃ死なないわ。でも、私を航海に誘ったのは向こうよ?…少し置いてけぼりが過ぎると思うの。」
そう言って困ったように息を吐くモネ。ビビは意外だと驚いたかのように仮面越しに口を小さく開けていた。
「モネさん、我慢強いタイプかと思ってた。」
「船長が倒れて心配しないクルーは居ないわ。嫉妬とかそういうのじゃないの、ただ…もうちょっとだけ時間が欲しい。まぁ、いつでも狙えるかしらね。デートにでも誘ってくれたら嬉しいんだけど。」
ぷくっと頬を膨らませてそう言うモネ。ビビはあはは…と苦笑いしていた。
バンドラはとある一軒家の前へとたどり着く。ハレダスに聞いたナミの借りている部屋だった。バンドラはそのドアをノックする。
「はぁーいっ。」
元気な声が室内から響く。
ガチャリと扉が開くと、メガネをかけたナミが現れた。少し長くなったオレンジの髪と快活そうなジーンズの短パンと水色のブラウスを着ていた。
「はっ!!バンドラさんっ!!」
「うおっと、ハハッ。待たせたな。ちと面倒ごとを終わらせてきた。」
バンドラの姿を見るなり、笑顔になったナミが飛びついた。バンドラもその幼気な姿に頬が緩む。
「ん〜っ!!久しぶり〜!!ちょっと遅すぎて待ちくたびれたわよぉっ。」
「ふふっ。すまねえな。そのことについても全部説明するよ。…上げてくれねえか?」
「え?ええ。良いわよ。ほら。どうぞ。」
女の一人暮らし。しかし、バンドラなら良いだろうとナミはバンドラを室内へと通した。室内はとても几帳面に片付いており、机の上にはナミが勉強しているであろう天候の科学のまとめられた書物と羽ペンが置かれており、独自の文字が羅列されていた。
「…これが。」
「ちょっとぉ〜っ。乙女の部屋をあまり物色しないでよね?」
「…すまん。…しかし、これが天候の科学か。全く読めん。古代文字か何かか?」
バンドラは首を傾げると木の椅子に腰をかけた。そのバンドラへナミは紅茶を出す。
「はい、今回は無料にしておいてあげる。」
「…お前なぁ…。」
相変わらずのナミにバンドラは苦笑いしつつ、そのまま口を陶器のティーカップにつけた。ほのかに香る甘いオレンジの香りがナミらしいなとバンドラは思っていた。
「…で?バンドラさん、何してたの?それに…これ。」
『麦わらのルフィ、再び戦地マリンフォードへ。十六点鐘は海軍への挑戦か』
差し出された新聞の見出しにはそう書かれていた。胸に麦わら帽子を抱えるルフィと共にである。
「…なるほど。これは目を惹く。」
「エースは生きてたのよね?危うく、ルフィにとって大切な人が亡くなるところだった。そんな時に私たちは一緒に居られなかったの。バンドラさんと…バンドラさんの仲間たち以外。」
…バンドラは目を閉じてタバコを蒸した。
エースが死んでいた可能性は考えるに易い。赤犬に内臓ごと焼かれていたら?ティーチに身体ごと地滑りに捨てられていたら?
…まだ若いルフィがそんな瞬間に立ち会ったら、おそらく気絶じゃ済まないだろう。バンドラはそう思っていた。
「…私にとってノジコやベルメールさんが居なくなると同じだもん…。」
「…そういや、会いに行っておかないとな。義手の調子も見ないとだし。…それと、ルフィのメッセージは見たか?」
「え?あ、うん。強くなる為に3日じゃなくて…2年修行するって…。」
ぽかんとした顔のナミにバンドラはタバコの火を消して、ニヤリと笑った。
「そうだ。エニエスロビーでのあの悲劇。お前たちの立ち向かおうとしている海の皇帝ども、海軍大将はあんなレベルじゃあ歯が立たない。クロコダイルが最初からトドメを刺しにきていたら?ロブ・ルッチが官邸で本気を出してきていたら?…即消滅だ。新世界は戦うか、逃げるか…そう判断する1秒が惜しい。そんな世界だ。実力を高めておいて、損はない。」
「…なるほどね。で、バンドラさんは何故、ここに?…それに、その目…。」
ティーカップのオレンジ色の水面にバンドラの顔が映る。
「暫く、俺とうちの航海士はここにいる。まぁ、もう少しいるんだが、そいつらは俺が鍛えるだけだ。天候が関係する俺たち2人の実力を磨く為にここにきた。大事な人間を、大事な夢を守る為に。」
真剣なその顔にナミはただ見ているだけだった。ナミの顔が少し暗くなったようにバンドラは感じた。
「なぁんだ。2人っきりじゃないのか…。」
「いいや。俺の連れは俺の連れで宿を取っている。俺以外はな。まぁ、基本はフラフラするつもりだが、夜とかは「ほんとっ!?」…あ、あぁ。」
テーブルから身を乗り出して、目をキラキラと輝かせてバンドラを見るナミ。バンドラはティーカップの中身を飲み干す。
「…4人も過ごせる家は無いしな。それにいくら爺さん連中だけだとしても、嫁入り前の娘を1人にするわけにもいかない。俺にはお前の天候の科学を教えてくれれば良い。」
「ええ?…もっとあるでしょう?バンドラさんにだったら良いよ?」
そう言って胸元の布をぺらりと捲り、ニヤリと笑うナミ。バンドラははぁ…とため息を吐くとそのナミの額を指で小突いた。
「いったぁ…!!」
「身体を安売りするんじゃないよ。全く。」
「…むぅっ。わかった。だったら、勝負ね?…絶対、バンドラさんに手ェ出させるから。そしたら、慰謝料も込み込みで…。」
「…お前なぁ。怖えよ。」
「こんなことするの、バンドラさんだけにだもん。」
プクッと頬を膨らますナミ。バンドラはその様子を見て、ふっと笑った。
「これぐらいしか、貴方に返せる御礼はないわ。ベルメールさんと私たちを助けてくれた。何度も…何度も。」
少し沈んだ顔でそう言うナミ。バンドラは椅子から立ち上がるとそのナミの頭を胸に押し付けるように抱きしめた。
「…こうして俺が生きてるのはお前のおかげだ。お前の血がなけりゃ、俺はくたばってた。お礼を言うのは俺の方なんだよ。」
「…バンドラさん。」
「まぁ、まだガキくせえ小娘なんざ手ェ出さねえけどな?ハッハッハッ…痛えッ!!」
大笑いするバンドラの足を僅かな熱さが走った。バンドラが目を向ければ、ぷくりと頬を膨らませたナミが前に立っていた。
バンドラおじさん即落ち劇場にならないようにね。(フラグ♪)
ナミが一番従順かもしれないですね。こう思うと。10歳の時からバンドラさんに恋煩いに近いことしてたので。ヤマトとウタの方が若い頃から居たけど、彼女らはまだおじさん、お兄さんと思っててもおかしくないからね。ウタとヤマトは一緒に暮らすに連れて好きになって行ったんで、ナミさんもまだメインヒロイン枠行けるよ。多分。では。
スッ…
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ヤマト
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ウタ
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レイジュ
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スムージー
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モネ
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レベッカ
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ビビ
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カリファ
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アイン
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カリーナ
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シュガー
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ナミ(同棲?)
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ハンコック
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ロビン