燃ゆる龍、覇道の道征く   作:紳爾零士

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実際、ウィーブルの強さってどんなもんだろ。


第252話

…バンドラのウィーブルに関する知識はほぼない。ただ剛力の化け物としか捕らえていない。

 

もしも、父親由来の覇王色すら持っていたら…。

 

「…モネ。」

 

「やっちまいなッ!!ウィーブルッ!!」

 

…ミス・バッキンの声が響く。

直後、闘牛かのような雄叫びが響き、薙刀がバンドラを袈裟に捉える。

 

しかし、そんな大振りの攻撃がバンドラに当たるわけもなく、バンドラはバックステップで避けるとモネを探す為、瓦礫に向かって走り出した。

 

「モネッ!!」

 

「…バン…ドラ…さ…けふっ…。」

 

モネの様子はまるでボロ雑巾のようだった。

こめかみから血が流れ、脚の骨は折れてしまっているだろう。バンドラはそのモネを見つけるなり、モネに向かって地面を蹴って前に出る。

 

しかし、直後、バンドラの前を銀線が横切った。

 

「チッ!!」

 

バンドラはそれを後ろに飛んで避ける。と同時に胸元から苦無を投げた。

 

「…ボロボロの仲間の手当てくらいさせてくんねえかなァ?」

 

…苦無は着弾…するわけもなく、薙刀の一振りで吹き飛ばされた。

 

直後、ウィーブルの薙刀が三度、縦から一閃、落雷のように落ちてくる。

 

「チィィィッ!!」

 

バンドラは狂骨でその一撃を受け止めた。しかし、単純に弾き返しはできない。…パワーでは幾分か、ウィーブルの方が上だったのだ。

 

地面が大きく窪み、バンドラの右腕の筋肉と血管が隆起。バンドラの顔に余裕はない。

 

「そのまま弾いちまいなッ!!ウィーブルッ!!」

 

「うんッ!!母〜たんゥゥゥッ!!」

 

追ってきたバッキンの応援にウィーブルの怪力が増加。潰され無くなりそうなほどにパワーが増加した。

 

地面が更に窪む。普通ならきついが、バンドラは策ありとニヤリと笑っていた。

 

「…面白えッ!!」

 

バンドラは懐から炸裂玉を取り出す。

 

煙を上げ、爆発する炸裂玉。しかし、ウィーブルのタフガイっぷりは絶大。ただの爆弾では、額を軽く切り血を流す程度で済んでいた。

 

しかし、視界は完全に両断された。バンドラは左掌でウィーブルの腹へと触れる。

 

その掌から左腕にかけて、バチバチと電撃を纏っていた。

 

「『発勁・白雷(はっけい・はくらい)』ッ!!」

 

「ウガァァァァッ!!イデェェェッ!!」

 

いきなりの衝撃。身体中が痺れる感覚にウィーブルは入れていた力を失った。

 

その一瞬を狙い、バンドラはウィーブルの腹にとてつもない勢いの蹴りを放つ。…確実に鳩尾に入った。だが、全くもって効いちゃいない。

 

「おいおい。タフすぎんだろ…ッ!!」

 

「もう怒ったァァァッ!!」

 

直後、バンドラの身体へ左拳が捩じ込まれた。

 

砲弾のようなその一撃。バックステップでバンドラは勢いを殺す。

 

「…当たってたらやばかったな。」

 

「ウォォォォッ!!」

 

叫び向かってくる猛牛。前から飛んでくる薙刀の突き。

 

バンドラは閃光弾を地面にぶん投げる。

 

普通ならば極光が目を劈き、目がチカチカとする…はずだった。

 

「ぐっ!!」

 

しかし、刃は止まらなかった。

バンドラの着物を軽く裂き、右肩から血が吹き出す。

 

バンドラもただじゃ終わらない。

刃を滑らせた後の少しの隙に突きを入れる。ウィーブルの脇腹が軽く裂けた。

 

「…致命打にゃなっちゃいねえか。」

 

バンドラはニヤリと笑うと地面を蹴り、間合いを取る。

 

バンドラの左手が急激に炎上。

 

「燃えとけッ!!『朱雀珠(すざくだま)』ッ!!」

 

炎の鳥型の弾幕がウィーブルに向かって飛ぶ。

 

しかし、それはウィーブルの袈裟斬りに裂かれる。

 

その後、瞬時に突進。バンドラとの間合いを詰める。

 

「ウォォォォッ!!おでは強えッ!!おでは強えんだどォッ!!」

 

斜めがけに薙刀が滑る。

まるで膨張したかのような感覚。一気に間合いがゼロになる。狂骨と薙刀がかち合う。…迎え撃つしかなかった。

 

「ぐっ…!!」

 

パワー勝負なら、バンドラに勝つ術はない。弾き返すこともできない。

 

「…あぁ…モネは…よく頑張ったなぁ…。こりゃ、ちとキチィ…。だがなァ…!!」

 

…バンドラの目に不退転の炎が宿る。

バンドラの筋肉が膨張。ウィーブルと同等か、それ以上の力へと変化する。

 

「テメェの女、1人やられて…ッ!!勝てねえからって帰れるもんかよッ!!パワー勝負、うって出てやらぁッ!!」

 

…それはもはや、根性の悪あがきだった。

バンドラの腕の骨が軋みを上げる。…パワー勝負に勝ったのは…。

 

「ウォォォォッ!!」

 

「ぐっ!!」

 

…ウィーブルだった。

 

薙刀によって、後ろへと吹き飛ばされるバンドラ。それによって、バンドラの胸に浅い切り傷が走る。鮮血が飛ぶ…が、だからと言って痛みに顔を顰めている暇すら無い。

 

バンドラは背後に斬撃を飛ばし、衝撃を打ち殺す。

 

その隙をウィーブルの薙刀が狙うが、バンドラはその薙刀の上に立ち、回避した。

 

「ッ!?」

 

「使えるもん、使ってかねえとなぁッ!!」

 

そう言い、バンドラは狂骨を振るう。狂骨の刃はまるで生きているかのようにしなやかになり、ウィーブルの身体を袈裟に切り裂いた。

 

「ウグォォッ!?」

 

「ウィーブルッ!?」

 

胸から腰まで裂かれ、血が吹き上がる。

 

シュタッと地面に降りたバンドラは即座に地面を蹴り、自身の血に怯んでいるウィーブルに突撃する。

 

「『軟骨・刺突(なんこつ・しとつ)』ッ!!」

 

「グォォォォッ!!」

 

練り上げられた黒い剣先がウィーブルの右肩を貫く。カタンと薙刀を落とし、ウィーブルは仰向けに倒れた。

 

「ウィーブル〜ッ!?」

 

ミスバッキンがウィーブルに向かって涙を流しながら、近寄っていく。バンドラはそれを無視して、瓦礫の中からモネを探し出した。

 

「…すまねえ。手間取った。」

 

「…うんっ…こふっ…。」

 

「よく…頑張ったな。」

 

バンドラの手がモネの頭を撫でる。いつもなら、赤面して溶けてしまうだろう…モネだったが、今回は恥ずかしさよりも…涙が先に出てきた。口から血を出して、顔は涙でぐしゃぐしゃ。バンドラはそのモネの前に腰を下ろす。

 

「…ほら。」

 

…何も言わずにバンドラにおぶられるモネ。

 

ウィーブルにトドメを刺す時間はバンドラにはない。モネの怪我の具合と共に、ルエノルーヴ号で早く帰らなければ、此処は海軍に取り囲まれ、火の海になるからである。

 

バンドラはモネをおぶり上げ、ルエノルーヴ号へと帰る。ピーピー言っているミスバッキンすら無視して、モネの治療を優先するために。

 

背中に伝わる暖かな感覚と2個の柔らかい感触が何処か心地よかった。

 

「…ありがとう。バンドラさん。」

 

「…この世界に連れてきたのは俺だ。お前に力をつけて、もう逃げられなくした。…お前たちの命は俺の命なんだよ。…お前たちは俺の誇りにかけて絶対に死なせねえ。」

 

…そう言うバンドラの顔は穏やかな笑みを浮かべていた。モネはその顔を見て…ふっと笑う。

 

「ねぇ…こっち向いて?」

 

「…ん?」

 

バンドラはモネの言葉に首を後ろに向ける。…するとバンドラの口元を柔らかい感触が覆った。

 

「モネッ!!大丈…。」

 

ちょうどその時だった。

…ナミがルエノルーヴ号から救急箱を持ってきたのは…。

 

見られたことにより、モネの顔がボフッと赤くなる。心配して損したと言わんばかりのナミのジト目にモネは居た堪れなくなり、バンドラの背中に顔を埋めていた。バンドラはその様子を見て、笑っていた。




基本はあんまり原作キャラは殺したくない。生かすことに関しては良いんだけどね。話が増えるから。

一応、暫くはこんな感じで所々バトルをしつつ、ナミ、ビビ、モネ+レベッカと生活していく感じですかね。ロビンも出しちゃったし…。みなさん、何か読みたいものとかありますか?いや、必ずしも全部書くわけじゃないですけど…。今後の展開的に僕の考えてるものと矛盾しそうなものは除外するんで。

・レイジュサイドの話
・エレジア居残り組の話
・ハンコックの話
・ロビンの話
・バンドラサイドの話

以外かな?このままナミ、ビビ、レベッカ、モネとイチャイチャしてるだけで良いなら考えなくて良いんですけどね。あんまりナミさんとの話を書かずに切り上げるのはちょっと…というのもあるので。

宜しければお願いできればと。私にアイデアをください。

リクエストBOX

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では。

スッ…

  • ヤマト
  • ウタ
  • レイジュ
  • スムージー
  • モネ
  • レベッカ
  • ビビ
  • カリファ
  • アイン
  • カリーナ
  • シュガー
  • ナミ(同棲?)
  • ハンコック
  • ロビン
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