燃ゆる龍、覇道の道征く   作:紳爾零士

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第256話

…新体制、海軍本部。

元帥の座を退いたセンゴクの後釜として、元海軍大将青キジことクザンとこれまた、元海軍大将赤犬ことサカズキが推薦され、両者血で血を洗う大決闘となり、結果、サカズキを元帥…トップに据え、クザンは海軍本部より席を降り、肩書きのない人間へと戻っていった。

 

白ひげ海賊団との頂上戦争。

その犠牲は少なくなく、マリンフォードは海の藻屑となり、G01支部を新マリンフォードとして新体制を築くこととなった。

 

白ひげの死により、海軍は勝利したかに見えたが、その実、火拳のエースを逃してしまったという致命的なミスと共に2人の悪魔を生み出し、成長させてしまったという…海軍サイドから見ればトントン…いや、敗北といっていい。

 

「…新体制初の定例会議を始めます。」

 

そこには新元帥としてまだ日の浅いサカズキを中心に、大将黄猿、ガープやお鶴といった中将達の居る会議室でブランニューがホワイトボードを指し示していた。

 

「頂上戦争による白ひげの死亡は我々海軍に市民からの絶大な信頼をもたらしましたが、その実最強の男エドワード・ニューゲートという人物を失った海賊達は荒れに荒れ、更に無法者の海賊達の行動を助長する結果となってしまいました。…その筆頭格が元白ひげ海賊団にして、懸賞金もつけられず危険視もされていませんでしたが、火拳のエースを海軍本部へ引き渡し、七武海へと昇格後、インペルダウン襲撃と凶悪な海賊達を仲間に引き入れた男。文字通り、頂上戦争の火付け役と言っていいでしょう。名をマーシャル・D・ティーチ、22億4760万ベリーの海賊でのちに説明する天帝と共に海の皇帝と呼ばれております。」

 

「黒ひげの狙いはわかってるのかい?」

 

淡々と説明するブランニューにお鶴がそう話す。

…勿論、わかってはいない。黒ひげ…マーシャル・D・ティーチは悪魔の実を自身の身体に二つ保有するまさに異質と言っていい男。それが海軍に牙を向くとなれば、即刻、対処せねばならない。

 

「恐らくはONE PIECEを狙ったものかと。」

 

「黒ひげも勿論、即刻消さねばならぬが、重要なのはこの男じゃ。」

 

「…天帝バンドラでしょうか。」

 

サカズキの拳が煌々と燃える。

 

「奴は黒ひげと同じく、世界を壊す力を持っちょる。エレジアで黒ひげとの抗争をして勝利したとも聞いちょる。」

 

「ええ。赤髪海賊団に次いで高い懸賞金アベレージを誇る天帝海賊団の船長、『天帝』バンドラ。懸賞金は40億ベリー。まさに頂上戦争でのジョーカー的ポジションだったと言えます。しかし、現在は…見る影も無く、ひっそりと何処かで息を潜めているものと考えています。」

 

バンドラの頂上戦争で負った傷は相当であった。

数日前のキッド海賊団との抗争により、生存は確認されているが、その後の動きは不明。ウェザリアに行ったことは海軍本部は掴めていなかった。

 

「勿論、天帝海賊団の船長としてとてつもない脅威ではありますが、海軍本部の内情を知っている点や悪魔の実の強さ、類い稀なる身体能力、かの百獣のカイドウと一対一で戦えるタフさなど…彼が一筋縄ではいかない人物であることは明確です。更にはその周りを取り囲む船員達も強い。」

 

「…あやつの強さはそんな言葉じゃあ語れんわい。何せ、海軍の最高傑作とまで呼ばれていた男じゃからのう。」

 

…今まで黙っていたガープがついに口を開けた。

バンドラの身体技術について手解きしたのはガープとゼファーであった。バンドラは最初はただの子どもだった。ゼファーの黒腕もまともに食らう、ガープのゲンコツもまともに食らう、覇気もまともに使えない…そんな戦いとは遠いところにいる子どもだった。

 

…しかし、それは怪物へと化けた。たった1年で海軍内でも指折りの体術使いへとなっていた。勿論、それはまだ殴る蹴ると言った応用もない基礎体術だけの話。投げ技や暗器などの彼の基本スタイルを確立するのはワノ国での出来事である。

 

「奴はの、努力の天才じゃ。誰も教えとらんのに抜刀術を覚え、かつ、ワシらから覇気の使い方を目で見て盗んだ。故に修羅とかした。」

 

「…剣速は世界最強の大剣豪ジュラキュール・ミホークを僅かに凌駕するほど、能力は言わずもがな、最強格と言っていいワザワザの実。海軍にとってはこれほどまでの脅威は居ません。しかし、彼は刺激さえしなければこちらに火をつけることはないでしょう。…そして、天帝海賊団には以下の船員が居ます。」

 

そう言ってブランニューはホワイトボードを移動させた。

 

「天帝海賊団に傘下は居ませんが、これからできるものと考えています。しかし、黒ひげ以外の皇帝達との同盟とまでは行きませんが、繋がりがあります。故に彼らを相手にすることは百獣のカイドウ、『ビッグマム』シャーロット・リンリン、赤髪のシャンクスを相手にすることと同義になる可能性があります。…まずは百獣のカイドウの娘にして、天帝海賊団の実質的なNo.2、『鬼姫』ヤマト。懸賞金額は23億555万ベリー。」

 

「…カイドウの娘か。」

 

百獣のカイドウを知る人物達は顔を顰めていた。無論、現在のカイドウの洗練された実力には及ばないものの、タフさや剛力はさながらのものがあり、実力は折り紙付きであった。

 

「悪魔の実の能力は不明ですが、何かしらの動物系であることは確定しております。…次に北の海で名をはせている海遊国家ジェルマ66の王女兼戦闘員、天帝海賊団船医『毒女』ヴィンスモーク・レイジュ。懸賞金額、18億ベリー。異常な上がり方ですが、恐らく、船長バンドラの上がり具合も加味したものであると思われます。」

 

「ジェルマ66ね〜。わっしらの故郷では有名なまっさか、それが天帝の一味に加味してるとはね〜?怖いね〜。」

 

「次に元CP9に所属していましたが、あの麦わらの一味のニコ・ロビン奪還作戦によりロブ・ルッチ氏が敗北したことによりか、海賊へ加担。のちに天帝海賊団の船員として懸賞金がかけられました。『泡使い(バブルマスター)』カリファ。懸賞金額11億5000万ベリー。」

 

…その瞬間、唸るような声が会議場内に響き渡った。

バンドラと同じく元政府系の人間であるカリファはサイファーポールとして多くの政府の仕事をしてきたことは明白。その中には勿論、秘匿義務のあるものだって少なくはない。

 

つまりは、それが世に明るみになる可能性だって十二分にあり得るのである。

 

「…くぅ。誰一人とっても厄介じゃのう…!!」

 

「ええ。その通りです。更には五皇ビッグマムの娘にして、ビッグマム海賊団スイート四将星のうちの一人である『シャーロット・スムージー。彼女の懸賞金額は9億3000万ベリー。彼女もまた五皇の最高幹部であるということで実力は折り紙付きであると考えられております。…そして、この二人。『天帝海賊団 戦闘員『雪下の狩人』シュガー 懸賞金5億3000万ベリー。『天帝海賊団 航海士『白雪』のモネ 懸賞金額8億5000万ベリー。二人は姉妹であり、姉であるモネは自然種『ユキユキの実』の能力者、妹であるシュガーは動物系『ネコネコの実 モデル ユキヒョウ』の能力者であり、俊敏性はかのロブ・ルッチ氏よりも高いものの洗練された体術には程遠いですが彼女もまた脅威と言っていいでしょう。」

 

「…そやつらだけではない。あの七武海ボア・ハンコックやジュラキュール・ミホークとも繋がりがあると聞く。こりゃあ、とんでもない奴じゃわい。」

 

ガープのその目はバンドラの手配書を見つめていた。

 

「その通りです。…そして、最も気にすべきなのがこの二人。『歌姫(プリンセス)』ウタと新たに仲間入りした『火拳』のエースです。『歌姫(プリンセス)』ウタ、懸賞金額11億ベリー。彼女もまた五皇赤髪のシャンクスの娘にして、かのウタウタの実の能力者であります。」

 

「ぬぅ…。歌姫の脅威さはそれだけじゃない。奴は市民を味方につける魔性を持っちょる。奴らの居城、エレジアを叩けないのを利用して、音楽活動などと…!!」

 

「それだけじゃない。あそこにはトットムジカがある。…まるでウタウタの実の能力によってウタが呼び寄せられたかのように。なんの因果じゃ…。」

 

苦々しく眉間に皺を寄せるサカズキと頭を悩ませるガープ。サカズキの机は怒りを表すかのように天面が焦げに焦げ、煙を上げていた。

 

「そして、かの頂上戦争を生き残った海賊王ゴール・D・ロジャーの実の息子、ポートガス・D・エース。懸賞金額16億5000万ベリー。今巷を騒がしているモンキー・D・ルフィとも兄弟関係であり、まるで白ひげの意志を受け継いだかのように天帝が仲間に引き入れたものと思われています。」

 

「…人数こそ少ないけどね。なかなかバカにできないよ。コイツらは。」

 

静かに冷静にそう言うのは大参謀お鶴。

懸賞金だけの話ではない。天帝海賊団が暴れること、それは政府にとって痛手になる可能性が高い。そうすれば海軍はおろか、世界政府自体が動きづらくなることこの上ない。

 

「…海賊によって首に刃物をつき釣られちょるとはのぅ…。新体制が整い次第ッ!!天帝海賊団を主とした対策を行うッ!!…もう奴らは野放しにはできん存在になってきた。エレジアへのバスターコールも厭わないッ!!」

 

…煌々と上がる火柱。

その炎に照らされる顔は怒りで歪んでいた。




予告
2年後の何処かで海軍本部vs天帝海賊団が行われます。まさに戦争。舞台は…考え中。一対多なら最強のバンドラさんの実力が見れるかも?

予定なので未定。まだまだウェザリア編、世界情勢編?は続くんじゃ。因みにどこかでゾロvsバンドラの剣士対決を書きたい…とだけ言っておく。お楽しみに。そろそろテゾーロの件にも片付けないとな。…では。
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