燃ゆる龍、覇道の道征く   作:紳爾零士

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閑話休題


第262話

偉大なる航路(グランドライン)、女ヶ島。

 

「…はぁ…。」

 

ここのトップ。周りからは蛇姫と呼ばれる完全無欠の海賊女帝、ボア・ハンコックは最近、可笑しかった。どこか虚空を見つめ、思い耽ることもしばしば。胸の中心がぽっかり空き、何かを失ったような…そんな切ない表情を浮かべていた。

 

「あ、姉様?だ、大丈夫ですか?」

 

妹たるマリーゴールド、サンダーソニアはその様子をすっかり気に病んでいた。今までこんなことは一度たりとてなかったからである。ハンコックは心配そうな顔の二人を視界に入れると、ふっと柔らかな笑みを浮かべる。

 

「…問題ないぞよ?…はぁ…。」

 

…と口では言っているが、顔はそうでは無かった。普段ならば気丈に振る舞い、誰にも隙を見せない…そんなハンコックが部屋の上の方を見つめ、ため息をついているのだ。妹たちにとってはどんな災害、病魔よりもその様子が心配で仕方ない。

 

「…天帝は何をしておる…?」

 

「え?」

 

「…ニョン婆が新聞では音沙汰がないと言っておった。あやつに限って死んだなんてことは無いじゃろうが…。」

 

そう、全てはあの日。ハンコックを全てのトラウマから解放し、バンドラが自身のものとしたあの日からである。ハンコックは心の底からバンドラの身を案じていた。バンドラを思うと顔がやけに熱くなり、その豊満な胸の奥に電撃が走るが如く、痛みを感じていた。

 

「て、天帝が心配なのでしょうか?」

 

…しかし、本人は面倒なことに。

 

「し、心配じゃと?何を馬鹿なことを。妾が人の心配なんぞするわけなかろう?」

 

この期に及んでもなお、それを認めていないのである。ハンコックはヤマトやウタのようにバンドラ大好きっ!!と面を向かって言えるようなそんな恵まれた性格はしていない。だからこそ、知らず知らずのうちにバンドラという人間の身を案じ、バンドラという男のことを考えてしまう…そんな状態になっても別にこれは同盟相手だから普通のことである…と考えてしまうのだ。

 

しかし、顔を赤らめ、自身の自慢の艶やかな黒髪を指で巻くその姿はただ同盟相手だから心配している…というのは少し苦しいのではないかと考えさせる。

 

「…ただ、そう、ただじゃ。妾もあやつも両者共に助け合って生きておる。だから、妾の使える戦力が減るというのは大変心苦しい。」

 

「つまり、天帝の訃報が入れば、姉様はご満足される…ということでしょうか?」

 

それならば、楽だと二人は考えていた。

ほっと胸を撫で下ろす二人。しかし、ハンコックの青ざめた顔を見た瞬間、そんなに簡単な話ではないのだと二人は確信した。

 

「な、ななな…なんじゃと…?あ、あやつが死んだ…?妾にあそこまでしておいて…?嘘じゃ、嘘じゃろ…?」

 

目に涙を浮かべ、隣にいる蛇…サロメを力一杯抱きしめるハンコックを見て、異常事態と思わない方がおかしい。ハンコックがここまで取り乱したのはいつぶりだとサンダーソニアとマリーゴールドも焦っていた。

 

「わ、妾はまだ名前すら…呼んどらんのじゃぞ…?そ、そんな…あやつが死んだら妾は…妾は…。」

 

まるで幼い頃に戻ったかのように取り乱すハンコック。頬を伝い、垂れる涙に妹二人は動揺を隠せなかった。

 

「ま、まだわかってはおりませんッ!!天帝が死んだなどとはただの噂ッ!!あ、姉様が危惧されるようなことはなにもないと思いますよっ!?」

 

「ふぇ…?そ、そうか。そうじゃなっ!!あやつに限ってそんなことはないじゃろう。なんたって、妾の愛した男じゃもんなっ!!」

 

「「え?」」

 

「……あっ。」

 

…その瞬間、まるで茹蛸のように急激にハンコックの顔が真っ赤に染まる。ボフッという音を立ててサロメに顔を埋める様はまさに恋をする気娘のようで…。サンダーソニアとマリーゴールドもそのことに関しては疎く、初耳であったため、耳を疑った。

 

「うぅ〜。見るなぁ…!!そんな目で見るなぁ…!!」

 

その姉様、嘘でしょ?という疑惑の目がさらにハンコックの恥ずかしさを加速させた。あのクールで毅然なハンコックがサロメを避けて足をバタバタとさせている様子はサンダーソニアとマリーゴールドの目をさらに疑わせた。

 

「つ、つまり、姉様は…その…僭越ながら…天帝に恋患いを…?」

 

「くぉっ…ここここ…恋じゃと!?た、確かに…慰み袋とはしておらず…その…あまり言いたくはないが…心地よかったが…。」

 

その言葉でハンコックに何が起こったか、少しだが二人は分かったような気がした。バンドラとハンコックは男女の関係となり、更にハンコックはそのトラウマすら乗り越えて、繋がった…ということに。

 

「だ、断じて…そう、断じてッ!!もう一度したいとか…また、一緒に居たいとか…お出かけしたいとかっ!!そう言うのではなくてぇ…!!」

 

「な、なにも…聞いていません…。」

 

恋という言葉が潤滑油となったかのように、ハンコックの口から湯水のようにカミングアウトされる現実に、二人は苦笑いを隠せなかった。…勿論、二人としてはハンコックの幸せは何よりも幸せであり、バンドラという男は他とは違うということは分かっている。しかし、何せハンコックがバンドラのことを名前では呼ばず、その変化すらも感じさせない為、今の今までその変化に気づくことが叶わなかったのである。

 

「な、ならばッ!!なぜ、名前で呼ばないのですかッ!!」

 

…そして、妹二人も少しズレていた。

とは言うのも、男に関しては3人とも良い思い出はなく、まともな…どころか、恋などしたことがなかった。物心ついた頃には3人とも天竜人の奴隷となっていたからである。

 

「な、な…名前ぇ…?」

 

「そうですっ。お互い、好きあっているのであれば、お互い名前で呼ぶのが常識ではないでしょうかっ!!」

 

もはや、してしまったことは問い詰めず。

ハンコックが幸せならばと応援する妹二人。ハンコックはそんな二人の言葉を間に受けてか、黒髪を指で絡め、恥ずかしがっていた。ほのかに赤められた顔は美しさよりも可愛さが勝っていた。

 

「あ、う…?」

 

「そうですよッ!!姉様に名前で呼ばれたら流石の天帝も姉様にころっと来てしまうのではないでしょうか!?」

 

「な…名前…名前か…。わ、わかったっ。」

 

サンダーソニアに刺激され、ハンコックは胸の横で小さく腕をぐっとガッツポーズをする。その顔は決意で固められていた。マリーゴールドもそのハンコックの様子を見て、頑張れといった眼差しで見ていた。

 

ハンコックも手を繋ぐ、キスをする…そして、それ以上のことだってたくさんした。名前を呼ぶくらい容易いだろう…そう思っていた。

 

「よし、い、行くぞ…!!」

 

「が、頑張ってください。」

 

「…ば…ば…ばばばば…ばんど…ばんどりゃ…う、うぅ〜…!!」

 

しかし。

その名を呼べば、ハンコックの頭にあの男の顔が映ってしまう。しかも、鮮明に。

 

あの海賊女帝がここまでたじたじになっているのは後にも先にもバンドラだけだろう。名前を呼ぶだけでこれまでの全ての行動が鮮明に思い出され、恥ずかしさのあまり、足をバタバタと動かし、サロメを抱き締めてしまう。

 

「う、む、無理じゃ〜…!!」

 

「姉様ァッ!!サロメの顔が…!!真っ青にッ!!」

 

「姉様ぁ!!サロメが死んでしまいます〜ッ!!」

 

…羞恥のあまり、顔を真っ赤に染めてサロメを抱き締め殺さんとするハンコックを妹二人がなんとか助けようと離させようとして頑張っていた。




話的に先にハンコック書いた方が良いんじゃないかと順番を変えさせていただきました。

さて、たくさんの方からバンドラという人物の強さについて、疑問視されているというお話をたくさん頂いておりますので、この場を借りてお話しさせていただきます。感想欄に返せば良いじゃんと思われる方もいると思いますが、返信してきたものをただでさえあとでいいやと溜めていて、そこから上の一つだけ気になったから返すよっていうのは少し個人的に気持ち悪く、全部返すにも時間が惜しいので気になったものに関してはこうして返信させていただくことにします。

悉く、バンドラが強く見えないという話を頂きます。前にもカイドウ相手に善戦するやつが、ドフラミンゴやシキ相手にここまで苦戦するはずがないと問題視されてきました。はっきり申し上げます。バンドラの強さは守るべき人間がいるかどうかに起因します。

作中でバンドラは一対多、一対一なら無類の強さを誇るとありました。それはバンドラの能力がフレンドリーファイア上等のものであり、規模を縮小すると威力も伴い、弱体化する。つまり、仲間がいればいるほどバンドラは弱くなるのです。…それがカイドウやリンリンなら別ですが。

また、バンドラは何度も本気になったと言いつつ、負傷するということが多くあります。それも天神災害を使いながら、上記のことを考えている為、本気と言いつつ一人でいる時よりは弱いのです。

さらにバンドラには剣士なら剣で戦ったり、男同士の殴り合いを好んだりと言った舐めプではありませんが、困った癖があります。頂上戦争ではミホーク相手にそれが発生し、血を流しすぎた挙句、大将と何度も戦い、疲弊した状態で傷だらけになるという不覚をとってしまいました。これはビッグマム戦でもありましたね。スムージーに刺されたあれです。普段ならスムージーに刺されて傷を負うなんてないんですが、油断や疲弊で武装色が薄れてしまうことがあるのです。カタクリがルフィ相手に拳喰らったあれとかね。あれは怒りで未来視が使えなくなったっていうのですが。まぁ、それと似たようなのです。

しかし、黒ひげのときと同じく相手を機能停止にさせてボコボコにすることだってできます。人質とかに取られたりしたら助けながら動くことだってできると思います。最強ではないですが、ポテンシャルは高く、無敵ではありませんが、難攻不落ではあると考えます。

これで納得していただけたかはわかりません。
私の戦闘描写や省きすぎによってわからなくなったという根本的な理由があり、文章が拙いことに関しては大変申し訳なく思っております。

後、懸賞金40億の件もご質問いただきましたが…まぁ、世界政府相手に生き残って、頂上戦争でも生き残ってかつ、エースを仲間に加えた挙句、ビビを誘拐(他から見れば)、船員のほとんどが実力者(政府関係者や四皇幹部、四皇親族)なんてことになったら個人的には少ないくらいだと感じてるんですけどね。しかも、ベガパンクとの繋がりもありますし、なんなら海軍の内部事情も知ってるやつが四皇になったんで、ゼファー先生みたいに海軍しか知らないことを利用されたりもしますし。懸賞金は単純な強さではないのでこれほどはあるかなと。多分、シャンクスや2年後すぐの黒ひげよりも多いのは可笑しいって話じゃないかなと思うんですが…。

長文失礼致しました。また何かあればこのような形でお答えできればなと思います。それでは。

次回はナミさんかビビさんとイチャイチャだよっ!!
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