燃ゆる龍、覇道の道征く   作:紳爾零士

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第265話

「『八尺瓊勾玉』ッ!!」

 

マシンガンかのように光の球がバンドラを狙う。

 

とてつもない速度の光の玉をバンドラは避けていく。

 

傷だらけ、血だらけであるものの相手は大将。バンドラから目を離さない。

 

「…たとえどんな理由があろうと。子どもが怪我して良い理由にはならねえ。」

 

そう低く言い放つと、バンドラは黄猿の懐へと入る。

 

「こりゃ…まずいねぇ…!?」

 

黄猿もその場から逃げようと光の粒子へと姿を変える。

 

しかし…。

 

「見えてんだよ…!!」

 

バンドラの武装硬化した足刀が黄猿の腹へ入る。黄猿は口から血を吐き出すと即座にその場から消え、距離をとった。

 

…その時だった。

 

「ゼハハハッ!!まさか、こんなところにいたとはなぁ?」

 

「…アァ?」

 

大きな丸太のような船が島の船着場へとたどり着く。そこに現れたのは…。

 

「おっと、今日はテメェと話をしにきたんだぜ?天帝よォ…。」

 

「…テメェ。よく俺の前に顔を出せたな。ティーチ。」

 

黒ひげ海賊団船長マーシャル・D・ティーチであった。勿論、それだけじゃない。インペルダウンの脱獄犯と元々いたティーチの仲間もいた。

 

バンドラは勿論、殺気を押し殺すことなく、突き刺すような視線でティーチを睨んだ。

 

「どんぱちやる気はねえ。」

 

「…テメェにやる気が無くても、俺にはあるんだよ…。親父の仇なんて虫のいいことは言わねえ…。だがなぁ…。俺がムカつくんだよ。テメェって男に…。」

 

「話を聞けってっ!!…おい、バンドラ。テメェ、俺の仲間になる気はねえか?」

 

「……。」

 

したり顔でそう言うティーチ。バンドラは答え代わりに覇王色の覇気を纏った斬撃を飛ばす。

 

「うぉっ!?テメェ、本当に殺す気かッ!?落ち着けってッ!!」

 

「…ここで因縁が終わるなら、テメェなんぞ死んでもいい。テメェの仲間になんか腐ってもなるか。」

 

「ゼハハハッ!!そりゃそうだな。だが、本当にその答えでいいのか?」

 

笑いながらそう言うティーチ。

 

「…。」

 

「トットムジカ。テメェもそれに悩まされんだろ?ウタウタの実のこと、もっと知りたくねえか?俺の頭脳はテメェに役に立つぜ?えぇ?兄弟。」

 

ティーチ含め黒ひげ海賊団の面々は醜悪な笑みを浮かべる。ティーチは確信していた。バンドラという男の弱点を。…その言葉さえ出せばバンドラは必ず首を縦に振る。そう思っていた。

 

「…遺言はそれだけか。」

 

「…は?」

 

…しかし、バンドラから返って来たのは異常なまでの闘気だった。刀先を向けて、ティーチ達に向かって威嚇するバンドラ。

 

「…それだけで首を縦に振ると思ってたんなら、おめでたい野郎だ。言っておくが、トットムジカは俺の能力でなんとかしている。あれはウタの成長のために奇しくも必要なもんだ。…それにあの子に二度とあんな目に遭わせねえために…俺は強くなったんだよ。テメェの口車に乗るか。馬鹿が。」

 

静かにそう言い放ち、前へとゆっくりと歩くバンドラ。ティーチはそのバンドラの目に恐怖を覚え、冷や汗をかきながら後ろへとたじろぐ。

 

「…嬉しいぜ。テメェ自ら…俺にその首差し出してくれんだから…。」

 

「チッ!!撃てェェッ!!」

 

直後、黒ひげ海賊団の船員たちが銃を取り出す。…マシンガンだった。金属の弾丸がバンドラを蜂の巣にする。

 

火花を散らして、バンドラを迎撃する。もはや、残弾を確かめず、蛇に睨まれたカエルのように恐怖の表情を浮かべるティーチ。

 

そのうちに、カチッ…カチッ…と軽いトリガーの音が聞こえた。…誰が見ても致命傷だった。…しかし。

 

「…ネズミ花火だ。くだらねえ。」

 

『ッ!?』

 

鉄の弾丸はバンドラの目の前で静止。なんと、マグマでも直撃したかのように溶けていた。その数は300以上。

 

その弾丸は全て地面へと自然落下。バンドラには一発たりとも当たっていなかった。

 

「…腐っても皇。故に金属なんざに取れる命じゃねえよ。」

 

「チィィッ!!」

 

…ティーチも腹を括ったのか、立ち上がる。

 

直後、バンドラへと飛んできたのは…。

 

「…その首、切らせてもらおう。」

 

…インペルダウンの元看守、雨のシリュウ。バンドラに向かって袈裟に振り下ろされた名刀『雷雨』。

 

バンドラはそれを…ただ何もせずに喰らった。…しかし。

 

「…なっ!?」

 

「…イテェなぁ…ゴラ…。」

 

その刃はバンドラの首筋で静止した。血一滴すら流さず…。

 

シリュウの顔が一瞬焦るも、すぐに顔を戻し、後ろへと跳ぶ。

 

直後、バンドラの上から大きな瓦礫が飛んでくる。ジーザス・バージェスの怪力がなせる技。岩雪崩にバンドラは後ろへと跳び、避ける。

 

バンドラの前で砂塵が大きく飛ぶ。

その目眩しの砂塵から飛んでくる一筋の弾丸。それは黒く染まっていた。

 

「…あっそう。どうでもいい。」

 

バンドラは横一線に狂骨を振るう。砂塵ごとその弾丸を切り裂くと、そのまま地面を蹴り、前へと出る。

 

その先に居たのはティーチでも、シリュウでもない。直後、前へと出たバンドラの目の前に出てきたのは…。

 

「バンドラ!!」

 

…ウタだった。

 

「…チッ!!」

 

バンドラは目を見開き、歯を食いしばる。真っ赤に染まった額には、青筋が通っていた。

 

…先に言おう。ウタの姿はカタリーナ・デボンの能力による偽装能力だった。バンドラの性格を知っているティーチはそれが大きな弱点だと知っていた。ウタは攻撃できないと。…しかし。

 

「…この…俺に…。」

 

「え?」

 

…ウタ(デボン)の胸が袈裟に裂ける。バタリと倒れるデボン。バンドラひギロリとティーチを見る。先程の冷徹な目では無く、怒りで満ちた形相で。

 

この俺にウタを切らせるたぁ…いい度胸だな。ティーチッ!!

 

「チッ!!『闇水(くろうず)』ッ!!」

 

反射と言わんばかりにティーチの身体が動く。

 

掌に集まった闇にバンドラの身体が引き寄せられた。

 

「…テメェは俺にウタが偽物かどうか…わからねえとでも思ったのか…?」

 

バンドラはそのスピードを利用して、狂骨を横薙ぎに振るう。

 

「ぐうっ!?」

 

ティーチの胸は横一線に斬られ、鮮血が飛ぶ。その瞬間、意識が別のとこに行った為、展開された闇が消えた。

 

…バンドラはティーチの腹に掌をつける。

 

「…『震八卦(しんはっけ)』ッ!!」

 

「グォゥッ!?」

 

ティーチの内臓が大きく揺れた。

 

「ゴフッ…!!」

 

ティーチの口から血が吐き出される。バンドラは大きく後ろへと跳ぶ。

 

「クソがぁ…何しやがったァ…!!」

 

「…テメェみたいなクソは生きてはいけねえ。冥府の土産に…覚醒したワザワザの力を見せてやるよ。」

 

その言葉にティーチの目が大きく見開かれた。それだけじゃない。他の船員達もである。首をコキリと鳴らすバンドラ。

 

…これ以上があるのか、とティーチは恐怖していた。グラグラの実の力を手に入れた自分にすら、インペルダウンの猛者達を手に入れた自分にすらまだ勝てないのかと。

 

「チッ!!ハッタリだッ!!覚醒だと?テメェなんぞに出来るわけがねえッ!!」

 

「…ふぅ。」

 

ティーチは眉間に皺を寄せて、口を開く。バンドラは意にも返さず、息を吐くと…ふっと笑った。

 

「…ワザワザの実の覚醒は周りに影響を与える。今までは俺を主として出していた。だってさ、周りの奴らが全員…死んじまうだろうが。」

 

そう言ってバンドラはティーチを見る。

ティーチは拳を固め、空中を殴る。空中にヒビが入り、周りが大きく揺れた。しかし、それは一瞬のことだった。

 

「『電波障害(ジャック)』」

 

ヒビも揺れも…起こらなかった。

バンドラの目がティーチを捉えて離さない。

 

「テメェ、まさか…見るだけで…!?」

 

「…死ね。『RE()DISASTER(ディザスター)』」

 

「グォォォォッ!?」

 

…ティーチの顔が苦痛に歪む。ティーチの周りを黒い球体が飲み込んだ。バンドラはニヤリと笑う。

 

「災いってさ。予測不能だから災いっつうんだよ。まさか思わねえよな?…俺の力が悪魔の実を暴走させる…なんてさ。」

 

そう…今のティーチの身体は振動と闇の引力に押しつぶされそうになっていた。自身の身体に自身の能力が牙を向いているのだ。

 

「グォォォォッ!?て、テメェ…!!」

 

「…ほお?耐えるね。じゃあ、こっちはどうだ。」

 

パチンと指を鳴らすとティーチの周りの闇が消える。ティーチはゴフッ…と血を吐くとその場に膝をついた。直後、ティーチの周りを風が吹き抜けた。徐々に風速は上がり、ティーチを覆う。

 

「…ワザワザの覚醒…それは…誇張。俺はテメェの想像を超える。」

 

バンドラの周りを竜巻が覆う。ただしくはティーチを覆っていた風が黒ひげ海賊団を吹き上げ、暴風と化していた。地面を抉りながら、バンドラ以外の全てのものを吹き上げる。

 

「ウォォォォッ!?」

 

「そのまま海へ落ちろ。」

 

黒ひげ海賊団はサーベルオブジーベック号ごと空へと吹き上がった。

 

「…黄猿の野郎。どこ行きやがった。」

 

…先の戦闘でバンドラは黄猿を見失った。とどめを刺さなかったことを悔しく思いつつも、血だらけのあの少年が気になり、円柱上に残った足場から跳び、奥の森へと消えようとした。近づく軍艦と中将達を見るまでは。

 

「…まさか。バスターコールか。」

 

小さくそう言い放つとバンドラは息を吐く。ぐるりと後ろを向くと共に足場だった円柱がざぁーっと海に流された。バンドラの目の前がまた大海へと戻る。

 

「…最後の大勝負だ。…来い。」

 

…最後まで一人で戦うことを決めて狂骨を振り抜いた。




ワザワザの実の覚醒
①災いを相手に付与する。悪魔の実の能力者であれば、悪魔の実が際限なく暴走する。能力者でなければ、恐怖によって暫く動けなくなる。…覇気がバンドラより強ければ抜けられる可能性がある。

②技を誇張させる。倍加に近い。
威力の増した技は天神災害・極の時なみ。一ヶ所に集めて、貫くことも周りの敵を一掃することも可能。

頂上戦争で死にかけたことにより、バンドラの能力は覚醒しました。ワザワザの実は災いから取っていましたが、次第に技やパンドラの箱もモチーフに入れるように。パンドラの箱にはエルピスという希望が残っていたといいます。それが希望なのか災いなのかはわかりません。

イメージはパンドラの箱に自身を含めた周りを限界なく入れるイメージ。その中ならばバンドラは無敵です。ルフィがカートゥーンのようにふざけた能力ならば、バンドラはある意味ふざけた能力。その強さはまさに異次元。…に書けたらいいな。がんばろ。

では、覚醒したルフィとバンドラが戦ったらどうなるのでしょうか。それはまだわかりません。ただ今回のバンドラは一対一、一対多です。それなら最強です。

…では。
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