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色男の毒牙が…。
「ほら、服とか買って来な。」
「やったー!!お金はバンドラさん持ちねっ!!」
「…おいおい。」
先程の悲劇は何処はやら。
海軍の襲撃は当分無いと踏んだバンドラはナミを連れて、別の島へとやって来た。
確かにほぼ先程の今でこのようなことをするのはあの島で死んだ死者への冒涜にも取れるだろう。しかし、子どもの為に命を張ったナミへのご褒美と言っても過言でも無い。
今もバンドラはため息を吐きながら困ったように笑っているが、ナミの満面の笑みに少し安堵している部分もあった。
「ねぇっ。こっちとこっち、どっちがいい?」
ナミはトコトコとバンドラの元へとやってくると二つのトップスを持ってくる。片方は白と黒の服で少したぼっとしていた。もう一つは黒い柄付きのTシャツで着れば体のラインがよく出そうな…そんな大きさだった。
「…俺に聞いてもわからねえぞ?」
…そう、この男はほぼほぼ同じ服を数枚着まわしている状態。黒い着物に身を包んで、赤や黄色の入った帯で巻く。…大体、そんな服装だった。別に自分の服装なんざ気にしていない。カジュアルな服装もほとんどウタの趣味である。
小首を傾げて、言うバンドラにナミはプクッと頬を膨らませる。
「良〜い〜のッ!!バンドラさんが選んでくれたものを着たいんだから。」
「…ええ〜…。俺、センスねえんだけどさ。」
苦笑いしながら、バンドラは指を指す。タボっとした方ではなく、体のラインが出るような…キチッとした服装だった。
「…へぇ?これ、ワザとワンサイズ下を選んだんだけどなぁ〜…?」
「…は?」
ニヤニヤとするナミ。
バンドラはまた始まった…とジトーとした眼差しをむけていた。
「これ着ちゃうと胸苦しいんだけどなぁ〜?それでも見たいんだ。…エッチ。」
「…ハァ…。」
ため息を吐きながらバンドラはナミに向かって黙って近づく。ナミの顔から余裕が消える。
「え…ちょっ…な、なになになに!?」
「…。」
「じょ、冗談だって…ひゃっ…。」
壁際まで追い込まれるナミ。その顎へとバンドラは指を触れ、くいっと上げる。…強気な女海賊もこうなれば形無し。一瞬びっくりしたような様子で、バンドラを見る。
「…まだ18の性悪猫。…いいか。お前が目の当たりにしてるのは女ばかり海賊団の船長だ。…んな男を煽るってことは…覚悟出来てんだろ。」
「…こ、ここ…お店の中だよ…?」
「…覚悟しとけよ。バーカ。」
そう言ってバンドラはナミに背中を見せ、スタスタと店の外へと歩いていった。…ナミはその場にへたれこむ。少しだけ人々の目を引いてしまったが。
「は…はは…あはは…。覚悟…って…何されるんだろ…。」
顔を少し赤らめて、静かに苦笑いをするナミ。
「ってバンドラさん、お金〜ッ!!」
欲しい服を買えなくなる。その心がナミをつけ動かした。バンドラは振り向き、現金なやつと苦笑いすると、店の中へと入っていった。
次に出て来た時はたくさんの紙袋を持っていたが。
「自分で持てよ。」
「ふんっだ。あんな恥ずかしいことしたんだから、そのツケよ。」
口元を窄ませ、顔を赤らめて頬を膨らますナミ。バンドラは横目で見ながら、はぁ…とため息をついた。…はっきり言えば、バンドラも少し鬱憤が溜まっていたのだろう。
海に叩きつければ死ぬと決めつけたティーチ達はバスターコールの騒ぎに乗じてどこかに消えた。バンドラとしても少し後味が悪い。…もし、次に会ったらその首を掻き切ってやると考えていた。
「…まだガキのくせに生意気な。」
「こんな海に出てる時点で、ガキも何もないでしょ?…意外と意気地なしなんだから。」
「…考えてもみろ。」
バンドラは静かに低い声でそう言った。ナミがバンドラの方を見ると、いつもの優しい笑みではなく、少し悲しげな表情をしていた。
「俺は子どもが出来るまで何も困らない。ただ…女遊びが過ぎるだけだ。だが、お前はどうだ。ロビンもヤマトも…皆んな、いい歳だ。自分で判断できて、自分でその咎をわかっている。一生ものの傷を背負わせちまうんだ。生半可な覚悟で、お前を傷物にはしたくない。」
「…バンドラさん。」
ナミの顔がバンドラの青い瞳に映る。…バンドラは厳しい眼差しでナミを見ていた。ナミほどの美人に言い寄られるのはバンドラとしても嬉しい。ナミもあの日、助けてくれたバンドラに恋をしていたのは事実。…しかし、ただ尻尾を振るだけならまだしも、抱いてくれ…なんてことを遊び感覚で言うナミがバンドラは許せなかった。
意気地がない。ナミの意識を尊重していないと言われればそれまでだろう。しかし、年端もいかない少女で…まだ家族がいる。寧ろウェルカムなスムージーの母親や、関係ないと無視するだろうヤマトの父親とは違う。…ナミのことを大事に思っているから、血の繋がりよりも深い繋がりがあったからこそ、魚人族の前でも母親を辞められなかった。そのベルメールの深い慈愛に、サバンドラ自身という傷をつけることになる。それが…遊びでは済まされない事は重々承知だった。わかってほしかった。…だが。
「なんだ。そんなことか。」
「…は?」
ナミはバンドラの前に立つとそのままバンドラの頬に手を当てて、チュッと軽く唇を奪った。呆然とするバンドラにナミは少し歩き、振り返る。見返り美人図のようなその姿は18の少女とはいえ、様になっていた。
「どうせ、海賊になったんだもの。それも自分で決めたこと。海兵の母親を持って、ゲンさんの反対を押し切ってでもここに来たかったの。貴方との約束を果たしたかったから。」
くししと歯を見せて笑うナミ。軽くウェーブのかかった髪が太陽に照らされて、きらりと光る。
「今更、傷物だとか一生ものの傷だとかどうでもいいわ。私、もう懸賞金首よ。うちの船長は海賊王になる男。経歴に傷はもうついてる。海軍に行ったら一瞬で捕まるわ。だったら良いじゃない。どこに転んでも私は私。もう海に出て子ども扱いは許されないわ。子どもだからと言って海兵に許されやしない。だったら、もう大人も子どももないじゃない。」
「…そりゃ、そうだが。」
…紙袋が地面へと落ちる。砂埃に汚れ、地面に当たった衝撃で袋は崩れていた。バンドラは鼻を人差し指で掻く。ナミはそんなバンドラの前へと行くと、右手を両手で握っていた。
「だったら、私が他の男に無理やりされててもいいの?」
「…それは、話が別じゃねえか。」
「一緒よ。…それに私がバンドラさんが良いって言ってるの。」
その優しげな顔はバンドラよりも数段大人のようにも感じた。女は度胸だ。その言葉で自身を鼓舞し、バンドラを探して来た。乗るならバンドラの船がいい。その一心で海へ出たナミ。…ルフィという男に会うまではバンドラの船にしか興味がなかった。
バギーに対して覚悟も気合も違ったルフィ。もう少しで自分は人殺しになっていた…だろう。ルフィと居て、仲間といてナミも大変楽しかった。だからこそ、この場が自分の居場所だと感じていた。そのうち、ルフィとバンドラが知り合いだと気づき、また会える日のことを考えて。
シキの時にバンドラが助けに来てくれた時は胸が躍った。小さい頃の
バンドラとルフィに惚れたのだろうが、その意味合いは恋と友愛。全く違う。ナミはバンドラに会うために海に出た。バンドラはナミに血を分けて救われた。…二人とも恩があるのだ。お互いに。
バンドラの顔が少し赤くなる。
「…くそ、俺の足までしかなかったガキが。色仕掛けなんざ覚えやがって。」
いつものバンドラなら飄々と避けられたのだろうが、女とはご無沙汰である。遊びじゃ済まさない。何があっても身体を重ねた女はたとえ何人であろうと守らなければならない。それがバンドラの出来る責任の取り方である。
「どう?ベルメールさん直伝よ?良い女でしょ?気心知れて、ご飯作れて…ね?」
「…クソッタレ。後悔すんなよ。ナミ。」
バンドラは低い声で言うとナミの唇を乱暴に奪った。まだ人目のつく場所で、バンドラは貪るように舌を入れ、絡めていた。ナミは突然のことにかーっと…顔を赤らめる。唇を離した二人を透明な細い糸が繋いでいた。
「…特別だ。俺がお前を…大人にしてやる。」
「…うん。」
そう言ってバンドラ達は服を持ってルエノルーヴ号へと帰っていった。何があったかは、二人だけの秘密である。…そのはずであった。
ナミとてその頭にあの被害にあった子どものことが無かったわけでありません。だから薄情ではなく、してあげられることがもう無かったと言えるべきでしょう。バンドラもエレジアに帰ってしまえばビビやモネを置いていくことになる。ナミを連れていけば、世界政府に彼女のこと…引いてはルフィのことがバレてしまう。…難儀なものです。バンドラのビッグネームに隠されていたのです。
海軍を追わなかったのは、先にケジメをつけなきゃいけなかったから。とだけ言っておきたく…。別に苦戦もしてないんですけどね。無双もしてないけど。やはり皆様としては無傷のバンドラ無双が見たいのかな?まぁそれはおいおい。いつかはあります。てか、もうほぼほぼ傷を負うことはないんじゃないかな。流石にカイドウやミホーク相手にはキツイですが。
では。