「『
ドフラミンゴは掌から伸ばした大量の糸を重ね、まるでムチのように上から振り下ろす。
バンドラはそれを横っ跳びで避ける。
「『弾糸』ッ!!」
「『
バンドラの周りに風を矢のように配置。
パチンっと指を鳴らすとまるで雨のように上から降り注ぐ。
ドフラミンゴは雲に糸をかけ、それを回避する。
「フッフッフッ…!!この国がお前にとって何になるッ!?俺たちの征服を阻止して何になるッ!?」
「ふん…!!結果的にそうなってるだけだッ!!俺はテメェが気に食わねえッ!!『晴天・昇竜』ッ!!」
「『鳴鏑』ッ!!」
衝撃波と炎を纏った飛ぶ斬撃がドフラミンゴを追う。
ドフラミンゴはそれを縦横無尽に飛び、避けていく。
「『
5本の糸が近くにいたヤマトに向かって降りてくる。
ヤマトは3本は弾き、2本は後ろへと飛んで避けた。
「フッフッフッ…。化け物の御付きは化け物か…ッ!!」
「『
「『
狂骨の先から雷撃を放つバンドラ。
しなる雷撃をドフラミンゴは鞭のような糸で砂塵を作り、その雷撃から身を隠した。
「『
ドフラミンゴはニヤリと笑いながら糸を束ねていく。砂埃から出てきたのはドフラミンゴが二人。
「うわっ!?増えたッ!!」
ドフラミンゴのような糸人形はヤマトの方へ向かっていく。
糸人形とドフラミンゴはまるで全く違う人物のように動き出す。
「「『
「…ッ!!」
ドフラミンゴと糸人形は同じ技をヤマトとバンドラに仕掛けてくる。
しかし、ドフラミンゴと糸人形は順番や速度が全く違う動きをしてくるので、ヤマトとバンドラは防戦一方だった。
「『雷鳴八卦』ッ!!」
「『蜘蛛の巣がき』ッ!!」
動き出したのはヤマトだった。
ヤマトは金棒に雷撃を纏わせ、振り回す。
しかし、ドフラミンゴはそれを武装色を纏った糸を蜘蛛の巣状に張り、ガードした。
「フッフッフッ…なんだ?小娘。お前も覇王か…。」
「…あぁ。ボクは光月おでんことヤマトだッ!!」
「何言ってやがる…?頭イカれてんのか…!!」
ぶんっと音を立てて金棒を振るヤマト。
ドフラミンゴはそれを後ろへ跳んで避ける。
「『
5本の指の先から糸を一本ずつ伸ばし、それをヤマトに向かって振るう糸人形。
ヤマトはそれを金棒でガードする。金棒と糸が擦れ、火花が散った。
ヤマトが前へと出る。
金棒は何度目かの黒雷を纏い、影騎糸の糸人形の間合いに入る。
「『雷鳴八卦』ッ!!」
「ッ!?」
糸人形はそれを腹にモロに喰らう。
そのまま空中へと投げ出されると精巧に作られた糸人形はほつれ、無くなった。
「チッ…。やるな…あの小娘。何者だ…?」
「よそ見してんじゃねえぞッ!!『
炎を纏った竜巻を狂骨に纏わせる。
赤いランスのように化けた狂骨をドフラミンゴの腹へ放つ。
ドフラミンゴはそれを後ろへ急激に移動し、避けると…そのままヤマトへと向かった。
「チッ…!!卑怯だぞッ!!」
「小娘が…!!海賊に卑怯なんて言葉あるかよッ!!『
そう言ってヤマトへ先ほどの糸の斬撃を放つ。
ヤマトはそれを金棒でガードするが、度重なる攻撃に段々と押されていった。
「覇気がまだなってねえ…!!ガキにゃこの海は広すぎるだろッ!!」
「それを見届けるのが…俺だッ!!」
「バンドラァァッ!!」
そのドフラミンゴの背後から飛ぶ斬撃を撃つバンドラ。
ドフラミンゴはそれを避ける。飛ぶ斬撃はヤマトの目の前で霧散した。
「…大丈夫か。」
「うん。ありがとう。」
「『弾糸』ッ!!」
その二人へ糸の球が降り注ぐ。
バンドラは全て狂骨で切り伏せると、地面を蹴り、空中に出る。
「『黒式雷鳴』ッ!!」
「『蜘蛛の巣がき』ッ!!」
黒い雷を纏った刀身をドフラミンゴへ振り下ろすバンドラ。
ドフラミンゴはそれを蜘蛛の巣状に張った糸でガードする。
「『鳴鏑』ッ!!」
「ぐっ…!!」
下からドフラミンゴへ衝撃波を飛ばすヤマト。
ドフラミンゴはそれを回避するも避けきれず、左腕を負傷してしまった。
「…く…くくくっ…。フッフッフッ!!」
「…何がおかしい?」
左手を押さえて苦悶の表情を浮かべていたドフラミンゴ。…しかし、その顔は一瞬にして笑顔へと変わった。バンドラはそのドフラミンゴを睨む。
「…勝機はまだ俺にある。」
「動くなッ!!」
バンドラ達は囲まれた。
それはドレスローザの国王、リクドルド3世の軍だった。ざっと30000ほど。その軍勢がバンドラたちを囲んでいた。
「ここで暴れている海賊とは君たちのことだなッ!?」
「違うよッ!?ボクたちは…!!」
「そうさッ!!…俺たちはこの国を貰いにきた。」
その言葉に兵士たちは槍を構えた。
バンドラとヤマトはその言葉を放ったドフラミンゴを睨む。ドフラミンゴは手を広げて笑っていた。その笑みは凶悪そのもの。
「…嵌められたな。」
「うぇっ!?」
「おい、ドフラミンゴ。お前…俺の能力のこと、何処まで知ってる。」
きっと睨むバンドラ。ドフラミンゴが答える。
「フッフッフッ…。ロシナンテは優秀な弟だ。お前への手紙にゃ全て書かれていた。」
「…。」
「今頃…お前が大事だと言っていた船員って奴は、今頃、王宮で捕らえられているッ!!俺と手をとって、この国をひっくり返そうッ!!そうしなきゃ、あのガキ…死ぬぜ?フッフッフッ…!!」
そう言って嘲笑するドフラミンゴ。
…今、ドフラミンゴは民間人という最強の『盾』と『矛』を手に入れた。バンドラがドフラミンゴと手を取ろうが、裏切ろうが…関係なかった。ドレスローザという敷地にバンドラを入れてしまえばそれでよかったのだ。
「お前のその偽善が…甘い考えが敗因となるッ!!よく言われなかったか?海軍にいるときに…!!」
「…そんな…ウタちゃん…。」
「どうだ?バンドラ。そろそろ答えを出せ。この兵士たちは待ってくれやしないぞ?海賊という敵に対してな?フッフッフッ…!!」
バンドラは黙っていた。
ウタは確かに心配だった。だが、ウタも一端とは言えないが海に出た者。今は信じてあげるしかない。
「…待てっ。」
…その一声で軍隊の動きが無くなった。
軍隊は道を開ける。その道を3人の人物が歩いてきた。そのうち一人はウタだった。
「「ウタ(ウタちゃん)ッ!!」」
「…リク王…ッ!!」
ドフラミンゴの計画は完璧だった。
確かにウタ一人では到底、信じられなかっただろう。しかし、ウタに着いて行った人物が全ての鍵を握った。
「敵はあのサングラスの男のみだ。この方たちは我々を守ってくれようとしている…!!全てはこの勇敢な少女とキュロスから聞いたッ!!」
…ドレスローザの国王、リクドルド3世により軍隊の矛は3人からドフラミンゴ一人に向いた。バンドラはニヤリと笑って、青筋を立てるドフラミンゴに言う。
「…お前は俺を仲間にすることにやけにこだわった。ロシナンテの手紙のおかげで、俺に有効打が出来たとでも思っていたのだろう。だが、早計すぎたな。うちの歌姫に捲られたッ!!」
「…それがどうした。お前は大勢の人の群れの中じゃ本気を出せねえ…。それにありがとよ?小娘…。ここにリク王を出してくれて…ッ!!」
兵士たちの槍がドフラミンゴに向く。
ドフラミンゴは天に顔を上げて笑っていた。バンドラも狂骨を構える。
「リク王陛下ッ!!ウタをお願いしますッ!!」
「承知した。キュロス。」
「はいッ!!」
元王国軍隊長キュロスが刀を抜く。
まさに四面楚歌のこの状況で、ドフラミンゴは絶えず笑っていた。
「…終わりだ。ガキども。『
そう言った途端、兵士の一人が味方を斬りつけた。
何をしていると一人の怒号が飛ぶ。しかし、仲間を傷つける兵士は一人…また一人と増えていくばかりだった。
「ドフラミンゴォォッ!!」
「フッフッフッ…!!兵士たちは王の命令で海賊を取り逃し、王は市民たちを傷つけにいくッ!!お前たちがその海賊だ。バンドラッ!!お前は、市民を傷つけることができないッ!!くだらねえ偽善で死ぬと言い…。結局は勝者だけが正義だッ!!」
バンドラが刀を構えるとそれを嘲笑うかのように兵士を操り、バンドラの前へと誘う。
兵士は止めてくれと泣きながらバンドラへ槍をつく。
バンドラはそれを刀でガードする。ヤマトもバンドラも防戦一方だった。
「言っただろ?海賊の世界に卑怯なんてねえ…!!俺は使えるものはなんでも使うのさ…ッ!!」
そう言いながら、ドフラミンゴは笑っていた。
もうちょっとだけ続くんじゃ。
ドフラミンゴのキャラのコレジャナイ感…w
どんでん返しになってたら幸いです。では。