燃ゆる龍、覇道の道征く   作:紳爾零士

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第280話

「ただいま。」

 

ウェザリア。バンドラの拠点であり、ナミとの家である場所の扉を開ける。すると胸に何かが飛び込んでくる。バンドラはふっと笑うとそのオレンジ色に輝く髪を優しく撫でる。

 

「お帰りなさいっ!!」

 

ナミのその笑顔にバンドラもあぁと答えた。

 

バンドラがナミの顎に手を当てるとナミが目を閉じる。バンドラはそのピンク色の唇に自身の唇を少し重ね、すぐに剥がした。

 

「ええー?長めじゃないの?」

 

「長いのは夜できるだろ?…ほら、ご飯が冷めるよ。」

 

そう言ってバンドラはナミの手を優しく握る。ナミは噛み締めるようににへらと笑うとこっくりと頷いた。彼女の船員が見れば毒気が抜かれたその様子に驚く者やバンドラとの関係に血涙を流す者も居るだろう。

 

リビングに入るとバンドラは自身の椅子へと座る。目の前には普通の卵焼きやらご飯やら漬物やら…一汁三菜が机の上に置かれていた。

 

「おや、珍しいな。どこで覚えた?」

 

「ん?ベルメールさんが教えてくれたの。前にね。」

 

「ふむ。」

 

あの母親も色仕掛け以外も教えるんだなとバンドラは感慨深く、肉じゃがの芋を口に運んだ。

 

「美味いな。」

 

「ふふっ!!そうでしょ?バンドラさんだけ特別にお金取らずにあげるんだから感謝してよね!!」

 

などと言っているが顔は満面の笑みである。

バンドラの対面に陣取ったナミは頬杖をつきながら、バンドラの食べる姿を見ていた。

 

「……なんだ。食わないのか?」

 

「勿論、食べるわよ。…ただ、ルフィみたいに子どもみたいに食べるんだもん。可愛くって。」

 

クスクスと笑うナミにバンドラは少し頬を赤らめ、無言で食べていた。ふと、バンドラは食事の手を止める。ナミはバンドラほどの大食漢が食べるのをやめるのなんて想定していなかったからか、少し不安そうな顔でバンドラを見ていた。

 

「ど、どうしたの?きゅ、急においしくなくなっちゃった!?」

 

「まさか。…ただ、えらく船長のことにお熱なんだなと思ってさ。」

 

「…?」

 

訝しげな顔で小首を傾げるナミ。

バンドラは微笑みながら、コップに入った水をごくりと飲んだ。

 

「…まぁ、信頼はしてるわよ。最初はアイツといればいつかあなたに会えるかなって思ったんだけど…。アイツは私とノジコと…ベルメールさんの為に命懸けで戦ってくれたし。」

 

少し長くなった髪を指で弄りながらそう言うナミ。バンドラはただ微笑みながら、飯を平らげていた。

 

「でも、仲間として、船長としては好きだけど…。ずっと、ずうっと!!…バンドラさんのことが…す、好きだから…。

 

「あぁ。知ってる。」

 

自信満々にそう言うバンドラにナミの顔はかぁ…と真っ赤になる。ぺろりと平らげた皿を流し場へと持っていくバンドラ。そのまま同じ場所へと戻り座る。

 

「…そのうち刺されるわよ。そんなフラフラしてちゃ。」

 

「ん?…まぁ、刺したきゃ刺しなって感じだな。気に食わないことをした俺が悪いし。…ただ、夢見が悪いんだわ。一回手ェ出してはい終わりってのはな。」

 

タバコに火をつけてそう言うバンドラ。ナミは不思議そうな顔で見ていた。微妙な沈黙の間、バンドラがまた口を開く。

 

「一度手を出した以上はそいつを尊重こそするが、見限りはつけねえ。俺の仲間を守る為に俺は更に強くなる。俺の後ろにいるアイツらを誰一人傷つかせねえ為にな。」

 

「…ルフィと戦うこともあるって…こと?」

 

「…もし、アイツが俺にとって邪魔になれば致し方ない。」

 

不安そうなナミにバンドラは真剣な眼差しで言った。口元に加えたタバコは延々と煙を立ち上らせるだけだった。

 

「本来、自由な海賊は国を持ってはいけない。俺は持ってしまった。国を持てば、守らなければならないのにだ。…アラバスタの英雄、エレジアの天帝、天帝海賊団の船長。…いろんな肩書きはあるが、その実、一人が嫌な寂しがり屋だ。だから、俺の邪魔をする奴はぶっ飛ばす。誰であろうと、俺の仲間を傷つける奴は許さない。」

 

「…どっかの馬鹿も言いそうね。」

 

「肉が好きな腕が伸びる馬鹿か?…くくっ。まぁ、俺は直接アイツを本気で襲うような真似しねえよ。やるとするならルフィの強さを見せてもらうくらいだ。お前とロビンを守ってもらわねえといけねえんで。」

 

ニヤリと笑うバンドラにナミは安堵の息を吐いた。

ルフィにその気がなければ、バンドラは襲う気がない。その事実がナミにとってはとてつもない安心感を与えていた。

 

「後、一年程度か。アイツの提示した期間は。…なにか、得たものはあったかい?」

 

「ん?まぁ、随分と。」

 

バンドラに対するかのようにナミもニヤリと笑った。

 

ウェザリアの天候の科学によって彼女の知識は卓越したものになっただろう。それよりもバンドラと一緒にいる時間の方がナミにとっては大事そうではあるが。しかし、バンドラとの同棲にかまけていたわけではない。天候の科学の知識を蓄え、ルフィのために日々精進していたのである。

 

その自信満々なナミの頭をバンドラは優しく撫でる。ナミは目を細め、満足そうに声を上げた。

 

「良い女だ。」

 

「でしょ?でも、もう私は麦わらの一味だから。残念ながらバンドラさんの元にはいられないけれど。」

 

「ふむ。先を越されてしまったか。」

 

微笑みながらそう言うバンドラにナミも自然と笑顔になっていた。撫で続けられる頭にナミは段々とむず痒く感じていた。ファサファサと揺らめくオレンジの髪がナミの首筋を撫ぜる。

 

「髪、伸ばしてるんだな。」

 

バンドラはタバコの火を消し、立ち上がるとそのままベッドへと行き、座った。ナミもそのバンドラに付き従うように後を追いかけるとその隣に腰を落ち着かせた。ピタッとバンドラの肩にナミは頭を預ける。

 

「へへんっ。かわいいでしょ?」

 

「良い女ってのはどんな髪型をしても似合うもんだ。」

 

自信ありげにそう言うナミにバンドラは微笑みながら低い声で答える。するとナミはバンドラの方を見て、何かを考えるようにニヤリと笑った。

 

「ええー?素直に言ってほしいなぁ〜?」

 

「…可愛いよ。」

 

「やった!!」

 

ナミは噛み締めるように笑うとバンドラの硬い太ももに頭を預ける。重力に従い、初めの頃とは違い、少し長くなった発色のいいオレンジ色の髪がファサッとバンドラの膝を隠すように降りた。バンドラはその頭に手を置く。

 

「…全く、性悪猫め。お前の方が男どもに刺されちまいそうだよ。」

 

「その性悪猫を好きになったのはどちら様?」

 

「…完敗だ。」

 

そう言いながら、諦めたように笑うバンドラ。ナミは勝ち誇ったかのようにフフンッと鼻を鳴らし、笑っていた。ドヤァとバンドラの方を向くナミ。その顔に苛立ちではなく単純に愛くるしさをバンドラは覚えていた。

 

「それに…刺されそうになったら守ってくれるでしょ?」

 

「…俺の近くにいればな。お前の仲間より先に守ってやるよ。」

 

「言うわね。アイツらは強いわよ?守っていいんだって思った時のアイツらは無敵なんだからっ。」

 

…まるで自分自身が誉められたかのように満足そうに笑うナミ。バンドラはそんなナミの唇にチュッと唇を落とした。ナミは急にされたことにビックリしたのか、顔を真っ赤に染めた。バンドラはぺろりと舌なめずりをすると、勝ち誇ったかのようにニヤリと笑う。

 

「ムカつくな。お前にそんな顔をさせるアイツらが。」

 

「うえっ…?ど…独占欲…ってやつぅ…?」

 

ナミは少し口元を引き攣らせながら、笑っていた。バンドラは冷静に微笑みながら、ナミの頭を優しく撫でる。

 

「…さぁ。どうだろうね?」

 

「…まだお昼…ですけど…。」

 

「へぇ。俺のこと、わかってきたじゃん。」

 

ナミの顔がかぁ…と赤くなる。茹蛸のように真っ赤になったナミの顔を見て、歯を見せてニヤリと笑うバンドラ。そのまま隠すようにそっとキスをした。




こう思うとナミさん、結構、勝ち馬ルートよね。
さて、ナミビビのイチャイチャが続きますが、そろそろ2年後ルートへ行きたい私。…まぁ、勝手にしろ→はい、で終わるんですが。どうせ革命軍との話とかもあるようなないような感じですからね。後半ルートはガチガチになりますわ。キリ良く300話で2年後ルート行った方がいいか、或いはこっから行くか…アンケするかな。

一応補足。
3D2Y中にしかできないこと。
・ナミさんメインのイチャコラ
・エース、レイジュ主役のストーリー
・原作外のバトル(テレビスペシャルの3D2Yのやつとか)
かなと。

2年後ストーリーでやりたいこと
・原作遵守、バンドラが入ったらの話
・バンドラ率いる天帝海賊団の戦争
・ナミさん、ビビさん以外のヒロインとのイチャコラetc

でございます。
ナミはもうお腹いっぱいやわ、そろそろ進めなさいって方は2年後入りの投票をば。もっと他のキャラクターの修行を進めてほしい人はまだ続ける方へ。狂骨君がいつの間に手に入ってる感じになりますがね。2年後始めると。それだけ書くかなぁ…どっちにしろ。ではでは。

2年後に…

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