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「大丈夫かッ!!レベッカ、カリファッ!!」
倒壊した家々の間を潜り、バンドラとスムージーはカリファ達の元へと辿り着いた。レベッカは右腕が発勁の衝撃で折れており、カリファに至っては血を失いすぎて、顔が青ざめていた。安心からか倒れる二人をバンドラが抱き止める。
「…カリファの方は生きるか死ぬかか。…よく頑張ったな。」
優しくかけられた言葉にカリファはふっと微笑む。バンドラのゴツゴツとした手が二人の頭を撫でた。
「…セクハラよ…。」
「おいおい…。こんなときくらい可愛げのある反応期待してたぜ。」
頭を撫でられ顔を赤らめて声を出さないレベッカに対し、カリファはギロリとバンドラを睨んでいた。バンドラは苦笑いをしながら、その二人を見ている。…一方でスムージーはムーランを見ていた。
ムーランは胸を縦に切り付けられ、土の上を赤黒く染めながら、仰向け大の字になり、倒れていた。…渾身の斬撃も鍛え抜かれたムーランの命を狩るには至らなかったのだ。
「…あの男、まだ息がある。何かされる前に殺しておいた方が……バンドラ?」
スムージーが冷静にそう分析するが、バンドラはゆっくりと立ち上がり、ムーランへと歩み寄る。ムーランは全身に苦無が刺さり、胸を切り裂かれ、指一本動かすことすらできなかった。
「…おい、サイファーポールの小童。…一つだけ教えろ。」
「…俺は…あのクソ野郎を…殺す…。ルッチを…ズタズタに切り裂いて…撃ち抜いて、燃やして…爆破して…抉り取って…殺してやる…。」
ボソボソと呟くムーラン。
バンドラは冷たい眼差しでそのムーランを見下していた。
…異常なまでにムーランがルッチを超えることに固執するのに理由はない。ただ気に食わず、ただ敵意を持っていただけだった。若気の至りと言えば、そうだろう。…強いて言うならば、ムーランはウォーターセブン、エニエスロビーで失敗をしたルッチがその実力で再評価されることが、失敗など無関係に直向きに頑張ってきた真の天才と自負している自分にとって心底気に食わなかったのである。
…しかし、そんなことはバンドラには関係なかった。ムーランの胸ぐらを掴み、その瞳の奥を見透かすように見る。キスが出来そうなほど近い距離で、ムーランを海よりも深く暗い青い瞳が捉えていた。
「…テメェの遺言に付き合う暇ねえんだよ。ガキィ…。いいか。最期に教えろ。なぜ、レベッカを狙った。」
低く…ただ低くそう言い放つバンドラ。
漏れ出た殺気はムーランだけでなく、周りにいたカリファ達も震え上がらせるほどだった。
「…へっ…。そこにいた…小娘が悪いんだよ…。」
それに対して、ムーランは冷や汗をかきながらも笑って見せた。確かにムーランは無差別に一般市民ですら、手にかけている。そこにレベッカが偶然居たならば、カリファを狙う姿を見られたから手にかけようとしたという言葉で終わってしまう。
しかし、バンドラは表情を一切崩さずに、ムーランの目の奥の奥から視線を外さなかった。
「…だったら、か弱い女、路地で後ろから刺せば良い。暗殺ならお得意だろう。しかし、お前を面を向かって殺しにかかった。…言ったら、苦しまずに逝かせてやる。俺は…優しくねえからな。」
「…そこの小娘も難儀なもんだ…。」
ムーランは口角を上げて笑いながら、バンドラの持っている胸元を自身で…引きちぎる。バンドラは無論、逃すつもりはない。ムーランの肩を掴み地面に押さえつけると馬乗りになり、首に海楼石の苦無を突きつけま。
「…言ったろ、テメェの遺言に付き合う暇はねえってよ。」
「ぐっ…ぐうっ…!!」
「さっさと教えろ。…レベッカを狙う話を裏で書いたのは…誰だ?」
肩を掴む手にどんどんと力が加わっていく。
鈍い音とともに肩が地面へと減り込んでいく。ムーランは顔を顰めながらも、バンドラに笑っていた。
「…マグロディズマ。黒ひげの10人目の巨漢船長候補の男…。幻術士、蠱惑の魔術師、人形使い…だと。…それがドフラミンゴと組んでいる。」
「逃げたレベッカを狙って…か。」
そう言うとバンドラはムーランの肩から力を抜く。
直後、苦無がムーランの肩を貫いた。
「ガハッ!?」
「…放っておいても、失血死する。そのままゆっくりと死ね。カリファとレベッカが味わった痛みの分まで。」
そう静かに言い放つと、バンドラは立ち上がり、そのままカリファ達のところへと歩いて行った。ムーランはバンドラの後ろ姿を歯を食いしばり、肩を掴んだ。苦無はムーランの肩を貫通し、地面に思いっきり突き刺さっていた。
「クソが…!!あの野郎も…ルッチも…カリファもッ!!…この俺のことを馬鹿にしやがって…!!殺す殺す殺す殺す…ッ!!殺してやるゥゥァァァッ!!」
しかし、海楼石によって力を失った体に血を流しすぎたことにより、ただもがくのみ。バンドラはカリファとレベッカを立たせ、彼女らの怪我を治癒せんとルエノルーヴ号へと帰ろうとしていた。
「…なぜトドメを刺さない。」
「おそらく、あの男はカリファ殺害を担えるほどの立場。…そんな野郎が死んだとなれば、世界政府はカリファ殺害を諦める。…もし生きてて帰ったとしても、あの男がカリファ達にやられたとなれば、世界政府から見てカリファ達の強さがわかる。そうなれば、結局はカリファ達に向く毒牙を止められる。」
「そんなものだろうか。」
「…世界政府まで相手にできねえからな。今の俺たちは。」
思案に暮れるスムージーにふっと微笑みかけるバンドラ。しかし、スムージーはムーランをチラリと見やり、気にしている様子だった。
…誰が見てももうムーランは終わりだった。
身体中の裂傷、縦に裂かれた胸、肩の傷口には海楼石の苦無。…しかし、ムーランは…。
「グァァァァァアッ!!俺はァァァッ!!負けねェェェッ!!」
天高く咆哮を上げ、肩の苦無を引き抜いたではないか。
ムーランはそのまま人獣型へと変化。地面を蹴り、バンドラの背後を狙い、爪を伸ばす。
「大物狩りだァァァッ!!」
白狼が犬歯を剥き出しにして、バンドラの髄を狙い、腕を伸ばす。バンドラはレベッカに肩を貸している。カリファはその横を歩いていた。そのままカリファ達も殺すつもりだった。
だが…。
「グァァァッ!?」
ムーランの背後を袈裟に切り裂く斬撃が。
動物系の力で傷が回復はするも、ムーランはそれによって隙を作ってしまった。
「だからトドメをさせと。」
「ぐっ!?カリファァッ!!テメェだけは地獄に連れていくッ!!共倒れだァァァァッ!!」
ムーランは次に周りに冷気を吐き出しながら、カリファの背を狙い、腕を伸ばす。スムージーも見聞色で狙おうとするが、スムージーとバンドラとレベッカ、カリファを氷の壁が引き離す。カリファは後ろへとゆっくりと向き、横へと跳んで避けた。
「くっ…!!」
しかし、カリファの体も重症。地面に足がふれた衝撃に、カリファは吐血してしまう。次に避けるのは不可能だった。
ムーランはその一瞬を狙うように地面を蹴り、方向転換をする。
「俺の…勝ちだァァァッ!!」
勝ちを確信し、そう叫んだ。
…その時だった。
「だぁ…あ?ぁ…。」
…ムーランの背から胸にかけて…焼け付くような痛みが走る。ムーランは背後を振り向くことができなかった。
氷壁は決して薄くはない。
たとえ炎の能力者でも、解けるのに時間がかかる。…そう思っていた。ムーランはバンドラの実力を舐めていたのである。
「…普通あそこまでやれば、動けないと思っていたが…お前の執念を舐めていたよ。」
…炎上するバンドラの剛腕が…ムーランの腹を貫いていた。ムーランはそれを視認した瞬間、能力は解除され、口から込み上げてきた血液が吹き出る。もはや、痛みか苦しさか…何もわからなかった。そのままムーランの腹から腕を抜くバンドラ。ムーランはゆっくりと後ろへと下がる。
「…骨まで焦げ消えろ。」
次の瞬間、ムーランの身体が…炎に包まれる。
身体を少しずつ焼いていく感触。自身の焦げる匂いと熱気に気管もじわじわと焼かれていく。
…死にゆく自身の脳裏に映るのは…怨敵たる…ルッチの姿。ムーランは最期に口角をニィッと上げ、狂気的な笑みを浮かべた。
「テメェが…テメェが地獄に来るのを…先に逝って待ってるぜェ…!!誰もが認める天才が…死ぬ…その瞬間をよォッ!!ルッチィィィィッ!!」
…直後、カリファとレベッカに恐怖を与えたサイファーポールイージスゼロの戦士、ムーランは…爆炎と共に姿形を消した。
バンドラさんがトドメを刺さなかったのは、
・政府まで相手にできない
・ほっといても死ぬ
といった理由です。別にムーランに同情の余地があったわけではありません。ムーランは純粋無垢な悪です。
次回はハンコックか、カリファレベッカか。
ハンコックの愛妻(?)弁当。
スムージーの指輪も一波乱ありそうで。ほのぼのが戻ってきますが、そのあとは…魚人島。
では。
スッ…
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ヤマト
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ウタ
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ハンコック
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ビビ
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レイジュ
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モネ
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スムージー
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ロビン
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ナミ
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カリファ
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シュガー
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カリーナ
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レベッカ