燃ゆる龍、覇道の道征く   作:紳爾零士

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第302話

…ビッグマム海賊団の船甲板。

 

「『雷電龍』」

 

バンドラの左腕を包み込むように青白い稲妻の龍が鳥栖を巻く。

 

そのまま拳はカタクリの腹は目掛け、振るわれるが、カタクリはそれを予期し、体の一部を餅にして回避しようとする。

 

「甘い。」

 

「チッ!!」

 

直後、龍は四散。とてつもない光と熱を持った放電をカタクリの体内で起こし、爆発。バンドラは後ろへ飛んで回避する。

 

カタクリは身体から黒煙をあげるものの、腹に自身が開けた餅の空洞を黒く染め、ガード。

 

「…負けてはいられん。」

 

「…そう来るか。」

 

バンドラは未来を見ることでニヤリと笑う。

 

カタクリは拳を肥大化させ、武装硬化したそれをバンドラの上から振り下ろした。その勢いたるや、甲板に当たっていたら船が完全に砕け散っていただろう。

 

しかし…。

 

「…ぬぅっ!?」

 

カタクリの肥大化したその拳はだんだんと凍りついていく。

 

「龍は化け物。…例え、なんであろうとどんな能力であろうと使いこなす。…掛け合わせ、神秘を起こす。俺はそれを背負っている。…カタクリ。それに噛み付けるテメェはすげえな。」

 

無理矢理腕を引き抜くカタクリ。

 

そのまま後ろへと飛ぼうとするが、拳がなくなったことで大穴が空いたバンドラを守るように展開された氷のドームが砕け、ナイフのような氷刃がカタクリを狙い打つ。

 

「…ッ!!」

 

カタクリは再びそれを土竜を振り回すことで弾き落とす。それによってカタクリの目の前に白い霧が現れた。

 

…次の瞬間だった。

 

「ぐっ!?」

 

カタクリの右肩から斜めがけに切り裂かれる。白い霧に鮮血がかかり赤く染めた。…未来が見えるカタクリでもバンドラが突っ込んでくる状況が予測不可能だった。

 

「『天神災害(ウェザストル)上昇(ブースト)』…瞬間的に爆発的な脚力を生むよう電撃を足に集中させ、吹き飛ぶ。…未来は見えねえぞ。カタクリ。」

 

「…鬱陶しい野郎だ。貴様、戦ったことのある相手の対処法をいちいち考えているのか…!?」

 

バンドラはカタクリの腹部を蹴り飛ばす。

 

空中から甲板へと叩き飛ばされるカタクリはそのまま船の欄干へと甲板を滑り、ぶつかる。

 

バンドラはそのままシュタッと甲板に降りた。

 

「アイツが俺を選んでくれるなら喜んで受けよう。…でも、今はダメなんだよ。俺は馬鹿だから、いろんな奴らの人生を捻じ曲げちまった。全員が幸せにしねえと…な。…いい男は誰も泣かせやしねえんだよ。」

 

「…スムージーは…。お前が他の女にうつつを抜かしている間、待っていた。なのに何故だ。何故、結婚しない。何故、お前は今も他の女と一緒にいることを選んだッ!!」

 

立ち上がったカタクリの空中に白いドーナツが出来上がる。

 

そこから伸びるは2本の巨大な腕。拳がバンドラめがけて振り下ろされる。

 

「『万怒龍(マントル)』」

 

甲板に手を置くと同時、その甲板を真っ二つに割くようにいくつもの溶岩柱が現れる。ドロドロに溶けた龍のような姿のそれはカタクリの放った拳とかちあった。

 

「…ッ!!」

 

「…すまねえなぁ。カタクリ。…スムージーを任せてもらったのによ。でも、俺はアイツの望まねえ結婚ならしねえ。ビッグマムに従っただけのそれでアイツが幸せになるわけねえだろうがッ!!」

 

直後、カタクリに向かって溶岩の壁からいくつもの龍頭が伸びていく。

 

カタクリはそれに包まれかけるものの土竜で切り裂き、破壊。カタクリの背後で爆発を起こした。

 

即座にバンドラの懐へと入るカタクリ。

 

そのままバンドラに目掛け、土竜を突き刺す。

 

バンドラはそれを狂骨の刃でそれを受け止める。

 

2人の斬撃に周りの海が荒れ、火花が散る。

 

「子どもが…自分の親の道具になっていいわけがねえッ!!この自由な海の上、アイツの選択をテメェらが決めるんじゃあねえよッ!!」

 

「ぐっ…まさか…こいつ…知らねえのか…!?」

 

「知ってるさッ!!だがなぁッ!!俺が聞きてえのはテメェらの口からじゃあねえんだよッ!!」

 

振り抜き、土竜を弾き飛ばすバンドラ。

 

カタクリは即座にバンドラへと足を伸ばす。

 

上から振り落とされる踵にバンドラは横に跳んで回避。そのままカタクリの胸を横一閃に切り裂いた。

 

「ぐっ!?」

 

カタクリは即座に距離を置き、土竜を手に取る。…武装硬化する暇なく、切り裂かれたため、次は深手であった。

 

「カタクリ。俺はな。全員を平等に愛す方法を探している。逃げ道じゃねえ。逃避じゃねえ。…でもなぁ。好きな女の笑った顔見てえだろ?…俺はそれがいっぱい居ただけだ。…だから。」

 

「黙れ。選択を逃げているだけのクズの戯言だ。」

 

「それがどうした。俺は海賊だ。…もう社会のドクズなんだよ。」

 

カタクリの腕が激しく隆起する。まるで餅の玉のようになる腕。溜めに溜められた力が…土竜を激しく回転させる。

 

それに対するバンドラは左手を武装硬化し、拳を固め、炎を纏わせた。

 

「『モチ突』ッ!!」

 

「『火炎龍』」

 

バンドラは極限まで土竜を惹きつける。その勢いはとてつもないものだった。空を切り、土竜がバンドラへと突き入れられる。

 

矛先が拡大したように見えるそれをバンドラは…頬の皮一枚切らせ、それを避けた。

 

そのまま拳をカタクリの腹へと突き入れる。次の瞬間、比喩でも何でもない。カタクリの腹が熱さと極光に包まれる。

 

「グハッ!?」

 

…カタクリは腹で何かが爆ぜる感覚を感じた。バンドラの拳が文字通り爆発したのだ。カタクリはそのまま地面に膝をついて倒れた。

 

バンドラはその姿を静かに見ながら、タバコを一本咥え、火をつける。

 

「…どこでこんなに差がついちまったんだろうな。昔は…お前の方が強かった。」

 

「…ふっ。…皮肉か?ママと双璧をなす…いや、ママを超える化け物と一緒にするんじゃねえ。」

 

「ふっ。そうか?」

 

バンドラはニヤリと笑う。カタクリも穏やかに笑っていた。2人とも先ほど殺し合ったとは思えなかった。

 

「…お前はなにがしたい。海賊王にも、ワンピースにも…古代兵器にも興味がない。海賊である意味なんぞお前にはないはずだ。」

 

「そうかな。…アイツらと一緒に生きたいだけ。それだけじゃあダメかな。」

 

バンドラはそう言うと空の方を眺める。

その空は一点の曇りもない晴天で、真っ青という言葉が一番よく似合った。

 

「…そんな当たり前すら、この世界は許されない。だからこそ、ぶっ壊さなきゃいけねえんだよ。一度、世界を。」

 

「“ぶっ壊す”?…なにをする気だ。」

 

「………さぁ?」

 

バンドラのその言葉にカタクリはため息をついた。

 

「…おっと、電伝虫だ。」

 

バンドラはそう言うとカタクリとの会話を切り、胸元から小さな電伝虫を取り出す。ボタンを押すとそこから聞こえてきたのはカタクリにも懐かしい声だった。

 

『息災か。バンドラ。』

 

「どうした?スムージー。…まさか、俺の声が聞きたくなったか?」

 

『おや、逆だろう?…お前がそろそろ私の声を聴きたくなってきた頃だと思ったが。』

 

凛々しい声でケラケラと笑う電話口の主にバンドラはふっと微笑んだ。カタクリはあえて声を出さない。

 

「で?何の意味もなく、かけてきたのか?」

 

『逆に何の意味もなくかけちゃまずかったか?…まぁ、意味はあるのだが。』

 

「ほう?」

 

その瞬間、スムージーの声が若干暗くなる。

バンドラはその一瞬の、異様な感覚で何か悪いことが起こってることを知った。

 

『…女ヶ島が襲われたらしい。今、ハンコックが戦闘中だ。』

 

その声を聞いて、バンドラは目を大きく見開いた。

スッ…

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