燃ゆる龍、覇道の道征く   作:紳爾零士

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第311話

『…出血の量は多い。けれど、命まで切り傷は届いていないわ。今、サンジの仲間のトナカイさんも手を貸してくれている。』

 

「…そうか。」

 

女ヶ島船着場。バンドラはカタクリと共に浜に腰を下ろしていた。そのバンドラに来たのは一つの悲報。ウタがやられたというものだった。バンドラの口から重々しい低音が響く。カタクリはただ静観しているのみである。

 

『いい。これは貴方のせいじゃない。だから思い詰めないで。』

 

レイジュの言葉がバンドラに向かって響く。その言葉は優しさだったが、それによってバンドラが笑うことはなかった。

 

「…ありがとう。すぐにエレジアで落ち合おう。」

 

『ええ。』

 

切れる電伝虫の着信。

直後、バンドラは無言で立ち上がる。カタクリはその背中を見つめる。

 

「…クソがッ!!」

 

目の前の空間に向かって拳を放つバンドラ。その拳によって海が半円状に揺蕩い波紋を描いた。バンドラの額には青筋が立っている。

 

「報復か。」

 

「………いや、先ずはウタの回復に専念する。」

 

小さく放たれたカタクリの声にバンドラは振り向かずに答える。

 

「狙ったのはおそらくマグロディズマとかいうクソ野郎だ。…あいつが先導して俺たちを煽ってきている。狙いはわからない。だが、マグロディズマと更に黒ひげまでもこちらを狙ってきてるとなれば、1人でも人員が掛けるのは惜しい。…だから、ウタの傷が治るまで死んでも守る。これしかない。」

 

バンドラの言葉にカタクリは立ち上がり彼の隣に立つ。かちゃりという靴の小さな金音がバンドラの右耳に聞こえた。

 

「四皇ビッグマムに匹敵する貴様に仇なす無法者か。ルーキー以外にいるとはな。そんな奴が。」

 

「海賊に法なんてないさ。…仲間を…家族を傷つけられたんだ…。…これで怒らなきゃ、海賊の前に…人じゃねえッ。」

 

「…その気持ちはわからんでもない。…俺は一度ママのところへ戻る。お前は九蛇の船にでも乗っていけ。…さらばだ。」

 

ありがとう。バンドラがそういう暇もないぐらい早くカタクリはタルト船に乗って行った。カタクリの乗るタルト船が見えなくなるとバンドラはすぐにハンコックのいる宮殿へと入っていく。

 

ギィィという大扉の開く音。周りを見渡せば誰もいない。

 

…湯浴みでも行ったのかとバンドラは思った。取り敢えずでバンドラは室内の椅子に腰をかける。するとそのバンドラの視界を何かが塞いだ。

 

「だーれだ。」

 

ご機嫌そうな凛と澄んだ声が響く。

バンドラはふっと笑い、件の声の主の名前を答える。

 

「何してんだ。ハンコック。」

 

「な〜んじゃ。つれぬのぉ。」

 

不貞腐れたような声が響く。ボフッという音と共に柔らかな張り出た臀部がバンドラの膝の上に横から乗り上げる。バンドラはスタイルのいい彼女の頭と足の下に腕を通す。リクライニングソファーのように足を伸ばすハンコックの姿はこの世の何者よりも美しかった。

 

「傷の具合は。」

 

「妾は大事ない。じゃが、やはり、女ヶ島全体がざわついておる。九蛇の市民がまたいつ襲われるかという不安に駆られておるようじゃ。」

 

「そうか。」

 

バンドラの右頬に指を這わせ、ふっと微笑むハンコック。ハンコックもバンドラとの出会いで変わった。男というよりもバンドラに慣れてきたのだろう。

 

…話はウタのことへ変わる。

 

「歌姫は何者かに刺されたのじゃろう?…恐らくは長らくお前を付け狙う下郎。」

 

「…悲しいかな、ウタまで巻き込まれた。…アイツも俺の腹心ではあるが、ヤマトやエースに比べると戦闘は得意じゃない。そこを狙うとは。」

 

バンドラはハンコックの言葉に苦虫を歯ですりつぶしたような苦悶の表情を浮かべていた。ハンコックはその様子に息を飲むとバンドラの頭を優しく撫でる。

 

「…。」

 

「思い詰めるな。まだ、死にはしていない。…それが不幸中の幸いじゃ。また狙われぬように対策を改めねばならぬ。気に病むだけ損じゃ。」

 

「…思い詰めるな…か。違うな。」

 

バンドラはハンコックの手をゆっくりと握り、静かに胸に抱える。とくっ…とくっといった心音がお互いにこだまし合う。

 

「…俺は心底自分に腹が立つだけだ。…結局、大事な何かを傷つけることになった。お前も、ウタもだ。…誰も救うことはできない。これから他の奴らだって…引いてはエレジアだって無くなるぐらいの危険があるかもしれない。」

 

「…怖いのか。」

 

「あぁ。…怖い。俺のせいでみんなが傷つくのがすごく怖い。…認めなければいけない。自分の甘さを。」

 

ハンコックは少しびっくりした。

バンドラはひどく豪胆な男。その男から『怖い』なんて言葉が出るなんざさらさら思っちゃいなかったからである。

 

「取り敢えずエレジアには戻るよ。今はうるぺーやキングが守ってくれてるが、何か嫌な予感するしな。」

 

「…妾はしばらく動けん。下のものも急な襲撃に混乱しておるし、混乱に乗じて他の海賊も攻めて来ぬとは限らん。…だから、行けぬが船は出す。…達者でな。」

 

そう言うとハンコックはバンドラの頬にそっと唇を落とした。バンドラはふっと笑うとハンコックを抱き上げ、ベッドに下ろし、そのままハンコックに笑いかける。

 

「…必ず迎えに来る。」

 

「あぁ。」

 

そう言ってバンドラはハンコックの部屋から出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほぼ同時核…エレジアにて。

うるティ、ページワンは何もない海岸をぼーっと眺めていた。五月蝿いジャックやフーズフーも居なければ、ただただ時間が過ぎるのをぼーっと眺めていた。

 

「暇でありんす。」

 

「姉貴…先帰ったら。」

 

「あ゛?可愛いぺーたんが悲しんだら悪いから私が居んだろ。それに天帝なんかにぺーたんが取られたら私は悲しみのあまりに死んじまうだろうがぁッ!!」

 

などと言いながらページワンの首を絞めるうるティ。ページワンは顔を青ざめながらも前を見る。ぐらんぐらんと揺らぐ視界の中、ページワンが見たものは…一隻の小舟。

 

「あ、あねぎぃ…あ、あれぇ…。」

 

「姉貴じゃなくて姉ちゃんだろうがッ!!…って、あ?」

 

海岸へと座礁する木の小舟。うるティはページワンを離すと、その小舟から目を離さない。そこから現れたのは茶色の装束に身を包んだ赤と黒の短髪の男だった。

 

「…ここがエレジア。」

 

静かに開かれる口。その声は微風のように小さなものだった。

 

「何者だッ!!テメェッ!!」

 

声高らかにそう言うのはうるティだった。うるティに向かって男は一切の視線を向けず、口を開く。

 

「…知ってる。知ってるぞ。百獣海賊団のうるティとページワンだな。…すまない。私は一切の素性を明かせぬ。貴様らは殺めるリストには入っておらぬ。…故に通せ。」

 

「はぁ!?テメェ、私たちを舐めてんのかッ!?」

 

「…気を悪くしたか。すまない。だが、通さぬと言うなら無力化せねばならぬ。」

 

そう言うと男…アカツキはうるティとページワンを視界にとらえる。うるティはもう止められない。人獣型になるとそのまま地面を蹴り、前へと飛び込んでいった。振り上げられるは武装硬化された頭。

 

「…パキケファロサウルスか。」

 

「ラァァァッ!!」

 

アカツキは瞬時に刀と苦無を握り、バツ字に構える。次の瞬間、うるティの頭突きがアカツキに炸裂。その衝撃に砂埃が宙を舞う。

 

「チッ!!」

 

手応えはあった。しかし、うるティの目の前にはアカツキが無の表情を崩さずに立っているではないか。

 

武装色を使っても多少の衝撃は喰らうはず。うるティは得体の知れないアカツキから離れようと、地面を蹴り、後ろへ飛ぶ。

 

しかし、アカツキはそのうるティの間合いから離れない。ついて行くように前方へと飛ぶ。と同時、うるティの腹をアカツキの刀がはする。

 

「くっ!?」

 

「…一撃必死。されど、二の手三の手まで用意しておくのが戦闘者たるもの。」

 

次の瞬間、うるティの太ももに鋭い痛みが響く。と同時、うるティの腹部をアカツキは蹴り飛ばした。

 

アカツキはシュタっと着地する。

 

「イッテェェッ!!」

 

腹部に軽いが一撃、蹴りも喰らい、右太ももは六角手裏剣が刺さっていた。うるティはそれを外すと手に武器のモーニングスターを取り、振りかざす。

 

「行くぞッ!!ぺーたんッ!!」

 

「うっ!?お、おうっ!!」

 

「私を舐めた野郎は誰であろうと生かしちゃいけねえんだよッ!!」

 

激昂するうるティ。それに駆られるようにページワンも人獣型へと姿を変える。それを見てもなお、アカツキの表情は変わらない。

 

「…すまない。若い芽を潰してしまって。…だが、君たちでは私には勝てない。」

 

微風のようなそんな声が駆け巡る。

と同時、うるティ達の目の前に焙烙火矢が投げられる。目の前を赤炎が埋め尽くす中、ページワンは身体を獣型へと変化。

 

アカツキの上から腕を振り下ろす。

 

アカツキはそれに対してまた苦無と刀をバツ字にクロスしてガード。目の前に見えない壁のようなものがあるのか、アカツキはまたも無傷でページワンの腕を弾いた。

 

「…ページワン。…スピノサウルスの力…脅威の馬鹿力。…だが、無意味。」

 

「ぐっ!?」

 

ページワンの眼前に広がるのは手裏剣。

それがページワンの瞼の上を切る。

 

鼻の上にアカツキは乗り、そのまま下へと斬撃を飛ばす。

 

ページワンはそれに押され、顎を地面へとぶつけた。

 

「ぺーたんを虐めるなァァァッ!!」

 

「…。」

 

ページワンを踏み台に現れるうるティ。モーニングスターを上からアカツキに向かって振り下ろそうとするが。

 

「ッ!?」

 

「…キツかろう。海楼石の弾丸は。」

 

アカツキは握り鉄砲を取り出し、それを握りしめる。すると中から出された弾丸が、うるティの腹部を喰んだ。それにより一瞬、うるティから力が無くなる。

 

アカツキはそのうるティの腹部を蹴り、吹き飛ばした。

 

「うぐっ!?」

 

うるティはそのままページワンを超え、地面の砂浜へと落ちる。アカツキはその様をゆっくりと眺めていた。

 

「…まだ若いな。自信満々の能力者ほど引っかかる。実力者ならまずかからない。…精進せよ。」

 

「ウォォォォッ!!」

 

アカツキはその雄叫びを聞くとページワンから飛び降りる。

 

ページワンの声。ページワンは再び口を開けるとアカツキへと噛みつこうとした。




うるぺー対アカツキ→そして、まさかアイツが参戦?
では。

スッ…

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