燃ゆる龍、覇道の道征く   作:紳爾零士

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お気に入り登録者1000人越えありがとうございます!!
感想、ご指摘、アドバイスも数々いただきありがたいと思っております。これからもよろしくお願いします!

アンケートの方もありがとうございました。
やはり、二次創作の醍醐味として原作死亡キャラも救える範囲で救いたいと思います。…なら、おでん様も救って良かったのでは…?

エース、どうしようかなぁ…って感じですけどね。では本編。


第8話

…偉大なる航路、『海軍本部』

偉大なる航路へ入ってきた海賊たちを取り締まる海軍の中枢であり、四皇、七武海と並び、世界の均衡を守る三大勢力の一つで、元帥『仏のセンゴク』を筆頭に体制が築かれている。全ては偉大なる航路に住まう一般市民のため。

 

「…赤髪の件と言い、本当なのか?」

 

「はい、本当です。」

 

1人の一般海兵が元帥と話していた。

元帥の机の上には、1人の男の顔が書かれた手配書が置かれていた。

 

「荒廃した旧エレジアにこの男が行くところを見たという報告があがってます。」

 

「むぅ…。確かにこの男は赤髪と協力体制にあるものの…エレジアに一体何しに行った?」

 

元帥、仏のセンゴクこと、センゴクにはその男の意図がわからなかった。特に彼が選んだのが何故、よりにもよってエレジアなのか。海軍本部の上層部…特に歳のいっている年寄り連中はエレジアに()()()()()()まで周知の事実である。

 

「…ご苦労。下がって良いぞ。」

 

「はっ!!失礼しますっ!!」

 

一般海兵はセンゴクへ敬礼して、元帥の部屋を去る。そこへ入違いになったかのように、煎餅を齧る白髪頭の男が入ってきた。

 

「センゴク。どうした?いつもよりも怖い顔しとるじゃないか。」

 

「黙れ、ガープ。」

 

「…そりゃ、あやつか。エレジアに行ったとか言うとる話じゃ。」

 

さっき聞いたとセンゴクが言う。

白髪頭の男、海軍でも英雄と呼ばれるモンキー・D・ガープは手配書を奪い、ソファへと腰掛けた。

 

「その男は、世界を破壊する能力を保有している。それこそ、白ひげのように。」

 

「…ワザワザの実の災害人間。…化け物じゃな。誰が聞いても。」

 

「あの男が何かしらの逆鱗に触れて、世界をどうこうし出したりしたら、海軍本部は本気を出して、あの男を拿捕、或いは…排除せねばならん。特にエレジアにはあれがある。」

 

ガープはそれの名前を言った。

音楽の魔王、トットムジカである。赤髪がエレジアを襲撃したときもそれは議題の一つとして出された。勿論、トットムジカは古代兵器とほぼ同じく、人にどうこう出来る存在…ではないが、世に放たれれば、世界の危機と言っても良い存在であった。危険視するのも当然である。

 

「…少し見守ろうじゃないか。」

 

「…何か起こってからでは遅いぞ。」

 

「しかし、何か起こってからじゃないと動けないのも事実じゃ。」

 

センゴクはぐうの音も出ず唸る。

室内にはただ煎餅を齧る音だけが響いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、言ったよね?作曲の邪魔しないでって。なんで外で轟音立てて戦ってるわけ?」

 

「…すいません。」

 

舞台変わってエレジア。

不憫そうに見るゴードンの目の前には、9歳の少女に正座させられる23歳成人男性の姿があった。ウタの顔は、影が差すくらいバンドラを睨みつける恐ろしいものだった。

 

「…ウタ、バンドラくん…。」

 

「…なに?」

 

「ご、ご飯にしよう。冷めてしまうよ。話はそれからでも…。」

 

おどおどするゴードンをも威圧するウタ。

父親と同じく覇王色でも持っているのでは…と疑問に思うバンドラ。勿論、そんなことは無いはずである。

 

「むむむ…。わかった。許してあげる。…でも、次は無いから。」

 

「…き、肝に銘じておきます。」

 

ギロッと睨むウタに、頭が上がらないバンドラ。取り敢えず、ホットはするゴードンであった。

 

「…助かった。」

 

「だから言っただろう?作曲活動を邪魔したら大変なことになるって。」

 

「…邪魔する気はなかったんだけどなぁ…。」

 

「あの子は耳がいいから。…一度、あの子の部屋に入ってみるといい。勿論、許可を得てね。」

 

当たり前だと笑うバンドラ。ウタの近くの席に行くと、ゴードンの作ってくれたパエリアを食べる。塩味がほのかに感じ、貝類の味がよく出ている。プロレベルではないものの、美味い。

 

「…なぁ、ウタ。」

 

「ん〜?なぁに?」

 

バンドラは少し頬を上げて、微笑んだ。

ウタはルフィとよく争っていて、その時からそこそこの食いしん坊だ。バンドラはウタの口元にあるご飯粒を指で拭い、口に入れる。

 

「あっ…変態っ!!」

 

「えぇ…。」

 

付いてるなら言ってよっ!!と頬を膨らますウタ。その感情を表すかのように彼女のトレードマークである髪の毛の丸い部分が上がったり下がったりしていた。

 

「歳ごろの女の子は複雑なんだよ?バンドラ。」

 

「んなことはわかってますぅー。」

 

「なに?負け惜しみ?」

 

顔の横に手を開閉するように持ってきて悪戯に笑うウタ。なんでそうなると複雑な感じでバンドラは笑った。

 

「…で?なに?」

 

「あ、そうだった。…なぁ、ウタ。お前がもう少し成長したら、旅に出ようか。」

 

「旅?エレジアを出るってこと?」

 

こくりと頷くバンドラ。ウタは分かりやすく、顔を曇らせる。

 

「…怖いか?…だが、シャンクスに会うためには仕方ないことだ。」

 

「…だよね。」

 

「しかし…。」

 

ゴードンが口を開く。

ゴードンの心配も最もだった。もし、ウタがトットムジカを呼び出し、このエレジアを破壊した張本人だと、世界政府に知れたらウタに危険が及ぶ。シャンクスもそれを危惧して、此処にウタを置いていったのだから。

 

「…となれば、悪魔の実を鍛えなければならないな。ここで待っていてもアイツがいつ来るかわかったもんじゃない。しかし、海に出れば俺がいつでもこの子を守れる保証はない。…だが、全てはウタ、お前がしたいかどうかだ。此処に居たいなら、俺は無理に海には連れて行かない。」

 

…ウタは迷っていた。

シャンクスには会いたい。しかし、自分は果たして海賊になりたいのか…。海に出て、此処まで迎えにきてくれた恩人(バンドラ)の為に戦えるのか…。自分の目指す新時代を築くことができるのか…。

 

バンドラの目は穏やかに優しく問いかける。

 

「シャンクスには了承を得ているのか?」

 

「あぁ。迎えに行くとは伝えてある。」

 

ゴードンの目は厳しくバンドラを見つめる。

ゴードンとて、バンドラのことは信頼している。彼が来たから、彼のおかげでウタは年相応に笑い、年相応に怒り、年相応に泣ける。あの日以降失っていた感情を取り戻したのだ。だが、腐ってもシャンクスからウタを預かった育ての親。…娘を危険に晒すわけにはいかない。

 

「…君はウタのために命を張れるのか?例え、その身が砕けようと、ウタを守れると誓えるのか?」

 

「…偉く饒舌だな。ゴードン。わかりきってるだろ。…女を守って死ねるなら本望だよ。」

 

真剣な眼差しでそう言うバンドラ。

紺青色の瞳にゴードンの顔が映る。ゴードンの目がウタへと移る。

 

「…ウタはどうしたいんだ。」

 

「…私は………行く。」

 

決心を固めたように2人を見るウタ。

 

「…新しい時代。私は私の歌でみんなを救いたい。苦しいこと、怖いこと、全部癒やして、私はシャンクスに会う。みんなに会う。…ダメかな…?」

 

「…ダメなもんか。なぁ?ゴードン。」

 

「あぁ。…立派だ。」

 

ゴードンは少し目頭を押さえて、そう言った。バンドラはふっと笑って、ウタを見た。




今日ちょっと少なめですね。
話思いつけば2話投稿するかもですー。

ワザワザの実、ちょっとダサいかな?w
こういうネーミングセンスはござんせんね。すんません。取り敢えず、ゴリゴリに強くしました。グラグラが超人系なのでこれもそうかな。

ウタワールドがルームと同じ原理なら自分の意思でコントロール出来るんじゃないかなぁ…と思ってますがどうなんでしょう。では次回。
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