「…マリンフォードか。久々に行くな。」
正義の文字の見えた建物。海に立つ要塞を見て、バンドラは言う。ヤマトとまだちっちゃいモネが横に立っていた。ヤマトは戦力、モネは知力の面での採用である。
「久しぶり?来たことがあるの?」
「…まぁ、前の職場…みてえなもんだ。そこは俺の憧れた世界ではなく、正義という言葉が横行する…地獄だった。」
ルエノルーヴ号が海軍の軍艦の横へと停泊する。バンドラ達はそこから降りると目の前には大量の海兵が居た。
「…おいおい。暴れるつもりはねえぞ?」
バンドラが低い声で言い、不敵にニヤリと笑う。海兵達は信じられないというふうにその包囲網を解かない。バンドラはモネと手を握る。
「やめてくれ。うちの子が怖がっている。」
「マリンフォードに子連れで来る奴がいるか。馬鹿野郎。」
海兵達の包囲網の奥から現れたのは低い声の男。手には十手を持っており、髪は白かった。…海軍大佐スモーカーである。
「あれ?スモーカーくん。ローグタウン配属になったんじゃなかったっけ?」
「あ?…今日は別件だ。つうか、マリンフォードに家族で来るような奴がいるか。天帝、鬼姫。」
「家族じゃねえ。この子は俺の正真正銘、実子だ。」
「…その嘘を俺が見抜かないとでも思うなよ。」
そう言ってスモーカーは後ろを向き、指をくいっとマリンフォードの方へ動かした。着いてこい…という仕草である。案内された部屋には…なぜか律儀に座っているクロコダイルしか居なかった。
「おや、意外と遅かったと思ったが。」
「…数分早え。」
そう言って不敵に笑うクロコダイル。
バンドラはその向かい側の席に。隣にヤマトとモネを座らせていた。
「…仲間連れとは。お前らしいな。」
「まぁ、念の為。…で?そっちは。上手くいってるの?」
「…王国の人間の人気を掌握中だ。お前から借りたニコ・ロビン…もとい、ミス・オールサンデーが人員確保に動いている。まぁ、お互い顔も見せずにだが。…其方はエレジアの復興をしようとしているようだが。」
クロコダイルが葉巻を蒸しながら、バンドラを見る。バンドラも煙草を咥えると待ってましたと言わんばかりにヤマトが火をつける。危なっかしい部分はあるものの、モネが持つよりは安全であった。
「あー。やることは山積みだな。国民確保に住む場所の確保、食料品などの物資も少ない状態だ。国王という看板はいるんだがな。」
「なるほどな。赤髪の野郎、なんでエレジアを壊しやがった?…まぁ、海賊のする非道な行為に意味なんかねえか。」
「そうだな。…ただ、拠点が復興してて悪い気はしないだろう?国民の財源から自身の金に当てれば良いし、良い隠れ家にもなる。そうだろ?」
…嘘である。バンドラは金を盗る気など毛頭ない。ただクロコダイルは違った。その言葉にクロコダイルがニヤリと笑うと、部屋の扉が開く。そこには本を持った大男が立っていた。
「…こりゃあ、また名のある海賊だ。『暴君』バーソロミュー・くまとは。」
「噂の天帝とやらをこの目で見ておきたかった。これから来る連中もそうだろう。」
淡々と紡がれるその声はまるでロボットのようだった。バンドラは背もたれにもたれ、頭の上で手を組む。
「そりゃあ、どうかね。案外、つまらん男だろう?」
「俺の目にはどうも映っていない。ただ、仲間を連れてくるなどとは聞いていなかった。それだけだ。」
「あっそ。」
「……定刻、ピッタリじゃな。」
続いて入ってきたのはバンドラに似た羽織を着た魚人だった。恰幅のいい魚人はバンドラ達をギロリと睨むと、先へと歩いていく。
「お主が天帝か。ワシはジンベエと申すもの。宜しく頼む。」
「あらら。これは丁寧に。…ったく、他の奴にも見習ってほしいもんだよ。」
「ハッハッハッ!!中々、面白い男じゃの。…ところでじゃが、こんな物騒な所に子どもと奥方を連れてくるっちゅうのは少し如何なもんかと思うのじゃが。」
そう言ってバンドラを見るジンベエ。奥方という言葉にモネとヤマトの二人が小首を傾げた。バンドラは歯を見せてニヤリと笑う。
「…おい、ジンベエ。」
…ため息を吐きながらそう言うのはクロコダイルだった。その声にジンベエは目を向ける。
「…そいつらはそいつの女ではあるが、家族じゃねえ。仲間だ。そいつの船には女しか乗ってねえんだよ。」
「なんと。…申し訳ない。海の向こう側の話はよく知らぬのでな。」
「良いって、良いって。家族みたいなもんだからな。」
大口を開けて、笑うバンドラ。クロコダイルはジトーとした目で、くまは興味なさそうに見ていた。ジンベエはそんなバンドラと共に大口を開けて笑っている。
「なんじゃ、下賎な男どもの声が聞こえる。」
カツカツという音と共に次に現れたのは七武海の紅一点。その美貌で全てを平伏させるアマゾンリリーの現皇帝…『海賊女帝』ボア・ハンコックであった。ハンコックはバンドラの横の横…モネの横に座るとその長い足を組んでいた。
「噂に違わぬ美人だねえ。」
「黙れ、愚者め。妾は貴様のようなものに形容できるほど安い女ではないわ。」
「…そうかい。アンタが背負っているものは…知っている気だけどね。」
その瞬間、バンドラの頭に脚が飛ぶ。咄嗟にバンドラは直ぐモネを抱き、守り、その足先を指で受け止めた。
「…石にしてやろうか。そのアホ面、永久に固めてやろうか。」
「…女流国家アマゾンリリーの女は怖いな。うちの子に傷でもついたらどうする?」
「黙れ。…このような物騒なところに子連れで来る貴様の気が知れぬわ。」
その蔑むような目にヤマトがわなわなと震えていた。今にも殴りかかりそうなヤマトをバンドラが止める。
「…やめとけ、海賊女帝。」
「なんじゃ。」
その行為を制止したのは、額に青筋を立てるクロコダイルだった。ハンコックがそんなクロコダイルを次の目の敵のように睨む。
「ソイツはバスターコールを逆に沈めちまうほどのバケモンだ。敵に回せばアマゾンリリーを沈められても可笑しくはねえぞ。」
その声にハンコックは鼻で笑った。
自身の美貌を強調するかのように胸の下で腕を組む。
「バスターコールを沈められる?それがなんじゃ。七武海の男とは腑抜けしかおらんのか。妾が気にくわないのなら、アマゾンリリーでも何処にでも向かってくるが良い。…返り討ちにしてやる。妾を何者と思っておるのじゃ。」
「…気の強え女だ。」
そう言って煙草を蒸すバンドラ。ハンコックは静かに椅子に座り直す。そこへ二人の男が入ってきた。一人は顔の白い巨体の男で、もう一人は…世界一の大剣豪、鷹の目…ジュラキュール・ミホークだった。
「…久しい顔だ。」
「キッシッシッ。おい、バンドラ。影を渡す気になったか?」
「アホか。なんでお前のために死ななきゃならねえんだ。モリア。」
白い顔の巨体の男、ゲッコー・モリアが笑う。バンドラは頭の後ろを掻いてため息をついた。
「…そのうち、決着をつけるぞ。バンドラ。」
「お前は戦いばっかだねえ。まぁ、やるならやるけれども。」
そう言って笑うバンドラにそうか…とニヤリとするミホーク。夜を背中に担ぎ、ミホークは座った。
「…揃ったか。海のクズども。」
…そう言って入ってくるのは海軍元帥…センゴクだった。重々しい口を開け、センゴクは全員を睨む。
「…これより、七武海会議を始める。」
…形だけの七武海会議の開会を宣言するのだった。
七武海大集合。
本誌でもハンコックさんかっこよかったしね。流石です。
次回はまぁ、前半本筋進めつつ、イチャイチャ書きつつかなぁと。今のアンケートとは別で。改めて設定やるか。
バンドラ
性別:男
歳:現在、30歳
能力:ワザワザの実の『災害人間』
身長:230cm(ちょっと伸びた)
生まれ:スフィンクス
容姿:サボよりちょっと長めの黒髪でゆるふわパーマがかかっている。右目には稲妻のような字があり、右肩にはヤマトの咬み傷が残っている。腹には背の龍の刺青を避けて、刺し傷の跡が残っている。ゾロほどではないが筋骨隆々。万国、ビッグマム戦以降黒い着物に緑の羽織、腰には赤い帯を着けている。靴は草鞋。腰に黒い鞘の刀『狂骨』を差している。
性格:度がすぎるほどの女好き。サンジほどの騎士道はなく、敵対するなら女でも斬るし、攻撃する。大事なものと他とはしっかりと分けている。目の前で助けを求められたら助けてしまうお人好しだが、キレたら手がつけられない。子どもっぽいところが目立つものの、仁義は通し、自分の理屈で動いている。我慢嫌い。
夢:『家族が欲しい』…血の繋がった親兄弟が居ないから。
好きな食べ物:スムージーのスムージー、サーモン、キムチチャーハン
嫌いな食べ物:無し。強いていうなら人間の食べられないもの。
好きなこと:音楽を聴く、仲間の楽しそうな姿を見る。
嫌いなこと:我慢、仲間を傷つけられること。
好きなもの:自由、酒、煙草、女。
嫌いなもの:天竜人、徹底した正義。
拠点:エレジア
仲間、他の人間への印象
ヤマト:頼れる相棒、自分が出したのだから責任は取ろう
ウタ:友人、自分にとって大事なもの
レイジュ:ちょっとラブコールを抑えて欲しい
スムージー:大事な友達
モネ:船の比較的まとも役、直ぐ幼女になるので心配
シュガー:妹的な存在
ロビン:忘れたくても忘れられない
シャンクス+赤髪海賊団:陽気な奴ら
カイドウ:化け物、酒臭いおっさん
キング:苦労人
うるティ:五月蝿いけど可愛い
ページワン:可愛い
ブラックマリア:下半身がヒュッてなる
ビッグマム:ババア
カタクリ:いい相手、また戦いたい
クロコダイル:友達、ロビンを頼んだ
ベガパンク:助かるけど怖いわ。君。
シーザー:ちょうど良いクズ
ミホーク:刀は負ける
ガープ、センゴク、お鶴、ゼファー:良い人たち。戦う術と愛する術を教えてくれた。
白ひげ:親父
マルコ:兄貴的な存在
ジャッジ:取り敢えず人を人として見るようになってよかったよ。
ゴードン:良い人。
ルフィ:海賊王になんてなれるか、ガキっ!!なんて言って応援はしてる
ナミ:いつか必ず地図を見せてくれ
…ってな感じ。
誰得情報オンパレードで長くなるんでこの程度ですかね。主要キャラは。てなわけで。次回っ!!ではでは!!