happy birthday スムージー!!
「…スムージー。」
「ああ、兄さん。どうし…。」
背中を叩かれ、エレジアの海岸に立つスムージーが背後を向く。そこに居たのはバンドラだった。スムージーはいつもの癖で兄さんと言ってしまい、顔を少し赤らめる。
「誰が兄さんだって?」
「……黙れ。」
プイッと海の方を向くスムージー。そのまま砂浜へと座る。バンドラはニコニコの笑顔でスムージーの横へ行く。
「…なぁ。傷は大丈夫か。」
スムージーは脚に顔を埋め、そう言った。長くむっちりとした美しい脚にだ。クールで義理堅いスムージーはバンドラを刺してしまったことに負い目を感じていた。バンドラはふっと笑いながら前を見る。
「お生憎だが。…きっちり傷が残っちまってるよ。」
「…っ。…すまない。ママのためとは言え、お前に…。」
「ハハッ。バーカ。俺だって親と友人だったらどっち選ぶかわからねえ。」
その時、スムージーにバンドラが見せたのはキラキラと光り輝く少年の様な笑顔だった。スムージーとバンドラは同い年。バンドラはスムージーといる時は、他の女と違い、より子どもらしくなる。
「…そうか。」
ふっと笑うとスムージーはバンドラの頭を撫でる。
「ん…なんだよ…。」
むず痒いように目を細めて、ムッとした顔でスムージーを見るバンドラ。スムージーは手を口元に手をやってクスリと笑った。
「ふん。いつも自分がやっているからか、自分がやられたら耐性はないようだな。」
「お前なぁ…。」
「…ここは良い。何のしがらみもなく、楽しめる。」
そう言ったスムージーの笑顔はいつものクールで格好のいい笑みではなく、少女のような可愛らしい笑みだった。その顔にバンドラも笑みで返す。
「そりゃあいい。…エレジアは音楽の楽園。元々、そういうしがらみもなく楽しむ場所だ。俺はここを本当の意味で楽園へとする。」
「ふふっ。本当に甘い男だ。そんなこと、この大海賊時代に実現するわけがないだろう?」
「ゴードンにももう言ってある。」
…そう言うとバンドラは立ち上がる。スムージーはその姿に母を重ねていた。母の夢は…皆で食卓を囲むこと。自分と同じ目線に立って食卓を囲むことだった。バンドラは煙草を蒸し始める。
「…あ、そうだ。」
月の翳りを見てもうすぐ日が変わるというのをバンドラは感じた。腕につけた時計でそれを確認する。
「…1。スムージーっ!!happy birthdayっ!!」
「…うぇっ?」
少年のようにそう言われるとスムージーは呆気に取れたように声を上げた。…そういえば、今日は自分の誕生日だったなと。普段なら、兄弟達がせっせこせっせこと準備を始める為、わかっていたが…今回は近くに兄弟はいない。
「あー…だがよぉ。こっちもバタバタしてて…そのっ…誕生日プレゼント…用意しちゃいねえんだ。カタクリのやつに怒られちまうな。」
そう言って頭の後ろを掻くバンドラ。
…自分が一番に祝いたくて、用意するのを忘れていたのだ。スムージーはそれがわかってふっと笑う。
「…ならば…一言だけ言って良いか?」
「ん?なんだ?」
スムージーはバンドラへと近寄るとその顎に手を当てて、煙草を捨て、キスをする。唇を割り、スムージの舌が侵入してくる。
「…ふふ。私はお前が欲しい。」
「何言ってんだよ。」
「プレゼント、用意していないのだろう?だったら、今日一日…私のものになればいい。」
低めの声でそう言うスムージー。耳元で囁けば、バンドラの背筋がぞくりと撫でる。月明かりに照らさせるスムージーの顔は…美麗にして美顔だった。
「ふふ。そう怖がらなくて良いさ。」
目を細めて笑い、バンドラの頭をポンポンと叩く。
その姿はまさに姉のよう。バンドラはムッとした表情でスムージーを見る。スムージーは歯を見せて、ニヤリと笑った。
「別に私はお前と寝ようってわけじゃない。初めてだ。…もう少し仲が深まってからでも良いだろう?」
「寝るとか言うんじゃねえよ…。」
「…私はお前がどうしても好きとは言えない。だが、何処かの誰かと結婚するくらいならお前とが良いと考えている。…寝てやろうか?」
そう言ってふっと笑うスムージー。
…バンドラは悔しいが少しその姿をカッコいいと思ってしまった。
「やめとけ。俺もそんなに上手くない。」
「…そうか。」
そう言ってバンドラが頭を下ろすとスムージーの太腿へと頭が乗った。花のような香りがバンドラの鼻をつく。
「私の誕生日にお前がご褒美もらってどうする?」
「それもそうか。」
「ふふっ。まぁいい。」
そう言ってスムージーはバンドラの額に唇を落とした。バンドラはそれににこりと笑う。
「そうだ。」
そう言ってスムージーがポンっと手を叩く。
バンドラは何やら嫌ーな予感がしていた。スムージーはペロリと舌なめずりをして不敵に笑う。
「…お前を食べると言うのはどうだ?」
「本気で言ってます?」
小首を傾げて何が悪いというふうに見るスムージー。バンドラは…はぁ…とため息を吐くと、左腕を横にぐっと伸ばした。スムージーはにっこりと笑うと、その腕を両手でぐっと掴み…絞る。
「…ぐっ…グラスねえぞ。」
「あぁ、だからこうする。」
そのままスムージーは垂れてきた液の方へ口元を持っていくと…腕と共にペロリと舐めた。スムージーの口の中に芳醇な葡萄の香りが広がる。
「…お…おい…。」
舌と腕が干渉し、いやらしい水音が夜の砂浜に響き渡る。なんの変哲もない。ただスムージーがバンドラの手からジュースを搾り、舐めているだけだ。
「ふふ。何赤くなっているんだ?」
ペロリと余すことなく唇を舐めると口元に手をやり、ニヤリと笑うスムージー。バンドラは顔に熱を感じていた。腕はスムージーの唾液でベトベトだった。バンドラが懐から出したハンカチで手を拭う。
「やりすぎだろ…?」
「…私がこの程度で満足するとでも?」
「満足してください。」
諦めたように笑うバンドラに少女のようにケラケラと笑う。
「…私たち、二人とも31か。」
「時代の流れは速いねぇ。」
そう言って微笑むバンドラとスムージー。涼しい秋の砂浜でスムージーがバンドラの肩に手を回し、ふふっと笑った。
「…寒くないか?」
「大丈夫だ。」
スムージーがそう聞くとバンドラが答える。
そうか…とスムージーが微笑んだ。
「…私は私が海賊じゃない世界がわからない。生まれ持っての海賊だから。…だから、感謝している。私をこの自由な世界に連れ出してくれて。」
「な、なんだよ。急に。」
「なんだ?顔が赤いぞ?」
ほのかに赤くなったバンドラの鼻頭をスムージーが顔を近づけ、指で軽く弾く。バンドラがむすっとした顔でスムージーを見ると、スムージーはいたずらっ子のようにフフッと笑った。
「まぁ、俺がお前と海に出たかっただけだし。半ば誘拐みたいなもんだしな。」
「本当だ。…私を連れ出しよって…。責任、取ってくれるんだろうなぁ?」
「…お前…絶対わかっていってんだろ…。」
ニヤリと笑うスムージーにバンドラがジト目で返す。スムージーはバンドラの頬をペロリと一舐めした。バンドラが頬を押さえて、顔を赤らめる。
「…チッ。」
「まぁ、今日は許せ。」
そう言ってバンドラの肩に頭を傾けるスムージー。バサリとスムージーの長い髪がバンドラへとかかっていた。日が昇るまでスムージー達は笑い合っていた。
舐めるシーンがお気に入り。
寝るという話が出たので。一応。どういう意味かは…ね?
スムージー…逆転
ヤマト…背中に爪を立てて声を殺す
ウタ…声を上げる
モネ…自分の好きなようにさせてくれる
シュガー…声を殺しながらも、怖いから目を瞑る
レイジュ…知らん暇に寝かされて知らん暇に致してる
ロビン…まぁ、普通な方では?
てなわけで。子どものみんなはわからなくていいからね?
次回はどうするかね。またいちゃついてもいいが書きすぎてもなぁ…と。では。