どんな状況下でも本を読み続けたら   作:強烈ミントのキセル

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Q3.ロボットが完成した…さてどうする?

A.友人と評価試験

 

□/◆

 

なんだかんだで例の二足ロボットが完成した。

今では友人となった彼女曰くかなりの出来らしい。

俺は単に今も昔もそしてこれからも取り込み続けるであろう知識達を“なんとなく”積み込んでみた結果なのでピンと来ないが、無線リモートコントローラーで細い脚部、その上坂道階段障害物等々もクリアしたというのはかなり凄いらしい。

まぁ、彼女曰く

 

「私は中学辺りでやっと開発に成功したのに…君は小学生?何だかとても悔しいよ……」

 

中学で成功したというのも、彼女の口振りじゃ大分凄いことなんじゃないだろうか?

しかし彼女、これで火が点いたのか…今回とった休暇を全て家に通うことに注ぎ込むとか何とか言っていた。

俺としてはそれで別に良いのだが、予定していた観光はどうなったんだ?

 

「翻訳機は忘れてしまったし…あ、そうだ、君が案内してくれないかい?」

 

とか言っていたような気もするのだか…はぁ。

ん、なんか彼女が呼んでる…今回はここまでにしておこうか。

 

 

 

 

 

「ねぇねぇ、ロケットパンチ積み込んでみる?」

 

駄菓子屋で物騒な発言をするエレオノーラ。

しかし手に取っているのは……

 

「………兵器を作れと?」

 

そして本を読みつつカゴにポンポン駄菓子を入れていく葉月…しかも的確に有名で安い菓子を選択している。

 

「冗談、本当は只のマジックハンド…日本ってこれ百円で売ってるんだね?」

 

エレオノーラ、彼女が持っていたのはそう、マジックハンド。

レバーを手に軽く握って、それを強く握ればスポンジで作られた拳が取り付けてある腕が延びる奴である。

 

「………安いだけあってジョークグッズにしかならない」

 

尚も駄菓子をカゴに入れつつ、意外と長く喋り続けた葉月は、エレオノーラの持っていたマジックハンドを元の位置に戻した。

 

「へぇ、そうなんだ?」

 

マジックハンドを取られたエレオノーラは面白くなさ気に頬を膨らませると、葉月が入れた菓子で一杯になっていくカゴの中を除き混んだ。

 

「………取り付けるなら自作」

 

「え、作るの?」

 

フイッと顔を上げたエレオノーラと、その目の前にいる葉月。顔が近い。

 

「………簡単」

 

カゴを持ち上げ、レジへと持っていく葉月の顔は、心なしか笑っているような気もする。

 

「そりゃ…まぁ簡単そうだけどさ……」

 

面食らった様に話すエレオノーラを置いといて、葉月はレジで精算を済ませた。

 

「ちょちょちょっ…どこに行くんだい?」

 

そのまま放置して何処かに行こうとする葉月を放置されそうになったエレオノーラは慌てて放置しようとした葉月を呼び止めた。

 

「………ホームセンター」

 

葉月はホームセンターでマジックハンドの材料を買おうとしているらしい。

 

「え、あ…あぁ!そゆことね!」

 

理解したのかポンッと手を叩くと、エレオノーラは走り出した。

葉月を追い越し……

 

「………貴女はホームセンターの場所を知らない筈」

 

「あ……」

 

ドイツの天才(?)研究者、エレオノーラ…彼女はどうも、抜けているらしい。

アタマのネジが。

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