どんな状況下でも本を読み続けたら   作:強烈ミントのキセル

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Q4.ヤンデレが残念暴走…どうする?

A.ヤンデレ…何?

 

◆/◆ ( 晴 )

 

二足ロボット製作が何故か本格的なモノになっていた。

膝位の小型ロボットだったのだが、いつの間にか腰丈まで大きくなっていた。

腰から下しかなかったロボットにはいつの間にやら強化ジェネレーターが搭載された胴体や小型カメラを搭載した頭部、あの手製マジックハンド(高性能)が取り付けられている。

これがロボットが異様にデカくなった理由だな。

 

俺が本や専門資料を普通に読んでいると、色々と話をしながらエレンが勝手に増設している。

あぁ、エレンってのはエレオノーラの愛称だな。

まぁ、彼女がそう呼んでくれって言っているだけなのだが…よく考えてみたら俺は話しかけられて初めて返事をする努力をしているわけで、自分から話しかけることはまずないわけで。

 

結論を言うと、人の名前を呼んだ事が一回もないんだこれが。

 

こうして日誌内で名前を出すことはあるが、呼ぶことはない。

これからもそうだろう…多分。

 

さて、それはさておき近々俺の誕生日らしい。

何かエレンが言っていた。

何故この家の人間でないエレンが俺の誕生日を知っているのか、はたまた何故そこまで家の人間と仲良くなっているのか?わからない。

今年で12…だったか?

あ、13?ん?どうだったかなぁ…自分の誕生日すら覚えていなかったし、何より今何月だ?

 

 

 

 

 

「何を言ってるんですか姉さん、葉月の誕生日は私がやりますから、姉さんは部屋に引っ込んでてください」

 

「箒ちゃんこそ何を言ってるのかな~?はーくんの誕生日はこの束さんが祝っちゃうんだから箒ちゃんが出てくることないよ?」

 

葉月の誕生日を一番最初に祝うポジションを廻り二人の周囲に重く苦しい重圧が広がって行く。

無理もない…のかもしれない。

彼女達は、最近それでなくてもエレオノーラという女性に葉月を独占されているのだから、これを逃すと目も当てられない状況なのだ。

 

「私が一番誕生日料理で葉月を喜ばせることができるんです。お米すら洗えない姉さんは部屋でパソコン見てれば良いんです」

 

束は米を洗剤で洗おうとした過去がある。

ちなみにそれは葉月が晩御飯を作っていた時のことで、最悪の事態は免れたが……

『………洗剤では洗わない』

と、言って手製レシピブックを読みながら食器用洗剤を取り上げた葉月は見物だった。

 

「束さん、はーくんの為にプレゼント用意してるんだもんね!お勉強できない箒ちゃんは道場で竹刀振り回してれば良いんだよ!」

 

箒には剣道大会にて大人を圧倒した実績がある。

ちなみに、箒に頼み込まれた葉月が数合わせで武道大会に参加し、本を読みながら片手(手刀【貫手】)で全勝した実績があるのだが…姉と妹を足して倍にした能力値という表現は間違いじゃない。

 

「「ぐぬぬぬぬ……」」

 

「そんな喧嘩する暇があるなら料理担当とプレゼント担当で別れてやれば良いのに……」

 

おっと、ここで余裕の表情を浮かべたエレオノーラの乱入だ。

と、思ったら……?

 

「ま、精々頑張りなよ~」

 

と、葉月の部屋に引っ込んでしまった。

心なしか…彼女の目も二人と同様のモノになっていた様な気もするが。

まぁ、ナイだろう。




エレオノーラ(エレン)はオリヒロではないです。
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