ようこそ最高の天才のいる教室へ   作:とあるelephant

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1.入学

突然だが俺の存在は世界から消えた。

尊い一人の命。されど親族にしか名前を覚えられない切なくも普通の人生だった。

成績はよかった。どの教科の平均的に努力を惜しまなかった。だからか、秀でた才はなくどこに着目しても器用貧乏が浮き出るだろう。

 

運動神経もよかった。学校では運動能力トップクラス。

でもいつも一位ではない。

何事も一番賛美を贈られるのは一位と決まっている。二位にもなれない人は嫉妬するだろうが、二位という位置が誰よりも悔しいのは変わりない。

 

俺はずっとその位置を守ってきた。

 

「変に回想しないでくださいね〜?」

 

金髪ロングのいかにも女神を表したような人(?)が思考を呼んだかのように咎める。

 

いや、実際に読んでいる。神には感情や思考を容易く読み切れるのだろう。

 

この神はさきほど自身を女神と言い、俺をラノベの世界へと転生させると申し出た。

当然疑い今に至る。

 

「ふむ、まあ百聞は一見にしかず、やってみましょう」

 

何をやらかすのだろうか。

 

「失礼な人類だね、じゃあまずはこれをまわしてみて」

 

そう言い空中に手を差し出すと、反応するようにデジタルちっくなガチャマシンが出現した。

どんなトリックなのだろう。

 

「だからトリックじゃ······もういいや、引いちゃえ!三回だよ!」

 

どうも自分の思い描く女神像とはかけ離れているなと思考しながら、ボタンを押す。

 

ガチャガチャガチャ······ポーン!!!

 

 

 

 

 

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SSR.大富豪の息子、娘

 

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ガチャガチャガチャ······ポーン!!!

 

 

 

 

 

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SSR.鋭い第六感

 

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ガチャガチャガチャ······ポーン!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

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UR.誰もが慄く天才

 

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SSRが二つも、やっと俺にもツキがまわってきたか。

 

「あ、違う違う、このガチャSSR以上しか入ってないから」

 

事実でも言って欲しくなかった。

悲しくなるじゃないか。

 

「でもURはすごいよ、私初めて見たかも」

 

だが所詮SSRの次のレア度。

そこまで喜んでいいのだろうか。

 

「えっと、次はキャラメイクだけど、やる?」

 

キャラメイク、そういえば一度してみたかったことがある。

性別の変更、広く一般で言えばTSと似たようなことだろう。

 

「ふふ、君もそーいうことには興味が······」

 

否、至って否。ただただ女性としての生活をしてみたいだけ。

好奇心、といえばいいだろうか。

 

「う、そうかい、あとは勝手にどーぞ、終わったら声をかけてね」

 

理由を表明したら露骨に態度か変わった。

期待してるならしても、いや、神の思うつぼにはなりたくない。

そこまでいってプライドが邪魔をした。

 

さて、俺好みの最高に可愛い美少女を創ってやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舗装された路をバスが走る音が耳に入る。

俺、いや私の席は最後尾の長椅子だった。

 

神からの伝言では「ようこそ実力至上主義の教室へ」というライトノベルを原作とした世界に転生したらしい。

らしい、と言うが私はこの小説を読んだことがあった。

記憶は曖昧だったがこの身体に移ってから鮮明に、一字一句違わず思い出せるようになった。

 

神も転生者の読んだ小説までの詮索は面倒なのか少し抜けている所がある。

あの神だけかもしれないが。

 

そう思考を巡らしながら時が経つのを待っていると一人の高齢者が乗車した。

しかし席はなく優先席まで埋まっている状態。高齢者は立たざるを得ない。

 

そこに待ったをかけたのは正義感の強いOL。

優先席に居座る高円寺は断固として譲ることを拒否した。

 

するとOLに加勢するように櫛田が反論する。

となりの高齢者も言ったが諦めて欲しい。これ以上は時間の無駄にしかならないだろうから。

 

どちらが正しいかと問われれば答えは難しい。

譲れば善人だが何もメリットはない。

 

それから少しの間見守っていると痺れを切らしたのか譲る声を上げた。

原作同様な展開だ。「よう実」の世界に生を受けたのだと改めて実感する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目的地に着くとすぐに下車し校門を大胆に通った。

そして貼り出されているクラス表に目を通し自分の名前を探す。

 

Dクラスから探して行ったので早めに見つけ、配属されたクラスはDだとわかった。

試験では全科目満点を取ったつもりだったがなぜだろう。

言うまでもなく操作したのだが、しっかり聞き入れてくれたようだ。

 

原作通り大量の監視カメラを眺めながら教室にたどり着く。

 

できる限り気配を消して教室に入ったが、数十人の目は誤魔化せなく見つかってしまう。

教室が静まり返る。

 

理由は考える間もなくこの容姿だろう。

 

スカイブルーに染まった髪は嫌でも目立ち視線を引き寄せる。

さらに瞳は同じく清々しい碧。

他にも見えずらい部分や見えない部分も最高に丁寧に創った。

その時間合わせて二日ほど。費やした時間の集大成であった。

 

内心うんうん、可愛いだろうそうだろうと自画自賛しながら数十秒。

3バカと女子グループ(できるのはっや)がこそこそと話し始めた。

すまないが全て聞こえてしまっている。

 

知らない振りをして席に着くとそこは窓側最後尾から二番目。

要は綾小路の前の席。

面倒な席に着いてしまったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

茶柱先生の定型文を聞き入学式までの自由時間という名の、自己紹介時間になった。

平田を始めとしそれぞれが薄くも厚くも様々な自己紹介を終える。

原作通り綾小路は薄い内容であった。

 

さて、次は私の番だ。

 

「えっと、花園姫衣(はなぞの めい)です。好きなことは読書です。

 気軽に声をかけてくださいね」




ちなみにUR排出率は0.01%
要するに神引き
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