夢女ステークス千文字チャレンジ   作:狸より狐派 ハル

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エアシャカールに抱かれる話

「おい、抱かせろ

 

トレーナー室でエアシャカールが、パイプ椅子に座るトレーナーに対してそう言った。

 

突然の大胆カミングアウトにより、宇宙猫(呆然)な表情になるトレーナー。そんなことを気にせずシャカールは続けて話した。

 

「聞こえなかったのか。抱かせろっつってンだ」

 

この二言目で正気を取り戻したトレーナー。急いでシャカールに何をいってるんだ、と叫んだ。

 

「あ?知らねーのか?他人に抱かれると、一日のストレスの内、3分の1が削減するんだよ。だから抱かせろってんだ。何度も言わせんな」

 

とまぁ論理的だが倫理的ではない発言を、当たり前のように発言する。

 

そのためトレーナーは、とにかく説得を行った。年頃の少女がそんなこと言うんじゃない、と。

 

「何言ってんだよ、キモいんだよ。

 

ハァ・・・もういい、こっちに身体ごと向けてろ」

 

無作法に身体の向きを変えられ、その自分の上にエアシャカールは乗ってきた。

 

想像よりも軽い体重を感じると同時に、腕まで回してくる。胸には自分以外の鼓動が聞こえ、そして顔は肩の上にあり文字通り真横にあった。

 

腕の力は徐々に強くなり、少々キツくなる。もう一度声をかけてが、返事がこなかった。

 

しばらくその状態が続くと、シャカールは顔の位置を少し離したかと思えば、少しだけ下げ鼻の穴を首筋に当ててくる。

 

そこから鼻息で吸われる。くすぐったい感触が襲ってきて鳥肌が立った。

 

そのあとに口から息が出て、その空気が服の隙間に入り、またくすぐったさが襲ってくる。

 

「・・・あ~~~・・・」

 

また、肩の上に(あご)を乗せてくるシャカール。なぜ急にこんなことをしてくるのかは、良くわからなかった。

 

少なくとも極端に甘えるなんて、まずあり得なかった。心当たりもなく、ただ困惑しかできなかった。

 

「・・・ぎゅっ、てしろ」

 

シャカールが(つぶや)く。良く聞こえたが、反射的に質問してしまった。

 

「・・・抱き返せっつったんだ」

 

口調は荒くも、優しい声でそう言ってきた。そこまで言うなら自分も腕を回してみる。

 

彼女の細い身体は簡単に腕が絡み、より吸着してしまうような感じだ。

 

また、いい(にお)いも感じるし、ずっとこのままいたいぐらいだ。

 

すると鼓動が早く聞こえる。これは自分のモノだろうか。

 

「つり橋効果って知ってるか?相手の鼓動が自分のかと錯覚する現象の」

 

また優しい声が聞こえる。それがどうしたって聞くと。

 

「なんもねーよ、バーカ」

 

としかこなかった。

 

 




翼(と言う名のやる気)をください。

釈迦(シャカ)「黙れ」

(´;ω;`)
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