夢女ステークス千文字チャレンジ   作:狸より狐派 ハル

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シリウスとルドルフの間に挟まるトレーナー(強制)

「腕を離してもらおうかシリウス、今からトレーナー君とは大切な話があるのでね」

 

「どうせしょうもねぇ内容だろうがよ、ルドルフこそ離しな。コイツに連れて行きたいところがあるんでね」

 

三女神像の前で二人がトレーナーを取り合っていた。ちなみに時間は放課後、玄関から出た生徒で沢山(たくさん)なため、注目の的だ。

 

周りからはキャーキャーと黄色い悲鳴が聞こえる。

 

「お前がしつこいから周りが騒がしいじゃねぇか。どうしてくれるんだ?皇帝様?」

 

「それは君のせいじゃないか?最近君は宜しくないことをやっているそうだな。()()()()()()()を連れてどこに行っている?」

 

「知ったこっちゃねぇな。いいから離しやがれ」

 

「いいや、君が離すんだ」

 

お互い引き寄せるために引っ張る二人。痛くなってきたため、制止させようとした。

 

「あぁ?じゃあアンタはどっちを選ぶんだ?もちろん私だろ?」

 

「最近君はシリウスに引っ張り回され続けて疲れてるだろう?今日からしばらくは私の(そば)にいるんだ。安寧の日々を過ごせることを保証しよう」

 

そう二人が言う。確かに最近シリウスとよく一緒にいる機会が多かった。だから今日はルドルフと一緒にいよう。

 

そのためシリウスに説得をする。

 

「は?この私をおいて生徒会室でお茶だぁ?随分と偉くなったな。私に逆らったらどうなるか教えてやろうか?」

 

と、シリウスは突然こっちのポケットに手を突っ込んでくる。そして何かを取り出した。

 

それは家のカギだった。

 

「コイツは私が預かってやるよ。返して欲しかったらソイツから離れるんだな」

 

「今すぐそのカギを返すんだ。私の目が黒い内にな・・・シリウス」

 

「お前の目はハナから黒じゃねぇだろ。で、どうすんだ?トレーナー。どっちについていく?」

 

雲行きが竜の巣並みに怪しくなってきた。打開策を考えているとルドルフがこう言った。

 

「仕方がない。トレーナー君、今日はもう君の家に直接行こうか」

 

「何言ってるんだ?コイツのカギは私が持ってるんだぞ?」

 

「こう言う時のために作っておいたんだ、これをね」

 

取り出したのはカギだ。それに書かれてある数字、そもそも形事態トレーナーの物と全く一緒だった。

 

「テメェマジか」

 

有備無患(ゆうびむかん)。君のことだからそんなことをするかと思ってね。さぁ行こうか、トレーナー君」

 

トレーナーを半ば強引に引っ張って、シリウスから離すルドルフ。

 

イラついたシリウスも彼女らの後に続くのだった。

 

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