人は夢を見る。そこに正邪はなく、差別はなく、自由な世界が広がっている。
夢は平等で、自由だ。人類が存在している限り、気が遠くなるほどの太古から遥かな未来まで、罪人も善人も、奴隷も皇帝も、これまでも、これからも、人は夢を見るだろう。
夢の深部、普遍無意識と呼ばれる領域に築き上げられた円卓に、四人の男女が着席していた。
『審判』の属性を持つ
『英雄』の気質を持つ
『死神』の渾名を持つ
『仙王』の権能を持つ
机に肘をつき、楽しそうに周りを見渡すのは第一の盧生、甘粕正彦である。
「ふむ、なるほど。ふふふふ、これはこれは、実に面白い」
それを見ては肩を落とすのは隣の席の青年。第二の盧生、柊四四八。
「おい、いくら嬉しくても暴れないでくれよ。いいや、言っても無駄だろうから、期待はしていないが」
それに首肯しつつも、艶めいた流し目で柊を見つめるのは第三の盧生、クリームヒルト・ヘルヘイム・レーベンシュタイン。
「双方、相変わらずか。ときに、ヨシヤ。ここで言うのもなんだが、婚姻の申し出の返事はいつ頃になるだろうか」
そして唯一、我関せずといった態度で虚空を眺めているのは第四の盧生、
歴代の盧生が、此処に集結していた。
異例の事態と言っていい。全員故人であるし、黄錦龍による万仙陣も、朔とよばれる特殊な期間でもない。ゆえに盧生が蘇るなどということはありえない。なにより、柊四四八は自主的に盧生の資格を捨てているし、黄錦龍も己の呼び出した鴻錦道人に飲まれてこの世から存在を消したはずである。
己の世界に閉じこもっている黄以外が共通して持っていた疑問に応えるように、円卓に席が一つ増えた。”それ”は黄の後ろより歩み出て、円卓に座る全員へ深々と頭を下げる。
書生のような装いながら、確かに女だった。外見年齢では、おそらくこの場の五名の中では最も幼いのではなかろうか。
だが盧生は阿頼耶識――人間の持つ普遍的無意識を共有しているがゆえに、お互いの思考も筒抜けとなる。彼女の正体を見破るなど造作もないのだ。
だが、正体を知ってなお、それを信じることができるかは別問題だろう。全員が警戒を強める。それはあの黄ですらそうなんだから、場の緊迫は言うまでもないだろう。
それを感じながらも、新たに現れた女は笑顔を崩さない。自尊とか無謀とか、そういう類ではない。いや、ある意味ではそうなのだが、今回の意味合いはどちらかといえば、親愛に近しいだろう。
「はじめまして、歴代の盧生たち。私はベルン・フォン・カレイヒ。
彼女がありうべからざる、などと呼ばれている理由は明白だ。
盧生たちと縁深い組織の一つである神祇省が、その存在を事前に「ありえない」としていたのだから。
環境が、社会が、変動していくゆえ、今後はなかろうと断じられていた存在――彼女こそは
「
またおまえか、と思った皆々様、またこいつです。
作ったら気に入っちゃたんですもの。以降も正田エース以外の作品に突如姿を現しやがる可能性は断然あります。乱入モンスターみたいで可愛いですね。
ところでスーパー神座大戦はいつ頃発売ですか?