アンケート終了!苦労人の会回と九郎VSアリス回もやるよ!次回もお楽しみに!
あれは1年程前の話。
その日は幼馴染みの
「君可愛いねぇ。1人?」
「俺等と遊ぼうよ。楽しい事いっぱい教えてあげるよ?」
「結構です!急いでるので!」
人気の少ない裏路地を進むとガラの悪そうな二人組にナンパされた。いつもはエーくんが守ってくれてたけど今は居ない。近道しようとした事に後悔しながらも足速に離れようとした。しかし横をすり抜けようとした時に腕を捕まれてしまい逃げられなくなってしまった。
「ッ!?止めて離してッ!」
「ツレないなぁ〜?ちょっとくらい良いじゃん?」
「そうそう!優しくしてるうちに大人しくしたがってた方が良いよ?」
「ヒッ…!?」
ナイフだ。ナイフを突きつけてきたのだ。私は恐怖から小さな悲鳴を溢す。
二人組はニヤニヤと醜悪な笑みを浮かべて無抵抗な私を裏路地の更に奥へと連れて行こうとする。恐怖のあまり抵抗も出来ないまま連れられて行くしかない私。この後いったいどうなってしまうのか…?お父さん…エーくん…!誰か、誰か!
「誰か…助けて…!」
誰もいない。分かっていながらも呟くようにそう言った。
その時だ、彼が現れたのは。
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!?」
「ん?何か聞こえね?」
「は?気の所為だろ」
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!?」
「やっぱ何か聞こえるぞ!」
「いったいなんだ!?」
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!?」
「近付いて来てね!?」
「いったい何処から!?」
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!?」
「いったい何処にいるんだ!?」
「コレは、まさか!」
そう言った1人が上を向く。私もつられて上を向くと何かが降ってきた。
「あああぁぁぁぁぁぁッッ!!?」
「「アイエエエ!?ヒト!?ヒトナンデ!?」」
そう、何故か人が降ってきたのだ。まさか飛び降り自殺!?
「アベシッ!?」
「アバーッ!?」
そして降ってきた人は私の腕を掴んでいた男に衝突した。その衝突により掴まれていた私の腕は開放された。
飛び降り自殺した人が下にいた人に衝突して死んだ場面を目の前で見た私は力なく座りこんだ。
目の前で人が死んだ。
「し、死ぬかと思った〜!」
「「いや、生きてんのか〜い!?」」
私と無事だった方の男が同時にツッコミを入れる。え?何で生きてるの??確かに血とか全然飛び散ったりとかしなかったけど、あの高さから落ちて無傷??
見た感じ中学生くらいの男の子だけど何で無事なの!?
「い、いってぇ…!クソ!いったい何が起こった!」
「うおっ!?お前無事だったのか!?」
「ちょっと擦りむいた!」
「あの衝突でそれだけで済むの!!?」
かなりの勢いだったのに二人共生きてる!?なんで!?
「いやー、すんませんすんません!ちょっと鳥人間コンテストに触発されて作った手作り飛行機が思った以上に飛んで墜落しちゃいまして」
「「「何やってんのッ!??」」」
「飛べねぇ中学生はただの中学生だッ!」キリッ
「「「ただの中学生で良いよッ!!?」」」
なんで私このガラの悪い人達とツッコミしてるんだろう…?
「えーっと…、因みにソコの女性の方泣いてますけど大丈夫ですか?怪我しました?」
「え…あ、いや…。こ、この人達が無理矢理……」
「……へぇ?」
私の雰囲気を察したのか彼は男二人を睨む。
「オニーサン達無理矢理女の子連れてこうとしちゃ駄目だよ?レディには優しくしろってオーナーゼフに習わなかった?」
「あ"?ガキが生意気に説教か?てか誰だゼフって!?」
「大人しく帰れよ。このナイフが見えないのか?ってワンピース読んでないのかお前!?」
ナイフをチラつかせて脅す二人組。それを見た男の子は不敵に笑った。
「俺にナイフを向けたんだ。お前等も斬られる覚悟はあるんだろうなぁ?」
「な、何!?」
そう言った彼はバッグの中に手を入れてある物を取り出す。
(あ、あれは刀の持ち手!?何でバッグの中に!?)
「な、何で刀を持ってやがる!?」
「や、やべぇ…やべぇよ…!」
「斬って良いのはなぁ、斬られる覚悟のある奴だけなんだよッ!」
バッグの中から出てくる刀の持ち手部分。それを掴みバッグから一気に引き抜きその刀身が……。
『壱の型!!水面斬り!!ザパァー!!』
「「「………ゑ?」」」
それはテレビで放送されてる
「オラッ!隙きありッ!煙幕玉!」
そう言って彼は地面に玉を叩きつけると立ち待ち煙が立ち込める。
「今のうちに!」
「え!?あっ!?」
「逃げるんだよォ!スモーキーッ!!」
「イヤ、誰それ!??」
訳も分からぬままに腕を捕まれて逃げる。しばらくしてようやく路地裏から脱出した私達。
「ヘッ馬鹿な奴らめ!あんなハッタリを信じるとはな!あのDX日輪刀を出した時の顔は笑えたぜぇ!」
「は、ハッタリだったんだね…」
「俺、筋力ゼロのフィジカルクソ雑魚ナメクジなんで搦め手やハッタリしか使わないですよ。あと斬られる覚悟無いんで」
「あ、あはは…そっか。ありがとうね。正直、恐くて…私……!」
「……ハンカチどうぞ」
「グスッ…ありがとう、ありがとう…!」
そこからしばらく泣いていた私をあやす様に彼は背中を擦ってくれた。
「ごめんねいきなり泣き出して」
「無理も無いですよ。これからは人通りの多い場所を通ってくださいね。それじゃあ俺は帰りますね!自作飛行機の残骸も回収しなきゃだし!」
そう言って走り出す彼。
「ま、待って!君の名前は!?」
少し遠くに離れた彼はコチラに振り返り…
「不死川 九郎!別に覚える必要は無いんで!さよなら〜!」
そうして彼は見えなくなった。その事に少し寂しく感じながら人通りの多い場所を選び帰路についた。
「……あれ?九郎くん?」
しばらく歩いているとさっき別れたばかりの九郎くんが飛行機の残骸と思わしき物を引きずりながら歩いてるのを見つけた。目立つ。物凄い目立つ。
まさか本当に鳥人間コンテストに触発されてたとは…。
そんな姿を微笑ましく眺めていたが……。
気付いたら彼の家の前にいた。
「い、いやいや。コレは何か御礼がしたかっただけで別に住所特定とかそんなんじゃなくて、彼ちゃんと帰れるのかなーって心配だったからコッソリついていっただけでやましい気持ち何か無い訳でね?うん。そうだよ御礼したいし?別に住所メモしても可怪しくないよね?うんうん!」
そんな事を呟いていると誰かがコチラに向かってきた。やましい事はしてないけど咄嗟に電柱の影に隠れ様子を伺う。金髪碧眼の女の子だ。まだ幼さがあるがかなりの美人だ。そしてそんな彼女はあろうことか九郎くんの家の前で止まる。
「え?」
思わずそんな声が出た。何故ならあの少女はインターホンを押す事無く、鍵を使って扉を開けたのだ。
「は?」
そして扉を開けた時に見えたのは彼と少女が中良さげに話す姿だった。
「まさか…彼女…?」
合鍵を持っていてあんなに中良さげなのだきっとそうだろう。あんなに優しくて素敵な彼だもの彼女が居てもおかしくない。それなのに……。それなのにどうして……。
こんなにもドス黒い感情が込み上げてくるのだろう?
彼の隣にいるのが私でない事が堪らなく悔しい。私の知らない彼の事を知ってるのが羨ましい。合鍵を渡される程までに家族と中が良いのが妬ましい。
「…ズルい」
ズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルい
だから私はこの時に決心した。たとえあの娘から奪ってでも…必ず、必ず…。
彼を私だけのモノにしてみせると
「だから、また会おうね九郎くん♡」
そして私は翌日から行動を開始した。朝早くから彼の家に張り込み1日をどう過ごすのかを1週間じっくり観察。更に交友関係なども洗い出し、先日の彼女…アリス・ツーベルクは幼馴染みだと分かった。しかし彼女はどうやら彼に好意を持っているらしくやたらと距離が近い。その場に割り込み彼から引き離したい衝動を唇から血が出る程に噛んで堪える。
そして1週間観察し彼の大体の行動を理解し、私は偶然を装って接触した。
彼は朝早くにジョギングをするのが日課らしい。そこを利用しとある公園で待ち伏せした。そこで彼と偶然出会ったという事にし、人気の少ないベンチに座り話した。そして彼にスポーツドリンクを渡す。
睡眠薬入りのスポーツドリンクを。
彼は何の疑いも無く美味しそうにゴクゴクと飲み干した。しばらくして彼は眠気に襲われて私に寄りかかってきた。彼の頭を膝の上に置き愛おしい寝顔を堪能しながら彼のスマホに2つのアプリを入れた。GPSと盗聴用のアプリだ。もちろん普通には見つけられないような特殊なアプリ。まず見つかる事は無い。
一仕事終えた私はバレないようにスマホを元の場所に戻して彼が起きるまで寝顔を見ながら頭を撫でる。柔らかな濡羽色のツヤツヤとした髪。あどけない寝顔。そして彼の唇…。
……めちゃくちゃにしたい。今すぐこの唇を奪ってしまいたい。
そんな衝動に駆られ、彼の顔へと少しづつ近付いていく。そして彼の唇と私の唇が重なろうとした時。
「うぅ~ん…」
「ッッ!?」
彼が目を覚ました。しかし寝ぼけているのか意識は曖昧そうだ。
「おはよう!ぐっすりだったね」
「え、あ!?わわっ!すんません!」
こうして結局キスまでは出来ないまま終わってしまったけど、まだまだこれからだから大丈夫。
それから私は彼が何処に居るのかチェックするのが日課になった。寝る前には盗聴した彼の声を聞いて眠りにつく。予定の無い日は彼を尾行する。
「あ、ペットボトル捨てた。回収しなきゃ」
こんな風に彼の使った物を回収してコレクションにもしている。帰ってからたっぷり堪能しよう…♡
彼は大体誰かと一緒にいる。幼馴染みや近所の小学生、他校の生徒や先輩など交友関係が広い。それでも一人になる時は割りと多い。そんな時に偶然を装って彼とあう。
この二人きりの時間は最高に幸せな一時。私と彼しかいない私達の私達による私達だけの特別な時間。
毎日でも彼に会いたい。この時間を永遠に私だけのものにしたい。でも焦りは禁物。少しづつ、だけど確実に関係を深めていく。
1年が経つ頃には家に遊びに行くまでになった。彼の家族とも良好な関係になっている。何より驚いたのは彼の父親が私のお父さんと知り合いだった事だ。私は覚えてなかったがパーティーなんかで何度か顔を合わせていたらしい。向こうははっきり覚えてくれていた。
これは良いと思いお父さんに彼の話しをした。どうやら九郎くんの父親と私のお父さんとは古くからの友人だったようでその事を懐かしそうに、嬉しそうに話していた。そして彼に助けて貰った事を話すとかなり高感度が上がったようで是非会いたいと言っていた。
確実に外堀を埋めていっている。
後少し、もう少しで……♡
「と言う訳で、今日も陰ながら九郎くんを見守るぞー!」
「……」
「見守るぞー!」
「………」
「……エーくん?」
「お、おー…」
今日も元気に九郎くんを陰ながら見守る為に幼馴染みのエーくんと電柱に身を潜めている。休日に出かけると(盗聴で)聞いたからついていく事にしたんだ。
「なんで僕まで…」
エーくんを連れて来たのは九郎くんと一緒に出かけてる3人、キリコちゃんとユージオくん、それと1番厄介なアリスちゃんがいるから。アリスちゃんは勘が良いのか時々周りを警戒する様な仕草をする。だから見つかった時にエーくんと買い物中と誤魔化す為のカモフラージュの為に必要なんだ。
「なぁ、やっぱり止めないか?こんな事がバレたら幾ら優しい彼でも…」
「……エーくんは私の邪魔をするの…?」
「なんでも無いですすいません」
うんうん!やっぱりエーくんは私の良き理解者だね♪
そんな事を話しているとアリスちゃんが彼にベタベタとくっついていた。は?なんであんなに近づく必要があるの?ボディタッチも沢山してるし…。何より彼がその距離感が当たり前の様に普通に接しているのが妬ましくてイライラする。普段からあの距離感だから疑問にすら思わないの?
「嗚呼、妬ましい…」
「ゔっ…」
しばらく4人が歩いてると前から歩いてきた2人の女の子がいきなり九郎くん(達)に話しかけてきた。は?まさか九郎くんにナンパしてるの?…こんな時は盗聴アプリを使って会話を聞く。
『あら?九郎じゃない。偶然ね』
『んげっ!?深澄先輩!??』
『私もいるよ〜。こんにちは4人とも』
『こんにちは明日奈先輩』
『九郎〜?なんで私と明日奈と反応が違うのかしら〜?』
『日頃の行ないですかね』
『あはは!ちょっとお姉さんとお話ししよっか?』
『遠慮しますんでジリジリにじり寄るの止めて下さい』
『問答無用!』
『くぁwせdrftgyふじこlp』
……は?何よあの女?なんで九郎くんを抱きしめてるの?※(コブラツイストです)
ぽっと出の癖に馴れ馴れしく九郎くんと話した挙げ句にあんなに抱きしめるなんて…!※(コブラツイストです)
「かーっ!見んねエーくん!卑しか女ばい!」
「ゆ、悠那…!?」
親指の爪を噛みながら睨み付ける。あの女は要注意人物リストに追加だ。それともう一人の女も九郎くんと仲良く話してたけど………。
『キリコくんとユージオくんのカップリングはやっぱり最高ね…!次の漫画の資料に写真良いかな?』(;゚∀゚)=3ハァハァ
『『あ、あはは…』』
『この人相変わらずのBL好きか…』
『その漫画に是非SMプレイのシーンを!』
『おい、誰かコイツ黙らせてくれ』
……うん、こっちは大丈夫そう。しばらくしてあの2人と別れてまた歩き出したので尾行する。するとまたもや誰かが走って来た。
『ア〜リ〜ス〜!』
『い、イーディス先輩!?く、九郎!助けてください!』
『え、ちょ!?待て待て待て待て!イーディス先輩ストッpあべしっ!?』
走って来た謎の女をアリスちゃんが九郎くんを盾にして防ぐ。そのせいで謎の女が九郎くんに抱きつく形になった。
『ちょっとなんで避けるのよアリス〜!九郎じゃなくて貴女に抱きつきたかったのに!』
『ならいつまでも抱きついて無いで早く離れて下さい!九郎が白目を剥いてます!』
『いや、こうなった原因アリスだよ!?大丈夫かい九郎!?』
『駄目だユージオ!完全に意識を失ってる…!』
九郎くん気絶しちゃったの!?確かに前に身体能力は低いみたいな事は言ってたけど…。あの女ッ!
『ハァッ!ハァッ!アリス〜!今日もアリスは可愛いね〜!チュウしても良い?』
『それ以上近づくとこの鞭で叩きますよ』
『なんで鞭なんて持ってるの!?』
…どうやらアリスちゃん目当てみたいなのは分かった。これは上手いこと利用出来ればアリスちゃんを翻弄できる…?
「あの人は利用価値がありそう…」
(もう帰りたい…お腹痛い…)
それからしばらくの攻防の後に九郎くんが目を覚まして4人はあのイーディスという女の人と別れた。普通についていく気満々だったけどアリスちゃんに意識を刈り取られて気絶させられてたけど放置して大丈夫なのかな?まぁ私には関係無いか。
またしばらく歩いてショッピングなどを終えた4人は帰路についている。あと少しで家という所でまたもや誰かが走って来た。
『九郎兄ちゃーん!』
『ゆ、木綿季!?ちょっと待て!その勢いはアカン!止まってくrグッバァっ!!?』
『『『く、九郎ーッ!!?』』』
猛スピードで突っ込んで来た誰かとの衝突により、突っ込んで来た誰か共々3メートル程吹き飛ばされた。
「え!?く、九郎くん!?」
「……ッ」(胸の前で十字をきる)
3メートルも吹き飛ぶなんていったい何が起こったの!?車に轢かれた!?
『うわあぁぁぁッッ!九郎ぅぅぅ!!?』
『ハァッ…ハァッ……、なんて声出してやがる…ユージオォ!』
『だって3メートルくらい吹っ飛んだよ!?』
『俺は毎回こんなタックルを受けてる不死川 九郎だぞ。こんくれぇなんてこたぁねぇ…』
『さっきから団長みたいな事言って死にそうなんだけどぉ!?』
『大丈夫だよ遠坂。俺もこれから頑張っていくから…』
『止まるんじゃねぇぞ…じゃ無いんかーいッ!?』
『よく見たら無傷ですよ!いったいどういう事ですか!?』
なんでアレを受けて無傷なの!?さっきは気絶したのにその気絶したのより明らかに威力のあるタックルでなんで無傷なの!?
『木綿季ィィィッ!散々タックルはするなって言ってるだろ!?怪我したらどうするんだ!?』
『タックルじゃ無いよ!ただ抱きついてるだけじゃん!』
『あんなアメフト選手レベルの衝突で抱きついてるとは言わないから!完全にタックルだから!』
『むぅ~!別に良いじゃん!今までだって怪我した事無いし!』
『確かに俺は無いけどなぁ…。もし木綿季が怪我したら親御さんが悲しむぞ?』
『……キュン♡』
『まさかの自分より相手の心配…!?』
『トキメキ音を自分で言ってるし…』
『ぐぬぬ…!九郎の女誑しッ!こんな放置プレイは嫌ですッ!』
『『ブレないなぁ…』』
自分より相手の心配をする九郎くん。控えめに言って大好き♡
優しい人だとは知っていたけどここまで優しいなんて!
「唯、その優しさが私に対してじゃ無いのが妬ましい…!」
(ポンポン痛い…)(´;ω;`)
『…ッ!』
…!?あの子供、私に気づいた!?しかも殺気をこっちにぶつけてくる!?
『…? どうした木綿季?』
『…うぅん!なんでも無いよ!えへへ!』
くっ!抱きついたままコチラに視線を送って勝ち誇るような顔をしている!?あの娘はまさしく今までで1番の強敵になる存在ね…!
『木綿季〜!いきなり走ったら危ないでしょ!?』
『あ、姉ちゃん!』
『よっ!藍子!』
『九郎さん!?まさかまた木綿季のタックルを…』
『うん…』
『……すいません。本当に色々すいません…』
『大丈夫。もう馴れたから…』
『馴れちゃ駄目ですよ!?』
また出てきたと思ったらさっきのタックルっ娘と瓜二つな顔の娘だった。どうやら双子みたいだけど性格は全然違う。
『……ッ!?胃痛の気配!?』
『いきなりどうした!?』
『す、すいません!このままだと胃痛の原因になりそうなナニカが起こりそうなので帰ります!いくよ木綿季!』
『えー!もう、しょうがないなぁ…。またね〜!兄ちゃん達〜!』
『またな〜!次はタックルすんなよ〜!』
『あはは!』
『返事は!?タックルすんなよ!?』
『『『絶対次もタックルされるヤツだ』』』
姉により引き剥がされ、ようやく九郎くんから離れたタックルっ娘は家に帰っていった。あのままだったら我慢の限界を迎えてエーくんを引き連れて大乱闘スマッシュブラザーズするところだった。
そして九郎くんが無事に家に入るのを見届けた私とエーくん。なんだかエーくんがお腹抑えて涙目だったけど何かあったのかな?
「今日はありがとうねエーくん♪」
「あ、あぁ…」
「
「……え?ゆ、悠那さん…?それはちょっと…」
「次もよろしくね?」
「……はい」(泣)
どうも、最近自室でかめはめ波の練習してたら幼馴染み達に見られ死にたくなった九郎くんです。あれから皆が温かい目で見てきてまじで死にたくなった。でも転生特典で死ねないんすよねぇ!クソがッ(泣)
学校が終わった帰り道を俺は一人で歩いていた。キリコ、ユージオ、アリスの3人は剣道の部活の為に今は居ない。俺?俺は帰宅部だよ。筋力ゼロのクソ雑魚ナメクジな俺が竹刀振り回せる訳無いんだよなぁ。DX日輪刀くらいしか振り回せん。幼馴染みの中でもっとも貧弱なのが俺だ。誰にも腕相撲に勝てない。何なら木綿季だけでなく藍子にも勝てない。セルカとは中々いい勝負だけどな。
※(セルカ9歳、九郎14歳)
「あ、ヤッホー!九郎くん!偶然だね!」
そんな事を考えながらのんびり歩いてると後ろから声をかけられた。
「悠那先輩?あはは、また会いましたねぇ」
そこには前にナンパから助けた重村 悠那先輩がいた。この人いつも背後から音も無く現れるんだ。
俺の見聞色の覇気を無効化してやがる…!?なんてね。見聞色の覇気なんて転生特典で貰ってないし、もし仮に見聞色の覇気を使っててここまで接近するまで気付かなかったら悠那先輩がシャンクスと同等レベルの覇王色の覇気の使い手になっちゃうよ。
「そうだね。今一人?暇ならこの後一緒に遊びに行かない?」
「いいっすねぇ!一人ぼっちで暇だったんで!」
助けてから1年くらい経つのかな?あれから悠那先輩とはかなり仲良くなった。最近だと家にも遊びに来るようになったし。にしても父さんが悠那先輩の父親とマブダチだとはなぁ。しかも茅場さんの先生だったらしいし、世間の狭さには驚いたよ。
「どうかしたの?」
「え?あぁイヤ、ちょっと考え事を」
「………それってアリスちゃん?それとも他の娘?」
「ッッ!?」ゾクッ
悠那先輩は時々目から光か消える。顔は笑っているが目は笑っていない。正直この状態の悠那先輩は怖過ぎる。思わず胃が痛んでしまう。やっぱこの人覇王色の覇気会得してる!?王の素質あるの!?
「い、いや…。俺達の父さん達が知り合いだった事に世間って狭いな〜と思っただけですよ?あはは…」
「………………な〜んだ!そうだったんだね♪」
あの目は嘘が通用しないので大人しく正直に答えるのが吉です(白目)
「それで何処に行きます?最近お気に入りのカフェ見つけたんでそこに行ってみます?」
最近のお気に入りスポットのダイシー・カフェ。店の雰囲気が良いんだよなぁ。コーヒーも旨いし。
「あ、それってダイシー・カフェ?私も行きたかったんだ!行こ♪」
「…あれ?俺ダイシー・カフェの話ししましたっけ?」
「え…?………覚えて無いの?前にちょっと話しに出してたよ…?」
「そ、そうだっけ…?」
そんな事話した覚えが全く無いぞ?俺、まだまだ若いと思ってたけどひょっとしたら脳内年齢は30歳くらい!?前世の記憶もあるしその分脳の加齢化が進んで記憶力が衰え始めた!??
「あ、あぁ!言いました!言いましたねぇ!えぇ!はっきり覚えてますとも!はい!」(嘘)
「(危ない危ない、うっかり盗聴してた時に聞いた話題を出しちゃった。でも九郎くん前に話したと思ってくれたみたいで良かった。すぐ信じちゃう所も可愛い♡)なら、早く行こっか!案内してくれる?」
「お任せあれ。しっかりエスコートしますよレディ」
「うふふ、何それ〜!」
こうして俺は悠那先輩を連れてダイシー・カフェに行き、楽しい一時を過ごすのだった。
そして帰宅すると…。
「……何故、貴方の服から
「ひんっ…」
何故かめちゃくちゃに機嫌の悪いアリスに怒られた。解せぬ……。
彼と別れた私は自室に入り今日撮った写真を壁に貼り付ける。私の部屋の壁や天井には九郎くんの写真がいっぱいある。ベッドに横になりながらその写真を眺めて笑う。
もうすぐ、もう少しで…。
「必ず貴方を手に入れるからね、九郎くん♡」
そう呟いて彼の写真へとキスした。
【不死川 九郎】
一人の時に悠那と遭遇する確率が99%な事に疑問を持っているが、悠那本人が偶然って言ってるし考え過ぎかと思ってる。日常会話全て筒抜けな事を知らずに部屋でかめはめ波の練習しちゃってる。斬る覚悟も斬られる覚悟も無い。だけど鼻の穴にチューブワサビは突っ込む鬼畜野郎。
【重村 悠那】
今話のメインキャラ。生粋のヤンデレヒロイン。ストーカーやらなんやらしながらもアイドルのレッスンをこなしている。九郎の周りに女性が多いし好感度が高いから少し焦り気味。近々九郎の部屋に小型カメラを設置しようと画策中。覇王色の覇気使い疑惑有り。
【桐ヶ谷 和人】
悠那と九郎が知り合ったときには既に女装していた。なのでアリスと同等レベルで警戒されてた。しかし女装&彼氏持ちだと分かってからは警戒されなくなった。
【ユージオ・ハーレンツ】
悠那から九郎の事を沢山聞かれたので自慢げに最初の出会いからの9年間を話す。知らない事を沢山知れた事からユージオへの高感度は高くなった。
【アリス・ツーベルク】
悠那にもっとも敵視されている人物。時々悠那の気配を感じ取ったりして九郎を守っている。悠那とは犬猿の仲。
【桐ヶ谷 直葉】
巨乳なので結構警戒されてたけど直葉が九郎に恋愛感情を持っていないと知ってからは兄妹揃って安全認定された。
【セルカ・ツーベルク】
九郎の新たな苦難と胃痛の気配を感じ取って速攻で避難した。
【紺野 木綿季】
九郎に抱きついてると殺気を感じるので殺気をぶつけ返してる。今作トップクラスの強キャラさん。
【紺野 藍子】
セルカ同様に九郎の新たな苦難と胃痛の気配を感じ取り、非常に申し訳なく思いながらも避難した。
【後沢 鋭二】
悠那がストーカーしてるのを知り辞めさせようとしたがハイライトの無い瞳で『エーくんは私の邪魔をするの…?』と言われてビビって諦めた。最近だと何故かストーカーに同行させられて幼馴染みのヤバさを改めて理解し胃痛を起こす。九郎に優しい。
【結城 明日奈】
BL好きなのでスルー。
【兎沢 深澄】
九郎と仲良く?遊んでる所(格ゲー技再現中)を見て警戒されてる。
【イーディス】
アリスにセクハラしまくってるので対アリス用に上手いこと利用出来ないか画策されてる。
【2022年時点 現実世界での強さ順】
【めっちゃ強い】木綿季、アリス、深澄
【かなり強い】キリコ、ユージオ、イーディス、鋭二、直葉
【強い】明日奈、悠那
【弱い】藍子
【かなり弱い】九郎
【めっちゃ弱い】セルカ