最初の栄光と転落。
武器屋での日々は
客は冷やかしが大半で、何より店主の親父が良くなかった。
まずやる気がない。そして『見る目』もなかった。
武器とて商品だ。流行や売れ
にも
一方、いくら野盗の持ち込みとはいえ比較的新しい製品である吾が輩を、ナマクラ共と
吾が輩は『
貴様の目は
……吾が輩ともあろう物が、当時を思い出しただけで腹を立ててしまった。
忘れよう。
そんな日々に、ある時、奴はやってきた。
明るい
こんな
だが確かに
どこかの
ならば『お買い得品』の樽に突っ込まれた吾が輩にもチャンスがある!
吾が輩を選べ!!
そう強く念じたのが効いたか、
ラーシュ・ハルツバリ。それが奴の名であった。
その時から吾が輩の充実した日々が続いた。
護衛、モンスター狩り、野盗退治……様々な仕事をこなしつつラーシュは
腕が良い分、吾が輩への負担は少なく、手入れも
良い所持者に
これなら吾が輩の夢である『博物館入り』も不可能ではないかも知れない。
……そう思っていた。
6年後に起きた第4次ヴァラス戦役までは。
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【 裏切りのヴァラス戦役 】
それ
吾輩の期待は大きく
何せ待ちに待った『
奴の腕前を考えれば、大きな戦果を
もしかしたら『英雄』として
そうなれば、吾が輩も……と。
ラーシュが配置されたのは先頭の斬り込み部隊。
コネがない傭兵団や個人は大体ここだ。
要するに使い捨て。
だが奴の腕前なら……
吾が輩は『つまらん感じで死んでくれるなよ?』と
突撃のラッパが鳴ると、ラーシュは体力を温存するつもりか、周りに合わせて前進する。
……と、同時に何かを探すように視線を
肉壁に使えそうな味方の隊でも探しているのか?
専従軍人で構成される帝国軍と違い、王国軍での戦い方など、そんなものだ。
ある程度まで前進すると帝国軍から矢が一斉に飛んで来る。
向こうは高度に組織化されているから、飛んで来る矢の
下心まみれの
それでもラーシュは時に斬り
間合いを見
『並の戦士ならば』な。
敵の槍先を次々と剣で
単なる捨て石の兵に、ここまでされるとは思わなかったのだろう。
敵は
そこに勝機ありと見た味方が後ろから
乱戦に突入した。
そこから先は、
間合いや位置取りに気を付けながら、ひたすら目の前の敵を斬る。
コイツは天才的だからな。
周囲の状況を
本当に大した奴だよ。
たった一人で戦況をひっくり返した。
貴族連中も、まさか正面突破するやつがいるとは思わなかったらしく……あぁ、ようやく弓兵を動かしたか。
連中ケチだからなぁ。
捨て駒で敵を
とはいえ、正面突破してしまった以上、今度は
精々、景気良く射掛けてくれ。
せっかく我が主人が英雄になろうとしているのだ。
勝ち戦にしてもらわねば困る。
……イケる、これならばイケるぞ。
そして、吾が輩は英雄の剣に……むふははははは!
お、ラーシュよ、前方に将が見えるぞ。
……などと、吾が輩が
奴が何かを見つけて、全く別の方角へ走り出したのだ。
行く先には、味方の傭兵団が優位に戦っているだけ。
加勢の必要など無いように見えるのだが?
と、吾が輩の胸中が疑問符まみれになる。
ラーシュは、
その傭兵団の背に襲いかかった。
は? 何してくれてんの?
吾が輩、頭の中が真っ白である。頭ないけど。
そのままラーシュは傭兵団を斬り捨て続けた。
いやいや、いやいやいやいや、英雄伝説は? 吾が輩の博物館入りは?
ラーシュは止まらない。
普段の
味方は完全にパニック状態だ。
そりゃあそうだろう。
さっきまで「スゲーやつが現れた! 英雄に続け!」という空気だったのが、コレである。
そして、それを見逃してくれる敵将ではない。
戦線は
結局、ラーシュは敵からも味方からも攻撃されたが意に
……で、だ。
傭兵団連中の死に顔を見て、思い出したのだ。
こいつら吾が輩を武器屋に売っ
それと、連中は気付いてなかったようだが、あの日、村を
顔は見えなかったが、髪の色はラーシュに
つまり、奴が力を求めたのも、戦場に来たのも『そういう理由』だったのだろう。
……なんて主人に買われてしまったのか。
腹の立つ事にラーシュの死に顔は、やるべき事を
……それはそうと、そんな事を仕出かした奴は当然『悪魔
勝利の切っ掛けをもらった相手とはいえ帝国軍も気味悪く思うのは同じである。
故に、その場で
そして、そんな奴が使っていた剣は、どうなると思う?
「一応、貴重な
『生まれ故郷』に帰ってくる事になろうとはな……
工房だよ。
……つまり最終目的地は『
……。
ふざっけんなよクソがぁぁぁ!!!
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この時は、まだ『これが
基本情報が更新されました。
【名称】
ロセウス帝国製 鉄剣→大逆者ラーシュの剣《 now! 》
【カテゴリ】
D→C 《 now!》
【蓄積概念】
裏切り
『裏切り行為に使用する場合、耐久性&持久力up、被ダメージ値&被クリティカル率down、痛覚鈍化』
復讐
『復讐を目的に使用する場合、全ステータス&クリティカル率up』
『目的を達成した場合、所有者は死亡する』