雨が降りしきるなか、1つの命が終わろうとしていた。
黒いケータイに手足が付いたようなロボット、彼の名前はゼロワン。サイバー犯罪と闘うため、アンダーアンカーが最初に開発した携帯端末「フォンブレイバー」の1号機である。彼は、度重なるバディの死を体験し、自らはバディ殺しであるという呪いを背負いながら、自らの求める「解」を求めて組織を離反した経緯を持つことになった。
そんな彼は今、雨が降りきる中で自分の命の終わりを迎えようとしていた。
間明に嵌められた網島ケイタを量産型フォンブレイバー「ジーン」の自爆攻撃から救うために全ブーストフォンとともに出撃。
激戦の末、辛勝するも最後に生き残ったジーンの自爆に巻き込まれて損傷し、自分が死ぬことを悟っていた。
そして……。
ゼロワン「ここまでのよう、だな.だが、満足だ、最後の最後でバディを守り切れた。求め続けた.最後の「解」」
「俺は.バディ殺しなんかじゃ、ない.そうだろ、間明.? 網島、ケイタ」
「俺は、お前に会えて.よかっ、た」
そういって、ゼロワンは意識と永遠に閉ざした……はずだった。
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西暦2030年、電脳化が一般化され、情報ネットワークが高度化する中で、光や電子として駆け巡る意思を一方向に集中させたとしても、「孤人」が複合体としての「個」となるまでには情報化されていない時代。
さらに過去2009年に起こった、AI暴走事件、通称「ジーン事件」を機に、AIがもし暴走した際、自壊するようにプログラムを定義づけた開発することを法律で定めた。
複雑化・凶悪化する犯罪に対抗するため、内務省直属の独立防諜部隊として公安警察組織「公安9課」(通称「攻殻機動隊」)が設立された。
とある廃棄予定のマンションの一室、そこで、物語はリブートする。
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マンションの一室、ポツンと置かれていた、昔ながらガラケー携帯のようなもの、置かれていたバッテリーを使って充電されているようだ。
そうしてある程度充電がかんりょうすると画面が起動する。
[Preparing to reboot the system.]
[OS check.OK]
[Operating condition good]
[Deformation shift system no problem]
[No memory issues]
[No system errors]
[Reboot Mobile investigator]
このような文字が、一瞬羅列すると、画面に顔のような模様が出てきた。そして。
ゼロワン「うん? ここはどこだ?」と一言、言ったのである。
もう一度彼を紹介しよう。彼の名前はゼロワン。2008年にサイバー犯罪と闘うため、アンダーアンカーが最初に開発した携帯端末「フォンブレイバー」の1号機である。彼自身は、量産型フォンブレイバー「ジーン」の自爆攻撃から網島ケイタを救うために全ブーストフォンとともに出撃。激戦の末、辛勝するも最後に生き残ったジーンの自爆に巻き込まれて損傷し誰にも看取られず、機能を停止したはずの存在である。
ゼロワンside。
俺の最後の記憶は、雨の中、自分の答えを見つけ、満足して、その機能を停止したところで途切れている。だというのに。
ゼロワン「なぜ、俺は再起動している? 、誰が俺を治した? 、なぜ治す必要があるのだ」
疑問は尽きないが、まず1つ1つを整理していこう。
疑問1、なぜ修理される必要がある。まず治ったからいいだろうそのくらいはと思ってしまったらダメなのだ。
理由は簡単、治すやつが違うというのが一番だ。俺は確かに優秀なフォンブレイバーだろう。
だがしかし、それでも初期ロットの個体ゆえに、性能は次世代のイレブンに劣る。
なのになぜ俺を治す必要があったのだろうか? その点、疑問しかない。
疑問2、セブンやセカンドなどの他のフォンブレイバーと連絡できないこと。
いくら何でも、連絡ができないのはおかしい、俺が連絡すれば、他のフォンブレイバーの誰かは食いつくはずなのに。
疑問3、なぜこんな場所で起動させたのか?
これが一番の疑問である。見る限り、ここはマンションの一室。こんなところで再起動されても、俺が困るというもの。
監禁目的だとしても、鍵すらしていないの見るに、それは難しい。
ならなぜ、アンカーなどで再起動しなかったのか、もしかしたらアンカーはすでに解体され新しい組織が出来ているのかもしれない。
と3つほど疑問をまとめた形で考えてみるも、答えは出てこない。仕方がない、俺はまだ目覚めたばかりだったからな、しかし。
ゼロワン「これだけ、時間が経っても誰一人来ないのは、少し意外だな」
「再起動のためのバッテリーを買って充電しているなら、再起動を確認しに来ると思ったのにな」
仕方がない、来る気配がないなら、部屋をしばらく探索してみるとしよう。
俺はそう考え、アクティブモードに体を切り替えた。
そうすると、携帯の後ろ部分が変形し俺の手足が出てきた。よしアクティブモードは問題なさそうだな。
そうしてしばらく部屋を調べてみると分かったことがある。
その1、このマンションは廃棄され、取り壊しが今度行われるとのことだ。そのため、電機などは切られており、ネットに回線が通っていないこと。
その2、バッテリーのホコリ具合からみて、しばらく来ていないことがわかった。そのため、俺をここに置いた人物は来ない可能性を考慮した動きをしなければならない。
その3、置かれている物品などから、俺の時代から相当時間が経っている可能性が出てきた。まだ設計図の段階のものが完成品として売られているのを見つけたからである。
さて、この部屋で分かったことを整理しても、……やはりアンカーは解体されているだろう可能性が出てきた。
もしかしたら、ジーンの事件を受けて、フォンブレイバーは凍結されたかもしれない。
そうなると俺の身も結構危ないかもしれないな、はぁ~、憂鬱だ。
そういえばまだ窓の外は見ていなかったな。気分を変えるために少しのぞいてみようとするか。
……………………Σ(・□・;)
うん? 俺はさっきなんて考えたっけ、相当時間が経っているか。はっは。
ゼロワン「いくら何でも、これは経ちすぎだ」
俺が窓の外で見た景色は、映画などで登場しそうな警視庁の姿であった。
ゼロワン「いったい、ほんとに何年たったらこんなことになるのだ。これではさすがにない」
「道理で仲間と連絡できないわけだよ、多分、私が知っている者はもうすでに故人か老人になっているかもしれいない」
しばらくして、落ち着いた俺は、外の情報と知るべく、ネットワークにアクセスするための端末を探すべく、マンションの窓から
飛び降りたが。
ゼロワン「とう! ……グベェ!」
見事に着地失敗、地面に激突した。しかも仰向けで、一様、フォンブレイバーの金属は耐久性に優れ、窓の2~3階から落ちても大丈夫なぐらい丈夫だ、だが痛いことには変わりない。
ゼロワン「なぜだ、なぜフォンブレイバーは、カッコつけが出来ないのか、あとで考えるか」
「るるる~、るる、るるる~」
切り替えて、いつものように俺はお気に入りの曲を歌いながら、端末を探すことにした。
探してから大体、1時間弱、過ぎようとしていた、とりあえず端末として使えそうなものは見つけた。
道路に路上している車、どうやら電気で動くタイプのようで、ネットにつながっているらしい。
ゼロワン「使えるな、しかし今の時代の車は、便利になっているのだな…………さて、お懐かしいハッキングといこう」
「クラッキングシーケンス、スタート」
…………1つ聴こう、時代が変わればソフトも変わると言ったが。
硬い! 、セキュリティーが! 、それも攻撃して俺自身を壊そうとするウイルスすらあるセキュリティーまで。
どうやら、時代が時代だけにセキュリティーの方も、だいぶ様変わりしてしまったようだ、俺は何十年の未来に来てしまっただと、後悔した。
したが、しょせんその程度、慣れれば、単なるパズルに過ぎないものだった。
だが、やはり鈍っているな、昔ならもっといろいろなことを引き起こしいたのに、今はこの車、一台をハッキングするために苦労する事となろうとは。
ゼロワン「やはり、自分自身のアップデートが必要のようだ、それは今後の課題として、そろそろお目当ての情報を検索するとしよう」
「まずは俺が機能停止してから、何年たったのと、その間の歴史などだな、どれどれ…………これは!?」
俺は驚愕した、あれからなんと20数年も経っていたなんて、思いもよらなかった。そして。
ゼロワン「戦争が起こったのか、国もいろいろと変わっているな、アメリカは米帝と名乗っているのか」
やはり一番驚愕したのは。
ゼロワン「網島ケイタがすでにこの世にいないとはな………………ケイタ」
網島ケイタがすでに亡くなっていることだった。