【本編完結】お菓子作りが得意なトレーナーと、無慈悲するマヤノトップガン   作:出遅れ系トレーナー

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増えるウマ娘

「というわけで、新人のニシノフラワーことフラワーちゃんです」

「先日ぶりですね。こんにちは、トレーナーさん」

「……え?」

 

 

突然マヤノが『今日なんだけど、用事を空けて自室で待ってて欲しいの。お願いトレーナーちゃん!』と頼むので、その通り待っていたら…いつぞやのウマ娘"ニシノフラワー"を連れてやってきた。

 

 

「フラワーちゃんって、まだ担当してくれるトレーナーが決まってないんだって。でももう本格化が来てるからメイクデビュー出来る。ってことでスカウトしてきちゃいました」

「スカウトされちゃいました。来年の阪神ジュベナイルフィリーズから始めて、ティアラ路線に進む予定ですので、どうぞよろしくお願いしますね」

「なんでやねん」

 

 

スカウトしちゃいましたされちゃいましたじゃなくてね。確かに知ってる子をスカウトするのが手っ取り早いけど、そんな簡単なノリで…?

 

 

「いいじゃんいいじゃん。それにねトレーナーちゃん。ここ最近、というか私と契約してから誰もスカウトする素振りしてなかったでしょ。たづなさんあたりに怒られてるんじゃない?」

「うぐっ」

「…そういえば、確かにトレーナーさんがスカウトしてるの全然見ませんね。マヤノさんの担当、つまり無敗の3冠ウマ娘のトレーナーさんなら希望が殺到するはずなのに…?」

 

 

フラワーちゃんから物凄く残念なものを見る目で見られてしまった。見るな!そんな目で私を見るなッ!

 

 

「トレーナーちゃんへたれだもん。貫禄ってのがまるでないし、出るタイミング見逃してたんじゃない?」

「あぁ~」

「ちょっとそこ!フラワーちゃん!?あぁ~。じゃないが!?そもそもどうやって書類を作ったんだ。印鑑に加えて本人確認が要るはず」

 

 

マヤノの時もそうだったが、基本的にはトレーナーとウマ娘の両方が揃った上で書類を作成する必要がある。だから本来なら私の知らないところで契約が結ばれるはずがないのだ。印鑑も盗難に遭わないように管理してるし。

 

 

「ああ。印鑑なら箪笥の引き出しの2番目に入ってるのマヤわかっちゃってるし、書類作って理事長のとこに持って行ったら普通に通ったよ」

「理事長~~~~~っ!!!!!!」

 

 

ここにはいない理事長に向けて叫んでしまった。いや酷すぎやろ。

と思ってたら突然クローゼットが音を立てて開いた。

 

 

「見参!私を呼んだか!!!」

「呼んでません」

「そうか!!!」

 

 

そして唐突に現れた理事長はそのままドアから帰っていった。どこから入ってきたんだ。そして今まで待機してたのか?たづなさんあたりも割と神出鬼没だし、トレセン学園はどうなってるんだ。勝手に書類受託してるし…ツッコミが追い付かない!

 

 

「というかさ。フラワーちゃんには悪いんだけど、私マヤノに指導っていう指導してないんだよね。マヤノが自分で自由にトレーニング決めてるし」

「はい、知ってますよ」

「え。じゃあなんでうちに来たの?」

「勝負デザートがおいしくてやる気がみなぎるって聞きました」

「えぇ…」

「事実だからね☆」

 

 

君たちホント…何なの?まあかわいいから許しますけどね!

 

 

 

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