【本編完結】お菓子作りが得意なトレーナーと、無慈悲するマヤノトップガン 作:出遅れ系トレーナー
「うーん、微妙……。トレーナーちゃん、これ、なんか思ってたのとちがーう……」
「いや違わないから。というかマヤノが本場京都のおいしい抹茶のアイスが食べたいって言うから連れてきたのに、その言い方は無くない?」
「だって微妙なんだもん。ホテル帰ったらトレーナーちゃんが口直しのアイス作ってよ〜」
「ええ……」
フラワーのエリザベス女王杯まで残すところ3日となった。気分転換も兼ねて京都の街を散策することになり、そこでマヤノのリクエストで京都で1番おいしいと噂の抹茶アイスを食べに来たのだが……。どうやらマヤノからしたら微妙らしい。フラワーやデジタルも渋い顔だ。私からすればおいしいと思うけど、何が悪いんだろう。
「まあトレーナーさんが作ったものと比べたら雲泥の差ですよねぇ。どうやったら1キロ5000円で買った業務用抹茶が、何倍もの値段のする抹茶よりおいしくなるんでしょ。まさかウマ娘なのにあたしたちがバカ舌……?」
「……みなさん、お店の人に聞こえちゃったら大変なので、それぐらいで」
「でもフラワーちゃんもそう思うでしょー?」
「それはそうですけど……あっ!?」
目に見えてマヤノたちのやる気が下がっていくので、この後予定していた抹茶巡りは全て中止、材料を買って急遽ホテルで抹茶アイスを作ることに。といっても、市販の牛乳に抹茶の粉末を入れて砂糖を加えて味を整えるだけの簡単なものだが。流石にトレセン学園に居るときと同じことは出来ない。
「ぐるこんぐるこ〜ん、ってね」
「トレーナーちゃ〜ん、まだなの〜?もうそのままで良いから味見したい〜!」
「冷やして固まらせないとただの抹茶オレだよ、マヤノ……」
「うう……なら我慢する」
出来上がった抹茶オレを型に流し込んで備え付けの冷蔵庫で冷やす。追加で100円入れて温度をより低く下げる機能を使ったが、果たしてどうなるか。
その後夕食を摂り、3人を風呂に入らせてる間に冷凍室に入れておいた抹茶オレを確認すると、そこそこの固さになってはいた。ギリギリ及第点かな……。
「う〜んおいしい!やっぱりお菓子はトレーナーちゃんに限るね!」
「ですね」「そうですなあ」
「あっはい」
いつもの業務用冷蔵庫が無い分、温度管理に融通が効かず味にはそこまで自信が無かったが、彼女たちは満足したようだ。楽しそうでなによりです。
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「ではトレーナーさん、行ってきますね」
「頑張ってね。応援してるよ」
「はい!」
エリザベス女王杯当日、フラワーはいつもの勝負服を着て、これまたいつも通りに勝負スイーツを食べてパドックに向かった。
「今日もフラワーちゃんの相手になりそうな子は居なさそう。ルビーさんが居ればまだ分からなかったけど、マイルCSに出るから回避するって新聞に載ってたしなー」
「ルビーさん?」
「ダイイチルビーさんは去年のスプリンターズSで1着になった方で、他にもマイルCSや安田記念を勝ってる良家のお嬢様なんですよ」
「なるほど?」
「それでもシニア級の先輩方との対決は微妙と考えられたらしく、今回のフラワーさんの単勝オッズは5番人気でなんと9.7倍!3連単が非常に美味しいことになってるので、今回もコミケの利益の殆どを注ぎ込んでしまいましたぐふふふ」
デジタルの顔が緩み切っていて若干ホラーだ。…いつもの気がするから問題ないか。
「同じチームだとコンディション丸わかりだから、勝てるのもわかっちゃうもんね」
「インチキなのでは……」
「「バレなきゃ問題ないよ☆(ですよ)」」
なおレースはフラワーが終始先頭をキープし、そのまま1着でゴールイン。有力ウマ娘はフラワーを追走してバテながら横一直線に並んだ垂れウマ娘に飲まれてしまい、フラワーを除いて1桁番人気は全員着外の大波乱、3連単は100万応募券に化けたらしい。
「むほーっ!フラワーさん頭軸で、他の人気ウマ娘ちゃんを外した大穴狙いでも、この先全て計画通りならお釣りが来るので倍プッシュ!!笑いが止まりませんぞー!!!」
ブヒー、微妙でしたね。エクストラステージが売名でしかなかったです。
私は嫁マヤノ、フラワー、アルダンの推しパで終わらせました。なお称号はフラワーのを貰いました(マヤノじゃないんかい)