【本編完結】お菓子作りが得意なトレーナーと、無慈悲するマヤノトップガン   作:出遅れ系トレーナー

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お久しぶりです。
誤字報告貰って筆が乗ったので初投稿です。

※3英傑のスピードシンボリさんがシリウスさんになってました。ありがとうございます。




導きよりも強きもの

「『注目ッ!ウマ娘のOGが育成の補助をしにトレセン学園に!?我こそはと思う者は模擬レースをチェックだ!』か。なるほどね〜。

トレーナーちゃん。ま〜たやよいちゃんが何か始めたらしいよ〜?」

「ああ、それね。聞いたところによると、セントライト、スピードシンボリ、ハイセイコーの3人が来るんだと。で、トレーナーはもれなく強制全員参加。

……私が模擬レース見に行っても、毎回スカウト拒否られるから行きたくないなあ」

「行かなきゃ何も始まらないと思いますけど……」

 

 

 

━━━━━━━━━━

 

 

 

「ということでやってきたのだ」

「どこに向けて話してるのマヤノ?」

「お約束だよ。お約束☆」

 

 

お約束が何なのかは知らないが、マヤノとフラワーに連れられて模擬レース会場へとやってきた。見渡す限りウマ娘、多すぎて酔いそう。

やはり担当トレーナーがついているウマ娘はレースに勝ちやすいので、どの子もやる気十分ってところかな。

 

 

「ふむ……」

「ねえトレーナーちゃん。もっと前に行かないの?」

 

 

会場に着くなり訳知り顔で後方待機していたら、誤魔化されてくれなかったマヤノにもっと前に出ろと言われてしまった。せっかく来たのに後ろに居たら意味ないのはわかる。

でもなあ……。

 

 

「……あの中に入れと?」

「うん」

「あの熱気の中に入るのはちょっと……」

 

 

ウマ娘たちのやる気がすごいと言ったが、トレーナー側のやる気はもっと凄かった。担当ウマ娘の成績は、トレーナーの成績に響くからだ。

噂のOGウマ娘はこちらからは確認できないが、周りにいるトレーナーやウマ娘たちから感じ取れる熱意はものすごい。やる気のあるウマ娘の中から瞬発力の高い子を探す人、持久力のある子を探す人、アイドルユニットに組み込む子を探すウマ娘…………ん?

まあそんな感じで、押しつ押されつのあの中に一般人の私が突っ込んだら、確実に跳ね飛ばされそうな予感しかしないのだ。

 

 

「……トレーナーさんのヘタレ癖は治りませんね。ほら、遊んでないで行きますよ」

 

 

そう思っていたら、焦れたフラワーに手を引っ張られてしまった。グイグイと引っ張られるままに前へ前へと進んでいく。

誰が言ったか、ウマ娘に人間が勝てるわけがなかった。

 

 

「ちょ、待ってフラワー!腕がもげちゃうから引っ張らないで!?」

「じゃあマヤが後ろから押すね」

「マヤノさん!?」

 

 

そして抵抗しようとしたら今度はマヤノに後ろからせっつかれてしまう。気づけば輪のギリギリ外という位置に。

とは言ったものの、人混みがかなり高くて中心部は見づらい。背伸びしてフラワーが中を見ようとしているが、壁が高くて全然見れていないし。

 

 

「うーん……。トレーナーさんをせっついてはみたものの、なんだかんだでここからだとよく見えませんね」

「フラワーはちいさいからなぁ……」

「……むむ〜っ(ぎゅむっ)」

「ぐえっ」

 

 

痛い……。でもフラワーが色々と小さいのは事実jあだだだ!?

 

 

「……トレーナーさ〜ん!」

「ん?」

「こっち!こっちですぞ〜!!!」

 

 

フラワーにつねられていると聞き覚えしかない声がした。振り向くと、こちらへと手を振っている見覚えしかないピンクのウマ娘が。

会場からは微妙に遠いその場所に向かうと、ピンクのウマ娘ことデジタルが双眼鏡を台へと固定しているところだった。足元には高台が用意されていて、そこからなら輪の中がよく見えるだろう。

 

 

「デジタルちゃんは相変わらず準備が良いね〜」

「もちろんですとも!これから花咲くウマ娘ちゃんの姿を見るのは、イチウマ娘ちゃんファンとしては見逃せませんからね〜!ぐふふふふ」

 

 

動画撮影用の機材をこれでもかと並べてご満悦のデジタル。これでサングラスにマスクをつけていたら完全に不審者である。

まあトレセン内でこんなことをやってるのはデジタルだけなので、通報する前に正体はバレバレだし、そもそも彼女が推しであるウマ娘たちに対して迷惑をかけるようなことをするはずがないのだが。

 

 

「……あれ?そういえばデジタルさん、昨日キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスに出走してませんでしたか……?」

「あー。それはマヤも思ってた。時間が足りなくない?」

 

 

フラワーたちの言うように、イギリスからの飛行機で最速便で飛んでもこの時間には彼女は居ないはずだった。何故か居るが。

 

 

「そんなのチャーター機でぶっ飛んで来たに決まってますよ!世の中限定品以外ならお金でなんとかなりますからな〜!!!!!」

「思考回路がブルジョワすぎだろ……」

「ファンなら推しにつぎ込むのは当然の摂理!そのための軍資金はマヤノさんのレースで荒稼ぎさせてもらいましたし、もう何も怖くありません!」

 

 

ウヒョヒョヒョ言って高笑いするデジタルにドン引きするしかない。

 

 

「トレーナーちゃんのせいだよ〜?デジタルちゃんに軍資金と時間と栄光を与えた結果がこれだよ!」

「私のせい!?」

「まあだいたいあってますよね……。トレーナーさんのおかげで常に絶好調の状態で怪我なく毎週トレーニングできる環境でしたし。

私、他のチームでは2ヶ月に半月はお休みを取らなきゃいけないと聞いて、かなり驚いたんですよ?えっ!?そんなにお休みしてレースに響かないんですか!?って」

「トレーナーちゃん無しじゃそれが普通だから。というかその有様じゃあフラワーちゃん賢さGじゃん。勉強しよ?」

「ええっ!?そ、そんなことないですっ!で、デジタルさんもそう思いますよね!?」

「いや〜、アッハッハッハ!……残念ながら、フラワーさんは賢さGです」

「えええっ!?」

 

 

なお私はマヤノとフラワーに引かれていた模様。私が何をした。

 

 

 

 

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「セントライトさんは超絶好調でトレーニング効果特大アップ、スピードシンボリさんは怪我のない安全なトレーニング、ハイセイコーさんはみんなで仲良くトレーニング……。うーん微妙!」

「いや微妙て」

 

 

特に得るものが無かった(マヤノ談)OG襲来だったので、デジタルが満足した段階で4人は撤収していた。

今はそれぞれのOGが提示したトレーニングの評価をしているのだが……。

 

 

「ハイセイコーさんはともかく、残りの2人はうちのチームからトレーナーさんのぼっち要素を取って効果を半分にした感じでしょうか?」

「そんな感じだね。ハイセイコーさんのみんなで仲良く〜ってやつは、うちだとマヤとフラワーちゃんとデジタルちゃんしか居ないし。あれはほぼ無意味でしょ」

「そもそもみんなで仲良くって言ってもそれぞれ都合があるでしょうし、一緒にトレーニングできないならあまり効果がなさそうなんですよね……」

「マヤノさん方式で全距離全バ場を走るならともかく、普通なら短距離マイル、マイル中距離、中長距離、ダートのマイル中距離で分けますからな」

「ま、要するに何も考えてないんだろうね〜」

 

 

真面目にボロクソだった。ついでにトレーナーちゃんの評価もボロクソだった。

 

 

「うちはどのトレーニングでもマヤノさんが合わせてくれましたからな〜。トゥインクルシリーズでは最終的にフラワーさんも全戦全勝でしたっけ?」

「ですね。短距離はともかく中長距離はスタミナにモノを言わせての押し切りでしたけれど」

「勝てればいいんだよ勝てれば☆……ということで、あの人たちは見なかったということで」

「「異議なし」」

 

 

今までのやり方で勝ってきたから全て良しで片付けられる新プラン。

哀れOG3人はトレセン学園内の現状での最強チームから総スルーされることとなってしまったのだった。

 

 

 





本編はここまで。ここから長いのでブラウザバックでお戻りください。





自動因子周回でセントライト引いて、うわーいらねー!って眺めてた時に、この駄文で絶好調の上はスーパー絶好調だろ!って笑いながら話を書いていたのを思い出しました。そして思いました。
今シナリオで絶好調の上に超絶好調あるやんけ!と。
サイゲにアイディアパクられました。私が先ですよ!(なおリスペクト元は某竜の紋章8)
……本編のトゥインクルシリーズでマヤノにマックイーンやスペちゃん相手に無双させたけど、当時のメイクラVS現環境のレジェンズでレースやったらレジェンズ育成が圧勝するのは当たり前。そしてスーパー絶好調育成を書いたのは……まさかの時代の先取り(3年!)をしていたことが判明しました。
過去の私はここまで想定していたらしいですね。流石私!(

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